「職場の雰囲気が悪くて退職したいけど、なんて伝えたら良いの…」
「角が立たない嘘の退職理由はないかな?」
「そもそも退職理由は嘘をついても平気?」
と悩んでいませんか。
退職を切り出すときに、理由を聞かれます。会社や同僚に不満があって会社を辞めたい場合、本当の理由を話すのに抵抗がある方も多いです。
また、引き止めに合いにくい退職理由を探している方もいるでしょう。
そこで、この記事では
- 退職理由は嘘をついても問題ない
- 嘘の退職理由
- 引き止められない理由
- 嘘をついて退職をするメリット・デメリット
- 円満退職をするための伝え方
などを分かりやすく解説します。うまく会社を辞めると言い出せなくて悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
【結論】退職理由は嘘をついても問題ない
そもそも、嘘の退職理由を伝えていいのか不安に思う方もいるでしょう。結論から言うと、嘘をついても問題ありません。なぜなら、会社を辞めるとき、具体的な理由を伝える必要はないからです。
会社を辞めるときのルールは民法によって定められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
簡単に言えば、労働者が退職したいと申し出た場合、二週間後に辞められるということです。ここでは、退職の理由の有無は求められていません。つまり、理由をそもそも言わなくても良いのです。
また、会社側はやめたい従業員を脅して働かせ続けることもできません。これは、労働基準法で決まっています。
第五条 使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。
つまり、退職理由が納得いかないからと受理しないこともできません。
退職理由を特に聞かれなければ「一身上の都合」と伝えれば良いでしょう。しかし、会社を辞めたいと切り出したときに、理由を聞かれるケースは多いです。このときは、本音を伝える必要はなく、角が立たない退職理由を伝えれば良いでしょう。
会社に関する不満を伝えてしまうと、退職まで気まずくなったり引き止めにあったりする可能性もあります。そのため、スムーズに会社をやめたいならば、嘘の退職理由を使っても良いでしょう。嘘をついたらやめられないという罰則もないので、気にする必要はありません。
また、たとえバレても退職を取り消されることはないので安心してください。
【最強】嘘の退職理由おすすめ10選
それでは、会社に受理されやすい嘘の退職理由を10個紹介します。
- 自身の体調不良
- 育児のため
- 引っ越しが必要なため
- 結婚のため
- 妊娠・不妊治療のため
- 家族の病気や介護
- 夫の転勤についていくため
- やりたいことを実現するため
- 一身上の都合
- 今しかできない仕事に挑戦したい
ポイントは、あくまで会社の不満が離職の理由ではなく、自分の都合であると認識してもらうこと。事例を紹介するので、自分が使いやすそうなものを探してみてください。
1. 自身の体調不良
自身の体調不良も、嘘の退職理由として使えます。嘘をついてでも、なるべく早く退職したいと考えているなら、気づいていないだけで追い詰められています。
会社側も辞めて欲しくなくても、悪化したら困るのでそこまで強い引き止めはしません。ただし、会社によっては医師による診断書を求められることも。
受診して、診断書を作成してもらってくださいね。退職するために診断書が必要なこと、追い詰められていることを伝えてくださいね。
気づいていないだけで、鬱の症状が出ていたり適応障害だったりします。正直、嘘をついてでも退職をしたいと思うのはかなり追い込まれています。
2. 育児のため
子持ちの女性におすすめの退職理由は、育児のためです。男性も利用できますが、まだまだ引き止められやすかったり受け入れにくかったりするのが現状です。
- 幼稚園や保育園に入れなかった
- 受験に向けて親もフォローをしたい
などが具体的な内容にあたります。
この嘘をつく場合は、子どもの年齢に合わせた内容を選びましょう。また、今まで働けていたのに退職が必要になったのはなぜか疑問を持たれる可能性もあるので、設定を固めておく必要があります。
3. 引っ越しが必要になるため
家族の都合で引っ越しが必要になり、通いにくくなるというのもおすすめの退職理由です。こちらも会社側では対処しにくいため、引き止めに合いにくいでしょう。
