「仕事のことを考えると夜なぜか涙が出る」
「今日特に上司に怒られたわけでもないのに、なんかつらい」
もし自覚していなかったとしても、仕事のことを考えると涙が出るのはかなり精神的な負担が強い状態です。このまま無理してしまうとうつや適応障害に陥ってしまうリスクもあるでしょう。
実際筆者も、仕事中や夜寝る前になぜか涙が流れてしまった経験があります。その日に特別嫌なことがあったわけでもないのに……。
当時は自分が精神的に追い込まれているなんて気づいていませんでした。しかし、休職を経て退職し、別の仕事についた今思えば、あのときは異常でした。もっと早く自分の限界に気づいて対処していればよかったと思っています。
そこでこの記事では、過去の私と同じように涙が出て困っている方に向け、
- 仕事でストレスを抱えているときに出る症状
- 涙が出るときの対処法
- 涙が出るほどつらい仕事はやめていい理由
といった内容をお伝えしていきます。
今涙が出てしまい、どうしようもなくて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
仕事のことを考えると涙が出るのはストレスのサイン
冒頭でも触れたとおり、仕事のことを考えると涙が出るのは、過度なストレスが掛かっている状態です。
涙がコントロールできないのは、心に余裕がないサイン。この状態を放置してしまい、長引いてしまうと、うつ病などの精神疾患を患う可能性があります。
もし一度精神を患えば、寛解までに数年要することも少なくありません。
涙がなぜか出てしまうならば、まずはゆっくり休むことをおすすめします。
仕事でストレスを抱えているときに出てくる症状
「涙は出てくるけど、本当にストレスを抱えているのかな?自分が弱くてすぐ泣いているだけではないか?」とまだ疑問に思っている方もいるかもしれません。
そこで、仕事でストレスが過度にかかったときに出てくる変化を3つの観点からまとめました。
- 体の症状
- 心の症状
- 行動の変化
この中に当てはまるものが複数ある場合は、心の限界に近づいている可能性が高いです。ぜひ一つ一つ確認してみてください。
体の症状
ストレスが過度に掛かったときに出てくる体の症状には以下のようなものがあります。
- 食欲がない
- 食べ過ぎる
- 疲労が抜けない
- 便秘
- 下痢
- 眠れない
- やたら寝過ぎる
- 身体が重だるい
人により出てくる症状は異なります。もしこれらの症状を前に比べて感じやすくなり、2週間以上続いている場合は要注意です。
心の症状
心の状態に変化が出てくる方もいます。
- やる気が出ない
- 不安が止まらない
- 趣味も楽しくない
- イライラする
という感情の変化が日常生活にも起きていたら要注意。精神的に追い詰められているサインかもしれません。
行動の変化
ストレスの影響で、今までとは行動が変わってくる方もいます。
- アルコール量が増える
- 浪費が増える
- 家に閉じこもる
- 運転が荒くなる
- 過度になにかに集中する
といった行動が急に増えた方も要注意。涙がなぜか出てくる上にこのような変化が出てきたときは、ストレスを和らげる対処法を考えるべきです。
【5分でOK】症状があるなら厚生労働省のストレスチェックを
もしここまでの症状に当てはまるものが複数ある場合は、厚生労働省が提供しているストレスチェックを受けてみるのもおすすめ。
「5分でできる職場のストレスセルフチェック」のサイトでは、名前のとおり5分程度で終わる質問に答えるだけで、今のストレス状況や原因について分析できます。
ストレスの強さだけでなく、何が原因で精神的な負担がかかっているかを把握できるので、ぜひ試してみてください。
そして、もし仕事のストレスが強いようならば、対処法も考えていきましょう。
仕事のストレスで涙が出ているときの6つの対処法
仕事のストレスでなぜか涙が出るときは、以下の対処法を試してみましょう。
- 休みを取ってみる
- ストレスの原因を考えてみる
- クリニックを受診する
- 部署異動を希望する
- 休職する
- 退職する
少しでも精神的に負担の少ない手段を取ることが大切です。無理なくできそうなものを選んでみてください。
1. 休みを取ってみる
仕事のことを考えてゆっくり休めていなかったり、何かよくわからないけれども辛かったりするならば、一日休暇を取ってみるのがおすすめです。
もしかしたら休日も仕事の連絡で気が張っているのではないでしょうか。なかったとしても、ずっと今のプロジェクトや業務について考えているのでは、ストレスからは解放されません。
1日2日休んでみることで、気持ちが落ち着くことがあります。ぐっすり眠るのも良いでしょう。
休みをとった場合の具体的な過ごし方は「精神的な理由で仕事を休むのは問題ない!欠勤するときのポイントや過ごし方を解説」で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
2. ストレスの原因を考えてみる
休息を取って一度仕事を離れた後は、ストレスの原因はなにか考えてみましょう。
なぜか涙が出る状況のときは、とにかく不安だったりつらかったりします。原因がわからなければその気持ちは増幅されてしまうでしょう。気持ちが少し落ち着いてから、何が自分を追い詰めているのか考えてみることも有効です。
何が今嫌なのか、できるだけ多く紙に書き出してみましょう。そのうちに、意識していなかった原因が洗い出せることもあります。
ただし、仕事のことを思い出すだけでまた涙が流れてしまうような場合は、無理に考える必要はありません。まずはストレス源から離れてゆっくり休むことを優先してください。
3. クリニックを受診する
精神的に不安定なときは、クリニックを受診してみてもよいでしょう。症状が悪化すると、精神を病むリスクが出てきます。
まだ働けているから大丈夫、私は病院を利用するほどではないと思うかもしれません。しかし、早期に対処したほうがこの後に長期で休まずに済み、元気に働ける可能性も高まります。
