「残業が月60時間を超えている。つらい」
「他の人も頑張って残業しているから、私もやらないと…」
「60時間以上の残業って当たり前なの?」
と悩んでいませんか。
結論から言うと、月の残業が60時間を超えるのはつらくて当たり前です。周りの人もやっているから「つらいと思う自分が悪いんだ」と責める必要は全くありません。
責任感が強い方は休みたかったり、残業時間を減らしたかったりしても、誰にも相談できず頑張りがちですよね。
今はまだ大丈夫かもしれませんが、このまま働きすぎると突然限界がやってきて体調を崩す恐れがあります。
そこで、この記事では残業時間が月60時間を超えてつらいと感じている方のために、
- 残業時間は1ヶ月20.6時間
- 月45時間が残業の上限と労働基準法で決まっている
- 月60時間オーバータイムするデメリット
- 対処法
を詳しく解説していきます。
一人で苦しまないで、解決方法を見つけましょう。ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね。

退職代行SARABAは、「業界最安値(24,000円)」で退職成功率100%です。
労働組合運営のため、有休や残業代の交渉も可能。
また、24時間365日スタッフで待機しているため深夜や土日祝日でも、即対応致します。
一刻も早く退職したい人や困難な状況だけど退職したい方は是非一度お問い合わせください。
→退職代行SARABAはこちら
【60時間は異常】残業平均時間は1ヶ月20.6時間
転職エージェントdodaによると、1ヶ月の平均残業時間は20.6時間でした。
60時間残業している人の約1/3時間です。コロナの影響もあり、昨年より減っているようです。
職種によって、残業時間は大きく変わります。もっとも残業時間が少なかったのは営業事務アシスタントの9.2時間。最も多かったのは教育/スクールの38.6時間でした。
月に60時間の残業をするのであれば、20日間出勤すると考えて1日3時間プラスで働かなければいけません。
定時が9時〜18時の会社なら、終わるのは21時です。退社後、自由時間はほとんどありません。どこかに遊びに行こうと思っても、翌日も仕事だと考えるとやめてしまいがちに。
直帰をしても、夕飯を食べお風呂に入って少しテレビを見ただけで寝る時間になってしまいます。
また、目を覚ましたときに倦怠感を感じる人もいます。
「会社行きたくない。ゆっくり休みたい」と、毎朝考えるのはつらいですよね。
一方で、定時に仕事が終わればジムに行ったり友人と食事を楽しんだりと、プライベートを楽しめます。
【60時間は違法】残業の上限は労働基準法で決まっている
知らない人も多いと思いますが、1ヶ月の残業時間の上限は原則45時間と労働基準法で決まっています。
年間だと360時間です。
ただし、36協定というものがあり、臨時的で特別な事情がある場合のみ月60時間の残業が認められています。
36協定があったとしても、毎月60時間の残業を行うことは禁止です。認められているのは、半年間のみ。
違反した場合は、罰則として6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金が科される可能性もあります。
法律で罰せられることがあるくらい、毎月60時間残業をするのは異常なことです。半年以上、残業時間が月60時間を超えているのであれば労基または弁護士に相談しましょう。
証拠として提示するためにも、残業代が支払われていない人やみなし残業にされている人はしっかりとログをとってください。
残業した日と時間が分かるようにしておくと、スムーズに話を進めやすくなります。
月60時間残業している人の過ごし方
ここで月60時間以上残業している人の過ごし方を紹介します。なお過ごし方は勤務時間やライフスタイルなど人によって異なるので、その点を考慮して読み進めるようにしてください。
帰宅は毎日21時過ぎ
帰宅時間はどれだけ家と職場が近い人でも、毎日21時過ぎになるでしょう。
月20日出勤と仮定すると1日当たりの残業時間は3時間程度、定時が18時の企業が多いことを考えると、大半の人は仕事終わりが21時となります。通勤に片道2時間ほどかけている人であれば、23時を過ぎることもあるでしょう。
帰宅時間が21時を過ぎてしまうと、家に帰ったらご飯を食べてシャワーを浴びただけで就寝時間となってしまうため、プライベートの時間はまず取れません。
プライベートの時間は休日のみ
月60時間以上働いている人は、出勤日は家に帰ってから食事とシャワーしか時間を取れないため、プライベートの時間は休日のみとなってしまいます。
残業60時間は過酷なものですが、ある程度体力のある人なら、休日の朝から活動は可能です。しかし体力の低い人や心身ともに弱っているような人は、午前中は寝込んでしまうこともあるでしょう。
一方で出勤日に自分の時間が取れないために休日に活動的になりすぎて、翌日の業務に支障が出てしまうような人もいます。体調管理を万全にするためにも、いくら休日とはいえある程度はセーブしながら活動したほうがいいでしょう。
残業を月60時間するデメリット6つ
