正社員が一ヶ月で会社を辞めると転職に不利? 4つのリスクややっておくべきことを解説

「正社員を1ヶ月で退職したい」
「1ヶ月で退職しても転職に不利になりそう…」
「退職の意思を伝えるとき、どんな理由を伝えればよいのかな? 」

と悩んでいませんか?

そもそも正社員として入社後1ヶ月以内で辞めるのは、法律上問題ありません。

しかし、入社1ヶ月での退職は、会社からよい印象を持たれないので注意が必要です。

とはいえ、入社してはじめて人間関係や業務内容が合わない点に気づく方も少なくありません。

どんな理由で伝えれば退職ができるのか、1ヶ月で辞めても転職は可能なのか不安を感じているのではないでしょうか?

そこでこの記事では、

  • 1ヶ月で退職は可能なのか
  • 1ヶ月で辞めても思ったより問題はない理由
  • すぐに辞めたくなる原因

などについて解説します。

この記事では、辞めたくなったときにするべきことも解説するので、退職後に転職活動に失敗するリスクも少なくなります。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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目次

正社員が1ヶ月で退職するのは法律上問題ない

アルバイトやパートならともかく、正社員が1ヶ月で退職するのは問題ではないかと考える方も少なくありません。

実は正社員・アルバイトなど雇用形態にかかわらず、民法第627条1項にあるように労働者には退職の自由があります。

第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

出典:民法第627条1項|e-Gov

したがって、法律上は、上司に退職の意思を伝えてから2週間経過すれば退職できます。

なお、退職の意思を伝えるのは退職日の1ヶ月前といった形で、就業規則に記載されている会社がほとんどです。

しかし、以下の3つのいずれかに該当する場合は、即日での退職も可能です。

  1. 会社と労働者間で即日退職の合意があった
  2. 自分もしくは家族の病気などやむを得ない理由がある
  3. パワハラやセクハラなど会社側に非がある

つまり会社との合意さえあれば、入社したその日に退職したとしても法律上問題ありません。

実際に、リクルートワークス研究所の研究結果においても、1ヶ月未満に退職する人の割合が5%、1〜3ヶ月以内に退職する人は9.9%と一定数存在します。

正社員が1ヶ月で辞めても問題ない3つの理由

法律上1ヶ月での退職が問題ないとはいえ、会社に迷惑がかかる点や転職に不利になる点などがあり、決意できない人もいるかもしれません。

しかし、法律面を除いても、正社員が1ヶ月で辞めるのは問題ありません。

その理由は3つあります。

  1. 第2新卒向けの求人が多い
  2. 辞める理由によっては必ずしも転職に不利にならない
  3. 試用期間中に退職すれば、会社や社員にも迷惑がかかりにくい

それぞれの理由について見ていきましょう。

1.第2新卒向けの求人が多い

実は第2新卒向けの求人は多くあります。

以下の表は、大手転職サイトの第2新卒歓迎の求人数です。

転職サイト 第2新卒歓迎の求人数
マイナビ転職 13,320件
リクナビNEXT 14,486件
doda 64,117件
エン転職 3,890件

※2022年6月9日時点

第2新卒の求人数は多くあるため、仕事が見つからない心配はありません。また、転職エージェントに頼る方法もあります。

リクルートエージェントやマイナビエージェントなど大手のエージェント会社では、非公開求人も多いため、より魅力的な求人が見つかる可能性があります。

そのため、1ヶ月で辞めても転職できる可能性は十分あるでしょう。

2.辞める理由によっては必ずしも転職に不利にならない

1ヶ月で退職した場合、必ずしも転職に不利になるわけではありません。

もちろん、転職活動中の面接では、1ヶ月で辞めた理由について間違いなく聞かれるでしょう。

しかし、以下のような理由で退職した場合は、転職活動に不利に働かない可能性が高いと考えられます。

  • セクハラやパワハラを受けた
  • 残業時間が長く、休日出勤を強いられた
