「何もしたくない、ずっと寝ていたい」
「仕事に行きたくないし、誰にも会いたくない」
「このままベッドの上で1日中眠っていたいな」
という状態が続いていませんか?
誰でも気分の浮き沈みや、疲れていると何もせずに1日中寝ていたいと思うことがあります。しかし、その状態がずっと続いているようなら要注意です。病気の可能性があります。
手遅れになって、完治するまでに長い時間をかけないためにも早期治療が重要です。
そこでこの記事では、何もしないでずっと寝ていたい状態が続いている人に向けて、
- 体からのSOSである理由
- 考えられる病気
- やるべきこと
- 何もしたくないという状態になりやすい職場
などを分かりやすく紹介します。怠け病だと決めつけずに、当てはまると思ったら専門医に相談してくださいね。
【結論】何もしたくないずっと寝ていたい状態は体からのSOS
何もしたくないずっと寝ていたい状態が続いているなら、体からのSOSです。病気の可能性も十分に考えられます。
特に「今まで趣味などでやりたいことがたくさんあったのに、最近はなにもせずに寝ていたい」は、体または心が限界な証拠です。
軽症のうちに治療を始めたり体を休ませたりすれば、治療の期間も短くすみます。重症化する前に専門医や上司に相談してくださいね。
何もしたくないずっと寝ていたいと感じる主な病気5選
こちらでは、何もしたくないずっと寝ていたい状態のときに考えられる主な病気を5つ紹介します。
自己判断はおすすめしません。当てはまると思ったら、専門医に相談しましょう。
- うつ病
- 更年期障害
- 双極性障害
- 甲状腺機能低下症
- 適応障害
1つずつ詳しく紹介します。
うつ病
何もしたくない、ずっと寝ていたい状態が続いているならうつ病の可能性があります。
うつ病を発症する原因は、正確に解明されていません。精神的や身体的なストレスが引き金になって発症すると考えている人が多いですよね。
しかし、つらいことだけでなく
- 引っ越し
- 結婚
- 就職
など嬉しいことでも発病する可能性も。
何もしたくない寝ていたい状態が続いているけど、ストレスを感じていないから大丈夫と安心しないようにしましょう。
主な症状としては、
- 何をしても楽しめない
- 1日中気分が落ち込んでいる
- 眠れない
- 食欲不信
- 疲れやすい
- 体調不良
などが、挙げられます。うつ病かもと心配なら、専門医に相談しましょう。
更年期障害
何もしないでずっと寝ていたい状態が続いているのは、更年期障害が原因かもしれません。更年期障害とは、女性ホルモンまたは男性ホルモンの減少によって起こります。
意欲低下のほかに、
- めまい
- 動悸
- 顔のほてり
- イライラする
- 憂鬱な気持ちになりやすい
などの症状が出ます。更年期を過ぎると症状はだんだん落ち着きます。とは言っても、いつまで続くか分からなくてつらいですよね。
専門医に相談して、薬の処方をしてもらいましょう。個人差はもちろんありますが、症状を抑えられます。
双極性障害
うつ病と似ているのが、双極性障害です。双極性障害だと、調子が良く活発に動ける躁状態と、憂鬱になり何もしたくない無気力な鬱状態を繰り返します。
躁状態だと、眠らなくても活発に動けて気分が良いので病気だと自覚できないことも。
うつ状態のときだけ病院に通うので、躁状態の治療をせず悪化させてしまう人もいます。
やる気に満ち溢れていたのに、突然何もしたくなくなったり急に死にたくなったりという症状が繰り返し現れている人は、軽度であっても専門医に相談しましょう。
甲状腺機能低下症
何もせずにずっと寝ていたい状態が続く病の1つに、甲状腺機能低下症があります。
甲状腺機能低下症とは文字通り、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下している状態のことです。
主な症状は、
- 無気力
- 疲労感
- むくみ
- 冷え
- 体重増加
- 便秘
- 記憶力の低下
などが挙げられます。初期だと、
- 倦怠感
- 眠気
- 肌のカサつき
- むくみ
が分かりやすい症状です。しかし、進行がゆっくりなため加齢のせいだと放置している人も多いです。
さらに、うつ病だと診断されてしまうことも。当てはまるのであれば、病院で当てはまる症状を全て伝えて診断してもらいましょう。
適応障害
