「入社した企業が聞いていた話と全然違って辞めたい」
「ここにいたら間違いなく体を壊す…。一刻も早く逃げ出したい」
「入った会社が微妙すぎて辞めたいけど、1ヶ月で退職を切り出すのは流石に気まずい」
せっかく転職したのに、労働環境が悪すぎて早くも後悔。辞めるなら早いほうがいいかなと感じつつ、なかなか切り出せなかったり、もう少し続けたほうがいいのかなと思い悩んでしまったりする方もいるでしょう。
入社してすぐ辞めるのは、必ずしも悪いことではありません。入って1ヶ月以内に転職し、新しい職場に満足している人も多くいるからです。ただし、理由によっては退職を思いとどまったほうが良いケースももちろんあります。
そこでこの記事では、せっかく入った会社が想像と違って困っている方に向け、役立つ情報をお届けします。
- 入社してすぐ辞めるのはそもそも良いのか
- すぐ辞めてもいい理由
- 辞めないほうが良い理由
- すぐ退職する場合の注意点
といった内容をまとめたので、この記事を読めば「今やめるべきかどうか」という判断ができるはず。ぜひ、ご覧ください。
入社してすぐ辞めるのは状況によりOK
会社に入ってすぐ辞めるのは、悪いことではありません。
実際にBiz Hitsが2021年に行った調査によれば、入社1ヶ月以内に転職してとても良かった、まあ良かったと答えた人の割合は9割以上でした。
入社して3年は続けるべきという風潮もありますが、合わない環境で無理やり働く必要はありません。むしろ、早く判断することでより自分の希望にあった仕事や環境に出会えることもあります。キャリアを考えるならば、よくなる見込みのない会社に時間を浪費するのはもったいないですよね。
一方で、すぐにやめないほうが良いケースもあります。後先を考えずにやめてしまうと、より悪い環境の企業に転職する羽目になることも。また、同じ理由で転職を繰り返すことになり、キャリアに傷をつけてしまうリスクもあります。
そのため、辞めたいと思った理由を冷静に分析した上で、退職するかを検討したほうが良いでしょう。
入社してすぐ辞めるのを検討しても良い理由
それでは、入社してすぐにやめてもいい理由とはどのようなものなのでしょうか?以下の4つに当てはまる場合は、退職しても良いでしょう。
- 労働時間が長すぎる
- パワハラが横行している
- 職場環境が悪い
- 会社でやりたいことができる部署がそもそもない
順番に解説します。
労働時間が長すぎる
慢性的に労働時間が長い職場の場合、そのままでは体を壊す可能性があります。入社した時期がたまたま繁忙期ならばまだしも、一年中残業ありきの職場では環境が変わることはありません。
家族やプライベートの時間を犠牲にして、働き続けるのは無理と思うのは当然のことです。特に月の残業が平均80時間を超える場合は過労死ラインと呼ばれていて、労災認定の基準にもなっています。
残業が多すぎる場合は、心身に不調をきたす前に退職しても良いでしょう。
パワハラが横行している
パワハラが横行している職場も、すぐにやめて良いでしょう。どんな人間がいるのかは、採用活動中にはわからない部分があります。
パワハラがはびこっている環境では、精神が病んでいきます。相手の顔色を伺って仕事していれば、業務の疑問も質問できず、スキルを付けてキャリアアップしていくことはできません。
今自分がターゲットになっていなくても、「次は私の番ではないか?」と不安になりますよね。毎日憂鬱になるような空気がただよう会社ならば、やめても問題ありません。
職場環境が悪い
職場環境が悪すぎる場合も、退職を検討しても良いでしょう。
社員同士がいつも喧嘩をしていたり、全体的に覇気がない職場だったりした場合、なかなか成長は望めません。周りに気を遣ってばかりで集中できる環境にないならば、退職理由になりえます。
その他、作業場が汚すぎるなど、場所に問題がある場合も、やめたくなるのは当然です。
会社でやりたいことができる部署がそもそもない
会社説明では「やっている」と言っていた仕事が実際はなかった場合も、転職を検討する材料になるでしょう。そもそもやりたいことがあって転職したにも関わらず、それができないならば別の職場を検討したくなる気持ちはわかります。
将来的にその事業を検討していても、現在は優先順位が低くて何もしていないというケースもあります。具体的に会社として取り組む時期が話し合われていないならば、他の企業で早く挑戦するほうが良いかもしれません。
入社してすぐ辞めるのが危険なケース
理由によっては、退職を思いとどまった方が良いケースもあります。具体的には以下の3つです。
- 人間関係に馴染めなそう
- 希望の部署に配属されなかった
- やりがいを感じられない
ポイントは、将来的に変わる可能性があるかどうか。それぞれ、さらに具体的に理由を解説します。
人間関係に馴染めなそう
入社してすぐの頃は「なんか居心地が悪い」と感じることがあります。すでにできている人間関係の中に飛び込むので、馴染めないこともあるでしょう。
ただし、時間が立つにつれて一人ひとりの人間性が見えてきて、感じ方が変わる可能性もあります。そのため、明らかなセクハラやパワハラがない場合は、もう少しその職場で過ごしてみても良いでしょう。
