「仕事が限界で気持ちが落ち込む」
「ここのところずっと体調が悪い」
「現在の状態って限界のサインなのかな?」
仕事で追い詰められて精神や体力の限界が近づいている場合、心身のどこかにサインが出てきます。
限界のサインを放置してしまうと症状が悪化し、今まで通り働けなくなるどころか、プライベートにまで支障が出るかもしれません。
とはいえ、どのような症状が限界のサインなのか、どういった対処をすれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- 仕事が限界の時にでてくるサイン
- サインを見逃してはいけない理由
- 心身の不調への対処法
身体や心、行動に明らかな変化が出ていて限界を感じている方は、ぜひご覧ください。
仕事が限界な10のサイン
まずは、仕事が限界を迎えたときにどのようなサインが出てくるのか見ておきましょう。
- 体調が悪くなる
- 体重が大きく変動する
- 眠れなくなる
- 趣味に興味が持てなくなる
- 常にイライラする
- 人付き合いが億劫になる
- 飲酒量が増える
- 浪費が増える
- 身だしなみに気を使えなくなる
- わけもなく涙が出る
それぞれのサインについて順番に解説します。
体調が悪くなる
頭痛や腹痛など、体調に異変が出ることもあります。痛みだけでなく、蕁麻疹や肌荒れなど、なんとなく普段より体調が悪く感じるかもしれません。
そのほか以下のような症状にも注意が必要です。
- 動悸がする
- 便秘・下痢
- 吐き気
- 肩こり
- 倦怠感
心と体は密接に関係しているため、メンタルが身体に影響するケースは珍しくありません。 一過性の体調不良なら誰しもありますが、長期的に続いている場合は要注意。
限界を迎えているサインかもしれません。
体重が大きく変動する
体重が急激に増えたり、一気に痩せたりするのもストレスが原因かもしれません。
体重が減る主な原因は、ストレスが続いたために起きる食欲低下や消化不良などです。
逆に、ストレスにより満腹中枢が働きにくくなり、食べすぎてしまう方もいます。 短期間で一気に体重が変化している場合は、要注意です。
眠れなくなる
仕事のことを考えて憂鬱になってしまい、寝られなくなる方もいます。眠りが浅く早朝に目が覚めたり、長時間熟睡できなかったりすることもあるでしょう。
睡眠に問題がある場合、十分な回復ができないので、さらに体調が悪化します。最近眠りが浅いなと感じている方は、身体が悲鳴を上げているのかもしれません。
趣味に興味が持てなくなる
精神的に限界を迎えると、趣味や元々好きだったことに興味が持てなくなります。
全体的に無気力になってしまい、ぼーっとしていたら休日が終わってしまった方もいるのではないでしょうか?
何事にも興味を持てなくなってきたら、メンタルが限界に近い証拠です。一度仕事から離れ、しっかり精神の休息を取る必要があります。
常にイライラする
前より些細なことでイライラしてしまう、小さなことが気になり怒りっぽくなったという方も、仕事の限界を迎えている可能性があります。
精神的に限界を迎えると、心に余裕がなくなります。感情の起伏が大きくなったり、逆に何も感じなくなったりした場合は、ストレスが溜まっているサインです。
人付き合いが億劫になる
社交的なタイプにもかかわらず、人付き合いが億劫になってくるのも限界のサイン。その症状によって、疑われる病気は変わります。
何もしたくなくなっている場合は、うつの可能性があります。 また、以下のような症状が出たら社会不安障害を疑ってください。
- 人と関わることへの不安が増している
- 人と合うときに手足や声が震えたり火照ったりする
これらの病気を個人で特定し、対処するのはかんたんではありません。医師の診察を受け、適切な対処を取りましょう。
飲酒量が増える
