「派遣は契約途中でも辞められるのだろうか」
「契約期間中は無理して働き続けないといけないの?」
「派遣を即日で辞める方法を知りたい」
本当は今すぐにでも辞めたいのに、無理して働き続けていませんか?
派遣は契約期間が定められているので、すぐに仕事を辞められるのかと不安ですよね。
結論から言うと、派遣でも即日で辞めることが可能です。ただし、やむを得ない理由がないと難しい場合があります。
派遣でも即日で辞めたいなら、やむを得ない理由を明確にしてきちんと伝えることが大切です。
そこでこの記事では、派遣でも即日で辞める条件や理由などを解説します。
- 派遣が即日辞めるための条件
- 即日で辞めるための退職理由
- 即日退職の方法
- 退職代行のメリット
すぐにでも派遣の仕事を辞めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお本記事は派遣社員向けの内容ですが、即日退職については「【朗報】退職代行なら即日退職が可能!失敗しないサービスの3つの選び方も徹底解説」で詳しく解説しています。失敗しない退職代行サービスの選び方についても触れているため、ぜひご一読ください。
【結論】派遣でも即日退職できる
結論から言うと、派遣でも即日退職ができます。ただし、やむを得ない理由が必要です。
たとえば、
- 契約時の業務内容と違う
- 体調不良で働けない
- パワハラなどのハラスメント受けている
などです。
辞めるときは派遣先の会社ではなく、派遣元の会社に連絡しなければなりません。派遣先に辞める連絡をしても、対応してくれないので注意が必要です。
担当者と話す際は直接会うことが望ましいですが、忙しくて会えない場合は電話やメールで連絡するようにしましょう。
退職の話をすると、職場環境についていろいろ聞かれるでしょう。何を聞かれても対応できるように、事前準備をしておくのがおすすめ。
とは言っても、即日辞めるのは申し訳ないと感じる人も多いでしょう。また、怖くて自分で伝えられない人もいますよね。
そんな人におすすめなのが、退職代行です。あなたの代わりに、退職のプロが派遣会社に連絡してくれます。
ただし、退職代行サービスを利用すると、職場の方と良好な関係の継続が難しいです。そのため、最終手段として利用するようにしましょう。
【派遣契約は2種類】即日辞めるための条件を確認
派遣契約には、無期雇用契約と有期雇用契約の2種類があります。契約内容によって即日辞めるための条件が変わってくるので、理解しておきましょう。
- 無期雇用契約なら即日退職できる
- 有期雇用契約は条件付きで退職できる
一つひとつ確認していきます。
1.無期雇用契約なら即日退職できる
無期雇用契約は契約期間が定められていませんので、即日退職が可能です。
正社員や派遣社員などの雇用形態に関係なく、無期雇用での契約なら民法627条が適応されます。ただし、辞める2週間前には退職を申し出なければなりません。申し出てから退職までの2週間は、有給休暇の取得や欠勤扱いにしてもらうことで即日退職が可能になります。
精神的に辛いようなら、有給休暇や欠勤を利用して即日退職できるように申請してみましょう。労働基準法第39条にあるとおり、派遣社員でも有給休暇が利用できます。
2.有期雇用契約は条件付きで即日退職できる
有期雇用契約は、即日退職が難しい傾向があります。限られた期間で期日までは働く契約を結んでいるからです。
しかし、有期雇用契約であっても即日退職できる条件が2つあります。
- やむを得ない事情がある
- 勤務期間が1年間を超えている
やむを得ない事情とは、病気で働けなくなったり、親の介護で働けなくなったりした場合のことです。病気の場合は、医師の診断書をもらっておいた方が良いでしょう。親の介護といった家庭の事情の場合は、きちんと説明して会社に納得してもらう必要があります。
なお労働基準法第137条によると、勤務期間が1年を越えれば労働者の申し込みによりいつでも退職可能とされています。
退職の意志を申し出るときは、伝え方に注意して一方的な言い方にならないように注意が必要です。退職の伝え方については、別記事「【失敗しない】円満に退職するための上司への伝え方6選!例文つきで解説」で説明していますので、参考にしてみてください。
派遣でも即日退職辞められる可能性あり!7つの理由を紹介
こちらでは、派遣でも即日退職が認められる理由を7つ紹介します。即日退職がしやすくなるので、参考にしてみてください。
- 契約時の業務内容と違う
- 体調不良
- 精神を病んだ
- 家族の介護・看護をすることになった
- パワハラやセクハラがある