適応障害とは、特定の出来事によるストレスがきっかけで発症する病気です。そのため、原因の特定が難しくありません。
主な症状は、
- 抑うつ
- 意欲の低下
- 涙もろくなる
- ゆうつ
- 不眠
- 食欲不信
- めまい
- 頭痛
- 肩こり
- 倦怠感
- 暴飲暴食
- 攻撃的になる
- 無断欠勤
などがあります。
鬱病と症状は似ていますが、発症の原因から離れることによって多くの場合は快方に向かいます。また、会社では鬱状態なのに、プライベートでは症状が一切出ない人も。
そのため、原因となるストレスに適切な対処を行わない限り、治りません。最悪の場合は、症状が悪化したり長引いたりします。
無気力状態が続いている人がやるべきこと
何もしたくないずっと寝ていたい状態が続いている人がやるべきことを、5つ紹介します。
- 病院に行く
- 信頼できる人に相談する
- 仕事を休む
- 転職エージェントに登録する
- 退職をする
1つずつ詳しく説明します。
病院に行く
病院に行って、しっかりと診断を受けましょう。何もしたくない寝ていたい状態は、ただの怠けだと自己判断するのは危険です。
うつ病や更年期障害を発症している可能性があるから。
どの病気にも言えることですが、早期治療が1番重要です。うつ病など精神の病気は、自分だけではどうすることもできません。
また、診断書があると休職をしやすくなります。1人で悩まずに、プロの診断を受けて治療を行いましょう。
信頼できる人に相談する
信頼できる人に相談しましょう。自分の力だけで悩みを解決しようとすると、できることに限界があります。また、視野が狭くなりどんどん自分を追い込む可能性も。
そうならないためにも、信頼できる人に相談するのが重要です。人に話してみると、気持ちが楽になります。さらに自分では気づけないことに気づけるため、成長につながるでしょう。
会社の先輩や同僚に相談しづらかったら、友人や家族に相談するのがおすすめです。自分の中に悩みを抱え込まないために、相談してみてください。
仕事を休む
仕事を休んで、心と体を休ませましょう。根本的な解決にはならないかもしれません。しかし、心に余裕ができるので今後どうするかを考えられるようになります。
「私が休んだら、仕事に支障が出て周りに迷惑をかける!」と悩む必要はありません。あなたを最優先してください。
有休消化で仕事を休んで、リフレッシュしましょう。数日の休暇だけで足りない、何もしたくないずっと寝たい状態が続くのであれば診断書を会社に提出して休職しましょう。
転職エージェントに登録する
「今辞めても、転職先が無い。苦しいけど休職後また頑張ろう」と無理をしているのであれば、転職エージェントに登録してください。
転職のプロの意見を聞くことで、不安を解消できることも多いです。
転職先がないと考えるのは思い込みです。プロの意見を聞いて転職先があることが分かれば、安心して退職できます。
退職をする
ストレスの原因が職場にあり改善が見込めないのであれば、退職するのも1つの手段です。会社に問題がある場合は、あなた自身が行動してもすぐに変わるわけではありません。
自身の成長のための選択肢として、退職して新しい環境に飛び込むという方法は有効です。
何もしないでずっと寝ていたい人にやって欲しいこと
今は何もできないかもしれません。可能であれば、何もしないでずっと寝ていたい人にやって欲しいことを7つ紹介します。
全てを行う必要はありません。できそうなことから挑戦してみてください。
- 規則正しい生活をする
- 人間関係の見直し
- 適度な運動
- 寝る前の携帯をやめる
- 朝起きて1番に日光を浴びる
- ストレス発散方法を見つける
- 仕事中に小休憩をとるようにする
それぞれ紹介します。
規則正しい生活をする
仕事が辛くなってきたら、生活リズムを整えることが大事です。忙しくて帰りが遅いと生活リズムが崩れてしまいがち。些細なことでもストレスに感じたり落ち込んだりすることがあります。
仕事がうまくいかなくて悩んでいるなら、生活リズムを整えることからはじめてみましょう。
人間関係の見直し
人間関係の見直しを行いましょう。
仕事上コミュニケーションを取る機会がありますが、苦手な人とは極力テキストベースで会話するとストレスを溜め込まずに済みます。
職場にはどうしても苦手な人がいるもの。気にならない人とは今まで通り接し、苦手な人とは距離を置くように心がけましょう。
