「新人だけど仕事に行きたくない」
「仕事に行きたくなくなるのは甘えなのか?」
「新人でも仕事を辞めても大丈夫なのかな?」
新人として希望を持って働きはじめたのに、仕事に行きたくないと考えている人もいるかもしれません。
ただ、将来のことを考えると、かんたんに退職するわけにもいかずに悩んでいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 新人が仕事に行きたくないと考える原因
- 仕事に行きたくないときの対処法
- 新人が転職活動をするときの注意点
仕事に行きたくないけどどうすれば良いのかわからないと悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
新人が仕事に行きたくなくなり退職するのは珍しくない
新人が仕事に行きたくなくなって退職するのは珍しくありません。 厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)」によると、1年目の離職率は、高卒が16.6%、大学卒が12.2%となっています。
また、BizHitsが新卒1年以内で転職した経験がある人を対象に行ったアンケート調査によると、人間関係や労働環境への不満を理由に退職した人が多いことも判明しています。
これらのデータからもわかるように、新人であっても仕事に行きたくなくなって退職する人は一定数いるものです。
新人が仕事に行きたくないと考える7つの理由
仕事に行きたくないと考えている場合、以下の理由が考えられます。
- 人間関係
- 長時間労働や休日の少なさ
- 仕事が合わない
- 求人内容や説明と実際の内容が異なった
- 給与に不満がある
- 他にやりたい仕事が見つかった
- 残業代や給与が支払われなかった
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1.人間関係
人間関係が原因で仕事に行きたくなくなる新人は多くいます。たとえば、以下のようなケースです。
- 職場の人となじめない
- 上司との相性が悪かった
- パワハラやセクハラをされた
入社前に希望の部署があっても、その通りに配属される新人はほとんどいません。
上司や同僚を好きに選べないため、どうしても自分と合わない人と働かざるを得ない状況になる可能性があります。
また、配属された後に別の部署へ異動届を出しても、新人の希望が通る可能性は低いでしょう。
なお、職場の人間関係をなんとかしたい人は「【充実】職場の人間関係を気にしない10の方法!やってはいけない3つの行動も紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
2.長時間労働や休日の少なさ
長時間労働や休日の少なさを理由に仕事に行きたくなくなる新人も多くいます。
ある程度自由に通えていた学生時代と比べると、会社の労働時間の長さは苦痛に感じるのではないでしょうか?
特にブラック企業となると、1日12時間以上の労働や休日出勤を求められるケースも少なくありません。
加えて、新人の場合はできるだけ早く仕事を覚えて即戦力になる必要があるため、普通に休んだだけで批判される会社もあります。
3.仕事が合わない
「仕事内容が合わない」「自分のやりたい仕事ではない」といった理由で、仕事に行きたくなくなる新人も少なくありません。
社会人1年目の場合、どんな仕事が自分に向いているかわかっている人は多くいません。
自分が好きだと思っていた仕事が実は向いていないケースもあるくらいです。 また、ノルマのきつさや単純な作業がつまらないといった、仕事内容の特徴に不満を感じる人もいます。
4.求人内容や説明と実際の内容が異なった
新たに会社へ入社をする場合、必ず事前に職種や給与、業務内容などについて担当者から説明を受けます。
しかし、事前の説明と食い違う労働条件で働かされる会社も珍しくありません。
そうなると、嘘をつかれたことになるので、このままこの会社で働き続けても大丈夫なのかと感じるようになります。
なお、必ずしも求人広告に掲載されている情報と同一の労働条件で働かさなければならないといった法律はありません。
入社直前に「求人広告と違いがあるのか」「多少の差はあっても働きたいのか」よく考えましょう。
