「上司が怖くて話をするのも萎縮してしまう」
「上司の顔色を伺うのはもう嫌だ」
「上司のことを考えると早く会社をやめたくなる」
威圧的な上司のもとで働いていると、徐々に自信がなくなってきます。職場に行くのが嫌になり、この環境から逃げたいと思っている方もいるのではないでしょうか?
威圧的な上司はなかなか変わりません。辞めたいと悩むほど辛いならば、早めに退職することを推奨します。しかし、自分にできることはないか、そもそもこの上司は客観的に問題がある人なのかと思い悩んでいる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、
- 威圧的な上司がいる職場なら退職してよい理由
- 問題がある上司の特徴
- 威圧的な相手への対処法
などをまとめました。上司との関係性に悩んでおり、退職を検討している方はぜひご覧ください。
上司が威圧的ならば我慢せず辞めてもいい
上司が威圧的で辛いと感じるならば、我慢せずその職場を辞めても良いです。こう断言するのは、この記事の筆者も威圧的な上司に悩んだ一人だからです。
威圧的な上司のもとでは、相手の発言ばかりを考えてしまい、仕事のパフォーマンスは発揮できません。本当に良い案より、その上司が気に入りそうなものを優先してしまうからです。それで結果が出せなければさらに叱責され、悪循環に陥ります。
また、上司の顔色をうかがいながら働くのはかなりストレスが溜まります。その状態で我慢し続けることで、メンタルの不調に陥る可能性もあります。実際、筆者もパワハラ上司の発言に耐え続けていたら、ある日涙が止まらず出社できなくなり、休職しました。
威圧的な上司はそう簡単には変わりません。上司との距離感を調整してみたり、自分の行動を変えてみたりしても、効果はありませんでした。それで我慢して、働けなくなってしまうなら、いっそ早めにその職場を離れたほうが良いのではないでしょうか?
信頼できる上司のもとで働いたほうが仕事に集中でき、結果も出しやすくなるでしょう。実際に筆者も、上司が変わったあとに仕事で評価される機会が増え、もっと早く行動すべきだったと感じています。
怖い上司に対して我慢して自分を押しつぶすくらいならば、その会社を辞めた方が得策です。ぜひ無理をせず、退職することも検討してみて下さい。
この上司は威圧的?人間性に問題がある人の特徴
上司に苦手意識はあるものの、これくらい我慢しなければと必死に堪えている方もいるのではないでしょうか?ここでは、人間性に問題がある上司の特徴を5つにまとめました。
- パワハラに気づいていない
- 暴言が多い
- マウントを取りたがる
- 気に入らないことは無視される
- 上の人間には媚びへつらう
これらに当てはまっている上司は、問題ありです。詳しく紹介するので、ぜひチェックしてみて下さい。
1. パワハラに気づいていない
パワハラをしているものの、本人が気づいていないケースは威圧的な上司の典型例です。
自分の言うことが聞けないのかと叱責したり、怒鳴ってきたりするならば、相手に問題があります。しかし、本人は部下の指導をしているいい上司と思っていて、パワハラの自覚がないことも多いです。
いくら指導だとしても、受け手が不快に感じればパワハラになります。我慢する必要はありません。
2. 暴言が多い
暴言が多い上司も要注意。大声で罵倒してきたり、誰かの人格を否定する発言が多かったりするならば、威圧的に感じることでしょう。
その結果、部下が萎縮してしまい、自由に発言できていないならば、その上司には問題があります。コミュニケーションを取りやすい環境づくりを放棄しているからです。
汚い言葉で罵るような相手ならば、もちろんその人に非があります。
3. マウントを取りたがる
威圧的な上司は、マウントを取りたがる傾向もあります。内心では自分に自身がないからこそ、あえて部下に偉そうな態度を取るのです。自分がすごいと思わせるための発言が多く出てくるでしょう。
「俺が昔の頃はこれくらい当たり前にやった」「俺ならできることをやらないやつは無能」といった攻撃的な発言をしてくるのも特徴です。
4. 気に入らないことは無視される
威圧的・高圧的な上司は、自分の考え方が正しいと思っています。そのため、機嫌が悪いときに伝えた内容や、本人が納得しないことは全く聞き入れてくれないのも特徴です。
本来であれば、上司だけが正しいという状況はありえません。現場を知っている部下の方が、適切な判断をできていることもあるでしょう。
しかし、威圧的な上司は自分が立場的に上であり、正しい判断をしていると勘違いしているので、話をなかなか聞き入れてもらえません。
5. 上の人間には媚びへつらう
威圧的な上司は、さらに上の人間には媚び、ゴマをする傾向もあります。自分の立場を守りたいと思っているからこそ、序列を気にします。そして、立場が上の人間には意見しません。
その分、部下に対しては偉そうな態度を取るでしょう。上下関係をはっきりさせることで、自分の立ち位置を守りたいと思っているのです。
部下には大きなことをいうのに、さらに上の人と意見が割れたときはあっさり引いてしまいます。その分、現場への指示が二転三転するので、部下になると苦労するでしょう。
威圧的な上司とうまく付き合うコツ
上司のせいで仕事を辞めたいと悩んでいるものの、会社の環境自体に問題ないケースもあるでしょう。もし、ホワイト企業で唯一その上司だけに問題がある場合は、相手との付き合い方を知っておくと役立ちます。
