「毎日が辛い。この気持ちは甘え?」
「我慢して働くべき?」
「どんな行動をとればいい?」
毎日が辛いと思いながら働くのは、精神的にキツいもの。
周りは楽しく働いているのに、自分だけ辛いだなんて弱音を吐いていいのだろうかと不安になってしまいますよね。 毎日が辛いと感じる気持ちに蓋をする必要はありません。 辛いという感情は、あなたのSOSだからです。 SOSを無視して働き続けては、やがて身体や心を壊してしまいます。
そこでこの記事では仕事が毎日辛いと感じている方に向けて、次の内容を解説していきます。
- 辛いと感じる理由ごとの対処法
- 辛いと感じる環境で働き続けるリスク
- 働き方を変える方法
- どうしても辛い時の相談先
感覚が麻痺して、辛いと言う気持ちを感じなくなってしまう前に、早めに行動することをおすすめします。 辛いと感じる環境で、無理に働き続ける必要はありません。
ぜひこの記事を参考に、働き方を変えたり、頼れる相手に相談したりすることを検討してみてください。
毎日が辛いと感じているのはあなただけではない
「周りは楽しく働いているのに、辛いと悩む自分はおかしいのではないか」と、自分を責めてしまう方もいるでしょう。 実は表情に出していないだけで、仕事が毎日辛いと感じている方はたくさんいます。 毎日が辛いと感じるのは、あなただけではないのです。 求人サイトを運営するビズヒッツの調査では、働く人の84%が働きたいと考えていることが分かりました。
- 人間関係が辛い
- 体が辛い
- 朝起きるのが辛い
など、様々な面で辛いと感じながら、みんな働いているということ。 そして多くの方が、辛い現状を変えようと転職などの行動を起こしています。
毎日が辛いと思うのは、決して悪いことでも、甘えでもありません。 「仕事が辛いと感じるなんて、自分は弱い……」というネガティブなマインドは、一度リセットしてくださいね。
仕事が毎日辛いと感じる7つの理由
毎日が辛いと感じるのには、何かしらの原因があるはずです。ネガティブなできごとを真面目に受け止められる優しい人ほど、毎日が辛いと感じてしまうでしょう。
しかし辛いことの原因の多くは、環境や行動を変えれば改善します。 こちらでは辛いと感じる理由ごとに、対処法をお伝えしていきます。
- 人間関係が合わない
- 社風が合わない
- 残業が多い
- 仕事でミスばかりする
- 私生活との両立が上手くいかない
- 周りと比べて自分を責めてしまう
- 仕事を頑張るモチベーションがない
自分にできることがないか、確認していきましょう。
1.人間関係が合わない
人間関係が合わない職場では、自分の味方がいないと感じたり、周りの顔色を伺ってしまったりして、心が休まりません。
- 苦手な先輩がいる
- 上司がワンマン
- 部下に信頼されていない
など、人間関係の悩みは尽きないですよね。 人間関係が辛いと感じる原因は、周囲の社員に恵まれなかったケースと、自分が上手く立ち回れていないケースとに分かれます。
部署のメンバーに恵まれていないと感じたなら、異動で改善されることがあります。部署の異動が叶えば職場の雰囲気が変わり、過ごしやすくなるでしょう。
社内全体の人雰囲気が悪かったり、小さな会社で異動先がなかったりする場合は、転職で環境を変えるのも良い手法です。 しかし、自分が上手く立ち回れないことが原因で人間関係が悪化していると、部署を移動しても問題が繰り返される可能性が高いです。
早急に異動や転職を考える前に、まずは原因を探ってみるのをおすすめします。 人間関係の悪化が上司の気分や性格によるものなら、相手に変わってもらうよりも、異動や転職で環境を変えたほうが早いです。
2.社風が合わない
社風は、入社前に見抜くのは難しいものです。 次のような点は、入社して初めて「なんだかイメージと違った」と気付く場合があります。
- 強制参加のイベントがある
- 飲み会が多い
- スピーチ当番や社訓の読み上げをしたくない
- ものごとの通達が遅い
- 社長の発言力が強すぎる
よほど高い地位に出世しなければ、会社の風土を変えるのは難しいです。イベントや当番など、決まりがあるものは、会社で働き続ける限り付き合い続けることだと割り切るほかないでしょう。
部署特有の風習ではなく会社全体で共通したことだと、異動では解決しません。どうしても社風が合わなければ転職も検討してみてください。
3.残業が多い
残業が多くて辛い時は、次の点をチェックしてみましょう。
- 所定の労働時間で非効率的な仕事をしていないか
- 仕事量について上司に相談しているか
この2点を意識すれば、残業を減らせる可能性があります。 しかし個人による原因ではなく、部署や会社全体の風土が招く残業では、自分の力で改善するのは大変です。
