「仕事はいつ辞めたらいいのだろう?」
「適切なタイミングがわからず困っている…」
「退職は1ヶ月以上前に伝えるべき?」
仕事を辞めようと思っていても、いつ上司に伝えればよいのか迷ってしまう方は多いでしょう。
早すぎても手続きをするまで時間がかかりますし、遅すぎると会社に迷惑をかけてしまいます。ベストなタイミングを見極めて、円満かつスムーズに退職したいところ。
この記事では、仕事を辞める時期がわからない方に向けて以下の内容を解説します。
- 仕事を辞めるベストなタイミング
- 社会保険を考慮した日程
- 退職する手順
最後まで読めば、意思を伝えてから退職するまでの流れを理解できます。適切な時期に円満に仕事を辞めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
仕事を辞めるベストなタイミング3選!適切な時期に退職しよう
仕事を辞めるベストなタイミングは、以下の3つです。
- 閑散期
- 求人数が多い時期
- ボーナスをもらった後
順番に解説するので、どの時期に退職しようか考えながら読み進めてみてください。
1. 閑散期
閑散期であれば少人数でも仕事を回せるので、引き止められにくいですし会社にも迷惑もかかりません。業界や企業によって忙しい時期は異なるので、例年の動きや動向を確認しておきましょう。
しかし、常に人手が足りていない会社の場合、引き止められたり話を聞いてもらえなかったりします。
また、手続きに予想以上の時間がかかるケースも考えられるため、閑散期であってもなるべく早めに意思を伝える点には注意が必要です。
2. 求人数が多い時期
今の職場を辞めたとして、新しい働き口を探す必要があります。退職する前に転職活動を行う方も多いですよね。
自分が転職したいと考える業界の求人数が多い時期や、勤めたい会社が求人を出しているタイミングを見計らうのがベストです。
求人数が多い時期は以下のとおりなので、確認しておきましょう。
時期 | 概要 |
---|---|
1〜3月 | 年度内退職する |
GW明け〜6月 | 9月入社を狙う |
盆明け〜10月 | 6月の賞与をもらった後に辞める |
逆に年末年始や夏季休暇時は採用活動が落ち着く傾向にあるので、避けたほうが安心です。
心配する方もいるかもしれませんが、内定をもらってから退職しても問題ありません。心の安心や経済面の不安解消にもつながるので、仕事を辞めようと思ったときから始めるのがおすすめです。
ただ、仕事をしながら試験対策や面談をするのは調整が難しいので、スケジュール管理に注意が必要です。
3. ボーナスをもらった後
ボーナスは6月、12月と年に2回もらえるケースが多いです。
ボーナスをもらってすぐに辞めると、もらい逃げだと思われるため嫌う人もいますよね。しかし実際は、賞与をもらった直後に退職する方も多いですし、法的に罰せられることもないので問題ありません。
ただし、会社によって規定が異なるので、就業規則を確認しておくのがおすすめです。もらえると思ってお金を無駄遣いしていると、後から痛い目を見る可能性もあります。
ボーナスをもらってすぐに辞める方法や損をしないポイントについては「【満額もらおう】ボーナスもらってすぐ辞めてもOK!損しないためのポイントを解説」で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事を辞める日は社会保険を考慮しよう!損をしないタイミングとは
会社員として働いていると、社会保険が自動で差し引かれて給料が支払われます。
税関連の知識が浅いと退職するタイミングによっては損をするかもしれないので、ここで頭に入れておきましょう。
入社日の1日前の退職は手続きが少ない
仕事を辞めると社会保険の加入が切れてしまい、国民健康保険への手続きが必要になります。しかし、退職した翌日に違う会社に入社するのであれば、社会保険へ加入していない時期がありません。
たとえば、1月30日に仕事を辞めて2月1日に転職先に入社した場合、1月31日に保険が切れます。一方1月31日に仕事を辞めると保険に入っていない期間がなく、手続きをする手間がかかりません。
1日でも空白があると国民健康保険への加入義務が発生するので、気をつけましょう。
月末の1日前に退職しても得をするとは限らない
会社員は毎月、前月の社会保険料を差し引いた給与が支給されます。たとえば2月にもらえるのは、1月分の社会保険料を引いた額です。
しかし、月末に辞めて資格失効日が翌月に差し掛かった場合は天引きする給与がないので、辞めた月から2ヶ月分の社会保険料が引かれるのです。1月31日に退職(資格失効日2月1日)した場合、2月に給与がないため2月分の社会保険料を引けず、1月分の給与からまとめて差し引く形になります。
このことを考慮すると、会社は社会保険料を給料から引く必要がなくなるため得をしますが、個人は損をする可能性も考えられます。退職した後は国民年金と国民健康保険を支払う必要があり、月末の1日前に辞めても保険料を支払わない月はないのです。
月末に辞めると損をすると言われていますが、勘違いな場合もあるので混同しないようにしましょう。
仕事を辞めることを伝える適切なタイミングは1〜3ヶ月前
法律上は、2週間前に退職の意思を伝えれば仕事を辞められます。しかし、円満に退職したいのであれば、1〜3ヶ月前に伝えるのが無難です。
また、就業規則が決められているのであれば、極力従うようにしましょう。
引き継ぎや他の人の育成に時間がかかることもありますし、会社からしてもいきなり一人社員が辞められると体制を構築できないケースが考えられます。
なるべく早く意思表示すると企業も準備ができるので、円満な関係で次の仕事へ送り出してもらえるでしょう。
タイミングを見計らい円満に仕事を辞めるためのコツ3選
タイミングを見計らって円満に仕事を辞めるためには、以下3つのコツを心がけてみてください。
- 会社への不満を口にしない