  • 業務内容が入社前の説明と明らかに違っていた

そのまま働き続けた場合、むしろ体調を崩したりまともな生活を送れなくなったりするリスクがあります。

また、第2新卒向けの求人であれば、転職先の担当者も理由があって退職した事実を理解してくれる方も多いでしょう。

したがって、人間関係・労働条件・職場環境が原因で退職した場合も、必要以上に転職先が見つからないリスクを恐れる必要はありません。

3.試用期間中に退職すれば、会社や社員にも迷惑がかかりにくい

正式採用の前に3ヶ月前後の試用期間を設けている会社も多くあります。

入社したのに試用期間中に辞めるのは、マナー違反ではないかと考える方も多いでしょう。

しかし、試用期間は、そもそも会社と労働者の双方が適正や相性を見極める時期です。

試用期間中の段階で社風や業務が合わないと判断した場合は、すぐに辞めた方が採用した

会社や社員にも迷惑がかかりません。

むしろ我慢して働き続けた後に退職された方が、お互い嫌な気持ちになりますし、会社側の教育コストも高くなります。

正社員が1ヶ月で辞めたくなる3つの原因

厚生労働省の発表したデータによると、就職後3年以内の離職率は高卒が36.9%、大卒が31.2%です。

つまり、6割から7割の人は3年以上働き続けています。

半数以上の人は3年以上働き続けられているのに、なぜ自分が入社1ヶ月で退職したいと考えてしまうのか、思い悩んでいる方もいるかもしれません。

そこで、なぜ1ヶ月で退職したいのか、株式会社ビズヒッツが新卒1年未満で転職経験がある方381人に行った「転職理由に関する意識調査」をもとに原因を解説します。

  1. 働き方や職種とのミスマッチ
  2. 労働環境や労働条件が悪かった
  3. 人間関係が合わなかった

退職するにしても、辞めたい理由について正確に把握しておけば、次の転職先でも早期退職するリスクを減らせる可能性が高くなります。

なんとなく退職したいと考えている方は、これから解説する原因に該当するかどうかチェックしておきましょう。

1.働き方や職種とのミスマッチ

働き方や職種とのミスマッチは頻繁に発生する退職理由の1つです。

株式会社ビズヒッツの調査でも、仕事内容が合わない(66人)、求人内容と現実が違う(31人)、他の仕事がしたい(24人)と全体の3割を占めています。

同じ業務内容でも会社によって仕事のやり方は異なるため、注意が必要です。また自分では興味や適性があると感じていた業務でも、いざはじめてみると合わないケースも多くあります。

なかには、求人内容や面接時に説明されていない業務を頼まれる会社もあるので、注意が必要です。

2.労働環境や労働条件が悪かった

労働環境や労働条件が原因で退職する方も少なくありません。

株式会社ビズヒッツの調査でも、長時間労働・休日への不満(86人)、給与が低い(26人)、残業代・給与の未払い(23人)など全体の35%を占める理由です。

特にブラック企業のように残業が多かったり休日が少なかったりすれば、体力・精神的にも疲れやすくなり辞めたくなるでしょう。

残業代や給与を支払ってくれない会社に入社してしまった場合、頑張っても給料に反映されないケースがほとんどです。

早めに退職を決意しましょう。

3.人間関係が合わなかった

株式会社ビズヒッツの調査でもっとも多かった転職理由は人間関係が悪い(119人)でした。

上司や同僚との相性が合わないといった理由はもちろん、ハラスメントやいじめなどの理由も含まれます。

人間関係が合うかどうかは、求人情報や面接だけではわかりません。特にセクハラやパワハラ・いじめなどは、自分が頑張って解決できる問題ではないので、退職を検討した方がよいでしょう。

正社員を1ヶ月で辞める4つのリスク

1ヶ月で辞めたいと上司や同僚、家族に相談した場合「転職先が見つからない」「辞め癖がつく」といった反論をされるケースが多いです。

したがって、誰にも相談せずに感情だけですぐに辞めた場合、退職後に後悔する可能性もゼロではありません。

そこで、正社員を1ヶ月で辞めるとどのようなリスクがあるのか、あらかじめ把握しておきましょう。

  1. 転職先の幅が狭くなる
  2. 転職先でもすぐに辞めたくなる可能性がある
  3. 面接で苦労する可能性がある
  4. すぐに転職を決めないと生活が苦しくなる

