「もうこんな会社辞めてやる!他の人達が苦しんだってどうでもいい!」
「辞める会社なんてどうでもいいから適当に過ごそう」
「円満退職はしなくていいからすぐにでも仕事を辞めたい」
このような気持ちで退職を切り出したものの、どこかモヤモヤした気持ちが消えないのではないでしょうか?
本当にこんなところはどうでもいいと思っていたにもかかわらず、気になる気持ちはとてもわかります。筆者も、辞めたくて仕方なかったはずなのに、なんとなく気になりながら退職までの日々を過ごした一人です。
無理に会社の役に立とうと今までしなかったことを頑張ったり、上司に気を遣ったりする必要はありません。どうでもいいはずの会社を気にしているほど真面目なあなたでも、退職を決意した職場。もし環境がよければ、もっと早く貢献するために頑張っていたはずです。
本記事では、どうでもよかった会社のことを気にしてしまうあなたの背中を押すために、以下の内容について解説します。
- 辞める会社はどうでもいいと割り切っていい理由
- 会社のためにやらなくていいこと
- 辞めるとしてもすべきこと
最後まで読めば、モヤッとした気持ちも少しは晴れるはず。また、退職までに何をすべきかが明確になるでしょう。
辞める会社はどうでもいいと割り切ってよい5つの理由
辞める予定の会社は、どうでもいいと割り切って問題ありません。このように言えるのは、以下5つの理由から。
- 退職は労働者の権利である
- 会社はいくらでもある
- あなたの代わりになる人も探せば見つかる
- 会社はあなたの人生の責任を取ってはくれない
- 退職は悪ではない
なんとなく気持ちが晴れない方は、ぜひご覧ください。
1. 退職は労働者の権利である
「退職するなんて会社への恩はないのか」なんて上司に叱責されて気になっている方もいるでしょう。しかし、退職は労働者に認められた権利です。
民法で退職は自由にできると明確に定められています。権利として当然認められているものに対して、後ろめたさを感じる必要はありません。
実際に、令和3年の上半期において、離職率は8.1%。これは、厚生労働省が発表している数値なので、信ぴょう性が高いものです。あなたの会社に限らず、さまざまな事情で仕事を辞めている方は多くいるので、決して珍しいことではありません。
2. 会社はいくらでもある
「ここよりいい会社に就職できることはない」「中途半端ではどこにも転職できない」と上司に言われて気になった方もいるかもしれません。
しかし、会社はいくらでもあります。厚生労働省が公表している経済センサスによれば、国内の企業数は500万社を超えています。こんなにたくさんの会社があるのなら、自分に合うところも見つかる気がしてきませんか?
働く場所の代わりはいくらでもあるので、不満を感じている会社なんてどうでもいいと割り切ってよいのです。
3. あなたの代わりになる人も探せば見つかる
会社がたくさんあるように、就職先を探している方も多くいます。そのため「辞められると困る」と情に訴えられても、気にする必要はありません。
替えが効かない存在なんて言葉がありますが、実際代わりはいるのです。会社の最終決定をしている社長でさえ、人が変わって継続しているケースは多くありますよね。
そのため、自分が抜ける心配をする必要もありません。もし後任がなかなか入らないのであれば、その会社に魅力がないか待遇が悪いかでしょう。
そのような会社でわざわざあなたが我慢する必要もありません。
4. 会社はあなたの人生の責任を取ってはくれない
会社のために責任を持って働こうと思うのは素晴らしいことです。しかし、会社はあなたの人生の責任を取ってくれません。
もしあなたが我慢を続け、プライベートを犠牲にして働いていたとしても、その状況を変えられるのはあなた自身だけなのです。会社側が歩み寄って、人生をよりよくするためにしてくれることはほとんどないでしょう。
自分自身の人生をより充実したものにしたいならば、会社はどうでもいいと割り切るべきシーンもあります。
5. 退職は悪ではない
「退職は悪だ、逃げだ」という方もいますが、決してそのようなことはありません。たまたま今の会社が合わなかっただけで、自分のキャリアやビジョンを見据えて転職するのはよい行動です。
