「自衛隊員でも、退職代行って使えるのかな?」
「退職代行を利用するときの注意点はある?」
「自衛隊員は、どんな退職代行サービスを選べばいいの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
辛い訓練やあまりにも少ないプライベートの時間、厳しすぎる上下関係などに耐えきれず、自衛隊を辞めたいと考えている方は多いと思います。上司に怒られることや引き止めに遭いことを考えると、退職代行の利用を検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし、自衛隊員が退職代行サービスを使えるのか気になりますよね。国家公務員であり、民間企業とは異なる部分が多いため、トラブルなく辞められるのかどうかが心配です。
結論からお伝えすると、自衛隊員でも退職代行サービスを利用できます。しかし、知っておくべき注意点があることも事実です。
こちらの記事では、退職代行の利用を検討している自衛隊員に向けて、
- 退職代行を使うときの注意点
- 利用すべきケース
- 代行業者選びのポイント
などを解説します。トラブルなく自衛隊を辞めたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
自衛隊員が退職代行を利用する際の2つの注意点
自衛隊員が退職代行を利用する際には、以下2つの注意点があります。
- 退職が困難で交渉が発生する
- 辞令交付の手続きが必要
これらの項目に気を付けなければ、代行サービスを使っても辞められない可能性も。退職代行の利用を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
1.退職が困難で交渉が発生する
自衛隊が退職代行を利用する際の注意点は、辞めるのが困難であり、交渉が発生する可能性があることです。
根拠を説明するために、民間企業と自衛隊の退職規定を確認していきましょう。
民間企業であれば、2週間後に退職を申し出れば辞められると、民法第六百二十七条で定められています。条文は、以下の通りです。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
参考:e-GOV「民法 第六百二十七条」
一方、自衛隊は国家公務員法が適用されます。着目したいのは、第六十一条です。
第六十一条 職員の休職、復職、退職及び免職は任命権者が、この法律及び人事院規則に従い、これを行う。
引用:e-GOV「国家公務員法 第六十一条」
簡単に説明すると、任命権者(上長)から同意を得られなければ、退職はできないということです。
自衛隊員が辞める際には、国家公務員法に加えて、自衛隊法も適用されます。退職を申し出ても、状況によっては承認されない可能性があります。条文は、以下の通りです。
第四十条 第三十一条第一項の規定により隊員の退職について権限を有する者は、隊員が退職することを申し出た場合において、これを承認することが自衛隊の任務の遂行に著しい支障を及ぼすと認めるときは、その退職について政令で定める特別の事由がある場合を除いては、任用期間を定めて任用されている陸士長等、海士長等又は空士長等にあつてはその任用期間内において必要な期間、その他の隊員にあつては自衛隊の任務を遂行するため最少限度必要とされる期間その退職を承認しないことができる。
引用:e-GOV「自衛隊法 第四十条」
つまり、退職代行を使っても、退職を認められない可能性があるということです。
辞めるには、任命権者への交渉が必要となります。そのため、交渉権が法律で認められている弁護士か労働組合が運営している代行業者へ依頼しましょう。
公務員が退職代行を利用する際の注意点は「退職代行は公務員も使える?民間企業と異なる注意点をわかりやすく解説」でも解説しています。民間企業との違いや注意点などを詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
2.辞令交付の手続きが必要
公務員は、退職日に辞令を受ける必要があります。自衛隊員も同様です。
辞令の交付は「辞令交付式」で行われます。退職代行業者が代わりに式へ出席することは不可能です。
なお、辞令交付式は出席を強要されるものではありません。そのため、欠席することも可能です。欠席の連絡などは、自分で行う必要があります。
退職代行を使っても、辞令交付式のために出勤するケースがあることを覚えておきましょう。
自衛隊員が退職代行を利用すべき3つのケース
自衛隊員が退職代行を使う際は、法律の定めなどにより懸念点があります。
しかし、中には利用すべきケースも。退職代行を使うことで、状況が進展する可能性があります。
退職代行サービスの利用をおすすめしたいケースは、以下の3点です。
- 退職を申し出ているのに辞められない
- 退職の意向を伝えられない
- 退職の手続きを行う暇がない
それぞれの項目について、順番に解説します。
1.退職を申し出ているのに辞められない
退職の意向を伝えているのに、話しを流されたり無視されたりして辞められないケースがあります。このような場合、自分の力だけで状況を進展させるのは困難です。何度も何度も上司に退職の意志を伝えるのは、気が引けますよね。
代行サービスを利用することで、退職の話が前に進み、辞められる可能性が高くなります。退職を申し出ているのに辞められない場合は、代行業者の利用がおすすめです。
