「先輩や上司が仕事を丸投げしてきてツライ…」
「丸投げされた仕事は進め方がわからないから本当に大変!」
「丸投げされないための対処法はあるの?」
仕事を丸投げで振ってくる上司や同僚に悩まされている人は多いのではないでしょうか。特に初めて着手する業務を丸投げされてしまうと、上手く進められずに苦しくなって、仕事を辞めたくなることもありますよね。
上司や同僚が仕事を丸投げしてきたとしても適切に対処すれば、スムーズに進められるので、余計な悩みを抱えずに済みます。
この記事では仕事を丸投げされる状況について、以下の内容を解説しています。
- 仕事の丸投げが起こる状況
- 仕事を丸投げされる人の特徴
- 丸投げされた時の対処法
どうしても上司や同僚からの仕事を丸投げされる状況が改善されず、精神的に大変な思いをするようであれば、退職するのも1つの手です。仕事の丸投げにお悩みの方は、ぜひご一読ください。
仕事丸投げが起こる状況5選
仕事の丸投げが起こる状況は、以下の5つが挙げられます。
- 引継ぎがない
- 依頼した人が忙しすぎる
- 依頼した人が楽をしたいから
- 依頼した人自身が仕事の目的を把握していない
- 丸投げしても遂行できると思われている
順番に見ていきましょう。
1. 引継ぎがない
仕事の丸投げが最も起こりやすいケースが、引継ぎをせずに退職してしまった人の後任になることです。社内で一番詳しい人がいない状況なので、自力で仕事を進めていかなければいけません。
引継ぎがない仕事を振られてしまった場合は、社内のいろいろな人に協力を仰ぎながら進めるようにしましょう。
引継ぎがない仕事は、余計な労力がかかってしまいます。そのため、あなたが退職する際は残る従業員のために、必ず業務の引き継ぎを行いましょう。
2. 依頼した人が忙しすぎる
依頼した側が忙しすぎて指示を出す余裕がないために、丸投げになってしまうケースもあります。依頼した人が忙しい場合は、まずは仕事を進めていき、わからないことが出てきたら都度確認を取りながら解決するようにしましょう。
なお、依頼した人に質問するときは、極力時間を取らないように工夫してみてください。不明点を洗い出したり、質問の際に自分の意見を伝えたりすれば、回答をもらいやすくなります。
逆に漠然とした質問をしてしまうと煙たがられてしまい、協力してもらえなくなる恐れがあるので、注意しましょう。
3. 依頼した人が楽をしたいから
依頼した人側が楽をしたいために、指示を省略して仕事を丸投げしてくるケースも一定数あります。
依頼した人が特に忙しくなさそうな場合は、仕事を進める前に別途時間を取ってもらうようにお願いしてみるといいでしょう。
4. 依頼した人自身が仕事の目的を把握していない
依頼した人自身が振った仕事の目的を把握していないために、丸投げとなってしまうケースもあります。仕事を適切に依頼するためには、依頼者自身が概要や目的を把握していないと指示ができないものです。
依頼した人が仕事の目的を把握していない場合、その人も丸投げで振られている可能性があります。そのため、仕事の進め方を確認する際は、大元の依頼者に聞いてみるといいでしょう。
5. 丸投げしても遂行できると思われている
要領よく、てきぱき進められるタイプの人に対して依頼する場合は「丸投げしても何とかしてくれる」と考えているケースもあります。
もし、過去に曖昧な指示で受けた仕事をこなしたことがある人は要注意です。今後もエスカレートして、丸投げされる仕事の難易度が上がる恐れがあります。
進め方を確認したり、時には毅然と断ったりして、仕事を丸投げされる事態を未然に防ぐようにしましょう。
仕事を丸投げされる人の特徴4選
仕事を丸投げされやすい人には、以下の特徴があります。
- 新入社員
- 要領よく仕事をこなせる
- 真面目で責任感がある
- 依頼ごとを断れない
もし上記に該当する場合は、丸投げされないように対処しましょう。
1. 新入社員
新入社員のうちは頼まれた仕事を断りづらい立場であるため、丸投げされやすい傾向にあります。先輩や上司の多くは「新入りでわからないだろうから丁寧に教えよう」と考えてくれます。
しかし、先述のように依頼する側の人が楽をしたいタイプの場合、断りづらい状況を利用して仕事を丸投げしてくるものです。
仕事を丸投げされた時は、遠慮なく進め方について聞くようにしましょう。新入社員の強みは「わからないことを気軽に聞ける」ことであるため、先輩たちも聞かれたらちゃんと教えてくれるはずです。
2. 要領よく仕事をこなせる
要領よく仕事をこなせるタイプの人も、丸投げされやすい傾向にあります。要領よくこなせるタイプの人は、少ない指示で仕事を振っても問題なく遂行してくれると思われているためです。
あなたが他の仕事を卒なく進めている場合、依頼する側は「とりあえず適当に振っておけばやってくれる」と認識されているでしょう。何もアクションを起こさないとエスカレートして、どんどん難易度の高い仕事を丸投げされる恐れがあります。
少しでもわからないことがあった場合は、仕事を進める前に目的や進め方などを確認するようにしましょう。
3. 真面目で責任感がある