会社の考え方が変わるのを待つよりも、労働局に相談したり転職を検討したりしたほうが、状況を改善できる可能性が高いです。 また、法律で定められた残業時間の決まりを大きく逸脱している場合は、ブラック企業なのではないかと疑ったほうがいいでしょう。
法外的な長時間残業に対策しなかったり、就業時間中に仕事をこなせない状況を見過ごしたりする会社は、ハッキリいっておかしいです。 ブラック企業は、あなたが気づいていないだけで残業以外にも問題が隠れている可能性が高いので、転職で状況を変えることが重要です。
4.仕事でミスばかりする
仕事でミスばかりすると、周りからの印象が気になったり自分を責めたりしてしまい、精神的にまいってしまいます。 本人の不注意によるものであれば、改善努力をしていきましょう。
わからないことを周りに聞いたり、自分なりのマニュアルを作ってみたりして、ミスが減るよう対策するのです。 ミスをしてしまっても、改善の努力が認められて周りからの印象が上がることがあります。
しかし、以下のような会社側の問題でミスが起きてしまう場合も。
- 研修が不十分
- 教えてくれる先輩や上司がいない
- マニュアルが曖昧
- 周りからの嫌がらせ
ミスの原因が会社にあると自分で解決するのは難しいので、上司に改善をリクエストしたり、転職で環境を変えたりすることも考えてみましょう。
5.私生活との両立が上手くいかない
子育てや介護など、仕事以外の原因で疲弊していて、仕事も生活も辛いという状況です。 友達でも上司でも、まずは信頼している人に相談してみるのをおすすめします。
自分では見つからなかった新たな改善方法を提案してくれるかもしれません。 時間のやりくりが上手くいかず、仕事でも生活でも辛いと感じているなら、時短勤務やパート勤務への変更で働き方を変えることも効果的です。
6.周りと比べて自分を責めてしまう
周りよりも劣っていると感じると、自分を責める気持ちや不安を抱いてしまいますよね。
- 自分よりも優秀な同期ばかり
- 自分だけ上司からの印象が悪い
- 営業成績が自分だけいつも奮わない
など、人と比べ始めるとキリがありません。 人と比べて落ち込んでしまう時は、自己肯定感を高めることがポイントです。 資格の勉強でスキルアップしたり、小さな成功で自分を褒めたりして自分に自信をつけていきましょう。
モヤモヤしている気持ちを、思い切って周りに吐き出してみることも大切です。 ただし周りまで自分を責めてくるような職場は、良い環境とはいえません。
社員同士を比べて責めてくるような会社であれば、自分を優先して転職することも検討しましょう。
7.仕事を頑張るモチベーションがない
モチベーションがなく楽しいと感じられない仕事は、続けるのが辛いものです。 次のような行動で対処していきましょう。
- 目標を持つ
- 興味がある部署に異動する
- 他に楽しめそうな職業に転職する
会社に不満を持っているわけではなくても、刺激を求めて転職するのは悪いことではありません。 一度思い切って退職し、趣味や旅行を楽しむ充電期間を作ることもおすすめです。
毎日が辛いと感じる環境で仕事を続ける3つのリスク
毎日が辛いと思いながら、我慢して働き続けている人も少なくありません。 しかし辛い気持ちを押し殺して働くのには、デメリットが伴います。
- 辛い状況を当たり前と思い込む
- 精神的に疲弊する
- 転職のタイミングを失う
辛い気持ちを我慢するリスクを確認していきましょう。
1.辛い状況を当たり前と思い込む
毎日が辛い職場環境に慣れて、当たり前だと思い込むようになってしまいます。 一般の常識からかけ離れた悪質な状況にも気づけなくなり、大変危険です。
- 「辛い」と感じる自分が悪い
- これくらい頑張って当然
など、感覚が麻痺する恐れがあるのです。 世間からの価値観からズレると、自分が後輩に「辛い」と感じさせる側に回ってしまう可能性もあります。
2.精神的に疲弊する
辛い気持ちを我慢して働いていても、心は苦しいと感じるものです。 うつ病など、ストレスからくる病気につながります。 自分では気づいていなくても次のような症状が体に現れ、危険を訴えてくることも。
- 眠れない
- 胃腸の調子が悪い
- 蕁麻疹が出る
転職するどころか、回復のために長い時間がかかってしまいます。
3.転職のタイミングを失う
「辛いけどまだ頑張れる」と自分を誤魔化し続けると、転職のタイミングを失うことがあります。 転職のタイミングを逃してしまう理由は主に3つです。
- 年齢が上がって応募できる求人が限られる
- 会社が人手不足となり、辞めたくても辞められない状況になる
- 魅力的な求人の募集が終了し転職のチャンスを逃す
辛い気持ちに蓋をして無理に働くのは、将来の転職活動を苦しめる可能性があるのです。 現状だけでなく、辛い毎日を耐えた未来にも目を向けてみてくださいね。