- 社内の人間関係が良くない
- ライフスタイルが変わった
順番に見ていきましょう。
1. 契約時の業務内容と違う
契約時の業務内容と大きく異なる場合は、申し出れば退職できます。理由は、契約違反になるからです。
例えば、事務作業を行う予定なのに営業をさせられたり、定時に上がる条件なのに頻繁に残業があったりする場合です。
元々聞いていた業務と違う場合は、相違点を明確にして派遣会社へ申し出ましょう。
その際は、事実と異なることを伝えても辞めさせてもらえません。契約書記載の仕事内容と実際の業務が異なることをきちんと伝えて、辞めさせてもらいましょう。契約違反であることを伝えることが大切です。
2. 体調不良
体調不良で働けないのは、やむを得ない理由になるので退職可能です。働けないことを証明するために、医師の診断書が必要になるのでもらっておきましょう。
例え体調が治ってから復帰するよう言われたとしても、辞める意思が固まっていることきちんと伝えることが大切です。
「いつ体調が治るかわからないので、会社に迷惑をかけてしまう」といった理由を伝えれば、無理に引き止められることはないでしょう。
3. 精神を病んだ
うつ病や対人恐怖症などの精神的な病にかかった場合も、体調不良と同じくやむを得ない理由です。
精神的な病気かもしれないと感じるときは、身体に何らかの不調が出ていることがきっかけのことが多いです。仕事がしたいと思っても、病気が落ち着くまで休養をとるようにしてください。
仕事を休む指示を受けた場合は、診断書を発行してもらえます。会社に提出して退職させてもらいましょう。
精神的な理由で退職したい方は「【徹底解説】うつ病で退職する際に診断書が必要な理由とは!やるべき5つのことも紹介」をご覧ください!診断書が必要な理由や、やるべきことを解説しています。
4. 家族の介護・看護をすることになった
家族の介護や看護が必要になった場合は、即日退職ができる理由になります。
家族の病気やケガで看護が必要になるタイミングが、突然訪れることがあります。認知症といった病気が徐々に悪化して、介護が必要になるケースもありますよね。
仕事との両立は非常に厳しいので、迷わず退職の意思を伝えましょう。
きちんと説明すれば、会社は納得してくれます。無理して働き続けると、今度は自分自身の体調を崩しかねません。仕事を辞めて家族の介護や看護に専念するのがおすすめです。
5. パワハラやセクハラがある
パワハラ・セクハラがある会社は、派遣だとしてもそれを理由に辞められます。社会問題になっており、実際に行われている場合は企業体質の問題です。
例えば、上司が部下に対して必要以上に叱っていたり、不快に感じる性的な発言があったりするのがハラスメントです。
相手が上司だと言いづらいですし、派遣社員だとさらに言いづらいですよね。また職場の雰囲気も悪くなりやすく、働きづらくなります。
社内でセクハラやパワハラがある場合は、派遣会社に連絡して退職するのがおすすめです。
6. 社内の人間関係が良くない
社内の人間関係が良くないと、ストレスが溜まりやすくなります。嫌がらせを受けていたり悪口を言われていたりする場合は、無理せず会社を退職した方が良いでしょう。
我慢して働き続けると、精神的な病を発症してしまうリスクがあります。まずは自分の行動や態度を見直し、改善することが大切です。
それでも嫌がらせや悪口がなくならない場合は、無理せず退職しましょう。派遣会社に連絡して退職の意志を伝えるようにしてください。
7. ライフスタイルが変わった
ライフスタイルの変更に伴い「今までのように出勤できなくなった」場合も、やむを得ない理由として認められます。
- 結婚したことで職場から遠くなってしまい、通勤できなくなった
- パートナーが遠方に転勤になったのでついていくことになった
上記のような理由なら、出勤が困難になるため退職が認められやすいです。 ライフスタイルの変更に伴い出勤が難しくなりそうな場合は、早めに派遣会社に相談しましょう。
派遣を即日で辞める際の注意点7つ
派遣を即日で辞める際は、以下7つの注意点を押さえるようにしましょう。
- 派遣先の所有物を返却する
- 健康保険・厚生年金は月額を天引きされる
- 無断欠勤は避ける
- 辞めた後の生活費を考える
- 同じ派遣会社が別の仕事を紹介してくれる可能性は低い
- 転職エージェントに登録する
- 失業保険をもらえない可能性がある
注意点を押さえないまま退職してしまうと、退職後もトラブルにより元の勤務先と関わることになる恐れがあります。順番に見ていきましょう。
1. 派遣先の所有物を返却する
