「半年しか働いていないけど、退職したい」
「辞めたいって言ったら気まずくなりそうで言い出せない」
「半年で辞めても、今後問題にならないかな?」
と悩んでいませんか。
せっかく就いた仕事なのに、半年で辞めたくなるのはつらいです。また、気まずくなりそうで退職を言い出せない気持ちも分かります。
半年で仕事を退職したいのは、悪いことではありません。転職は年を重ねるごとに難しくなるのが現状です。
後悔しないためにも、この記事では
- 気まずくても半年で退職しても良い理由
- 入社半年で退職するのが気まずい理由
- やったほうが良いこと
- 考え方
- 半年で退職をするデメリット
などを詳しく紹介します。自分で辞められないなら、退職代行を利用するのも1つの手段です。
1番の理解者はあなた自身。どうすることが自分にとって1番良い選択かを考え、行動してくださいね。
【結論】限界なら気まずくても半年で退職して良い
結論から言うと、限界なら気まずくても半年で退職しても大丈夫です。たとえば、パワハラや今の仕事を続けても将来性がないなど。
リクルートワークス研究所によると、半年以内に退職する人は大卒で7.5%です。高卒だと、11.8%とさらに高いです。
大事なのは、なぜ辞めたいのかを明確化することです。退職原因がはっきり分かれば、改善できる可能性も。
また、転職によって問題が解決できるかも判断できます。
ちなみに、法律上では退職の旨を伝えて2週間で退職できます。
入社半年で退職するのが気まずい理由5選
こちらでは、入社半年で退職するのが気まずいと感じる理由を5つ紹介します。多かれ少なかれ問題はあるんだから、我慢できない私が悪いと責めないでくださいね。
- 人間関係
- 罪悪感を感じるから
- やることが何もなくなる
- 最終出勤日まで長い
- 仕事へのやる気がなくなってしまう
それぞれ順番に確認していきましょう。
1.人間関係
良い人間関係を職場の人と築けているなら、半年で辞めることを伝えるのは気まずいです。
むしろ人間関係が悪いほうが、気にせずに退職できますよね。辞めたら2度と会わないで済むと、せいせいします。
退職することによって人間関係がギクシャクするのでは、と不安になることもあります。多かれ少なかれ、退職を伝えたら気まずくなるのは当たり前と吹っ切りましょう。
2.罪悪感を感じるから
半年という短い期間で退職すると、罪悪感に苛まれます。半年というと、新入社員であれば研修が終わったばかり、転職や異動者であれば引き継ぎが完了したあたりです。
せっかく時間を割いて教えてもらったのに、退職をするのは申し訳ないですよね。
もう少し頑張ったほうが良いと思うかもしれませんが、辞めたい理由が明確なら気まずくなっても退職しましょう。
今の時代、転職は当たり前です。後々、あの時に辞めておけばと後悔しないためにも罪悪感を感じるからという理由で働き続けることはおすすめしません。
3.やることがなにもなくなる
半年で退職を決めると、やることが何もなくなります。理由は、元々仕事量がそこまで多くないからです。
働き始めて半年目だと、研修が終わったばかりで実務にあまり関わりません。また、転職したばかりだと引き継ぎが終わったばかりです。そのため、退職を決めた際、前担当者が引き継ぎを行うことになり、やることが何もない可能性も。
やることがなくても、最終出勤日まで働かなくてはいけません。作業がないと、いつまでも時間が経たず苦痛です。
4.最終出勤日まで長い
退職を伝えて、即日会社を辞められません。最終出勤日まで働き続けなくてはいけません。
法律では退職の旨を伝えてから2週間で、会社を辞められます。しかし、ほとんどの会社では就業規則に「最低でも1ヶ月または2ヶ月前でも伝える」と書いてあります。
そのため、2ヶ月以上働き続けないといけない可能性も。
引き止めにあったら辞められない人は、退職代行を依頼してサクッと辞めるのがおすすめです。第三者が間に入ることでスムーズに退職できます。さらに、最短で即日退職が可能です。