仕事が毎日辛いと感じる人が取るべき対策7つ
仕事が毎日辛いと感じる人が取るべき対策は、以下の7つです。
- 趣味などで仕事から離れる時間を作る
- 友人や家族に相談する
- その日にできたことを掘り下げる
- 完璧を求めない
- 周囲の人と比較しない
- 働く理由や目的を見つめ直す
- 私生活でやるべきことを他の人にお願いする
1つずつ解説します。
1. 趣味などで仕事から離れる時間を作る
仕事が辛いと感じたときは、精神的に距離を取る必要があります。趣味など自分が好きなことに打ち込めば、自然と仕事のことを考えずに済むようになります。
仕事で辛いことがあったときに向き合う時間を作ってしまうと、却って憂鬱になるだけです。 趣味などで仕事から離れることでリフレッシュできるようになり、辛い気持ちを小さくできるでしょう。
特定の趣味がない人でもテレビやYouTubeを見たり、散歩したりすれば、仕事のことを考えずに済む時間を作れます。 仕事で辛いと感じたときは考えずに済むように、趣味など自分が夢中になれることに打ち込んでみましょう。
2. 友人や家族に相談する
友人や家族に相談することも、仕事の辛さを和らげる有効な方法です。仕事が辛いときに自分1人で抱え込んでしまったところで、解決することはありません。
友人や家族に相談してみることで、抱えている悩みを解決できる可能性があります。解決できなかったとしても、吐き出すだけでスッキリして次の日から前向きな気持ちで仕事に打ち込めるようになるでしょう。
3. その日にできたことを掘り下げる
仕事で辛いことがあったときに立ち直る方法として、その日にできたことを掘り下げることが挙げられます。失敗して落ち込むようなことがあったとしても、振り返ってみるとできたことは何かしらあるはずです。
振り返るときはできたことが「些細なこと」であっても、しっかり評価するようにしましょう。あなたにとって些細なことであっても、他の人から喜ばれている可能性があるからです。 その日にできたことを掘り下げて気持ちを前向きにすれば、きっと次の日から仕事に対する意欲が戻るでしょう。
4. 完璧を求めない
完璧主義の傾向にある人は、多少は妥協する気持ちを持っておくと、辛い気持ちが軽くなる可能性があります。完璧であることは仕事に取り組む上で大切なことですが、すべての場面で重要とは限りません。
むしろ自身が求める完璧さを実現できないために、ストレスを溜め込んでしまっているケースも十分にあるでしょう。「完璧を求めない=手を抜く」ではありませんが、多少の妥協は認めて仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。
5. 周囲の人と比較しない
周囲の人と比較する癖がある人は、止めてみることをおすすめします。周囲の人と比べて「自分は劣っている」と感じてしまうと、辛くなってしまうだけです。 特に営業マンだと成約件数などで同僚と競争させられ、消耗してしまう人が多いでしょう。
しかし、どんな仕事であれ「他人は他人、自分は自分」です。 他人と比べたときの立ち位置ではなく、自分自身がどうだったのかを振り返り、日々の進歩を感じるようにしましょう。
6. 働く理由や目的を見つめ直す
仕事を辞めたいと思ってしまうくらいに辛いと感じたときは、働く理由や目的を見つめ直すいい機会です。入社当初は目的を持っていたとしても、毎日の仕事に消耗すると忘れてしまうものです。
「なんのために働いているのか」「今の会社で何を達成したいのか」をもう一度考えてみましょう。働く理由や目的が見いだせれば、また以前と同じように仕事に取り組む意欲が出てくるものです。
逆に目的や理由が見いだせなかった場合は、転職を考えるタイミングと言えます。その時は転職活動に焦点を当てて取り組めば、仕事で辛いことがあっても乗り越えられるでしょう。
7. 私生活でやるべきことを他の人にお願いする
仕事で毎日が辛いと感じている人でも、根本原因が日常生活に潜んでいる可能性も考えられます。人によっては育児や介護、家事などに追われて精神的な余裕がなく、仕事でも消耗してしまっているものです。
私生活がバタバタしていると感じる人は、できる範囲で他の人にお願いすることを考えてみましょう。場合によっては、家事代行を依頼することも選択肢選択肢の1つです。
私生活にゆとりができると、仕事にも集中できる可能性があります。
毎日が辛いと感じた際に働き方を変える方法3選
毎日が辛いと感じたら、働き方を変えることも検討しましょう。
- 休職する
- 転職する
- 部署を異動する
それぞれ詳しく紹介していきます。
1.休職する
