「雑用ばかりで不満」
「新人が雑用をやらされるのはなぜ?」
「雑用ばかりで他の仕事が進まない」
仕事に期待を膨らませて入社しても、頼まれる仕事が雑用ばかりではモチベーションを保てないですよね。
雑用は仕事の基本です。重要な業務をスムーズに遂行するために行うもので、雑用がないと仕事が回りません。雑用なんて誰でもできると軽視せずに、真剣に取り組むことが大切です。
とはいえ、入社からしばらく経つのに雑用ばかりしかやらせてもらえないと、さすがに辛くなります。自分には雑用しかできないのかと、追い込んでしまうことも。
そこでこの記事では、雑用ばかりやらされてしまう原因と対処法を解説します。
- 新人の仕事が雑用ばかりになる理由
- 雑用でも上司は仕事を評価している
- 雑用ばかりやらされる原因
- 雑用ばかりやらされたときの対処法
- 雑用ばかりの仕事を続けるデメリット
仕事で雑用ばかりやらされて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
雑用は仕事の基本
雑用は、大切な業務を遂行するために必要な仕事です。決して軽視されるものではなく、重要な仕事を円滑に行うためのサポートになります。誰でもできる簡単な作業であることが多いですが、なくてはならない大切な仕事です。
雑用ができないうちは、中心業務をやらせてもらえることはないと言っても過言ではありません。
雑用でも真剣に取り組むことで、周りに認めてもらえます。どんなに小さな仕事でも、責任感を持っておこなうことが大切です。
新人の仕事が雑用ばかりになる3つの理由
期待に胸を膨らませて入社したのに、雑用ばかり任されるとモチベーションが下がりますよね。やりたい仕事を全然やらせてもらえないと悩んでしまうこともあると思います。
ここでは、新人の仕事が雑用ばかりになる理由を3つ紹介します。
- 特別なスキルがいらない
- 仕事の全体像を把握しやすくなる
- 物品の場所がわかるようになる
一つひとつ確認していきましょう。
1.特別なスキルがいらない
雑用は簡単な作業が多いため、会社に入社したばかりで仕事の知識がなくてもすぐにできます。他の社員は、仕事が忙しくて雑用まで手が回らないため、仕事の少ない新人にお願いすることが多いです。
雑用をきちんとこなすことで、忙しく働いている社員が今手伝ってほしいことがわかるようになることも。ただやるだけでなく、考えながら行動することで他の仕事につながります。
まわりを見る力がつくので、雑用でも真剣に取り組むようにしましょう。
2.仕事の全体像を把握しやすくなる
真剣に雑用をすることで、どのように仕事が回っているのかを把握できるようになります。
資料のコピーを頼まれたら、どんな内容か確認してみましょう。詳しい内容はわからなくても、どのようなジャンルの資料なのかはわかりますよね。疑問に感じたことは、すぐに調べるのがおすすめです。
何かを持ってくるよう指示されたら、何に使うのかを質問してみると良いです。今後、自分が仕事をする上で役立つかもしれません。仕事熱心と評価されて、雑用以外の仕事をまわしてもらえる可能性もあります。
3.物品の場所がわかるようになる
入社したばかりだと、どこに何があるか把握できないですよね。雑用を広くおこなうことで、どこに何があるかが大体把握できます。
物品の在庫管理や発注をするようになると、よく使われるものやどれくらいのペースで無くなるのかがわかります。多く使うものは何に使うか質問してみると、仕事内容を知るきっかけになるでしょう。
雑用でも上司は仕事を評価している
働き方や向き合い方をみて、他の業務を頼んだときに対応できるかを判断しています。雑用するだけでも下記7つの項目は判断できるので、自分はできているか確認しておきましょう。
- 丁寧さ
- 積極性
- 効率の良さ
- こなすスピード
- 正確性
- 注意力
- 姿勢
頼まれた仕事が雑用だからと軽視して、適当に仕事をするのはやめたほうが良いです。適当にこなしていると、自分の評価を下げることになりますよ。
仕事で雑用ばかりやらされる4つの原因