5.仕事へのやる気がなくなってしまう
もう退職するのにと、仕事へのやる気がなくなります。異業種への転職が決まっていたらなおさら、モチベーションを保つのが難しいです。
もちろん最後まで真面目に仕事をこなせる人もいます。ただ、「もう辞める、このくらいで良いか」と手を抜き始めてしまう人もいます。
正直、やる気がなくなると上司や同僚にもバレます。少しでも円満に退職したいのであれば、最後までモチベーションの維持を頑張りましょう。
半年で退職する前にやった方が良いこと7選
半年で退職するのは、問題ありません。しかし、辞めてから後悔しないためにもやったほうが良いこと7つを紹介します。
- 辞めたい理由を明確にする
- 働き続けるメリット・デメリットの比較
- 可能であれば転職活動を始める
- 1つだけでも良いから仕事から何かを学ぶ
- 半年間仕事が無くても生活できるか確認
- 自己分析
- 引き継ぎをしっかりと行う
1つずつ詳しく確認していきましょう。
1.辞めたい理由を明確にする
まず辞めたい理由を明確にしましょう。紙に書き出すのが、おすすめです。頭で考えているだけだと、思考がまとまらないからです。
書き出すことで、現在の状況を客観的に確認できます。
- なんで辞めたいの?
- 会社に行きたくない理由は
- 転職をしたら改善されるのか
- 仕事を辞めたら何をしたい?
- 半年で仕事を退職したほうが良い理由は?
など、質問に対する答えをひたすら書いてみましょう。なぜ辞めたいのかわからない状態で退職しても、転職先で同じ問題にぶつかる可能性が高いです。
退職を後悔しないためにも、辞めたい理由をしっかりと明らかにしましょう。
2.働き続けるメリット・デメリットの比較
今の会社で働き続けるメリットとデメリットを比較しましょう。具体的に比較することで、会社を辞めるかどうか判断しやすくなります。
メリット | デメリット | |
今の会社に居続ける |
|
|
表にすることで、今の会社に居続けるべきかどうかが判断しやすいです。
デメリットが多すぎる場合や、自分の力で解決できない問題ばかりだと、退職を視野に入れて行動したほうが良いでしょう。
半年しか働いていなくて気まずいかもしれませんが、デメリットが多い場合は一刻も早く行動したほうがあなたのためです。
3.可能であれば転職活動を始める
可能であれば、転職活動を始めましょう。今すぐできることは、転職エージェントに登録です。
半年で退職をすると、有休もなければ退職金や失業給付金ももらえません。そのため、収入が一切ない状態で転職先が見つかるまで生活することに。
貯金を崩して生活するのは、正直不安です。そのため、焦って転職先を探すことに。結果、満足のいく転職活動ができない可能性もあります。
そうならないためにも、仕事を辞める前から転職活動を始めるのがおすすめです。
4.1つだけでも良いから仕事から何かを学ぶ
1つだけでも良いから、今の職場から何かを学びましょう。せっかく苦労して入った会社です。半年という期間でも、何かしら学べることはあるはず。
転職活動でも学んだことを伝えられるのは、武器になります。給料をもらいながら、新しい知識を手にいれるチャンスです。
もっと〇〇について学んでおけば良かったと後悔しないためにも、行動を起こしましょう。
5.半年間仕事が無くても生活できるか確認
退職後、半年間は仕事がなくても生活ができるか確認してください。理由は、入社半年以内の退職だと退職金や失業手当がもらえないからです。
そのため、今ある貯金で転職先が決まるまで生活しなくてはいけません。転職活動もお金がかかります。
- 面接に行く電車賃
- 履歴書代
- 証明写真代
など。
金銭的に余裕がないと、どんどん自分を追い込んでしまいます。そうならないためにも、事前に半年間は仕事をしなくても大丈夫か確認しましょう。
一般的に転職活動は長いと3ヶ月近くかかるため、6ヶ月分の収入は確保しておきましょう。