逆に不満があっても退職しないほうが、現実から逃げているとも言えるでしょう。
実際に、転職サイトを運営するリクナビNEXTの調査によると、以下のことがわかりました。
- 6割以上の方が転職した経験者を持っている
- 40代は8割以上の方が転職の経験がある
転職が悪だと思っている方は考えを改めましょう。
辞める会社はどうでもいい!やらなくてよい3つのこと
辞める会社のことが気になると、あれもこれもやったほうがよいのではと思うかもしれません。しかし、別に辞めるならば必要のないこともあります。
具体例としては以下の3つがあげられます。
- 後任を探す
- 退職の時機をうかがう
- 同僚に後ろめたさを感じる
それぞれ詳しく見てきましょう。
1. 後任を探す
「後任がいないと辞めさせられない」と言われることもあるかもしれません。しかし、後任探しは上司の仕事。あなたがやる必要はありません。
もし、適任は誰かと助言を求められたら、答えてあげてもよいでしょう。現場のことは上司よりあなたのほうが知っている可能性もあるからです。
しかし、誰か適任を紹介した場合でも、実際にオファーをするのは上司の仕事なので、自分で声を掛ける必要はありません。
2. 退職の時機をうかがう
どうでもいい会社に対して、上司の顔色を見ながら退職の日程を決める必要はありません。
プロジェクトの途中など、辞めにくい場合もあるでしょう。もちろんやりかけの仕事が気になるならば切りのよいところで退職すればよいです。しかし、心身共に限界で、もう仕事をするのはキツい場合は、途中で辞めてしまっても問題ありません。
仕事をしていると複数のプロジェクトを抱えることも多くあり、すべてがキリのよいときはなかなかありません。人事異動のときも、途中の仕事を引き継いで他部署にいきますよね。
だからこそ、退職時機をうかがわず、辞めてしまってよいのです。
3. 同僚に後ろめたさを感じる
自分だけ辞めてしまって申し訳ないと思う方もいるでしょう。しかし、同僚に後ろめたさを感じる必要もありません。
あなたと同様、同僚にも退職の権利があります。そのため、他の場所で働きたければ、会社を辞めればよいのです。
辞めていないのは、今の会社にいる理由があるから。本人が選択していることなので、自分だけ辞めて申し訳ないと思う必要もありません。
どうでもいいと辞める会社でも退職前にすべき7つのこと
どうでもいいと辞めることを決めた会社でも、以下の7つは必ず行いましょう。
- 退職届を出す
- 有給を使えるようにする
- 引き継ぎをする
- お世話になった人には挨拶をしておく
- 辞めたいと思った理由を考える
- 信頼できる人に相談する
- 借り物を返却する
それぞれ具体的に解説します。
1. 退職届を出す
辞める話がまとまったら、退職届を出すようにしてください。退職自体は口頭でも成立しますが、あとで「退職は認めていない」と言われてトラブルに発展するのを避けるためです。
ほとんどのケースでは、退職が決定した時点で退職届を出すように会社から指示されます。社内規定のフォーマットが用意されていることもあるので、確認してください。
ただし、上司が退職させたくない場合は要注意。退職を希望した証拠がなければ「辞めたいという相談を受けた」とはぐらかされてしまうかもしれません。
もし上司が退職届を受け取らないようならば、内容証明郵便で会社に送っても証拠は残ります。民法上「退職を申し出て2週間経過すれば契約が終了する」というルールがあるので、申し入れしたことをしっかりわかるようにしておきましょう。
2. 有給を使えるようにする
どうでもいい会社を辞めるなら、有給を使い切るのがおすすめ。企業によっては、最終出社後に有給を使い切って退職するように指示してくれることもあります。
もし有給についての話がなければ、残っている分を使いたいと申し出てみましょう。有給は労働者の権利なので、遠慮する必要はありません。使えるだけ使い切ったほうがお得です。
3. 引き継ぎをする
後任のために、引き継ぎをするのも大切です。
会社自体はどうでもいいかもしれませんが、そこで働き続ける同僚もいます。同僚に負担をかけないために、わかりやすく引き継ぎ書を作っておいてあげたほうが親切です。