2.退職の意向を伝えられない
退職をなかなか言い出せない場合は、代行サービスを使いましょう。依頼者の代わりに退職の意向を伝えてくれるためです。
特に、上司が怖くコミュニケーションを取りにくい場合におすすめです。長い間苦痛を感じるくらいなら、退職代行サービスを利用しましょう。
3.退職の手続きを行う暇がない
日々の業務が忙しい場合、退職の手続きを行う暇がない場合もあるでしょう。仕事が重なると、精神的負担が大きくなったり、体調を崩したりします。
心と体に限界が来る前に、退職代行サービスの利用をおすすめします。
自衛隊員が退職代行業者を選ぶ際のポイント2選
自衛隊員が退職代行を選ぶ際には、以下2つのポイントに注意しましょう。
- 労働組合や弁護士が運営する業者を選ぶ
- 実績を確認する
各項目について、詳しく解説しします。
1.労働組合や弁護士が運営する業者を選ぶ
自衛隊員が退職代行を利用する際には、労働組合や弁護士が運営しているサービスを選びましょう。自衛隊員が退職する場合には、交渉が発生するケースがあるためです。
民間企業が運営する代行サービスでは、交渉権が認められていません。最悪の場合、自衛隊を辞められない可能性もあります。
安全に辞めるなら、交渉権が法律で認められている労働組合や弁護士が運営している代行業者がおすすめです。
なお当メディアを運営している退職代行SARABAも、労働組合が運営する代行業者です。退職日の調整や有給消化の申請、未払い給料・残業代の請求などを行えます。
弁護士の退職代行については「【完全版】退職代行を弁護士に依頼するメリット・デメリット!利用を決める判断基準も解説」にて詳しく解説しています。
労働組合と弁護士の退職代行サービスの違いを知りたい方は「退職代行業者と弁護士の違いを簡単に解説!」をご覧ください。
2.実績を確認する
自衛隊の退職代行を行ったことがあるのか、業者に確認しましょう。
実績があれば、対応にも比較的安心できるためです。トラブルの対処法などのノウハウも身に付いていると予想できます。
退職代行業者は、依頼する前に無料相談を受け付けています。その時点で、自衛隊員の実績があるかどうかを確認しておきましょう。
どのような退職代行サービスを利用していいか分からない方は「【2021年版】退職代行おすすめランキング15選!30社リサーチした結果と見るべきポイントも解説」をチェックしてみてください。
【4ステップで解説】自衛隊員が退職代行を利用した際の流れ
退職代行の利用を検討していても、どのような手順を踏めばいいのか分からない方も多いと思います。そこでこちらでは、退職代行の流れを解説します。
主に、以下4ステップです。
- 退職代行業者へ問い合わせする
- 退職代行業者に費用を支払う
- 担当者と打ち合わせを行う
- 退職代行の実行
順番に解説します。
退職代行の詳しい流れは「退職代行の流れを8ステップで解説!依頼前に確認しておきたい5つのポイントとは?」にて紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。
STEP1.退職代行業者へ問い合わせする
まずは、退職代行業者へ問い合わせします。
電話やメールなど、連絡手段は代行サービスによって異なります。問い合わせは無料で行えるため、不明な点があれば遠慮なく質問しましょう。
当メディアを運営している退職代行SARABAでは、LINEによる無料相談を受け付けています。24時間365日対応しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
STEP2.退職代行業者に費用を支払う
疑問点を解決し、サービス内容に納得できれば、代行業者に費用を支払います。退職代行サービスへの料金は、基本的に前払いです。
なお、代行サービスによって料金や支払方法が異なります。一般的なのは、銀行振込かクレジットカードです。
STEP3.担当者と打ち合わせを行う
続いて、代行業者の担当者と打ち合わせを行います。
主に、以下の内容をすり合わせます。
- 退職希望日
- 有給使用の有無
- 返却して欲しいもの
また、所属や退職を伝える相手などの情報も伝えましょう。打ち合わせが終われば、退職代行の実施を待つのみです。
STEP4.退職代行の実行
打ち合わせ決めた日に、退職代行業者から勤務先へ連絡が入ります。なお、当日は出勤する必要はありません。
その後は、退職代行業者の指示に従い、退職届の提出などを行います。
自衛隊の退職代行利用の際によくある2つの質問
自衛隊員が退職代行を利用する際に、よくある疑問は以下2点です。
- 任期の途中でも辞められる?
- 幹部でも辞められる?
これらの質問に答えていきます。
退職代行サービスによって、見解は異なります。そのため、疑問点があれば直接問い合わせを行いましょう。
1.任期の途中でも辞められる?
任期の途中でも、基本的には辞められます。任期はあくまでも制度であり、法的な拘束はないためです。
実際に、任期途中で退職できた実例もあります。
2.幹部でも辞められる?
基本的には、一般隊員と変わりなく退職できます。幹部の自衛隊員が退職代行サービスを使い、辞められた実例もあります。
どの退職代行サービスを選べばいいのか迷っている方は、以下のコラムをご覧ください。当メディアがリサーチした30社の中から、本当におすすめできる15社を厳選して紹介しています。あなたにぴったりのサービスが見つかります。