雑用は仕事の基本であるとはいえ、雑用ばかりやらされていると仕事にやりがいを感じられないですよね。次のステップに進めないのには、原因があります。
- 断れない性格だから
- 雑用をいつもやっているから
- 雑用に一番詳しいと思われているから
- 中心業務をやってほしくないから
雑用ばかりやらされる原因を探して、次のステップに進めるよう対策を考えましょう。
1.断れない性格だから
頼まれた雑用を断らずになんでもやっていると、そればかり依頼されるようになってしまいます。最初は申し訳ないと思いつつ頼んでいた雑用が、いつしかあの人に頼めば雑用はなんでもやってくれると認識されてしまうからです。
抱えている仕事が多いときは、断っても大丈夫です。雑用ばかりお願いされる状況をなんとかしたいなら、勇気を持って断りましょう。
少し手があく時間があれば、仕事内容について積極的に質問したり自分にできる仕事がないかを上司に相談したりするのがおすすめです。やる気を見せておくと、次のステップに進みやすいでしょう。
2.雑用をいつもやっているから
雑用ばかりやっていると、雑用係のような位置づけになってしまいます。「雑用はあの人に頼んでおけば何でもやってくれる」と思われているからです。
雑用はたくさんあり、こなすだけでかなりの時間がかかる場合があります。他の仕事も抱えていると、就業時間に終わらない可能性も。
他の人でもできることなので、分散させてみんなで協力してやるようにすると良いでしょう。「今抱えている仕事が立て込んでいてできないので、他の人にお願いしていただけませんか?」と、断る勇気が必要です。
3.雑用に一番詳しいと思われているから
雑用ばかりやっていると、細かい作業に詳しくなります。雑用といっても何もしていない人からすると、どうすれば良いかわからないもの。そんなときに、いつもやってくれている人を頼りにしてしまいますよね。
他の人に頼むと、作業が遅くて自分でやった方が早いという場合があるのかもしれません。詳しい人が作業するととても効率が良いので、毎回お願いされるようになるのです。
雑用ばかりの業務から通常業務へシフトしたい場合は、雑用を徐々に減らしていくようにしましょう。他の人にお願いできれば、自分の仕事ができるようになりますよ。
4.中心業務をやってほしくないから
中には、自分の仕事を取られたくないからと、上司が部下に中心業務を教えないことがあります。雑用は誰でもできる仕事なので、分担して行うと平等ですよね。重要な仕事のひとつとはいえ、誰でもできる仕事ばかりではやりがいを感じられません。スキルアップも見込めないので、会社にいる意味がなくなってしまいます。
仕事をこなす能力があるのに雑用ばかりやらせたり、他の仕事がたくさんあるのに雑用だけを押し付けたりするのは、パワハラに該当します。
心当たりがある場合は、我慢せずに信頼できる上司に相談しましょう。部署異動の申請や転職を考えても良いかもしれません。
仕事で雑用ばかりをやらされたときの6つの対処法
雑用ばかりやらされて本来やりたかった仕事をやらせてもらえないと、なんのために入社したかわからないですよね。雑用ばかりやらされて、なかなか通常業務をやらせてもらえないなら、自分から行動しましょう。
- 別の人にお願いする
- 短時間でできるよう効率化する
- 上司に相談する
- キャリアプランを考える
- 部署異動を申請する
- 転職や退職をする
順番に確認します。
1.別の人にお願いする
頼まれた仕事を全て自分でやる必要性はありません。同僚や後輩にお願いするのもひとつです。
ただし、仕事を任せきりにするのはNGです。定期的に進捗を確認して、責任は自分がとるつもりでお願いしましょう。
2.短時間でできるよう効率化する
通常業務と雑用の両方をたくさん抱えている場合は、効率よく終わらせる方法を考える必要があります。
優先順位をつけて順番に終わらせたり、仕事の期限を確認したりして、効率化をはかりましょう。通常業務だけでなく、雑用もいつまでにこなせば良いか確認しておくことが必要です。
3.上司に相談する