取引先の情報や途中のプロジェクトの進捗状況を書類にして用意し、滞りなく業務が進むようにしましょう。退職日までは誠意を持って働くことで、居心地が悪くなるのも避けられます。
4. お世話になった人には挨拶をしておく
どうでもいい会社でも、お世話になった方もいるでしょう。社内だけでなく取引先も含めて、思い浮かぶ方には挨拶をしておきましょう。
今までの人脈が後々生きてくることもあります。印象よく退職したほうが、いざというときに声をかけやすいものです。
特に、同業他社に転職する場合、悪い噂が流れてしまうケースも避けられます。辞める会社に未練はなくても、キーマンはおさえておいたほうがよいでしょう。
5. 辞めたいと思った理由を考える
なぜ辞めたいと思ったのかを整理しておかないと、転職したあともまた退職してしまうかもしれません。
- 人間関係の不満
- 業務内容
- 休暇日数
これらのように、退職したいと感じる理由は人それぞれです。自己分析を行って、どうしたらよい転職先を見つけられるのかを検討しましょう。
1日の大半は職場で過ごすので、抜かりなく分析してくださいね。
6. 信頼できる人に相談する
退職すると悩んでいることを、家族や友人など信頼できる人に相談してみましょう。
自分一人だけであれば、出てくるアイデアにも限界があります。また辞める会社だからどうでもいいと思っていると、冷静な判断ができなくなっている可能性もあります。
第三者から客観的に物事を判断してもらうと、退職後に後悔しない道を歩めるでしょう。
7. 借り物を返却する
入社時に会社から以下のようなものを借りている場合は、退職するまでにすべて返却するようにしましょう。
- 制服
- パソコン
- ロッカー
- 鍵
- カードキー など
なかでも制服はクリーニングしてから返すのが一般的です。忘れると会社から連絡が入って郵送したり持参したりする必要が出てくるので、早めにやっておきましょう。
辞める会社ならどうでもいいとバックレるのはNG
辞める会社なら、どうでもいいからバックレてさっさと退職しようと考える方もいるかもしれません。しかし、連絡なしに勝手に退職するのはNG。
会社に損害賠償請求されたり、懲戒解雇扱いになったりするリスクがあります。
懲戒解雇を受けてしまった場合、履歴書に記載しなければいけません。その結果、転職が不利になってしまいます。懲戒解雇を受けたような人材を雇いたいと思う企業は少ないはずです。
もし隠して運よく転職に成功したとしても、バレてしまった場合は解雇の理由になりえます。
また、失業手当を貰おうと考えている場合でも、給付が始まるまでの期間が長くなります。このように、今後の自分に影響してしまうため、飛ぼうと思っている方は絶対にやめてください。
そのほか、会社を飛ぶリスクは「【危険】バックレた際に発生する8つのリスク!退職代行がおすすめの理由」にさらに詳しくまとめています。飛ぶしかないと考えてしまっている方は、ぜひご覧ください。
どうでもいいと思うほどの会社を辞めるなら退職代行がおすすめ
「この会社の人達なんてどうでもいいから早く辞めたい」と思っている方もいるでしょう。パワハラ上司や、悪口ばかり言う同僚しかいないような職場では、一刻も早く逃げ出したいと思うのは当然です。
しかし、先ほど紹介したように、もう関わりたくない会社でもバックレるのは大きなリスクがあります。突然飛んでしまうくらいなら、退職代行を利用するのがおすすめ。
退職代行とは、あなたに代わって退職の意志をつたえてくれるサービスです。依頼をすれば、最短で即日退職できるケースもあります。バックレにならないので、今後あなたに降りかかるリスクを避けられます。
退職代行を使ったあとは、会社との連絡はすべておまかせ。退職代行の担当者とだけ連絡を取ればよいので、精神的な負担も軽く仕事を辞められます。
なお、退職代行を利用して退職するまでの流れは次のとおりです。
- 退職代行サービスへ連絡をする
- 費用を支払う
- 退職について担当者と打ち合わせる
- 実行する
おすすめの退職代行は、以下においてランキング形式で紹介しているので「どうでもいい会社を今すぐ辞めたい」方はぜひ参考にしてください。