「どうしても働きたくない…こんな私はおかしいのだろうか?」
「出社しようとすると体調が悪くなってしまうんだけどどうしたらいい?」
「働きたくないんだけど仕事はしないとなぁ」
仕事をしていて、働きたくないと思う瞬間は誰しもあるもの。しかし、常に仕事をしたくない気持ちが頭の中を占めていて、つらさを感じるのならば考えものです。
実は、働きたくないと思うのはおかしなことではありません。環境があっておらず、労働自体の意欲を失ってしまうことは珍しくないのです。
この記事を書いている筆者も、新卒2年目で「働きたくない」という気持ちが強くなりすぎて、苦しさを感じた一人です。自分はどこに行っても仕事が好きになれないのではないかと感じていましたが、今は職を変えて、やりがいを感じています。
働きたくないと思うのは、決してあなたのせいではないのです。
働きたくなくて悩んでいるあなたにむけ、この記事では
- 働きたくないと感じる理由
- 応急処置
- 働きたくない人におすすめの仕事
を解説します。仕事に馴染めず、楽しさを見出せずに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
働きたくないのはおかしいことではない!リアルな声を紹介
そもそも、働きたくないと考えてしまうのはおかしいことではありません。
人材業を営むビズヒッツの調査によれば、「仕事に行きたくないと思うことがある」と答えた人は9割以上。働きたくないとは誰もが思うことなのです。
さらにX(旧Twitter)では、以下のような投稿が見受けられます。
このように「働きたくない」と考えている方は多数いることがわかります。
また、日本の有給取得率は世界の中でも低めです。休みを取りにくい環境もあり、気持ちを切り替える時間が取れないのが現実です。
自分のやりたいことが仕事になっていれば良いのですが、残念ながら労働と割り切って我慢して働いている方も多いでしょう。好きでないことをやり続けるのにはストレスがかかるものです。
働きたくないと感じている人は多く、休みを取りにくい環境がこの傾向を加速していると考えられます。このような状況下で、働きたくないと思うのはおかしなことではありません。
働きたくないと感じる7つの理由
働きたくないという気持ちで苦しんでいるのなら、まずはなぜ仕事をしたくないのか考えることから始めましょう。原因がわかれば、嫌なことを避けた働き方を検討することもできるからです。
働きたくないと思わせる代表的な理由をここでは7つ挙げてみます。
- 人間関係が悪い
- 通勤が面倒くさい
- やりたくない仕事がある
- 働きすぎている
- やりがいがない
- がんばりが評価されない
- 労働時間が長い
どれが一番当てはまるのか、もしくは別の原因があるのか分析しながら読み進めてみてください。
1. 人間関係が悪い
人間関係の悪い職場に行くのは、しんどいものです。
株式会社ビズヒッツが500人を対象におこなったアンケートでは、仕事に行きたくない理由として「人間関係に悩みがある」という答えが第1位。全体の約1/3の人が人間関係を上げており、2位以下に大差をつけました。
これほどまでに、人間関係の悩みは多いものです。
上司と相性が悪かったり、職場全体がギスギスとしていたりすれば、自分らしく働くことはできません。もしあなたが対象でなかったとしても、誰かの悪口が聞こえるような職場では気分が悪くなり、働きたくなるのは当然です。
2. 通勤が面倒くさい
満員電車に乗るのが嫌だ、通勤が面倒くさいという理由で働きたくないと感じる方もいます。仕事に来てしまえば普通に働けるものの、そもそもいきたくないというパターンです。
朝が苦手な方の場合、起きるのも一苦労なはず。そんな中で人混みに揉まれて疲れるのが嫌だと思う方もいるでしょう。
3. やりたくない仕事がある
働いていれば、やりたくない仕事に当たる場面も出てきます。たまにであれば良いのですが、苦手な仕事を続けることになると、ストレスを感じ続けることになります。
- 人見知りなのに飛び込み営業をしている
- 細かい作業が苦手なのに緻密さが求められる業務についている
- 研究がしたくて入社したのにほとんどが資料作成でやりがいを感じない