5.給与に不満がある
入社前の求人情報を見れば、給与について記載があります。
しかし「労働時間が長いのに給与がほとんど変わらない」「友人と仕事の話をすると明らかに給与が低い」といった理由で不満を感じるケースも少なくありません。
年収のモデルケースを求人情報に掲載している企業もありますが、給与体系や昇給制度について詳しく説明してくれない会社が多くあります。
そのため、入社後に社外の人と話したときに、はじめて自身の給与が相対的に低い点に気づく人もいます。
生活が苦しいほど給与が低い場合は、仕事に行きたくないと考えるようになってもおかしくありません。
6.他にやりたい仕事が見つかった
新入社員として仕事を続けるうちに、本当に自分のやりたい仕事が見つかるケースは珍しくありません。
入社前と入社後とでやりたい仕事が変わるケースもあります。
実際に、大手企業やベンチャー企業の若手社員でも、やりたいことがあるからといった理由ですぐに会社を辞めるケースはあります。
現在の会社への不満が強くなくても発生するため、転職を検討しても良いかもしれません。
ただし、本当にやりたいといった気持ちが重要なので、今の仕事に飽きたからといった理由だけで辞めないようにしましょう。
7.残業代や給与が支払われなかった
世の中には、残業代や給与を支払わない会社もあるので注意が必要です。会社で働く最も大きな理由の1つは給与ではないでしょうか。
しかし、給与が支払われないとなると、新人でなくとも仕事に行きたくなくなるでしょう。
残業代や給与を支払わない会社は、職場の環境などほかの条件も悪い可能性があるため、早めに退職を検討しましょう。
新人が仕事に行きたくないと感じたときの対処法
新人が仕事に行きたくないと感じたときに、ずっと我慢し続けるのはおすすめできません。
不満を持ち続けながら働くことになるため、体調を崩したり将来のキャリアに響いたりする可能性があります。 そこで、仕事に行きたくないと感じたら、以下のように対処しましょう。
- 1年経つまでは頑張ってみる
- 休日にリフレッシュをする
- 小さい目標を立てて実行する
- 家族や友人に相談してみる
- 転職エージェントなどにキャリア相談をしてみる
- 副業や退職を視野に入れる
- カウンセラーに相談をする
それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。
1.1年経つまでは頑張ってみる
新人が仕事に行きたくなくなった場合、必ずしもすぐに退職するのが正解ではありません。
転職活動時に「根気がない」「何かトラブルを起こした」と面接官に捉えられる可能性があります。
現代では、第2新卒であっても多くの求人がありますが、数ヵ月で退職した人よりも1年や2年働いた人の方が若干有利になる可能性があります。
加えて、どの会社であっても1年で仕事のサイクルが回るため、少しだけでも頑張ってみた方が良いかもしれません。 仕事に行きたくないといった理由があっても、退職は慎重に検討しましょう。
2.休日にリフレッシュをする
仕事に行きたくないと考えるようになったら、まずは休日にリフレッシュしてみてはどうでしょうか?
リフレッシュした結果、やっぱり働き続けようと考えるようになれば、仕事を辞める必要はありません。
リフレッシュ方法としては、散歩、ゲームをする、好きな歌手のコンサートに行くなど多種多様です。
必ずしも外出する必要はなく、家にいてもリフレッシュする方法はあります。 まずは、リフレッシュできる方法を試して、ストレスが解消されるのか確かめてみましょう。
3.小さい目標を立てて実行する
今の仕事が自分に合っていないから行きたくないといった悩みがあるときは、まず小さい目標を立てて実行してみましょう。
目標が高すぎた場合、最初から仕事ができる人はいないにもかかわらず、失敗するたびに落ち込む可能性が高くなります。
できない仕事をできるようにするのは、もちろん重要です。しかし、まずは小さい目標を達成してできる業務を増やしてみてはどうでしょうか?
仕事にも自信が持てるようになり、仕事に行きたくないといった考えをあまり持たなくなるかもしれません。
4.家族や友人に相談してみる
仕事に行きたくないとなったときに、自分一人で抱え込む必要はありません。
まずは家族や友人に相談してみてはどうでしょうか?