6.自己分析
自己分析をして、将来どうなりたいかを明確化しましょう。1と2のステップを行い、あなたの今の状態が分かります。次に決めるのが、進みたい方向です。
自分の生きたいように生きましょう。他の人の声を聞く必要はありません。周囲の声にしたがって決断して失敗しても、誰も助けてくれないからです。
今後どんな風に働きたいのか明確な目標がない人や、会社は辞めたいけど将来的にどうなりたいか分からない人は納得するまで行なってください。
自分のことをより理解できれば、目標を設定しやすくなります。
7.引き継ぎをしっかりと行う
引き継ぎをしっかりと行いましょう。後任者が決まっていない場合は、簡潔にGoogleドキュメントやWordでまとめるのが、おすすめです。
辞めた後に、同僚が円滑に業務を進められるようにすると、少しは円満に退職できます。最低でも、どのファイルにどの情報が入っているか分かりやすくまとめておきましょう。
半年で退職を決意して気まずいときの考え方3つ
限界で辞めたいと思っていても、やっぱり気まずいです。周りから責められている気がして、つらくなることも。
半年で退職を決意して、気まずいなと思った時の考え方を3つ紹介します。
- 退職したら2度と会わないと割り切る
- 円満退職を目指す必要はない
- 最終出勤日まで耐えられなかったらすぐ辞めても良い
退職はあなたの権利です。悪いことではありません。自分を責めないでくださいね。
1.退職したら2度と会わないと割り切る
正直、退職したら2度と会わないです。申し訳ないなと思う気持ちも、2週間もしたら無くなります。
特に、再就職先が決まっているのであれば、新しい業務を覚えるのに忙しくて過去を振り返る余裕もありません。
今は気まずいかもしれませんが、会社を辞めたら2度と会わないと割り切りましょう。
2.円満退職を目指す必要はない
円満退職を目指す必要はありません。半年で退職となると、多かれ少なかれ文句を言われる覚悟はしましょう。
どんなに頑張っても円満退職できないときもあります。普段の上司や同僚など職場環境を見ていれば、だいたい予想できますよね。
重要なのは円満退職ではなく、退職することです。辞めた人のことを、何ヶ月も悪く言い続けることはありません。自分の仕事があるからです。
嫌われることを気にしないで、自分の将来にとって良い選択をしましょう。
3.最終出勤日まで耐えられなかったらすぐ辞めても良い
最終出勤日まで耐えられないのであれば、今すぐ通勤を辞めても良いです。
ただし、有休がないので体調不良などの理由をつけて休みましょう。デメリットとしては、欠勤した分の給料を差し引かれることです。
月の所定労働日数は、就業規則や労働条件通知書に記載されているので確認しましょう。
給料が引かれても良いから、会社に行きたくない場合は上司に連絡をして欠勤しても良いです。無理をして心身ともに追い込まないようにしましょう。
半年で退職をするデメリット6選
厳しいことを言うが、半年で退職をするにはそれなりのリスクがあります。また、半年で何回も転職を繰り返していたら、さらに厳しく。
こちらでは、半年で退職するデメリットを7個紹介します。
- 転職がしにくくなる
- 転職先に半年で辞めたとバレることも
- 失業保険がもらえない
- 有休消化ができない
- キャリアが傷つく可能性
- 金銭面の心配
1つずつ詳しく確認しましょう。
1.転職がしにくくなる
半年でで転職した場合、転職先の幅が狭くなる可能性があります。
実際にリクナビNEXTの公開求人数を見ても、全体の求人数61,823件に対して、第2新卒の求人数は14,486件しかありません。
もちろん、第2新卒であっても1万件以上の求人はありますが、長年働いた人と比べると、求人の幅が狭くなる恐れはあります。
そのため、魅力的な求人を見つけても、書類選考で落とされるリスクがある点は覚悟しておきましょう。
2.転職先に半年で辞めたとバレることも