月に60時間も残業をするデメリットはたくさんあります。
主な6つを紹介します。
- 体を壊す
- 鬱になる
- 自分の時間が全くない
- 仕事のことばかり考えるようになる
- いつか変わるかもしれないと思い始める
- 会社への依存心が強くなる
それぞれ順番に確認していきましょう。
1.体を壊す
月60時間残業による1番のデメリットは、体を壊す危険性があることです。
人によっては「そんな体を壊すほど仕事し過ぎていないよ」と感じる方もいるかもしれません。
しかし実際には仕事のし過ぎだけでなく、生活習慣が乱れることにより体調を崩すこともあります。
現在、十分な睡眠をとれていますか?しっかりと3食摂っていますか。
食事を用意するのが面倒で、適当に済ませがちになることも多いですよね。時には食事をスキップしてしまうこともあるのではないでしょうか。
また60時間残業ともなると、仕事のストレスも多いはずです。そのストレスを解消する時間が取れないため、気づかないうちにどんどん蓄積されています。
睡眠と食事は、健康を保つためにとても重要です。
今のまま60時間残業をし続けると、必ず体を壊す日がやってきます。
2.うつになる
月60時間残業になると健全な生活を送れなくなるため、うつ病になるリスクもあります。
「私はそんな鬱になるほど弱くない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
うつになる原因は弱いからなるのではなく、
- 心理的ストレス
- 脳内の変化
- なりやすい体質
といった原因で発症されると言われています。
残業がこの心理的ストレスに当てはまります。気づいていないだけで、ストレスが溜まっていることも。先に体が危険信号を出して、蕁麻疹などを発症する人もいます。
体に症状が出た場合は、まだストレスがあるんだと自覚できます。
しかし、突然うつ病を発症してしまう人も多く存在します。重症化すると、脳の働きが低下してうつであると認識できなくなってしまう怖い病気です。
病気になってから行動を起こしても遅いです。健康なうちに、労働環境を改善させましょう。
3.自分の時間が全くない
月に60時間も残業をしていると、自分の時間が全くありません。
会社の通勤に1時間以上かかる人もいますよね。
帰宅後に
- 家事
- 睡眠
- 明日の身支度
- テレビを見る
などをしていたら、あっという間に時間が無くなってしまいます。
友人や家族と過ごしたり、趣味に取り組んだりする余裕もありません。
「勉強するって決めたのに、全然できない。意志が弱すぎる」と自分を責める人もいるかもしれません。あなたは、何も悪くありません。毎日3時間も残業をしていたら、勉強をする時間が無くて当たり前です。
忙しくて時間がないかもしれませんが、1度なんのために仕事をしているのか考えてみてください。
4.仕事のことばかり考えるようになる
月に60時間も残業をしていると、家に帰っても休まりません。
明日仕事でやることや、今日終わらなかった作業についてなど、仕事のことばかり考えるようになります。
オンオフ切り替えようと思っていても、気付いたら仕事のことを考えてしまうことも。
皆さんの中には、働いている夢を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
プライベートと仕事を切り離せなくなると、気が休まりません。
5.いつか変わるかもしれないと思い始める
「残業を月60時間するのはつらい、でも頑張り続けていたらいつか会社が変わるかもしれない…」と思い始めます。
世論も残業を減らすように言っているんだから、減っていくはずと期待しますよね。
しかし、その「いつか」を待っているうちに体または心を壊してしまうことも。
会社が変わる可能性はありますが、その保証はどこにもありません。また、いつまでに残業時間が減ると明確化することも不可能です。
しかし、あなた自身の環境はいつでも変えられます。決定権があなたにあるからです。
会社が変わることを待つよりも、退職という決定を自分で下した方が手早く、かつ根本的な解決ができます。
6.会社への依存心が強くなる
残業時間が長いと自分の時間が取れなくなるために、会社への依存心が強くなる傾向にあります。実際に自分の時間が取れないと、どれだけ仕事が辛くても、転職活動には打ち込めないものです。
転職活動に打ち込めないとズルズルと時を過ごしてしまうため、結果として会社に依存するしかなくなってしまうでしょう。
また月60時間の残業を強いられている人の中には、残業代を満額受け取れている人もいるのではないでしょうか。月60時間の残業代がおいしく感じてしまうために、より会社への依存心が強くなってしまう人もいるはずです。
月60時間残業が当たり前になってしまうと転職活動ができなかったり、多額の残業代がもらえたりするために、会社から抜け出せなくなってしまうのです。
残業が月60時間を超えてつらい人の対処法7つ
残業が月60時間を超えてつらいと感じている人の対処法を、7つ紹介します。
- うつ病・体調不良に備える
- 残業しなければいけない理由を明らかにする
- 仕事の効率化を計る
