「うつ病になったけど仕事を辞められない…」
「うつ病で仕事を辞めた後は転職できるのだろうか…」
「仕事のことを考えると涙が出てくる」
上記のような悩みをお持ちではないでしょうか?
仕事が辛くても我慢して続けてきたことで、うつ病になってしまう方は多いはずです。うつ病になると仕事のやる気がなくなるだけでなく、食欲・睡眠不足になったり疲れが取りにくくなったりするでしょう。
うつ病の状態では仕事をうまくこなせませんし辛いので、退職を検討している方もいるはず。しかし、会社側にうつ病の旨を伝えても、なかなか退職させてくれない場合もあるでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
- うつ病のときに仕事を辞める方法
- 退職する手順
- 注意点
- 仕事を辞める前に行うべき行動
最後まで読むと、うつ病の方がスムーズに仕事を辞める手順がわかるはずです。退職をして人生を充実させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
うつ病はやむを得ない理由なので最短即日で仕事を辞められる
結論というと、うつ病の方は最短即日で仕事を辞められます。民法には、やむを得ない事情があるときは仕事を辞められると記載されています。うつ病の状態で仕事を続けると、支障をきたしたり命の危険があったりするため、やむを得ない事情に当てはまるのです。
ただ自分でうつ病だと勝手に判断するだけでは、スムーズに退職できなかったり公的支援を受けられなかったりします。うつ病だと感じた場合は、まずは病院へ行って診断書をもらいましょう。
うつ病で仕事を辞めるときの手続きや、退職が認められなかったときの対策について「うつ病で即日退職は可能!会社を辞める手続きや即日退職が認められなかったときの対処法を解説」で解説しています。この記事とあわせて読むことで、うつ病での退職について理解が深まるはずです。
うつ病でも仕事が辞められないときに退職する3つの対処法
うつ病であっても、会社によっては仕事を辞めさせてもらえない場合もあるでしょう。そういった場合は、以下3つの行動を行なってみてください。
- 2週間前に意思を伝える
- 診断書をもらう
- 退職代行サービスを利用する
1つ1つ見ていきましょう。
1.2週間前に意思を伝える
うつ病の状態で仕事を辞めさせてもらえないときは、2週間前に会社に退職の意思を伝えましょう。先述しましたが、民法では2週間前に意思を伝えると退職が可能です。
社内規定で「1ヶ月前に伝える必要がある」と決められている場合がありますが、法律が優先されるため、2週間以内に伝えていれば大丈夫です。
その後の2週間は有給を消化して可能な限り出社はせず、体を休めることを優先しましょう。
2.診断書を発行してもらう
仕事を辞めさせてもらえないうつ病の方は、診断書を発行してもらうのがおすすめです。
仕事を辞めるためだけに診断書を発行するのは面倒に感じるかもしれませんが、スムーズに退職ができたり公的支援を受けられたりなど多くのメリットがあります。診断書がないと退職の際に不利になる場合や、認められない可能性もあります。
今後の動きを円滑に進めるために、診断書を発行してもらいましょう。診断書を発行してもらうべき詳しい理由は「【徹底解説】うつ病で退職する際に診断書が必要な理由とは!やるべき5つのことも紹介」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
3.退職代行サービスを利用する
退職代行サービスを活用すると、最短即日で仕事を辞められます。
退職代行サービスでは仕事を辞める際の手続きを代わりに行ってくれるだけでなく、有給の申請や未払いの給料に関する交渉もしてくれます。
有給を利用すると最短即日で辞められる可能性もあるので、うつ病で仕事に行くのが辛い方にはおすすめのサービスです。とはいえ、あまり馴染みのないサービスで、怪しんでいる方もいるでしょう。
「【2021年版】退職代行を使った人の体験談を調査!失敗を避ける4つの注意ポイント」では、退職代行を利用した人の体験談や使い方を紹介しています。退職代行サービスの利用を検討している方は、ぜひご覧ください。
うつ病の診断書をもらって仕事を辞める手順5ステップ
先ほど、病院へ行ってうつ病の診断書をもらうべきだとお話ししました。ここでは、診断書をもらってから仕事を辞めるまでの手順を紹介します。
- 上司に退職の意思を伝える
- 雇用契約に目を通す
- 業務を引き継いでもらう
- お世話になった人に挨拶する
- 退職届を提出する
順番に解説していきます。
1.上司に退職の意思を伝える