他にもやるべき仕事があるのに雑用がたくさん回ってくる場合は、他の人にお願いできないか上司に相談してみましょう。
一人で全てを抱え込む必要はありません。会社の仕事はチームでおこなっているので、上司に相談して仕事を分散してもらうと良いです。
4.キャリアプランを考える
雑用ばかり頼まれる場合は、なんのために会社に所属しているのか考えてみましょう。雑用も大切な仕事のひとつですが、そればかりやっていても成長できません。
将来どうなりたいかや何のために今の会社にいるのかを考えて、今後のキャリアプランを形成するのがおすすめです。
今の会社で通常業務をやらせてもらえないなら、部署異動や転職を考えても良いでしょう。
5.部署異動を申請する
雑用ばかりで通常業務をやらせてもらえない場合は、部署異動を申請してみましょう。
部署を変えれば、環境と体制が変わります。雑用以外の仕事をやらせてもらえるかもしれません。
とはいえ、最初は雑用を指示される可能性があります。軽視せずに真剣に取り組み上司に認められたら、通常業務をやらせてもらえるようになるでしょう。
6.転職や退職をする
雑用ばかり頼まれないように自分でできる対策を全てやり尽くしても環境に変化がないなら、転職や退職を検討しましょう。
雑用ばかりやり続けても、キャリアを形成できません。採用された目的の業務をやらせてもらえないなら、会社にいる意味がないですよね。
働きながら転職活動したり、退職に向けて準備したりしましょう。
要注意!雑用ばかりの仕事を続ける3つのデメリット
雑用ばかりこなしていても、キャリアが形成できず成長できません。そればかりか、本来やらせてもらえるはずの業務ができないため、精神的に追い込まれていきます。
雑用ばかり続けるデメリットを把握して、今後のキャリアを考えましょう。
- 成長ができない
- 精神的に追い込まれる
- パワハラの可能性がある
特に、パワハラを受けている場合は、早急な対応が必要です。
1.成長できない
入社当初はできることが少ないため、雑用ばかりになることが多いです。
しかし、しばらく期間が経っても通常業務をやらせてもらえないのは、非常に問題です。会社は雑用業務をやってもらうために、採用したわけではないはず。雑用ばかりこなしていても、会社がやってほしい業務を覚えられませんよね。スキルが身につかずに全く成長できません。
会社に貢献できないと感じ、辛くなることも考えられます。
2.精神的に追い込まれる
雑用業務しかやらせてもらえないと、モチベーションが上がらず仕事に対する意欲がなくなってしまいます。自分には雑用しかできないと、思い詰めてしまうことも。
「どうせ通常業務をやらせてもらえないなら、出勤しなくても良い」と考えるようになり、出社できなくなるかもしれません。
自分を追い込みすぎて精神的な病を発症する恐れがあります。
3.パワハラの可能性がある
他の人が通常業務をやらせてもらっているのに、いつまでも雑用ばかりお願いされている場合は、パワハラを受けている可能性があります。
同期入社の人がいて明らかに待遇が違う場合は、一度上司に相談してみましょう。正当な理由がなく雑用ばかりお願いされ、誰からも手伝ってもらえない場合は、パワハラを受けているかもしれません。
部署異動や転職を視野に入れて、働くようにしましょう。
いつまでも仕事が雑用ばかりで辛い場合は辞めてもいい
入社した当初は雑用ばかりで大変でも、いずれは通常業務を任せてもらえるようになります。誰でもできる雑用は、業務の基本です。基礎がしっかりしてくれば、信頼されて他の業務をやらせてもらえるのが通常の流れです。
しかし、いつまで経っても雑用ばかりで通常業務をやらせてもらえない場合は、部署異動や転職を視野に入れて働くのが良いでしょう。雑用が辛くてすぐにでも辞めたい場合は、退職代行がおすすめです。
退職代行なら、必要な手続きを代わりにやってもらえます。上司と話をする必要がないため、余計なストレスを抱えなくて済みます。
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