のように、性格の適正と実際の業務がずれていることから、ストレスを感じるケースもあるでしょう。苦手な業務だけを続けていれば、もう働きたくないと感じることになります。
4. 働きすぎている
労働時間が長いと、心身の疲れが溜まっていきます。結果として、体が限界を迎えて、もう働きたくないと感じるケースもあるでしょう。
残業が慢性化していたり、土日出勤が続いていたりする場合は要注意。自分で思っている以上に体に負荷がかかっているかもしれません。
最近なんだかゆっくりできていないと感じるならば、意識的に休息の時間を作る必要があります。
5. やりがいがない
やりがいがない仕事をしているときも、意欲は削がれてしまいます。
この仕事をやって何の意味があるんだろうという疑問を抱えていては、やる気は出てきません。また、仕事に対して正当な評価を受けていないと感じる場合、頑張っても意味があるのだろうかと疑問を持つのも当然のことです。
その仕事をやることの意義を見出し、成果が認められなければ働きたくないと思ってしまうでしょう。
6. がんばりが評価されない
会社によっては、結果を出しても適切に評価されないことがあります。
たとえば、ボーナスが上がらなかったり、年功序列によって自分より仕事ができない人が役職についたりなどのケースは珍しくありません。
がんばりが評価されないと「働いても意味がないのでは」と思えてきます。その結果、働きたくない気持ちになってしまうのです。
7. 労働時間が長い
労働時間が長いと、心身共に大きな負担がかかってしまいます。その結果、働きたくないと感じてしまうのです。
特に、1ヶ月の残業時間が長すぎたり、休日出勤を強要されていたりすれば注意が必要です。体だけでなく、心を壊すことにもつながりかねません。
働きたくない理由から抜け出す応急処置5選
働きたくないけれども、仕事はやめられないと悩んでいる方に向けて、応急処置になる方法を5つ紹介します。
- 休みをとってみる
- 小さな目標を建てる
- 趣味を見つける
- 体を動かす
- 知人に相談する
できそうなものからぜひ、取り入れてみてください。
1. 休みをとってみる
働きたくないという気分が続くならば、仕事に疲れているサイン。まずは1日休みをとってみることをおすすめします。
仕事に追われていると、じっくり自分に向き合うことができません。休暇をとってゆったりとした時間を過ごすことで、今何に不満を抱えていて、何が問題なのか見えてくる可能性があります。
具体的なことは考えられなくても、心身のリフレッシュになるでしょう。
まずは1日でも仕事から完全に切り離した日を作ってみると、今後のヒントが得られます。
2. 小さな目標を建てる
やりがいが見出せず、ルーティーンに疲れているのならば、小さな目標を建ててみましょう。会社に評価されるものでも、自分だけのルールでも構いません。
- 毎月行っている作業にかける時間を5分短縮する
- 営業の電話を3件かける
- 上司に提出する資料を3時間以内に作成する
など、数字で判断できる目標にするのがおすすめです。
目標を達成することで自己肯定感が上がり、今後のモチベーションが変わるかもしれません。目標を立てることでゲーム感覚で業務をこなせるようになり、意欲が増すのもメリットです。
3. 趣味を見つける
仕事以外に目を向け、新しい趣味を見つけてみても良いでしょう。楽しめる趣味が見つかれば、その時間を作ったり、道具を買うためのお金を稼いだりするために働こうと思えるかもしれません。
必ずしも、仕事を好きになる必要はないのです。やりたいことをできる環境を作ることで、手段として仕事を割り切れるようになる可能性があります。
4. 体を動かす
働きたくなくて限界を感じているのならば、あえて適度に運動するのも良い手段です。
運動して疲れを取ることを「アクティブレスト」といい、有酸素運動を行うことで血液の流れが促進され、疲労軽減や老廃物の排出を促すと言われています。さらに寝付きが良くなるでしょう。
また、適度な運動はセロトニンの分泌を促し、精神を安定させる効果も期待できます。
もし最近体を動かしていなかったならば、思い切ってスポーツに挑戦するのもおすすめです。
5. 知人に相談する
今の働きたくないという気持ちを、社外の知人に相談してみましょう。