まずは上司に退職の意思を伝えましょう。診断書を持っていれば、ブラックな会社でない限りは辞めさせてもらえるはずです。
また初めに人事や部長など役職が上の方に意思を伝えると、上司に相談するよう追い返されます。スムーズにことを進めるために、最初から上司に相談しましょう。
ただし、上司とトラブルがあったり威圧的だったりする場合は、第三者を交えて相談した方がいいでしょう。
上司に上手く退職の意思を伝えたいのであれば「【失敗しない】円満に退職するための上司への伝え方6選!例文つきで解説」がおすすめです。必須テクニックをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.雇用契約に目を通す
雇用契約書にも目を通しておきましょう。雇用契約書には雇用形態や勤務期間などが定められており、目を通しておくと後のトラブルを防げます。
雇用契約書によって契約期間を定められている場合、何も言わずに仕事を辞めると損害賠償を求められる可能性もあります。ただし診断書を持って、2週間前に退職の意思を伝えておけば安心でしょう。
3.業務を引き継いでもらう
仕事を辞める前には、業務を引き継いでもらってください。引き継いでもらわないと自分のしていた仕事が進まなくなり、周りに迷惑がかかります。
出社するのが嫌な方もいると思いますが、契約書に記載されている場合は仕事に向かう必要があります。
また全ての作業を引き継ぐのが難しい場合は、優先度の高いタスクを重点的に行いましょう。その他はマニュアルを作成すると、スムーズに引き継ぎが可能です。
引き継ぎが難しい場合は、信頼できる上司や同僚に相談し手伝ってもらうのもおすすめです。
4.お世話になった人に挨拶する
お世話になった人への挨拶も、仕事を辞める前に行っておいてください。うつ病で仕事を辞めることになっても、お世話になった上司やクライアントはいるはずです。
今の職場を離れても、仕事を続けていく上でどこかで会う可能性があります。再開したときに気まずくならないためにも、礼儀正しく挨拶をしておくのがおすすめです。
5.退職届を提出する
上記の手順が全て完了したら、退職届を提出します。退職日は希望日から2週間〜1ヶ月後になる場合が多いので、理解しておきましょう。
退職届に理由を書く必要がありますが「一身上の都合」を書いておけば大丈夫です。転職する際にも不利になることはないはずです。
うつ病で辞める前に試すべき3つの治療
うつ病で辞める前に以下の3つの方法を試すのがおすすめです。
- 十分に心と体を休ませる
- 抗うつ剤を使用する
- 精神療法を試す
辞める前に試して、症状を改善できるようにしましょう。
1.十分に心と体を休ませる
1日の睡眠時間として、7~8時間確保するように心がけましょう。十分な睡眠時間を確保すると、心と体をリラックスさせられます。
睡眠時間が足りないと、うつ病の状態が悪化してしまうので注意が必要です。平日だけではなく休みの日も横になる時間を増やし、さらに心と体が休まる状態を作りましょう。
2.抗うつ剤を使用する
うつ病の原因として、脳に過剰なストレスがかかっていることが挙げられます。脳を正常な状態に戻すために、抗うつ剤を使った治療が効果的です。
薬を処方してもらうためには、心療内科か精神科に通う必要があります。どちらかに相談して、薬を処方してもらいましょう。
3.精神療法を試す
薬は身体の異変を抑えるための方法なので、症状を改善するためには精神療法を行うことも大切です。根本原因を解決しないと快復には至りません。
うつ病の精神療法は、基本的に言葉のやり取りによって行われます。自分の現状や思っていることを事前にまとめておき、医師に相談できるように準備しておきましょう。
うつ病で仕事を辞められないときでもバックれはNG
うつ病で仕事を辞められないときでも、無断欠勤や電話に一切出ないなどのバックレはしないようにしましょう。雇用契約書に契約期間が定められている場合、損害賠償を求められるケースもあります。
また懲戒解雇されると転職の際に不利になり、なかなか次の仕事先が見つからない可能性もあります。
上記のようにバックレには多くのリスクがあり、決してしないようにしてください。
「【バックレは危険】仕事を辞めさせてくれないときはどうする? トラブルなく退職できる法を解説」では、バックレの危険性をより詳しく解説しています。スムーズに退職する方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【うつ病の方必見】仕事を辞める前にとるべき5つの行動
うつ病の方は仕事を辞めることで頭がいっぱいかもしれませんが、退職する前にすべき行動があります。以下で5つ紹介しますので、ぜひ目を通してみてください。
- 休職を検討する