真面目で責任感のある人は何も文句を言わずにやってくれると思われているため、丸投げされやすいです。要領よく仕事をこなせる人と同様に、何もアクションを起こさずにいるとエスカレートして、丸投げされる仕事量を増やされてしまいます。
依頼する側の人にとって、真面目で責任感があるタイプの人は非常に都合のいい存在です。そのため、要求がエスカレートしないように前もって確認したり、時には断ったりして、丸投げされる事態を防ぐようにしましょう。
4. 依頼ごとを断れない
依頼ごとを断れないタイプの人も、仕事の丸投げが起きやすいです。依頼する側の人からすれば「適当な指示でも引き受けてくれる」と思われているので、注意が必要です。
依頼ごとを断りづらいタイプの人は、断るよりも黙って進めたほうが楽だと感じるでしょう。しかし、長期的に見れば一度勇気を持って断ったほうが楽になることも、覚えておく必要があります。
相手の要求がエスカレートしてしまう前に、進める前に確認したり、時には断ったりしましょう。
仕事を丸投げされた時の対処法5選
仕事を丸投げされてしまった場合は、以下の方法で対処しましょう。
- 依頼された時の指示内容を記録しておく
- 自分で調べながら進める
- 先輩や上司など知見のある人を巻き込む
- 未完成でも提出する
- 仕事を断る
仕事を丸投げされている状況に対して何らかのアクションを取らないと、振られる量が増えたり難易度が上がったりしてしまいます。1つずつ解説します。
1. 依頼された時の指示内容を記録しておく
仕事を丸投げされた際は、依頼された時の指示内容を後で見返しても思い出せるくらいに、詳しく記録しておきましょう。指示内容を記録しておけば、いざ不明点があったときに質問しやすくなります。
丸投げされた場合だと、そもそも指示がないケースも多いため、記録することの重要性を感じない人もいるでしょう。しかし、依頼した人によっては丸投げしたにもかかわらず「指示をした」と思い込んでいる人も一定数います。
仕事を振られた時の指示内容を記録していれば、後々に言った・言わないのトラブルを未然に防げるようになります。丸投げされた仕事を円滑に進めるために、些細な指示内容でも欠かさずに記録しておきましょう。
2. 自分で調べながら進める
調べ事をしながら進められる業務の場合は、とりあえずやってみることも効果的です。「わからないことがわからない」状態だとしても、自分で調べながら進めていくと、不明点が明確になります。
実際に不明点を明確にしたうえで質問すれば、聞かれた側の人も対応しやすいので、サクサク進められます。また、自分で調べながら進めることで、主体的で意欲があると評価に繋がることもあるでしょう。
3. 先輩や上司など知見のある人を巻き込む
自力での解決が難しそうな仕事を丸投げされた場合は、依頼した張本人を巻き込みながら進めていくのがおすすめです。張本人以外にも先輩や上司が知見を持っているのであれば、協力を仰ぐことも有効な方法です。
知見のある人に協力を仰げば、自分1人では見つけられなかった解決策や、効率よく進める方法を教えてもらえる可能性があります。仕事を振られた以上は、先輩や上司などの知見のある人を巻き込んで、進めるようにしましょう。
4. 未完成でも提出する
依頼された仕事について教えてもらえない等、他の社員からの助力を受けられない場合は、完成度が低い状態でも提出してみるのがおすすめです。完成度が低い状態でも提出しておくと、実際にできていない部分が明確になります。
とはいえ、中には「いや、未完成で提出するのはちょっと…」と抵抗を持たれる人もいるでしょう。しかし、自分で考えるだけでは解決できず、延々と時間が過ぎていくだけです。
丸投げされた仕事で上手くいかなかったとしても、基本的に振った人側に問題があるので、未完成でも気にせずに提出してみましょう。
5. 仕事を断る
丸投げされた仕事を引き受けたものの自分に得るものがなかったり、むしろ状況が悪くなったりするようなら、そもそも断るようにしましょう。仕事を断るようにすれば丸投げで依頼されなくなり、本来自分がやるべき業務に集中できるようになります。
また、依頼する側も引き受けてもらいやすくするために、丸投げせずにきっちり説明してくれるようになるでしょう。あなたが仕事を進めやすくするために、雑な丸投げは断ることも大切です。
仕事の丸投げで辞めたいと思ったらすぐに退職しよう
仕事を丸投げされたときは知見のある人を巻き込んだり、未完成でも提出したりといった方法を取って、対処しましょう。時には勇気をもって、仕事を断ることも有効な方法です。
とはいえ、立場などから仕事を丸投げされたとしても断れず、辛い思いをして働かなければいけないこともあるでしょう。どうしても仕事が辛くなってしまったら、退職することも選択肢に入れるべきです。
退職して新しい環境に飛び込めば、今まで丸投げされた仕事で培ってきた経験が活きて、気持ちよく働ける可能性があります。
退職の旨を上司に告げることが困難な場合は、退職代行の利用を検討してみてください。3-4万円程度の費用がかかりますが、退職の旨を代わりに伝えてくれるので、ストレスなく仕事を辞められます。
仕事を丸投げされ続けて精神的にキツイと感じたら、退職して新たに活躍できる場を探してみましょう。