病気で体が辛かったり、うつ病になってしまったりした時は、休職してリフレッシュしましょう。 ストレスや病気が悪化する原因が会社側にある場合、距離を置くことで回復する可能性があります。
会社によって休職期間中の給料補償はまちまちです。就業規則によっては休職期間中の給料補償制度がないこともあるので、必ず条件を確認しましょう。
条件を満たせば健康保険側からの傷病手当金も活用できます。 休職空けは必ず復帰しなければならない訳ではありません。 休職期間中に思うように回復できなかった場合は、退職を申し出ることもできるので安心してください。
2.転職する
会社側に原因があって毎日が辛いのならば、転職で改善できることがあります。 会社側の悪い風習や人間関係は、改善されるのを待ったり自分の信念を曲げたりするよりも、転職してしまったほうが早く解決するでしょう。
モチベーションの低下など自分の問題で辛い方も、環境を変えることで改善できる可能性があります。 転職は逃げではなく、自分を守るための問題解決の手段であると考えてくださいね。
ただし、会社のどのような点が辛いのかを明らかにしなければ、転職先でも同じ気持ちを繰り返してしまうので注意しましょう。
3.部署を異動する
部署内の人間関係やルールが自分に合わないのなら、部署移動も検討しましょう。 待っているだけで定期的な人事異動の対象になるのは難しいです。
「毎日が辛い」「異動して環境を変えたい」と、人事や上司に、相談しなければ周りは気持ちに気づいてくれないからです。 異動時期でなくても、まずは人事権を握る人に相談してみましょう。
部署によっては業務内容が大きく変わるので、転職するような感覚で臨むことが重要です。 会社そのものの風土が辛さの原因だと、部署が変わっても状況が改善しないことがあります。
その場合は転職も考えてみてください。
辛い状況を1人で改善するのが不安なら、抱え込まずに相談を
毎日が辛いときは、抱え込まずに相談することが重要です。 相談先の例は主に4つあります。
- 会社の相談窓口
- 医者(産業医)
- 厚生労働省の電話相談窓口
- 退職代行
特徴や相談のメリットを紹介していきます。
1. 会社の相談窓口
人事や総務など、窓口となる部署に相談してみましょう。 上司との相性や部署への不満などを話すことで、社内で改善に動いてくれる可能性があります。
毎日が辛いと言う気持ちを理解してもらえれば、部署異動につなげられるかもしれません。 会社によっては、従業員向けにコンプライアンスに関するホットラインが設置されています。
2. 医者(産業医)
精神的な辛さがあれば、医者に相談してみてください。 自分では「辛い」という気持ちが許容量を超えていることに気づけないケースがあります。
医者に頼れば、専門的な目線でメンタルの状態を診断してくれるでしょう。 心療内科や精神科への相談に、ハードルの高さを感じている方もいるかもしれません。 専門医に相談する勇気が出なければ、かかりつけ医や会社の産業医への相談もおすすめです。
診断書で休職や退職が有利に進む場合もありますので、ぜひ活用しましょう。
3. 厚生労働省の電話相談窓口
厚生労働省の電話相談窓口も、おすすめの相談先となります。日本は「自殺大国」と言われるくらい年間の自殺件数が多いこともあり、精神的に病んでしまった人向けの施策が整っています。
仕事で疲れてしまった人は、24時間対応している「よりそいホットライン」へかけてみましょう。ただし、もし「私が死んだらどうなるんだろう…」なんてことを一度でも考えたことがある人は「#いのちSOS」へ相談してみてください。
ふとしたときに相談できることが、厚生労働省の電話相談窓口の特徴です。フリーダイヤルから電話をかけられるので、何か起きる前に相談してみてください。
【参考】電話相談|自殺対策|厚生労働省
4. 退職代行
「辛い毎日を今すぐ終わりにしたい」「退職の意向を会社に伝えるのが怖い」という方は、退職退行も力になってくれます。 人間関係やパワハラで追い詰められていると、自分で退職を切り出すのも怖くなってしまいます。
退職代行であれば、あなたの代わりに「辞めたい」という意向を会社側へ伝えてくれるのです。 電話だけで退職できたり、即日対応してくれたりする業者もあるので、まずは相談してみましょう。
毎日が辛い仕事を無理して続ける必要はない!
毎日が辛いと感じる仕事を、無理に続ける必要はありません。 人間関係に悩んだり、残業がキツかったりする環境では、あなたの心が傷ついてしまいます。
最終的には辛いと思う感覚さえも麻痺したり、うつ病になったりするリスクがあります。 辛い環境から離れることは悪いことではなく、自分を守るための賢い行動です。
1人で立ち向かうのが怖ければ、退職代行に退職の手続きを頼んだり、医者に相談して適切な診断を受けたりしましょう。