転職先に半年で辞めたことがバレてしまうこともあります。バレる理由は、
- 自分で伝えてしまう
- 同業種に転職した場合、元同僚から伝わる
- SNSに投稿している
などが考えられます。理由があって半年で退職するのは、悪いことではありません。
しかし、万が一バレてしまうと、またすぐ辞めるのではないかと思われてしまいます。
3.失業保険がもらえない
半年で退職をすると、失業保険がもらえません。厚生労働省によると、失業保険の受給には以下のような条件があります。
失業給付(基本手当)を受給するためには、離職前の2年間に被保険者期間が12ヵ月以上(倒産・解雇等の理由により離職された場合は離職前の1年間に被保険者期間が6ヵ月以上でも受給資格を取得します。)必要になります。
つまり、半年で退職をすると失業保険がもらえません。そのため、収入がなくなるので十分な貯金がないと急いで転職活動を行う必要があります。
4.有休消化ができない
半年で退職をすると、有休消化ができません。そもそも、入社して半年以内だと有給休暇がありません。
入社してから半年以降に有休が発生するのが、一般的です。
結果、半年以内に退職をすると最終出勤日と退職日が一緒になります。
5.キャリアが傷つく可能性
キャリアが傷つく可能性もあります。半年でも働いたのであれば、履歴書に記入しないといけないからです。
書類選考の時点で、落とされてしまう可能性も。
しかし、履歴書に傷がつくことを恐れて限界まで自分を追い込むよりも、早めに行動したほうが良いです。面接で理由をしっかりと伝えられるように、転職エージェントのアドバイスを聞いて準備しましょう。
6.金銭面の心配
半年でで退職した場合、当たり前ですが6ヶ月分の給料しか発生しません。最悪の場合、ボーナスが貰えない可能性もあります。
入社直後の給料は安い傾向があるため、貯金がない場合、すぐに転職を決めなければ退職した後の生活費を確保できずに苦労するでしょう。
とはいえ生活費がないからといった理由で、たまたま内定が出た会社に入社すると、再び早期退職したくなるかもしれません。
そのため、退職理由がセクハラやパワハラなどの理由でない限り、もう少し働いてお金を貯めてから辞めるのも選択肢の1つです。
気まずくて退職できない人には退職代行がおすすめ
確実に退職したい人におすすめなのが、退職代行サービスの利用です。退職代行は、退職をあなたの代わりに行ってくれるサービスのことです。出社することなく、会社を辞められます。上司に直接、退職の旨を伝える必要もありません。
第三者が間に入ることで辞めやすくなります。さらに労働組合が運営元であれば、会社との交渉ができるので有給休暇の取得も可能です。
入社したばかりだと、自分で退職を伝えるのはかなりの負担です。ストレスを増やすよりも、退職代行を使ってスムーズに退職しましょう。
退職代行で失敗したくないけど、自分で探す元気もない人には「【2022年版】退職代行おすすめランキング15選!退職代行を選ぶときに見るべき7つのポイントも徹底解説」をご覧ください。おすすめの退職代行サービスが一発で分かります。気になる業者には、すぐ問い合わせてくださいね。早ければ早いほど、すぐ退職できます。
半年で退職は気まずいが、未来の自分のために決断しよう
半年で退職するのは気まずいです。しかし、自分自身のために決断しましょう。
厳しいことを言いますが、年齢を重ねれば重ねるほど転職は難しくなります。特に、異業種への転職は若い人の方が採用されやすい傾向にあります。
もちろん、40代50代で転職できないわけではありません。しかし、職務経歴などアピールが重要になっていきます。
今が1番若いです。この職場はだめだ、今の業務を何十年もできないと分かっているのであれば、早めに見切りをつけた方が良いでしょう。
気まずいから辞められないではなく、どうすることが将来の自分にとって最善かを考えて行動してみてくださいね。まずは、退職したい理由は明確化させることから始めましょう。