家族や友人に悩みを打ち明ければ、ストレスが解消されるかもしれません。また、会社以外の第三者の視点から退職すべきか意見をもらえるでしょう。
家族や友人に仕事に行きたくないと伝えても、会社の同僚や先輩のように怒られる心配があまりないので、一番相談しやすい相手です。
5.転職エージェントなどにキャリア相談をしてみる
仕事に行きたくないけど退職した後に生きていけるのか不安を感じている場合は、転職エージェントにキャリア相談するのをおすすめします。
実は、転職エージェントは相談目的のみでも利用できます。
現在辞めた後に求人があるのか、どのような職種なら未経験でも働けるのかといった情報収集も可能です。
転職エージェントは企業側から報酬を受け取っているので、求職者は無料で相談できます。 転職を考えているなら相談してみても良いかもしれません。
6.副業や退職を視野に入れる
仕事に行きたくないと考えたときに、多くの人が退職を躊躇する理由は、金銭面の問題です。
特に社会人1年目の場合は、貯金も少ない人がほとんどなので、退職した後にすぐ転職先が見つからなければ不安を感じるでしょう。
そこで、副業をしながら将来的な退職を視野に入れるのをおすすめします。
アフィリエイト、エンジニア、動画編集などであれば、帰宅後や休日の時間を有効活用できます。
副業で月数万円でも稼げるようになれば貯金が増えるため、退職を決断しやすくなるでしょう。
7.カウンセラーに相談をする
セクハラやいじめなどにより精神的な理由で仕事に行きたくない場合は、カウンセラーへの相談をおすすめします。
カウンセラーに相談すれば、第三者かつ専門家の視点から、どのように対応すれば良いのかアドバイスをもらえます。
インターネット上でカウンセラーに相談できるサービスもあるので、ぜひ検討してみましょう。 特に家族や友人に話せないような内容でも親身になって相談を受けてもらえます。
仕事に行きたくないと考えている新人が転職を検討するときの注意点
仕事に行きたくないと考えている新人が転職を検討するときは、以下の注意点があります。
- 仕事に行きたくない原因を明確にする
- 転職するだけで悩みが解決するとは考えない
- 新卒での転職は苦労する可能性がある点を覚悟する
- 相談相手は慎重に考える
- 我慢のしすぎに注意する
それぞれの注意点について順番に見ていきましょう。
1.仕事に行きたくない原因を明確にする
転職活動では、必ずといっていいほど退職理由や志望動機について聞かれます。
面接官からこれらの2つについて聞かれて自信を持って回答するには、仕事に行きたくない原因を明確にする必要があります。
仕事に行きたくない原因を明確化していない状態では、転職先に入社しても同じ理由でまた辞めたくなるかもしれません。
仕事に行きたくない原因を明確化するためには、自身で考えた上で友人・カウンセラー・転職エージェントの担当者などに相談するのをおすすめします。
自分一人で考えてもわからない場合であっても他人に相談することで、仕事に行きたくない原因が明確化しやすくなります。
2.転職するだけで悩みが解決するとは考えない
今の会社では仕事に行きたくないけど、転職をすれば悩みから解放されるのでは?と考えていませんか?
しかし、残念ながら必ずしも転職したら悩みが解決するわけではありません。
例えば、配属先を自分で選べない以上、上司との相性が悪いといった問題は他社へ転職しても発生する可能性があります。
転職するだけでなく、どうすれば現在の不満が解消されるのかよく考えるべきです。
3.新卒での転職は苦労する可能性がある点を覚悟する
現代の会社では、いまだに長く働き続けた人を評価する傾向があります。
新卒で退職をした場合、転職活動で苦労する可能性がある点は覚悟しておきましょう。
たとえばあなたが会社の上司だとして、数ヵ月で退職した人と3年働いた人ではどちらが根気強く働いてくれると考えるでしょうか?
同じように考えている面接官もいるため、新卒1年未満で転職をする場合は、苦戦を覚悟しておきましょう。
4.相談相手は慎重に考える
仕事に行きたくないときに退職すべきかどうか親や会社の人に相談しようとする人もいるかもしれません。 ただ、多くの親は子どもの心配をしています。
親に退職の相談をしても、あなたの考えを理解せずに「とりあえず3年は働いてみなさい」といったアドバイスをされる可能性があります。
また、会社の上司に相談するのも、説教をされたり脅されたりするかもしれません。 よって、本当にあなたのことを思って相談に乗ってくれそうかよく見極める必要があります。
なお、仕事に行きたくないときに相談をしてはいけない人の特徴や相談できないときの対処法を知りたい人は「【【退職前に】仕事を辞めたいときの相談先6選!相談できないときの3つの対処法とは?」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
5.我慢のしすぎに注意する
新人が仕事に行きたくないと考えるのは甘えだから我慢しなくてはならないと考えていませんか?
つらい思いを抱えながら我慢を続けると、うつ病や適応障害などの病気になる可能性があります。
最悪のケースでは、長期間の治療が必要になるため、社会復帰が困難になるリスクがあります。
今だけでなく今後もつらい思いをして生きていかなくてはならなくなる可能性があるので、安易に我慢するのはおすすめできません。
新人だけど仕事に行きたくないなら転職を検討しよう
新人なのに仕事に行きたくないと考えるようになった場合は、基本的に転職を視野に入れましょう。
労働環境や条件の悪さのように、あなたが頑張るだけでは仕事に行きたくないといった問題を解決できない可能性があります。
また「良い転職先が見つからない」「どうしても働き続けるのがきつい」といった場合は、退職を検討しましょう。
無理をして我慢し続けた場合、体調を崩して社会復帰さえ困難になるかもしれません。
なお、退職の意思を伝えても、辞めさせてくれない会社で働いている場合は、退職代行を利用しましょう。
退職代行を利用すると、あなたの代わりに担当者が退職の意思を伝えてくれるため、ほぼ100%の確率で退職できます。
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