ただし、引っ越し先に支社がある場合は転勤などの提案をされる場合もあります。また、引っ越し後に会社のそばで目撃されてしまうと嘘がバレることもあるので、注意が必要です。
4. 結婚のため
まだ独身の場合、結婚を理由にすることもできます。パートナーが転勤の多い仕事をしている場合もあるので、特に怪しまれずに退職できるでしょう。
ただし、まったく結婚の予定がない場合は、嘘を勘ぐられる可能性もあります。おめでたいことなので、詳細を聞いてくる人が多いです。
既に本当にお付き合いしている方がいれば、おすすめの理由です。
5. 妊娠・不妊治療のため
妊娠したり、不妊治療に当たったりしたいというのも退職理由になるでしょう。妊娠により体調を崩す方もいるので、これも引き止められる可能性は低めです。
また、不妊治療は時間がかかることも多く、定期的な通院も必要になるので、こちらも退職理由になり得ます。
6.家族の病気や介護
家族の体調不良や介護を理由に辞めるのは一つの手です。
家族に時間を割くために、今まで通り勤務ができないと伝えれば良いでしょう。
たとえば「突然で申し訳ありません。母親の介護に専念しなければならなくなったので退職させてください。家族と相談した結果、私が自宅で母を看ることになりました。」と伝えたら会社側が介入できないので、引き止めにくいですよね。
病状などを詳しく伝える必要はありません。既に身内に介護が必要な人がいる場合や、近隣で社内の人に会うリスクが低ければ、おすすめの理由です。
7. 夫の転勤についていくため
女性のみが使えるテクニックですが、夫の転勤で地方についていくと伝えるのもおすすめです。引越しが決定した場合は通勤が難しくなるため、引き止めにくくなります。
ただし、いつどこへ引っ越すのか上司に効かれる可能性があるので、注意が必要です。即答できるように、設定をしっかりと作っておきましょう。
8. やりたいことを実現するため
今までと違う仕事をやってみたい、留学したいなど、昔から考えていた夢を実現したいというのも退職理由になります。特に今の会社内では実現しにくい内容であれば、転職を考えたきっかけも想像しやすく、納得してもらいやすいでしょう。
この理由を伝えるときは、あくまで前向きな言い方にすることが大切です。「今の会社ではできないから」といったネガティブな伝え方をしないようにしましょう。
9. 一身上の都合
嘘の理由があまり思いつかない場合は、一身上の都合でも問題ありません。それ以上聞かれないことも多く、実用的なテクニックの1つといえます。
労働者は退職理由を詳しく話す義務がありません。嘘を突き通す自信がない場合は、一身上の都合と伝えるようにこころがけましょう。
10.今しかできない仕事に挑戦したい
今しかできない仕事に挑戦したいというのも、立派な退職理由です。職業によっては年齢制限があります。
たとえば、
- 警察官
- CA
- 消防士
- 税務職員
など。30代半ばまでしか挑戦できない職業があります。
年齢制限がある職業は一刻も早く行動に移さなければいけないので、引き止められにくいです。年齢制限がある旨を強調して伝えるのがポイントです。
【嘘なら使わない方が良い】引き止められない退職理由3選
ほぼ確実に退職できますが、嘘だとバレる可能性がある退職理由を3つ紹介します。
- 転職先が決まったため
- 家業を継ぐため
- 学業・資格取得のため
嘘がバレやすい理由は、詳細を聞かれる可能性があるからです。
辞めたい理由に当てはまるのであれば、ぜひ使ってくださいね。引き止めにあう可能性が低いので、比較的スムーズに会社を辞められます。
1.転職先が決まったため
退職時期を交渉されたくない場合は、転職先が決まったと伝えるのも良いでしょう。すでに勤務開始日が決まっている場合は、調整が難しいため時期の希望も通りやすくなります。
しかし、そもそも転職を考えた理由を聞かれることもあります。また、具体的な社名や業界を聞かれる可能性も高いです。
そのため、嘘がバレやすいので「転職先が決まっている」を嘘の退職理由として使うのはおすすめしません。
2.家業を継ぐため
親や親戚の仕事を継ぐというのも引き止めに合いにくい退職理由です。
ただし、具体的にどんな仕事をするのか、どこで働くのかなど、会社を辞めるまでに聞かれる可能性があります。同僚に質問されてもいいように、設定を固めておかないとバレてしまうかもしれません。