派遣先から、社員証や業務に必要な備品を支給される場合がありますよね。退職時に必ず返却しましょう。
返却しない場合は、派遣会社の担当者が自宅まで取りに来るケースがあります。返却し忘れているものがないか、身の回りを確認してから退職しましょう。
2. 健康保険・厚生年金は月額を天引きされる
派遣当日から社会保険に加入している方は、健康保険・厚生年金を月額で支払う必要があります。
月の途中で辞めた場合は、給与よりも健康保険・厚生年金の金額が超えてしまいマイナスになる可能性があるので注意が必要です。
ただし契約してから1ヶ月間(初回契約1ヶ月)であれば、社会保険を未加入にすることが可能です。その場合は、月の途中で辞めても給与から天引きされません。
3. 無断欠勤は避ける
派遣でなくても無断欠勤して、そのまま会社を退職するのは避けてください。派遣先の会社と派遣元の会社どちらにも迷惑をかけてしまうからです。
会社を休む場合は、必ず連絡するようにしてください。
無断欠勤をして本人と連絡が取れない場合は、心配した会社が捜索願を出すケースも少なからずあります。警察沙汰になり、会社だけでなく家族にも迷惑をかけることになりますよ。
4. 辞めた後の生活費を考える
会社を退職した後は、何かと生活費がかかりますよね。貯金がない状態で退職してしまうと、生活できなくなってしまいます。
辞めた後の生活が不安な場合は、辞める前に数ヶ月分の生活費を蓄えておくのがおすすめです。
また退職してからすぐに転職活動をはじめても、短い期間で良い会社が見つかる保証はありません。
やむを得ず次の転職先が決まる前に辞めてしまった場合は、失業保険の受給手続きをしましょう。
定期的にハローワークで求職活動していれば受給できます。ただし、過去2年間の間に通算1年以上雇用保険に入っていることが条件になるため、入職して1年未満で辞めてしまった場合は受け取れないので注意してください。
5. 同じ派遣会社が別の仕事を紹介してくれる可能性は低い
退職代行サービスを使って派遣の仕事を退職した場合、同じ派遣会社からは仕事を紹介してもらえません。派遣会社を辞めるために退職代行サービスを利用したからです。
派遣先の会社を辞めたいだけなら、退職代行サービスを利用せずに派遣会社へ相談するのがおすすめです。
退職代行を利用して派遣会社を辞めた後も派遣の仕事をしたい場合は、別の派遣会社と契約するようにしましょう。
6. 転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録しましょう。転職先が見つかっていると、精神的な負担なく仕事を辞められます。生活費の心配をする必要もありません。
先述しましたが、一度派遣会社を退職するとその派遣会社から仕事を紹介してもらえない可能性が高いです。
派遣社員で仕事をしたいなら別の派遣会社と契約し、正社員として再就職したいなら転職エージェントに登録して転職活動しておきましょう。
7. 失業保険をもらえない可能性がある
派遣社員の場合は、失業保険をもらえない可能性があります。
派遣社員が失業保険をもらうための条件は、以下の3つです。
- 雇用保険に加入している
- ハローワークで定期的に休職している
- 離職の以前2年間に被保険者期間が通算で1年以上ある
なお雇用保険への加入は、31日以上の雇用見込みがあり1週間の所定労働時間が20時間以上であることが条件です。
例え雇用保険に加入できたとしても、上記3つの条件に当てはまっていない場合は、失業保険はもらえません。
派遣を即日で辞める方法で退職代行がおすすめの理由3選
こちらでは、退職代行サービスを利用するメリットを3つ解説します。
- 辞めることを自分で伝えなくて良い
- 辞めた後のトラブルがない
- 最短で即日退職ができる
一つひとつ解説していきますので、参考にしてみてください。
1.辞めることを自分で伝えなくて良い
退職代行サービスは、依頼者の代わりに会社と退職のやり取りを行います。そのため、自分で上司に直接連絡する必要がありません。
辞めるときの連絡は、誰しも緊張して言いづらいものですよね。「引き止められたらどうしよう」「怒られたらどうしよう」など不安になってしまいます。
退職代行サービスを利用すると、不安やストレスを感じることがありません。余計なことを考えずに辞められるのはメリットです。
2. 辞めた後のトラブルがない
自分で退職の意思を伝えると、トラブルに発展する可能性があります。会社に不満を感じて辞めたいと考えている場合は、要注意です。
その状態で話し合いをすると、感情的になり会社とトラブルを起こしかねません。