- 家族に相談する
- 病院へ行く
- 相談窓口を活用する
- 自分に適した職を探す
なぜ、上記の行動が必要なのか見ていきましょう。
1.休職を検討する
働き続けるのは難しいと感じていても、会社を辞めるか迷っている方もいるでしょう。そういった方は、休職という手もあります。
今は仕事を辞めたい気持ちでいっぱいかもしれませんが、後々後悔しないために休職も検討しておくのがおすすめです。
休職をするには医師の診断書が必要であり、結果によって期間が変わってきます。傷病手当を申請すればお金をもらえるので、金銭面の心配も必要ありません。
傷病手当金に関する情報は、全国健康保険協会に記載されてあるのでチェックしておきましょう。
休職する連絡が気まずくて送れないという人は「【無断欠勤はNG】仕事をしばらく休みたいなら休職しても良い!連絡方法や3つの例文もあわせて紹介」を参考にしてみてください。連絡方法や例文を載せているので、ぜひ活用してみましょう。
2.家族に相談する
うつ病になった場合は家族のサポートが必要です。いざという時に頼りになるのは家族なので、仕事を辞める前に相談しておきましょう。
家族に病気であることを隠すと逆に混乱させてしまう場合もありますし、ストレスも溜まるでしょう。
信頼できる家族に打ち明けることで、心が晴れて気持ちが楽になるはずですよ。
3.病院へ行く
仕事を辞める前に、病院へ行きましょう。病院へいかないと本当にうつ病なのか判断できませんし、治すこともできません。
また診断書をもらえないので手当がもらえませんし、休職もできません。退職を拒否される可能性もありますし、転職の際に不利になる場合もあるでしょう。
うつ病を治療するためにも、仕事を辞める前に病院へ行ききちんと診断してもらうべきです。
4.相談窓口を活用する
相談窓口を活用するのも、1つの手です。
就労支援機関や福祉センターなど、相談窓口は複数あります。相談窓口の方は、今までにうつ病やそれに近しい人の相談に乗ってきた専門家です。
相談することで気が楽になり、正常な判断をできるようになるはずです。
5.自分に適した職を探す
仕事内容によってうつ病になってしまった場合、職が適していない場合があります。今の仕事を辞められたとしても、職が適していないと再発する可能性もあります。
そういった場合は在宅ワークや軽作業など、うつ病でも負担が少なく行える仕事を検討してみましょう。また、病気に対して理解が深い仕事を探しておくのもおすすめです。
うつ病になって退職した後にとるべき3つの行動
うつ病になって退職した後にとるべき3つの行動として、以下が挙げられます。
- 労災申請を行う
- 失業手当を申請する
- 転職活動の準備を進める
将来に向けて歩き出すために、行動しましょう。
1.労災申請を行う
うつ病の原因が仕事や職場環境であれば、労働災害として申請が可能です。補償を受けられたり、治療費が無料になったりとメリットが複数あります。
ただし、ハードルが高く、労災を申請してから認定されるのに時間がかかります。「申請したら必ず通る」という気持ちを持たず、過度な期待はしないようにしましょう。
2.失業手当を申請する
退職後は、ハローワークで失業手当の相談ができます。失業手当が受けられると、一時的に収入を得ることが可能です。
ただし、申請後に7日間程度の待機期間があり、自己都合退職の場合はさらに2ヶ月程度待たされるので、すぐにはもらえない点に注意しましょう。別にアルバイト始めるなど、対策を並行して進めておくのがおすすめです。
3.転職活動の準備を進める
少しずつでも良いので転職活動の準備をしましょう。自己分析、求人雑誌やサイトを見るなど初歩的な部分から準備すると、精神的な負担を減らせます。
精神的なダメージが和らいできたら、転職エージェントに相談するのがおすすめです。1人だけで転職を行わず、プロの力を借りて進めるように心がけましょう。
うつ病は仕事を辞められる!退職代行サービスを使うとスムーズ
うつ病は民法にあるやむを得ない事情に当てはまるので、最短即日で仕事を辞められます。病院へ行き診断書をもらうと退職を認めてもらいやすく、公的支援を受けられるはずです。
とはいえ面と向かって退職を告げるのが難しい方や、退職までの手続きをスムーズに行いたい方もいるでしょう。そういった方は、退職代行サービスを使うのがおすすめです。
手続きを代行してくれることはもちろん、引き継ぎの際に出社しないように交渉することも可能です。退職代行SARABAなら24時間365日対応可能であり、転職を無料でサポートいたします。
下記では退職代行サービス15社をランキング形式で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。