「今の職場で働き続けていいか迷っている」
「3年経つまでは無理にでも働くべき?」
「辞めたほうが良いのかもしれないけど、いまいち決断できない」
待遇やキャリアのことを考えると、今の仕事を辞めた方がいいのかなと悩んでしまう方が多いのではないでしょうか。
将来に不安がある会社は早い段階で見切りを付けたいものの、転職活動がめんどくさく感じ、なかなか行動できないことも。
しかし、すぐに辞めた方がいいネガティブな会社も一部で存在します。
そこでこの記事では、仕事を辞めた方がいいのか迷っている方のために、以下の内容を解説していきます。
- 仕事を辞めたほうがいい人の特徴
- すぐに辞めたほうがいい職場のサイン
- 退職したいけど辞められない時の対処法
働き続けるべきか違和感を感じた会社で、無理に定年まで働く必要はありません。「辞めた方がいいのでは?」と不安をもったら、キャリアチェンジで年齢が壁となる前に、早めに行動を起こしましょう。
仕事をすぐにでも辞めた方がいい人の特徴
職場に不安を感じ「辞めた方がいいかも」と思うことは、甘えではありません。
特に次のような思いを抱えて仕事をしている人は、退職も視野に入れましょう。
- 仕事がハード過ぎると感じる
- 職場の先行きに不安がある
- 人間関係が上手くいかない
- 給与に不満がある
- モチベーションが全く湧かない
- 家庭との両立に苦しんでいる
それぞれの状況について、詳しく紹介していきます。
仕事がハード過ぎると感じる
仕事がハードだと疲れが溜まり、いつか限界が来てしまいます。
特に以下のような働き方では、心身ともに休まりません。
- 仕事量が多すぎる
- 休日出勤が当たり前
- 残業が日常化している
- 常に持ち帰りで仕事している
感覚が麻痺して、ハードな仕事に疑問を感じないようになっては危険です。心身ともに疲れて思考がストップしてしまう前に、環境を変えることを検討しましょう。
職場の先行きに不安がある
社内で業績に関する悪い噂が流れていたり、業界全体が傾いていたりすると、先行きに不安を感じてしまいます。
将来が不安な会社では、次の条件に当てはまった時に転職を考えましょう。
- 会社の資産が少なく退職金の支払いが期待できない
- ボーナスや手当のカットで生活に影響が出始めている
- 将来性に限らず不満なことがある
- 転職後のビジョンが明確である
ただし転職を検討する時は、業績の不安を思わせる不確かな噂だけで行動を決めないよう注意してください。
人間関係が上手くいかない
人間関係が上手くいかない職場では、精神的に参ってしまいます。苦手なタイプの人に合わせたり、気を遣ったりすると、無意識のうちに疲れるもの。
人間関係の悩みを抱え込むとうつ病の原因にもなります。状況の改善が見込めなければ、早めに辞めた方が良いでしょう。
しかし人間関係のトラブルを理由とした退職は、転職活動でマイナスな影響をもたらすことも。転職理由を聞かれてストレートに事情を話す必要はありません。「他にチャレンジしたいことができたから」など、前向きな答えを考えておくことがおすすめです。
給与に不満がある
給与が十分でない仕事は「この会社じゃなきゃダメだ」という事情がない限り、すぐに辞めた方がいいでしょう。仕事はボランティアで取り組んでいるわけではないからです。
「昇給や見直しがあるかもしれないから……」と待ちの姿勢でいても、給料が上がる保証はどこにもありません。
仮に昇給があっても、上がるのは良くて基本給の1.5〜2%程度。基本給が20万円で1.5%昇給しても、増える金額は月に3,000円です。
給与面での悩みは、会社側の考えが変わるのを待つよりも、転職した方が早く解決するかもしれません。
モチベーションが全く湧かない
モチベーションが低い状態でなんとなく毎日をやり過ごすのは、時間の無駄になってしまいます。メリハリのある日々にするには、モチベーションが上がらない仕事を続けるのは得策ではありません。
例えばほとんどの人は8時間労働で働いています。1日のうちの3分の1もの時間が、やる気の出ないつまらない時間になると考えると、非常にもったいないです。
「つまらない」「成長を感じられない」と思いながら働いているのであれば、早いうちに辞めた方がいいでしょう。
家庭との両立に苦しんでいる
家庭で過ごす時間が取れなかったり、自分が仕事で忙しいことで家族への負担が大きすぎたりしたら、その職場をやめることも検討しましょう。
特に子育てや介護をしている家庭では、家族が協力し合わなけれれば、特定の人物に負担が偏ってしまいます。
- 通勤時間が長すぎる
- 毎日のように残業がある
- 余暇の時間でも仕事の連絡が途絶えない
このような働き方では、家族とゆっくり過ごす時間をなかなか作れません。子供が小さいうちの成長も見逃さないよう、転職で環境を変えることがおすすめです。
すぐにでも辞めた方がいい職場のサイン
次の4つの項目に該当する職場であれば、すぐに辞めたほうが良いでしょう。所属している会社がどのような状況か、確認してみてください。
- 適切な評価を受けられない
- 給料の未払いがある
- 優秀な社員がどんどん辞めていく
- 違法行為が行われている
1つずつ確認していきましょう。
適切な評価を受けられない