- 上司に相談する
- 無理やりでも定時に上がる
- 部署異動を申請する
- 転職する
順番に説明します。
1.うつ病・体調不良に備える
残業時間60時間超の労働環境は、いつ倒れてもおかしくないくらいであるため、突然のうつ病や体調不良に備えるようにしましょう。具体的には貯蓄を手厚くしたり、医療保険や収入保障保険を充実させたりするなどです。
会社員の場合は社会保険が充実しているため、仮にうつ病などで倒れたとしても、労災が認められて一部の治療費が支給されることもあります。
しかし療養中も生活費は発生するので、会社からの給料がゼロになっても生活できるくらいには備えておきたいところです。
根本的な解決策は退職することですが、現時点でそれが難しそうであれば、せめて万が一倒れた時に備えるようにしておきましょう。
2.残業しなければいけない理由を明らかにする
残業しなければいけない理由を明らかにすれば、残業時間を大幅に減らせる可能性があります。
なぜ、残業をしなければいけないのか考えたことがありますか。
- 仕事量が圧倒的に多い
- みんなが残っているから帰れない
- 残業代
など、あなたが残業をしなくてはいけない理由を明らかにしましょう。
残業の原因を明らかにすることで、労働時間を減らせることもあります。
3.仕事の効率化を計る
60時間も残業をしていて、追い詰められている状態で考えるのは大変ですよね。しかし、残業時間を減らすために仕事の効率化を計りましょう。
たとえば、メール。定型文を使ったり、メールを自動で振り分ける設定をしたりなど、少しですが時間を短縮できます。
ほんの些細なことを積み重ねれば、仕事の効率化を計れます。
無駄な作業だな、と感じているものは効率的にできる方法がないか考えてみてくださいね。
4.上司に相談する
圧倒的に仕事量が多く、長時間労働をしなくてはいけない場合は上司に相談してみましょう。
「みんなしている。残業60時間くらいで弱音を吐くな」という上司であれば、残念ですが労働環境が変わることはありません。
上司に業務内容ではなく、勤務時間について相談するのは勇気がいりますよね。
しかし、もしかしたら当たり前になっていて気付いていないだけの可能性もあります。
相談してみると変化のきっかけになることもあるので、ぜひやってみてください。
5.無理やりでも定時に上がる
自分の仕事が終わっているのであれば、周囲の目は気にせずに定時に上がることも、一つの方法です。残業が常態化している会社であれば、最初のうちは上司や同僚の目が気になるでしょう。
実際に「みんなが残っているのにお前だけ帰るのか?」と咎められるケースもあるはずです。しかし定時に上がることを繰り返していくうちに、次第に「定時で上がるキャラ」が定着して、誰も何も言わなくなるものです。
あなたの仕事が定時内に終わらせられる見込みがあるようであれば、今日から帰りましょう。
6.部署異動を申請する
部署異動を申請するのも、1つの手段です。
ただ、部署を異動できるのは人事異動の時期と決まっている上、個人的な事情での申請が通るのはなかなか難しいです。
今の会社を辞めたくない人は、部署を変えられるまで根気強く異動届を出しましょう。
7.転職する
残業の少ない会社はたくさんあります。もう限界だと感じているなら、転職がおすすめです。
残業の少ない会社は、みなさんが思っている以上にたくさんあります。
「コロナの影響で今転職するのは難しいでしょ」と考えている人もいますよね。
結論から言うと、2021年下半期現在の求人倍率は上昇傾向なので、転職できる可能性は十分にあります。
実際に転職エージェントdodaによると、2021年下半期の転職市場は「求人倍率は+0.29pの2.15倍。求人数は増加し、転職希望者数は減少したことで、求人倍率は上昇」とのことです。
主に、
- IT・Web
- 製造
- 金融
- 医療
- 化学・素材
などの業界で求人数のアップが予想されています。
未経験向けの求人も回復傾向にあるので、安心してくださいね。
とは言っても不安な方は、転職エージェントに相談してみましょう。
残業時間が月60時間を超えてつらいなら退職しよう
「今、幸せですか?」という問いに、「はい」と答えられますか。
残業が多くつらいと感じているなら、退職または転職をおすすめします。
辞めることは決して逃げではありません。「月60時間の残業が異常」であることを、正常な判断ができているうちに労働環境を変えましょう。
とはいえ今の仕事を突然辞めることは、金銭面や再就職先が見つかるかで不安に感じる方は多いはずです。しかし、健康な体があればなんとかなります。
お金の心配であれば、失業給付金もあります。いざとなれば、アルバイトをしても良いでしょう。
ただ、上司に退職を伝えにくい人もいますよね。その場合は、退職代行がおすすめです。
第三者が間に入ることで、辞めやすくなります。さらに労働組合が運営元であれば、会社との交渉ができるので有給休暇の取得も可能に。
あなたを守ってあげられるのは、あなただけです。
以下の記事では、おすすめの退職代行ランキングを紹介しているので、代行サービス選びに迷っている方は参考にしてみてください。