会社に問題があったとしても、内部にいるとなかなか気づくことができません。今の状況を客観的に判断できる知人に話してみることで、おかしい状況なのかどうか意見をもらえます。
もしかしたら、会社の環境があなたの思っているより悪く、働きたくない気持ちにつながっているのかもしれません。一度、周りの意見を聞いてみると糸口が掴めます。
働きたくない人に向いている仕事4選
「働きたくないとは思っていても、お金を稼がないわけにはいかない」と悩む気持ちはとてもよくわかります。筆者も、仕事をまったくしたくないと思いながら、どうにか稼がなければと焦っていた時期があるからです。
今の仕事が限界だと思っているのなら、思い切って仕事を変えることを検討しても良いでしょう。自分の苦手なことをやらない働き方をすることでストレスは減ります。
ここでは、今働きたくないと思っている人に向いている仕事を4つ紹介します。
- 人と関わらない仕事
- 投資
- Webを使った仕事
- 趣味を活かした仕事
ぜひ、これらの方法も検討してみてください。働くことが楽しいと思える稼ぎ方が見つかる可能性があります。
1. 人と関わらない仕事
人間関係に疲弊していたり、周りの影響を受けやすかったりする方は、人と関わらない職場に転職することで悩みが解決するでしょう。
まったく職場の人間と関わらない仕事はありませんが、作業中は一人になれる仕事もあります。
- データ入力
- 清掃員
- トラック運転手
- 校正・校閲
- 工場の作業員
などの仕事は、比較的人と関わる機会が少なめです。休み時間の会話を苦痛に感じるならば、リモートワークを積極的に推進している企業を選んでも良いでしょう。
2. 投資
投資で稼ぐならば、出勤や人間関係の悩みから解放されます。一人で作業が完結し、自分の選択によって稼ぎが変わってくるので、成果が正当に評価されていないと思っている方にもおすすめです。
投資だけで生計を立てるにはまとまった軍資金が必要です。そのため、投資で稼ぐのは現実的ではないと思う方もいるかもしれません。
しかし、投資でお金を増やせれば、退職までに働くべき期間を逆算することもできます。また、投資の軍資金のために働こうという目的が生まれるメリットもあります。
投資単体で生計を立てられなくても、仕事に求めることが変わってきてプラスに働く可能性があるので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
3. Webを使った仕事
今はWebを使えば個人で稼いでいくことも十分に可能です。
クラウドソーシングサービスを提供しているランサーズの調査では、フリーランス人口は増加し続けており、2021年10月時点では約1577万人。その中で、勤務先を持たない人は797万人もいます。
個人で稼ぐ場合、仕事をする相手も報酬も自分で決められるのがメリット。やった分だけ自分に跳ね返ってくるので、面白さを感じる方もいるでしょう。
Webで稼げる仕事には以下のようなものがあります。
- プログラマ
- Webライター
- Webデザイナー
- アフィリエイター
気になる仕事があれば、まずは勉強を始めてみましょう。収入に波は出てくる分、会社員より安定しにくいものの、働くストレスから大幅に解放されるかもしれません。
4. 趣味を活かした仕事
好きなこと以外したくないという思いが強い方は、趣味で稼ぐ方法も検討してみましょう。以下のような稼ぎ方ができます。
- 写真販売
- イラスト販売
- ハンドメイド作家
- 料理教室の講師
- フラワーアレンジメント販売
楽しいと思える作業ならば、いくらでもできるという方もいるのではないでしょうか?趣味を仕事に変える方法を検討することで、楽しく働くことができます。
働きたくないのはおかしいことじゃない!ストレスのかからない仕事を探そう
働きたくないという気持ちが強すぎて、自分は社会人失格のおかしい人なのではないかと感じている方もいるでしょう。
しかし、向いていない仕事を続けていれば、働きたくないと思うのは当然のこと。苦手なことを続けるのは、想像以上にストレスがかかります。
自分の苦手なことや受け入れられないことを整理して、ストレスの少ない仕事を選ぶことで。悩みは解決するでしょう。働き方はたくさんあり、場所や時間にとらわれないものも増えてきています。
ぜひ、働き方を見直してみてください。