実際に注がないとしても、身内に事業を行っている人がいる場合は使いやすい理由です。
3.学業・資格取得のため
学業や資格取得を理由にするのも良いでしょう。
- 大学に通い直す
- やりたかった仕事につくための資格勉強をする
などの理由であれば、スムーズに退職しやすいです。
学生で、アルバイトしていた職場を辞める場合は、深く詮索されることもほぼないので使いやすいです。
退職理由で嘘をつく3つのメリット
嘘の退職理由を伝えることによるメリットは以下の3つです。
- 引き止めにくくなる
- 職場の人との関係が悪化せずに済む
- 引き継ぎがしやすい
嘘をつこうか悩んでいる方は参考にして下さい。
1. 引き止めにくくなる
退職を切り出した場合、引き止めにあう可能性があります。もし次の職場が決まっていないならばもう少し続けて考えて欲しい、部署異動をするから続けてほしいなどと言われて決心が揺らぐかもしれません。
そんなときに、辞めざるをえない理由を用意しておけば、引き止めに合いにくくなります。たとえば、転職先が決まっていれば、引き止めても無理だと諦める可能性が高いです。
過去に同僚が引き止めに合っていて交渉されそうな場合や、そもそも引き止めの話をされるのが億劫な場合は、嘘の退職理由を作った方がスムーズにやめられます。
2. 職場の人との関係が悪化せずに済む
会社や部署の雰囲気などの不満を伝えてしまうと、退職日までの期間気まずい思いをすることもあるでしょう。
最終的にやめられたとしても、できれば辞める日まで円満に気持ちよく過ごしたいものです。そのためには、会社の不満を伝えるのは得策ではありません。
嘘の退職理由を作ることにより、もともと持っていた不平不満に気づかれずにすむ可能性は上がります。退職日までのストレスを軽減するために、嘘をつくのもありでしょう。
3.引き継ぎがしやすい
嘘の退職理由であっても、会社の不満を伝えずに辞めた方が円満に退職できます。その結果、引き継ぎがしやすいです。
会社に不満をもって辞めることが知られてしまうと、引き継ぎ相手によっては無礼な態度をとられるかもしれません。また、嫌がらせとして引き継ぎ相手を上司がなかなか決めてくれない可能性もあります。
最終出勤日までにスムーズに引き継ぎを終わらせるためにも、嘘の退職理由は効果的です。
退職理由で嘘をつく2つのデメリット
退職理由に関する嘘をつくと、当然デメリットもあります。大きなものは以下の2点です。
- 退職日まで嘘をつき続けないといけない
- バレてしまった場合きまずい
メリットと比較して、嘘をつくかどうか決めましょう。
1. 退職日まで嘘をつき続けないといけない
退職理由を偽った場合、辞める日まで嘘をつき続けないといけません。悪意はなく、退職に関する話題を同僚から振られたり、質問を受けたりすることもあるでしょう。
もし実情とかけ離れた退職理由を作ってしまった場合、嘘をつき続けるのは大変なものです。また、後ろめたさを感じる方もいるでしょう。
2. バレてしまった場合きまずい
嘘の退職理由がバレてしまうと、残りの期間がとても気まずくなります。「嘘をついてまで辞めようとしたヤツ」と悪評が立つ可能性もあります。
嘘をつく場合は、実情に近い理由を選ぶのがおすすめです。退職理由に関する質問を受けたり雑談されたりした時も、スムーズに答えられ、バレにくいからです。
絶対に嘘に気づかれないように留意する必要があります。
円満退職するための退職の伝え方5つ
円満退職するためには、退職の伝え方にも気を配りましょう。具体的に気をつけることは以下の5つです。
- 退職日までに余裕を持たせる
- できれば繁忙期を避ける
- 会社を否定しない
- 引き継ぎをしてから辞めることを強調
- はっきりと伝える
それぞれ解説します。
1. 退職日までに余裕を持たせる
法律上、退職を相談してから2週間あれば会社はやめられます。しかし、業務内容によっては引き継ぎが終わらなかったり、次の人員確保の期間が足りなかったりすることもあります。
退職希望日までには余裕を持たせ、会社側に準備の時間を取ることも大切です。一般的には退職日の1〜3ヶ月前までに伝えるのが良いと言われています。
限界な場合は、2週間だけでも法律的には問題ありません。自分を守ることを優先してくださいね。
2. できれば繁忙期を避ける