ストレスが原因で、極端に飲酒量が増える方もいます。気晴らしに楽しくお酒を飲むならよいのですが、不快から逃れるために飲酒を繰り返している方は要注意です。
飲酒をすると睡眠の質が下がったり、飲酒前より不安が大きくなったりすると言われています。お酒の量・頻度が増えている場合は、アルコール依存症になるリスクが高くなります。
浪費が増える
浪費が増えたりギャンブルにハマり始めている場合は、ストレスが原因かもしれません。
給与以上に支出が多く、ボーナスで帳尻を合わせている場合は、非常に危険な状態です。
以下のようにお金を使うことで精神を満たそうとしている状態は、浪費癖が加速している証拠です。
- アプリへの課金額が増えた
- 購入して一度も使っていないものがある
- クレジットカードの支払額を把握していない
早い内に対処する必要があります。
身だしなみに気を使えなくなる
仕事で追い詰められてくると身だしなみに気を使えなくなります。 以下のような変化がある場合は、精神的に閉じこもり気味になっているサインです。
- 髪がボサボサでも気にならなくなった
- 風呂に入らない日が増えた
- 服装を気にしなくなった
身だしなみは、周りへの印象を上げるだけでなく、自分の心を整えるのにも重要なもの。
逆に言えば、身なりに気を使う余裕がなくなっているのは、心を整えることができていない証拠です。 精神・体力ともに限界を感じているのかもしれません。
わけもなく涙が出る
限界の状態で我慢を続けると、わけもなく涙が出るように。涙を流す原因がわからない場合は、精神が悲鳴を上げています。
原因がわからないからといって放置し続けると、症状が悪化してしまうでしょう。
「仕事のことを考えると涙が出るのはなぜ?6つの対処法も合わせて解説」の記事では、ストレスチェックも案内しているので、一度確認してみてください。
仕事が限界のサインを放置したらどうなる?
仕事が限界のサインを自覚しているのにもかかわらず、そのまま放置するのはよくありません。 なぜなら以下の理由があるからです。
- 体調を崩してしまう
- 貴重な時間を失い転職が難しくなる
それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
体調を崩してしまう
仕事が限界のサインが出ている状態を放置すると、体調が悪化します。 疲れているだけで問題ないと思っても、さらなる体調の悪化により回復に時間がかかる可能性があります。
最悪のケースでは、仕事を休まざるを得ないかもしれません。そうなれば、社会復帰にも時間がかかりますし、身体的にも辛いでしょう。
貴重な時間を失い転職が難しくなる
仕事が限界の状態で働き続けている場合、働き過ぎや職場環境に問題があるケースが考えられます。
どちらのケースであっても仕事のパフォーマンスは低下するので、良い成績を残せない可能性があります。
自身の成長やキャリアアップなどに貴重な時間を使えなくなれば、将来の転職が難しくなるので年収にも響くかもしれません。
仕事に限界を感じる原因
仕事に限界を感じている場合、主に以下の原因が考えられます。
- 職場環境が悪い
- 上司や先輩との相性が悪い
- 自分への評価が低い
仕事に限界を感じている現状から抜け出すためにも、それぞれの原因について詳しく知っておきましょう。
職場環境が悪い
職場環境が悪い場合は、仕事に限界を感じるサインが出やすくなります。
- 長時間労働が普通で残業が長い
- 休日出勤が多い
- パワハラやセクハラが多い
やっかいなことに、今居る職場環境を当たり前の状態と捉えている方も少なくありません。
また、上司や先輩に相談しても改善されないケースがほとんどです。
職場環境が悪い会社の特徴については「職場環境が悪い会社の7つの特徴!雰囲気の悪さで転職すべきかどうかの基準も解説」にて解説しています。
自身の働いている職場環境が悪いのか気になる方は、参考にしてみてください!