ここでは、威圧的な上司とうまく付き合うコツを5つ紹介します。
- 受け流す
- できるだけ関わらないようにする
- 媚を売っておく
- 同僚とフォローし合う
- 時には言い返してみる
ただし、自分の気持ちに嘘をついてまで我慢する必要はありません。限界を迎えそうであれば、その上司と離れることも検討してみて下さい。
1. 受け流す
上司に嫌味を言われたりプレッシャーを掛けられたりしても真に受けず、受け流してしまいましょう。「人間性に問題がある人の言うことは聞かない」と決めてしまい、発言を真剣に受け止めるのをやめてみて下さい。
上司の言うことを鵜呑みにせず、仕事で成果を出す方法を考えます。もしあなたの働きぶりがさらに上の人間に評価されれば、何も言わなくなってくる可能性が高いです。
まずは相手にせず、受け流す術を身に着けましょう。
2. できるだけ関わらないようにする
そもそも威圧的な上司とは、できる限り距離をおいてしまうのもおすすめです。最低限の報連相にとどめて、関わらないようにすればダメージは減ります。
直接話すときにプレッシャーを掛けるタイプならば、メールで報告を済ませてしまうのも一つの手。接触回数を減らしてみましょう。
3. 媚を売っておく
上司に媚を売っておくのが有効な場合もあります。威圧的になる原因の一つとして、承認欲求が高いことがあげられます。自分をすごいと思ってほしいからこそ、部下に対して圧をかけてくるのです。
そのような相手なら、うまくおだてて媚を売ることで気に入られる可能性もあります。上司の知識はすごい、頼りになると伝えることで、いつの間にか味方になってくれるかもしれません。
4. 同僚とフォローし合う
威圧的な上司の場合、同僚も不満を持っている可能性は高いです。同僚とフォローしあって、上司に何かされたあとに助け合う雰囲気を作っておくとよいでしょう。少なくとも、上司が席を外している間は過ごしやすくなるはずです。
人格否定されるような発言や、攻撃的な態度を取られた場合、一人で耐えるのは辛いもの。ぜひ、苦しみをわかりあえる仲間を身近に作っておくことをおすすめします。
5. 時には言い返してみる
相手によっては、言い返してみるのも有効です。
職場の中で自分にだけ威圧的な態度をとっている場合、その上司になめられている可能性があります。反撃をしないと知っているからこそ、強く当たるのです。
人を選んで攻撃してくる場合は、反抗する意思を見せるとその後の態度が変わることもあります。自分だけターゲットにされていると感じている場合は、反論してみても良いでしょう。
上司が威圧的で辞めたいときの3つの対処法
自分が取れる対策をとってみても、上司との関係性が変わらないこともあるでしょう。威圧的な上司に困ってしまい、辞めたいと感じている方向けの対処法を3つにまとめました。
- 部署異動する
- 労働基準監督署に相談する
- 退職する
ぜひ検討してみて下さい。
1. 部署異動する
会社の環境には満足しているものの、その上司だけが威圧的で怖いようならば、部署異動するのも良いでしょう。
上司と直接関わりを持たなくて良くなれば、問題は解決します。残業が少ない、給与が高いなど、いわゆるホワイト企業の場合は、環境を大きく変えずに済むのがメリットです。
ただし、異動希望を出しても通らないこともあります。また、異動の時期は限られるため、そこまで待たなければいけないのはデメリットです。
2. 労働基準監督署に相談する
目に余るパワハラがあったり、休職者が多く出ていたりする場合は、労働基準監督署に相談してみても良いでしょう。労働基準監督署では「総合労働相談コーナー」という部署があり、職場に関する相談を広く受け付けています。
予約不要で、無料で利用できるので、相談してみても良いでしょう。
ただし、総合労働相談センターは、上司を解雇するなど、直接的な解決をしてくれるわけではありません。社内で解決する方法の助言をしたり、会社への指導をしたりといった間接的な支援をする組織です。
そのため、根本的な解決には至らない可能性もあります。
3. 退職する
威圧的な上司のせいで能力が発揮できないと感じているならば、退職を検討してみても良いでしょう。
上司の性格はそう簡単には変わりません。また、威圧的な人を昇格させており、そのまま対処していない会社ならば、人事での解決もあまり期待できませんよね。
上司の顔色を常に伺って、萎縮している職場では成果も出しにくいものです。せっかくの成長のチャンスを潰してしまっており、時間だけが過ぎてしまいます。それならば、環境を変えて自分らしく働ける職場を探してみてもよいのではないでしょうか?
あまりに威圧的な人が居るならば、会社を変えることも検討してみて下さい。
しかし、怖い上司が相手だと、退職を言い出すのもストレスが掛かるでしょう。うまく話をできないならば、退職代行を利用するのがおすすめです。
退職代行とは、依頼者の代わりに、退職の意志を伝えたり、手続きを行ってくれたりするサービスです。
会社と依頼者の間でやり取りを行ってくれるため、上司と直接連絡を取る必要はありません。また、第三者が間に入ることで、退職をあっさり認めてくれる可能性が高まります。
退職代行サービスについては、関連記事「【まるわかり】退職代行とは?サービス内容やメリットデメリットを完全解説」にてより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。