真面目に仕事を頑張っているのに、適切な評価を受けられない職場があります。せっかく成績を残しているのに「先輩や上司より高い評価を受けられない」「給与に反映されない」といった状況では、頑張った意味が薄れてしまうでしょう。
特に、評価制度の基準が曖昧だったり、担当者によって評価結果にバラつきがある職場では、正当な人事考査を期待できません。
今の仕事にこだわりすぎなくても、あなたの実力を今以上に認めてくれる会社はきっと見つかります。
給料の未払いがある
就業規則から1日でも支払いが遅れれば、それは違法行為です。生活に悪影響をもたらすことが考えられるので、給料の未払いを理由に退職しても問題ありません。
退職を迷っているうちに、会社が倒産してしまうケースも稀にあります。会社が倒産してからでは、給料が全額支払われない可能性もあるため、早めの行動が肝心です。
給料の3分の1以上の金額が未払いとなっていたら、会社都合として退職できます。
支払い請求が必要な場合は、弁護士や退職代行に相談すると、手続きがスムーズに進むでしょう。
優秀な社員がどんどん辞めていく
優秀な社員ほど、会社の将来や経営方針に違和感を感じると、どんどん辞めていきます。すると残った社員への負担が増え、人手が減るごとにブラック企業化するのです。
「人手不足で退職できない」と身動きが取れなくなってからでは遅いので、早めに辞めた方がいいでしょう。
優秀な社員が辞めることはあり得ますが、何人も同時に退職するのは、異常事態です。ほとんどのケースで会社側に問題があるので、転職を前向きに検討してみてください。
違法行為が行われている
給料の未払い以外にも、仕事に関する違法行為はたくさんあります。違法行為が常態化している会社は、いつ崩壊してもおかしくありません。
違法行為が原因で不祥事がスクープされたり、重大な行政指導が入ったりして、突然潰れてしまうリスクがあります。
- 広告表示などで消費者を騙している
- 知的財産権などの侵害をしている
- ハラスメント行為が行われている
- 労働法を守らない働き方を強要される
これらの行為は、全て違法行為です。長く働くことで、あなたも違法行為に加担してしまうことが考えられるので、すぐにでも辞めた方がいいでしょう。
退職したいけど辞められない時の対処法
「この仕事は早く辞めた方がいい」と頭では分かっていても、事情があってなかなか退職できずにいる方が多いのではないでしょうか。
この章では、退職に不安を抱えていたり、スムーズに辞められず困っていたりする方へ、4つのケースでの対処法を紹介します。
- 退職を聞き入れてもらえない時
- スムーズに転職できるか不安な時
- 退職による周りへの負担が心配な時
- 懲戒解雇にすると言われた時
ご自分の状況に合った項目があれば、ぜひ参考にしてみてください。
退職を聞き入れてもらえない時
「退職に関する話し合いを避けられる」「退職届を受け取ってもらえない」といったケースです。この場合、証拠が残る形式で退職の意向を伝えるようにしましょう。
意向を伝えたタイミングが明確であれば、法的にその日付から2週間で退職が成立します。
例えば、郵便局が郵送物の内容を控えてくれる「内容証明」などを活用し、退職届を提出しましょう。内容証明郵便を使えば「会社が退職届を受け取った」「退職届の受け取りを拒否した」というどちらかの記録が必ず残り、退職者側が有利な状況となります。
スムーズに転職できるか不安な時
転職活動に不安があり、退職を決意できないことも。転職活動の期間が長引くと、金銭的に辛いですよね。
退職前でも、転職活動は始めてOKです。転職活動を先に進めておき、内定の目処が立ってから退職を持ち出すようにしましょう。そうすれば、転職活動がうまくいかなくても今の職場での稼ぎが途切れないので、生活の安心感を得られます。
退職による周りへの負担が心配な時
退職で周りへ迷惑をかけるのは避けたいところ。しかし本来、退職側が配慮することではありません。退職後も職場と深い関わりがあるわけでなければ、まずは自分を優先して行動しましょう。
周りへの影響を考えると、退職できるチャンスはどんどん後に回ってしまいます。
その代わり、繁忙期の退職を避けたり、丁寧に引き継ぎしてから辞めたりすれば、周りへの負担は最小限に抑えられますよ。
懲戒解雇にすると言われた時
「退職は聞き入れるが、懲戒解雇にする」と言われた際は、弁護士に相談しましょう。就業規則に根拠が掲載されていない懲戒解雇は、会社側の違法行為です。
懲戒解雇を素直に聞き入れてはその後の人生に響くため、弁護士の力を借りて対応を講じてください。
辞めたほうがいい仕事を早く退職したいときは退職代行に相談しよう
仕事を辞めた方がいいと感じても、1人で行動するのが不安な時もあるでしょう。その際は、退職代行に相談してみてください。
退職代行では、あなたの代わりに退職に関するやり取りを進めてくれます。
- 上司と直接話すのが嫌だ
- メンタル的にキツくて会社に顔を出したくない
- 引き留めや詮索を受けたくない
- 手間をかけずにサクッと辞めたい
このような方に、退職代行の利用がおすすめ。弁護士や労働組合のバックアップを受けている業者を選べば、ブラック企業でも簡単に辞められる可能性が高いです。
辞めた方がいい仕事だと感じたら、プロの手も借りてスムーズに退職しましょう。