涙が出てくる状態は、心が弱いから起こるわけではありません。脳内の神経物質の伝達がうまく行っていないだけということもあるのです。だからこそ、状態を理解するためにもクリニックを受診してみるのが良いでしょう。
4. 部署異動を希望する
もし、仕事内容があっていなかったり上司がそりが合わなかったりするなど、ストレスの原因がはっきりしている場合は、部署異動を希望してみても良いでしょう。
ストレス源から物理的に離れることで、今まで通り元気に働けることもあります。部署異動が必ず叶うとは限りませんが、希望を出してみることでチャンスは広がります。
5. 休職する
何日か休んでみても気持ちが全く上向かない場合は、休職を検討してみましょう。一度長期で休むことで、リフレッシュして職場に戻れる可能性もあります。
筆者もさまざまな対処法を試し、解決しなかった結果として休職を選んだ一人です。給食してしばらくは気力もわかず、部屋に閉じこもってずっと寝ていました。しかし、その状況でしっかり休むことで再び「行動してみようかな」と気力が湧いてきた経験があります。
このように、休職することで気持ちが上向くきっかけになることもあります。もし毎日涙が出て気持ちがコントロールできないならば、思い切って休職するのもおすすめです。
6. 退職する
もう疲れたと思うならば、退職するのも手段の一つです。
休職でき、気持ちが気持ちがリフレッシュできればよいですが、そもそも休むことを認めてくれない企業も残念ながらあります。また、休職しても会社のことがずっと気になってしまい、休んでいる罪悪感からますます追い込まれるかもしれません。
精神的に限界ならば、退職して会社から物理的に距離を置き、自分だけの時間をとる方が回復は早まるはずです。
もし退職を言い出せない環境ならば、退職代行をつかうのもおすすめ。
退職代行は、退職をあなたの代わりに行ってくれるサービスのことです。出社することなく、会社を辞められます。
上司に直接、退職の旨を伝える必要もありません。これ以上ストレスを掛けることなく離職したいならば、きっとあなたの役に立つでしょう。
涙が出るほどつらい仕事なら辞めてもいい理由
退職と言われても、辞めたあとのことが不安で踏み出せない方もいるでしょう。また、もう少しここで頑張ったら状況が好転するのではと期待している方もいるかもしれません。
しかし、涙が出るほどつらい仕事ならば、早めにやめる選択肢を検討しても問題ないです。このようにお伝えする理由は3つあります。
- 無理するほど回復に時間がかかるから
- 仕事の数はたくさんあるから
- 仕事環境は簡単に変わらないから
それぞれ具体的に解説します。
1. 無理するほど回復に時間がかかるから
つらい仕事を無理するほど、精神はすり減っていきます。結果、うつなどの精神疾患を招き、その回復に時間がかかるようになってしまいます。このような症状が出てしまうと、仕事をやめたからといって即座に回復するわけではありません。
うつが悪化すると引きこもりになったり、自死願望が強くなったりして、社会復帰が難しくなるかもしれません。今の仕事をやめたとしても精神が回復しなければ、次の職を探すことすらできないでしょう。
もし最終的に退職するならば、少しでも傷が浅いうちのほうが将来的にしっかり働けます。だからこそ、早く辞めてしまったほうが良いのです。
2. 仕事の数はたくさんあるから
つらいからといって仕事をやめたら、もう無職なのではという不安を持つ方もいるかもしれません。しかし、中途採用の数は多く、1回仕事をやめても次の職が見つかる可能性は高いです。
実際DODAのデータによれば、求人倍率は1.91倍。つまり、求職者1人に対して2倍弱の求人があるので、仕事がまったくないというわけではありません。
特に若手の場合、職種や業界を変えるチャンス。年次があがるほど、現職とまったく異なる仕事にはつきにくくなります。
もし年次が上がってきた場合でも、年齢があがるにつれて役職者や即戦力を求める傾向があるため、早いほうが仕事は見つけやすいでしょう。
数多くある仕事につく可能性を上げたいならば、早く辞めるのが得策です。
3. 仕事環境は簡単に変わらないから
会社で頑張っていれば環境が変わるかもしれないと期待する方もいるでしょう。しかし、環境はそう簡単に変わりません。
悪い職場環境は、職場全員で作り上げてしまったものであるからです。学生のときにクラスの雰囲気がなかなか変わらなかったのと同様で、団体が変わるのはそう簡単なことではありません。
周りが変わるのを期待するくらいならば、自分が別の環境に飛び込むほうが手っ取り早いでしょう。
仕事のことを考えると涙が出るなら退職代行も検討しよう
仕事のことを考えると涙が出るのは、精神的につらいサイン。ここで無理してしまうことで症状が悪化し、長期的に働けない状態になるかもしれません。
涙が出る日が続くなら、まずは仕事の休みをとってみましょう。業務から離れてリフレッシュする時間が必要です。
休息をとっても状況が改善しないならば、退職を検討することをおすすめします。仕事の数は多くありますし、無理して今の職場で働く必要はありません。むしろ環境に問題があるならば、退職することで精神的に回復する可能性があります。
退職をしたいけれども自分から言い出せない方は、退職代行を使うのもおすすめです。
依頼をしてからはすべての会社とのやり取りを代行してくれるため、家で待つだけで退職ができてしまいます。
退職代行を使うと、以下のようなメリットがあります。
- 上司に顔を合わせずに退職できる
- 即日すぐに出社しなくて良い
- 損害賠償請求や懲戒解雇に怯えなくてすむ
上司と顔を合わせて気まずい思いをすることはありません。さらに、有給を使うことで即日すぐに出社しなくていいように手続きを進めてくれます。
すぐにやめたいならば、ぜひ退職代行を利用してみてください。