プライベートで飲みに誘われた場合でも、先約があるという理由を使えば乗り越えられます。
適度な運動
適度な運動を取り入れてみてください。「運動をするのが、対処法になるの?」と疑問に思いますよね。ただでさえ仕事で時間がないのに、運動をプラスするなんてと考える人もいるでしょう。
厚生労働省の健康づくりのための身体活動基準2013では、運動が気分転換やストレス解消に繋がりメンタルヘルスの改善にも効果があると述べています。
激しい運動をする必要はありません。おすすめは、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動です。
寝る前の携帯をやめる
睡眠の質を高めるためにも、寝る前の携帯をやめましょう。スマホの操作は、就寝の2時間前にやめるのがおすすめです。
ベッドルームで充電をせずに、他の部屋に携帯を置くことでベッドの上でスマホを触り続けないで済みます。
朝起きて1番に日光を浴びる
朝起きて、1番に日光を浴びましょう。
太陽の光を浴びるとセロトニンが分泌され、睡眠の質が上がります。また、イライラ感やストレスへの改善効果も見込めるので、日光浴をするようにしましょう。
毎朝、起きたら15分ほど日光を浴びるようにしてくださいね。
ストレス発散方法を見つける
ストレス発散方法を見つけましょう。なんでも良いです。日頃の小さなストレスを蓄積させないことが、重要。
たとえば、
- 好きな紅茶を飲む
- ゆっくり湯船につかる
- 好きな映画を見る
- 外食をする
など、あなたが幸せを感じられることをしてください。時間がなくてできない、という人は思い切って有休を取るのもおすすめです。
定期的にリフレッシュすることで、心の健康を保ちやすくなります。
仕事中に小休憩をとるようにする
仕事中に小休憩をとるようにしましょう。サボりでは、と思う人もいるかもしれません。
しかし、ずっと集中し続けるのは困難です。無理して行動すると、余計に疲れて空回りするでしょう。
そのため休息を取って、気分転換するのがおすすめです。頭の中を整理でき、仕事をスムーズに行えるようになります。
小休憩を取って次につなげるための時間にしてみてください。
何もしないでずっと寝ていたい状態になりやすい職場の特徴
もしかしたら「何もしないでずっと寝ていたい」と思うのは、職場のせいかもしれません。ストレスを抱えやすい職場環境を3つ紹介します。
- 毎日職場で怒られる
- 残業時間が長い
- 不規則な労働環境
それぞれ詳しく確認しましょう。
毎日職場で怒られる
毎日怒られていると、うつ病になる可能性が高まります。うつ病を発症する理由はほかにもありますが、過度なストレスによってなりやすいです。
職場で毎日怒られていると
- 気分が落ち込む
- 人と話すのが怖くなる
- 周りの目が極度に気になるようになる
- 体調不良
- やる気が起きない
- 自己肯定感が下がる
など、様々な悪影響があります。
残業時間が長い
残業時間が長い職場で働いている方は、あまりプライベートの時間が取れません。気分転換がしづらくなるため、ストレスが溜まります。
さらに疲れも取れづらくなり、病気になる可能性が高いです。
そのため残業時間が長い方は、なるべく自分の時間を作って気分転換しましょう。
不規則な労働環境
早番や夜勤など不規則な労働環境で働くと、生活リズムが崩れる原因になります。疲れが取りにくくなるため、うつ病になりやすくなるでしょう。
例えば医療現場で働く方は、日によって働く時間帯が異なる傾向です。せっかくの休みでも疲労回復を優先して、ストレス発散ができないことも。
そのため不規則な労働環境は、病気になりやすいので注意が必要です。
何もしたくないずっと寝ていたい状態が続くならしっかりと休もう
なにもしたくない、ずっと寝ていたい状態が続いているのならしっかりと休みましょう。体からのSOSです。
仕事のことや同僚に迷惑がかかるなど考えずに、まずはしっかりと休んで原因を探りましょう。自分だけでなんとかしようとしないで、専門医に相談するのがおすすめです。
今の職場にいたら、改善しないことが分かっているのであれば退職も選択肢の1つです。ただ、退職を上司に伝えるのはストレスですよね。また、最終出勤日まで働き続けなければいけません。
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