退職代行サービスは、依頼者と会社の間に入ります。会社と直接話さないので感情的になることはなく、トラブルを防げます。
会社とのトラブルを避けたい方には、退職代行サービスがおすすめです。
3. 最短で即日退職ができる
退職代行サービスを利用すると、最短即日で退職可能です。1日でも早く辞めたい方もいるでしょう。
退職代行業者に会社と退職のやりとりをお願いするので、はじめての退職でもスムーズに辞められます。
会社によっては24時間365日対応しているところがあります。依頼した当日に辞められることもあるので、即日退職したい方にはおすすめのサービスです。
即日退職したい方は「【朗報】退職代行なら即日退職が可能!失敗しないサービスの3つの選び方も徹底解説」ご覧ください!即日で辞めるために必要なことを解説しています。
退職代行会社に依頼した時に仕事を辞めるステップ
退職代行会社に依頼すると、以下の4ステップで進みます。
- 電話かメール、LINEにて相談
- 相談後に正式に申し込み
- 担当者との打ち合わせ
- 担当者が会社へ連絡
初めに電話かメールで依頼をします。会社によってはLINEで相談をできる場合もあるので、事前に確認しましょう。
相談するときは、以下5つのポイントを伝えるようにしてください。
- 即日退職したいか
- 会社と連絡を取りたくないか
- 退職を家族にバレたくないか
- 離職票を送ってもらいたいか
- 残りの有給休暇を消化したいか
希望をしっかり伝えることで、スムーズに進みます。
相談してみて依頼したいと感じたら、料金を支払って正式に申し込みましょう。申し込みの後は担当者と打ち合わせをして、希望内容を確認していきます。
退職代行の流れについては「退職代行の流れを8ステップで解説!依頼前に確認しておきたい5つのポイントとは?」にて具体的に解説しています。気になる方は、参考にしてみてください。
派遣を即日で辞める際によくある3つの質問
派遣を即日で辞めるのは他の労働形態よりもハードルが高いため、疑問を感じることが多いですよね。そこでここからは、派遣の即日退職について、よくある質問をまとめてみました。
- 入社して1ヶ月でも辞められる?
- 即日退職によって損害賠償を請求されるリスクはある?
- 「次の転職先が見つかった」という理由で退職できる?
それぞれ解説します。
1. 入社して1ヶ月でも辞められる?
派遣の仕事を始めて1ヶ月どころか、1日だとしても辞められる可能性は十分にあります。ただし派遣を辞める際は、やむを得ない正当な理由が必要です。
しかし、パートナーの転勤といったライフスタイルの変化による場合は、もっと前から把握できたのではないかと指摘されてしまいます。
短期間だったとしても派遣の仕事は辞められますが、理由については十分に考えておく必要があるでしょう。
2. 即日退職によって損害賠償を請求されるリスクはある?
派遣とはいえ即日退職を理由に、企業側から損害賠償を請求されるリスクはほとんどありません。 損害賠償の請求のために訴訟を起こすことはハードルが高く、企業側としては多大な費用と労力を要してしまうからです。
ただし在職中に大きな損失を会社に与えてしまっていた場合は、訴訟を起こされるリスクがあります。もし訴訟を起こされた場合は、ご自身で弁護士に相談しましょう。
3. 「次の転職先が見つかった」という理由で退職できる?
「転職先が見つかった」ではやむを得ない理由として認められにくいため、退職は難しいと考えられます。転職にあたって一番無難な方法は、入社日を派遣期間の満了後に設定することです。
どうしても契約期間中に退職したい場合は、転職とは別の理由を口実にしたほうがいいでしょう。 やむを得ない理由がない限りは、派遣の契約満了日より後に転職先の入社日を設定するようにしましょう。
派遣社員でも即日辞められる方法はある
派遣社員には以下2種類の契約方法があり、条件を満たせば即日退職も可能です。
契約 | 内容 | 即日退職の可否 |
---|---|---|
無期雇用契約 | 契約期間の定めがない | 可能 |
有期雇用契約 | 契約期間が定められている | 条件付きで可能 【条件】 ・病むを得ない事情がある ・勤務期間が1年間を超えている |
ご自身がどちらの契約方法なのかを確認してみてください。
なお会社によっては上記の条件を満たしていたとしても、即日辞めることができない可能性もあります。引き止められたり退職を拒否されたりした場合は、退職代行の利用がおすすめです。
退職代行を利用すればほぼ100%近く退職が可能であり、直接意思を伝える必要もありません。以下でおすすめの退職代行サービスを紹介しているので、ぜひ目を通してみてください。