半年から1年経っても気持ちに変化がなければ、改めて退職を検討してみることをおすすめします。
希望の部署に配属されなかった
自分のやりたいことを明確に伝えたにも関わらず、希望の部署に配属されないことがあります。この場合も、もう少しその職場にいたほうが良いかもしれません。
会社はキャリア形成のために、あえて希望以外の部署から配属をスタートすることがあります。たとえば、「マーケティング職を将来任せたいけれども、先に主力商品や顧客について学んでほしいから1年だけ営業をさせる」といったケースです。
そのため、最初の配属が思い通りにならなかったからといってすぐ辞めるのは早計です。長期でのキャリアを考えて配属を決めている企業もあるので、辞めることでチャンスを棒に振る可能性があります。
やりがいを感じられない
やっている仕事がルーティンばかりで、やりがいを感じられないという方もいるかもしれません。しかし、入社早々にやりがいを感じるような大きな仕事を任せられることはまれです。
入社後、徐々に業務に慣れさせながら本人のスキルと適正を把握して、采配を決める企業は多いもの。会社側はまだ育成期間と考えているのかもしれません。
また、業務を続けることで徐々に内容の理解が深まり、やりがいを感じられることもあります。
入社してすぐ辞める場合の注意点
入社してすぐだけど、もう会社をやめようと決意を固めつつある人は、ぜひ注意点も理解しておきましょう。
- 退職を繰り返すと転職しにくくなる
- 辞めぐせが付く可能性がある
- 社会保険料は払う必要がある
- バックレは損害賠償に発展する可能性がある
辞めることによるリスクも把握しないと、後悔しかねません。ぜひチェックしておいてください。
退職を繰り返すと転職しにくくなる
短期間での退職を繰り返すと、「すぐやめてしまう人」という印象を与えてしまいます。
1回程度であれば、理由次第で採用につながる可能性はありますが、複数回繰り返している場合は要注意。履歴書で不採用になってしまい、そもそも会社をやめた理由を説明するチャンスを失ってしまうかもしれません。
すでに短期での離職をしている場合は、改めて今やめるべきか検討したほうが良いでしょう。
辞めぐせが付く可能性がある
「嫌なことがあればすぐに辞める」という考え方に慣れてしまい、辞めぐせが付く可能性もあります。そのため、安易に転職を繰り返すのはおすすめしません。
もちろん、ずっと働き続けられない環境に居続ける必要はありませんが、仕事をしていればうまく行かないことは当然あります。この理由でやめていいか悩んだら、会社外の友人に相談してみても良いでしょう。
社会保険料は払う必要がある
入社した月にすぐ退職をした場合でも、社会保険料の納付が必要になります。退職時に保険料が控除されるため、あまりに辞めるのが早い場合は給料以上の出費がかかってマイナスになることもあるので要注意です。
ちなみに、マイナスになった場合は振り込みなどの方法で足りない分を会社側に支払う必要があります。
バックレは損害賠償に発展する可能性がある
入社してすぐ辞めるとは言いにくいもの。とはいえ、バックレてしまうと損害賠償に発展する可能性もあり、危険です。
短い期間で辞めるとしても、必ず会社に退職の意志を伝えるようにしましょう。
なお、バックレのリスクに関しては、「【危険】バックレた際に発生する8つのリスク!退職代行がおすすめの理由」で詳しく解説しています。ぜひ参考にして下さい。
入社してすぐ辞める場合の理由の伝え方
会社に入ってすぐ辞めるのは気まずいもの。しかし、理由の伝え方には注意する必要があります。
- 嘘はつかない
- 会社を全否定しない
の2つを守るように意識しましょう。
嘘はつかない
退職理由について、嘘をつくのはやめましょう。
例えば、「親の介護が急に必要になった」といった理由の場合、周りに心配をかける可能性があります。辞めるまでの期間に嘘がバレてしまうと、残りの期間在籍するのがより気まずくなります。
明確な理由が伝えられない場合は「一身上の都合」と伝えるようにするのがおすすめ。また、深く理由を聞かれたときの伝え方は「【試用期間】14日以内でも即日退職は可能?退職理由の事例や手順」でも詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
会社を全否定しない
入社してすぐやめたくなるような会社に不満を持つ気持ちはわかります。しかし、会社を全否定してしまうのは避けましょう。
会社を攻撃するような強い言葉を投げてしまうとトラブルに発展することもあります。また、まだその会社で働いている人を否定することにもなりかねません。
あくまで自分に合わなかった、など、周りの人の気持ちにも配慮した言葉選びをしましょう。
入社してすぐ辞めると言いにくいなら退職代行
「入社してすぐ辞めるなんて言いにくい」という方にとっておきのサービスが退職代行です。
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退職代行を使ったあとは、会社との連絡はすべておまかせ。退職代行の担当者とだけ連絡を取ればいいので、精神的な負担も軽く仕事をやめられます。
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