それぞれのリスクについて解説します。

1.転職先の幅が狭くなる

1ヶ月で転職した場合、転職先の幅が狭くなる可能性があります。

実際にリクナビNEXTの公開求人数を見ても、全体の求人数61,823件に対して、第2新卒の求人数は14,486件しかありません。

もちろん、第2新卒であっても1万件以上の求人はありますが、長年働いた人と比べると、求人の幅が狭くなる恐れはあります。

そのため、魅力的な求人を見つけても、書類選考で落とされるリスクがある点は覚悟しておきましょう。

2.転職先でもすぐに辞めたくなる可能性がある

退職する前、「転職さえすれば自分の人生はよくなる」と考えがちです。

しかし、転職をしたとしても給料が少なくなったり、相性の悪い上司がいたりする場合もあります。

その結果、転職してもまたすぐに辞めてしまう方もいます。

早期退職が多ければ、転職活動をしても採用されない可能性が高くなるので注意が必要です。

3.面接で苦労する可能性がある

1ヶ月で退職した場合、転職活動中の面接では必ずといっていいほど、退職理由を聞かれます。

1ヶ月での退職にある程度理解のある方が面接の担当者であればよいですが、圧迫面接を行うような面接官にあたった場合、うまく理由を説明できないかもしれません。

正社員を1ヶ月で退職後に転職がうまくいくかどうかは、退職理由の受け答え次第です。

理由を聞かれたときに、はっきりと回答できるように、退職理由を整理しておきましょう。

4.すぐに転職を決めないと生活が苦しくなる

1ヶ月で退職した場合、1ヶ月分の給料しか発生しません。

入社直後の給料は安い傾向があるため、貯金がない場合、すぐに転職を決めなければ退職した後の生活費を確保できずに苦労するでしょう。

とはいえ生活費がないからといった理由で、たまたま内定が出た会社に入社すると、再び早期退職したくなるかもしれません。

そのため、退職理由がセクハラやパワハラなどの理由でない限り、もう少し働いてお金を貯めてから辞めるのも選択肢の1つです。

1ヶ月で仕事を辞めたくなったときにするべき3つのこと

1ヶ月で仕事を辞めたくなった場合、辞める前に以下の3つのことを行えば、転職活動で失敗するリスクが減ります。

  1. 退職理由を考える
  2. 社外の人に相談する
  3. 無収入でも生活できる収入を確保する

これから退職したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.退職理由を考える

まず、なぜ退職したいのか理由を考える必要があります。また、転職すれば、その悩みを解消できるのかどうかも考えましょう。

なぜなら、転職しても同じような悩みで辞めたくなった場合、意味がないからです。

退職理由について面接でも受け答えができるように、整理する必要があります。

なお、退職する際は前向きな理由を考えた方が、選考に通りやすくなります。

前向きな退職理由については「入社3ヶ月でも円満退職は可能? 前向きな退職理由についても解説!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

2.社外の人に相談する

会社を辞めるのは勇気が必要な行為です。とはいえ上司や同僚に相談した場合、反対されるだけでなく、会社内での立場が弱くなるリスクもあります。

そこで辞めるかどうか悩んだ場合は、高校・大学時代の友達や家族など、社外の人に相談しましょう。

社外の人に相談すれば、辞めた方がよいのかどうか、客観的な立場でアドバイスをしてもらえます。

特に転職エージェントに相談した場合、どのような職業に適正があるのか、履歴書の添削や退職理由の説明など選考対策も準備しやすくなります。

自分の判断だけで辞めるよりも転職に成功する確率が高くなるでしょう。

3.無収入でも生活できる収入を確保する

無収入の状態で転職活動をすると、精神的な負担が大きくなります。

しかし、貯金があれば落ち着いた気持ちで選考を受けられるので、転職活動が成功しやすくなります。

一般的に転職活動は長いと3ヶ月近くかかるため、6ヶ月分の収入は確保しておきましょう。

確実に1ヶ月で退職する手順を解説

1ヶ月で辞めたい場合でも長期間働いたケースと退職の手続きは同じです。

以下の手順に沿って退職の手続きを進めましょう。

  1. 上司に退職の意思を伝える
  2. 退職届を提出する
  3. 退職したら離職票など必要書類を受け取る

順番に解説します。

1.上司に退職の意思を伝える

退職をするためには、直属の上司に意思を伝えなければなりません。

上司と2人になる時間を作ってもらい、退職したい旨を伝えましょう。

このとき、退職を迷っている素振りを見せると、引き留めに遭う場合があるので注意が必要です。

引き留められても、意思が強いことを伝えてください。

なお、上司に直接伝える勇気がない場合や取り合ってくれないときは、退職代行の利用を検討しましょう。

退職代行を利用すれば、100%確実に退職ができ、即日退職ができる可能性があります。

なお、会社から強い引き留めに遭った場合の対処法については「退職できなくてつらい人必見!辞める方法3つと引き止め事例5つを紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

2.退職届を提出する

続いて退職届を提出しましょう。マナーを考えれば、メールやLINEではなく書面での提出が好ましいです。

退職届を提出したら、後は退職日が来るのを待つだけです。

なお退職届の書き方については「パワハラでやめるときの退職届の書き方とは? 会社都合で退職すべき理由も解説!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

3.退職したら離職票など必要書類を受け取る

退職日を迎えてしばらく経つと、会社から雇用保険被保険者証・離職票・源泉徴収票などの書類が送られてきます。

送られてくる書類は、失業手当の受給や転職先への入社時に必要です。もし1ヶ月待っても届かない場合は、会社の人事や総務に問い合わせましょう。

また、トラブルなく辞めたい場合は退職代行を利用しましょう。労働組合や弁護士が運営する退職代行を使えば、残業代や退職日の調整などについて、会社と交渉が可能です。

自分1人で手続きをするよりも有利な条件で辞められる可能性があります。

どの退職代行を利用すればよいのか悩んでいるのであれば、退職代行のおすすめランキングも参考にしてください。

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