可能であれば、繁忙期を避けて退職すると会社に喜ばれます。
繁忙期はメンバー全員がフル稼働しても残業が多くなる部署もあるでしょう。その中で急に退職してしまうと、快く思わない方も出てきます。
もちろん個人の事情で辞めざるを得ないこともありますが、できれば閑散期を狙って退職すると心証が良いです。
3. 会社を否定しない
退職するまで会社を否定する発言は避けましょう。直属の上司はもちろん、同僚にも愚痴をこぼさないように注意が必要です。
あなたが辞めても、他の人たちはその会社で働き続けます。周りを不快にさせないように、ネガティブな発言を避けましょう。
4. 引き継ぎをしてから辞めることを強調
引き継ぎをしてから辞めることを、強調しましょう。引き継ぎをしないで辞めたら、無責任な人と恨まれる可能性があるからです。
後任者が決まらない、引き継ぎをする時間がないという場合は、引き継ぎ書を作っておく旨を伝えましょう。
5.はっきりと伝える
たとえ嘘の理由であっても、はっきりと伝えましょう。相手がはっきりとしゃべらなかったり、言葉を選びながら話しているのを感じると不信感を抱きますよね。
相手に嘘かもと疑問を抱かせないためにも、はっきりと伝えましょう。
「事情があって、退職を考えています。相談のためにお時間をとっていただけますか」ではなく、「ご迷惑をおかけいたしますが、退職します。詳細について話す時間を頂けますか」と言い切りましょう。
罪悪感を感じる必要は一切ありません。
上司に上手く伝える方法が思いつかない場合は「【失敗しない】円満に退職するための上司への伝え方6選!例文つきで解説」がおすすめです。あわせてチェックしてみてください。
嘘の退職理由を伝える際の注意点3つ
嘘の退職理由を伝える際の注意点として、以下の3つが挙げられます。
- バレないように注意する
- 愚痴や不満を周囲に伝えない
- SNSに書き込まない
参考にしたうえで、実践してみてください。
1. バレないように注意する
退職理由が嘘であることは、信用している社内の人間でも言わないようにしましょう。知らないところで情報を漏らされるリスクが高まるので、注意が必要です。
また、社内で堂々とするようにこころがけるのも大切です。バレるようなそぶりを見せないことを退職まで意識してみましょう。
2. 愚痴や不満を周囲に伝えない
愚痴や不満を周囲に伝えてしまうと、愚痴や不満をいったことが伝わる可能性があります。職場で気まずくなるので、社内でストレスを発散しないようにしましょう。
仕事で愚痴や不満を抱えた場合は、社外の信用できる人間に話すのがおすすめです。愚痴や不満を抱えているとストレスがたまるので、発散できるようにしておきましょう。
3. SNSに書き込まない
嘘の退職理由や職場での愚痴や不満は、SNSで書き込まないようにしましょう。SNSは、会社の人間から案外見られていることがあります。
SNSにうっかり書いてしまったために、余計なトラブルを生み出してしまうことがあります。SNS経由でバレることも多いので、書き込まないようにしましょう。
嘘の退職理由を考えるくらいなら退職代行も1つの手段
希望する時期にスムーズに辞めるために、嘘の退職理由を使うのは悪いことではありません。しかし、本音が言えない風土が会社にあり、嘘をつきたいと思っているのなら退職代行を検討しても良いでしょう。
退職代行は、依頼者に代わって退職したいと伝えてくれるサービス。依頼した後は出社せず、手続きをお任せすることが可能です。嘘をつかないと辞められないような会社は、サッと辞めてしまうのも良いでしょう。
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【嘘も方便】退職理由で嘘をついても問題ない
繰り返しになりますが、退職理由で嘘をついても問題ありません。あなたには、辞める権利があります。また、いかなる理由であってもあなたの退職を会社側は拒否できません。
さらに、転職が不利になる心配も必要ないです。理由は、転職活動中に本当の退職理由を伝えなくても良いから。ただし、面接で退職理由を聞かれることは多いので、伝え方は考えておいた方が良いでしょう。
嘘をついてでも辞めたいと思っている人には、退職代行の利用がおすすめです。退職理由を考える必要もなく、自分で上司に辞める旨を伝えなくて済むからです。
また、会社に出社せずに退職できるので同僚に会って気まずい思いもしないですみます。