上司や先輩との相性が悪い
上司や先輩などとの相性が悪いと、仕事で限界サインが出現しやすくなります。 険悪な場合だけでなく、以下のようなケースも相性が悪いといえるでしょう。
- お互いに挨拶がないなどコミュニケーションを取るのに消極的
- チームで協力して仕事をする意識がない
- 社員同士での情報共有が不十分
- 上司や先輩が頼りない
- 陰口や悪口が多い
退職する理由に人間関係を原因に挙げている方も多いため、改善するのは簡単ではありません。 なぜなら、自分に改善する意識があっても、相手にないこともあるからです。
どうしても上司や先輩が合わない場合は、退職も視野に入れましょう。
職場の人間関係を気にしない方法については「【充実】職場の人間関係を気にしない10の方法!やってはいけない3つの行動も紹介」にて解説しています。
職場の人間関係に問題があるけど、退職するのは気が進まない方は、参考にしてみてください!
3.自分への評価が低い
仕事で成果を出せなかったり同じミスをしてしまったりすると、上司や先輩から怒られやすくなります。
時には心に響く言葉を放たれることもあるため、落ち込んでしまうケースも少なくありません。 自分への評価が低くなると、ストレスを感じやすくなるので注意が必要です。
なるべく悪化する前にリフレッシュしましょう。
仕事が限界なときの対処法
心身に限界のサインが出ている場合は、以下の対処法を試してみましょう。
- 仕事を休む
- 外部機関に相談する
- 体を動かす
- 仕事の取り組み方を変える
- 病院を受診する
- 部署異動を希望する
- 退職する
それぞれ解説します。できるものから試してみてください。
仕事を休む
仕事のことを考えてゆっくり休めていなかったり、何かよくわからないけれども辛かったりするならば、一日休暇を取ってみるのがおすすめです。
休日も担当しているプロジェクトや業務など仕事の連絡で気が張っている場合、ストレスからは解放されません。1日か2日休んでみると、気持ちが落ち着く可能性があるので、ぐっすり眠るのも良いでしょう。
外部機関に相談する
外部機関に相談するのも1つの手です。社内では行動しにくいときは特に、外部の相談窓口やカウンセリングを受けてみましょう。
電話やチャットでの相談が可能なものもあり、会社の人に知られる心配もないので気軽に相談できます。
体を動かす
心身ともに疲れていて限界を感じているのならば、あえて適度に運動するのも良い手段です。運動して疲れを取ることを「アクティブレスト」といいます。
アクティブレストは、有酸素運動を行い血液の流れが促進されるので、疲労軽減や老廃物の排出を促すと言われており、寝付きも良くなるでしょう。
また、適度な運動はセロトニンの分泌を促し、精神を安定させる効果も期待できます。 最近体を動かしていなかったならば、思い切ってスポーツに挑戦するのもおすすめです。
仕事の取り組み方を変える
モチベーションが上がらない場合は、仕事の取り組み方そのものを変えることも重要です。仕事の量が多すぎる場合は、効率的な方法を取り入れたり、ほかの人でもできる業務は任せたりするといった方法があります。
仕事の取り組み方を変えた結果、休職や退職をしなくてもストレスが軽減されるケースもあります。 ストレスを抱えている原因について細分化して考えてみてください。
病院を受診する
精神的に不安定なときは、クリニックを受診してみてもよいでしょう。
症状が悪化すると、精神を病むリスクが出てきます。 まだ働けているから大丈夫、私は病院を利用するほどではないと思うかもしれません。
しかし、早期に対処したほうが将来長期で休まずに済み、元気に働ける可能性も高まります。状態を冷静に理解するためにもクリニックを受診してみるのが良いでしょう。
部署異動を希望する
もし、仕事内容があっていなかったり上司とそりが合わなかったりするなど、ストレスの原因がはっきりしている場合は、部署異動を希望してみても良いでしょう。
ストレス源から物理的に離れることで、今まで通り元気に働けることもあります。部署異動が必ず叶うとは限りませんが、希望を出してみることでチャンスは広がります
退職する
疲れたときは、退職するのも手段の1つです。 休職した場合でもリフレッシュできればよいですが、認められない企業もあります。
また、休職後も会社のことが気になってしまって、休んでいる罪悪感から逃れられない方もいるでしょう。精神的に限界ならば、退職して会社から物理的に距離を置き、自分だけの時間をとりましょう。