- 余裕を持った引き継ぎを行う
- 就業規則を確認する
順番に解説します。
1. 会社への不満を口にしない
もちろん、他にやりたいことがあって退職する方もいますが、仕事を辞めることを決意するのには人間関係や業務内容など何かしら不満がある方もいるかもしれません。しかし、それを口に出すと他の人に噂が広まり、気分を害する恐れがあります。
自分がこれからも働こうと考えている会社を否定されると、気持ちよくありませんよね。
誰がどこで聞き耳を立てているかわからないので、愚痴をこぼすなら家族や会社以外の友人にしましょう。
また、退職理由を伝えるときも同様です。たとえ事実であっても会社への不満を口にするのは避けましょう。状況を改善するからといって、引き止められる可能性も高まります。
前向きな退職理由が思いつかない方は「【必見】最強の退職理由12個を一挙公開!引き止められないためのポイントも紹介」を参考にしてみてください。
2. 余裕を持った引き継ぎを行う
退職する際には、あなたが行っていた業務を他の人に引き継がなければなりません。引き継ぎを丁寧に行わなければ、あなたが辞めた後に仕事が回らなくなるので迷惑をかけてしまいます。
退職前に有給を取得しようと考えている場合、なるべく早く終わらせられるようにしましょう。すべてを教えられない場合は、マニュアルを作るような対策をするのがおすすめです。
転職したとしても、これからどこかで会う可能性もあるので、雑にやらないようにしましょう。
3. 就業規則を確認する
就業規則には、退職を伝える時期に限らず退職届の形式も記載されているので、確認しておかないとスムーズにことが進みません。
内容を理解しておかないと上司とのいざこざに発展し、思ったよりも退職に時間がかかってしまうことも少なくないので、あらかじめチェックしておきましょう。
タイミングを理解した後に仕事を辞める手順5ステップ
タイミングを理解した後は、いよいよ仕事を辞める手順に入っていきます。
- 退職の計画を立てる
- 上司に意思を伝える
- 退職届を提出する
- 引き継ぎを行う
- 備品を返却して必要な書類を受け取る
順番に解説するので、どのような流れで進むのか頭に入れておきましょう。
1. 退職の計画を立てる
無計画で退職しようと考えると、うまくいきません。転職活動には3〜6ヶ月かかると言われているので、何も考えずに行動すると無職の期間が増えて金銭的負担が増します。
また、転職するにしてもどの業界に行くのか、どのような条件の会社に行くのかを決めておかないと、ずるずる引きずってしまいます。
まずはざっくりで問題ないので、退職してから新しい仕事に就くまでのスケジュールを作成しましょう。
2. 上司に意思を伝える
先述しましたが、自分の意思を伝えるのは1〜3ヶ月以上前がベストです。自分の思いが固まったら、なるべく早く行動に移しましょう。
また、仕事を辞めることは直属の上司に伝えるようにしてください。いきなり人事や部長などに相談すると、まずは上司と話し合うように促されるので手間がかかります。また、上司の顔に泥を塗ることにもつながりかねません。
ハラスメントをしてくる場合は別ですが、大きな問題がない場合はまず上司に相談するようにしましょう。
あらかじめ相談事があると時間を取ってもらい、二人で落ち着いて話せる空間を作ります。そこで、自分の考えや思いを伝え、納得してもらいましょう。
3. 退職届を提出する
上司の許可をもらえたら、退職届に辞める意思を書いて提出します。書類を提出すると後には引きにくくなるので、ここまでに気持ちを整理しておきましょう。
フォーマットは会社の規定があればそちらを利用し、ない場合は「退職日決定Verの退職届」を活用してみてください。
4. 引き継ぎを行う
これからは別の誰かがあなたがこれまで行っていた業務を行う必要があるので、引き継ぎを行います。思っていたよりも時間がかかることも考えられるので、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。
また、社外の人へのあいさつも忘れないように注意が必要です。これからは違う社員が代わりに業務を遂行する旨やこれまでの感謝を伝え、あなたが退職した後も会社が良好な関係を築けるようにします。
取引先と今後どこかで出会う可能性もあるので、よい印象を与える意味でもあいさつは大切です。
5. 備品を返却して必要な書類を受け取る
会社から借りている以下のような備品は、漏れなく返却するようにしましょう。
- パソコン
- スマートフォン
- 鍵
- カードキー
- 制服
逆に会社からは、離職票や源泉徴収票などを受け取ります。書類がないと失業保険を受け取れない場合もあるので注意しましょう。
また、退職日に菓子折りを渡すと好印象を与えられるのでおすすめです。
ここまでの流れを理解しても会社に退職を認めてもらえない場合は、退職代行を利用するのも手です。あなたの意思を退職のプロが代わりに伝えてくれるので、家で待っているだけで手続きは完了します。
その他、有給や未払い賃金の交渉もしてもらえるなど多くのメリットがあるサービスです。
退職代行の詳細は「【まるわかり】退職代行とは?サービス内容やメリットデメリットを完全解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事を辞めるタイミングを理解して円満に退職しよう
仕事を辞めるベストなタイミングは、会社の閑散期や求人数の多いときです。これらは業界や会社によっても異なるので、適切な時期を見極めたうえで退職を判断しましょう。
円満に職場を去るためには、会社への不満を口にせず就業規則を入念に確認することをおすすめします。
なお、引き止められて会社を辞められない場合は、退職のプロである退職代行を利用する方法もあります。以下の記事ではおすすめの業者をランキング形式で15社紹介しているので、仕事を辞めたい方はぜひ参考にしてみてください!