夜勤を辞めたいときはどうする?日勤への変更相談と退職前の確認事項

仕事は続けたいけれど夜勤を辞めたいなら、日勤への変更や夜勤回数の調整を会社に相談しましょう。

会社そのものを辞めたいなら、雇用契約と退職日を確認し、退職までの夜勤をどうするかも別に整理します。

「夜勤明けに眠れず、次の勤務まで疲れが抜けない」「体調を崩していて、次の夜勤に入れるか分からない」。

そんなときに、働き続けるか辞めるかをすぐ決める必要はありません。

まず次の夜勤に入れる体調かを考え、その後の働き方は別に決めて構いません。

この記事では、夜勤による体調不良で勤務が難しいときの連絡、日勤への変更を相談するときの文例、退職する場合に確認することを解説します。

目次

夜勤を辞めたいときは、次の勤務と今後の働き方を分けて考える

「次の夜勤に入れそうにない」「日勤なら仕事を続けたい」「会社を辞めたい」のうち、今の状況に近いものから、まず何をすればよいか確認しましょう。

今の状況 先にすること
体調不良で次の夜勤に入れそうにない 勤務先へ早めに連絡し、休みの手続きを確認する。必要に応じて受診する
日勤なら今の会社で続けたい 契約書やシフトを確認し、日勤への変更や夜勤回数の調整を相談する
日勤に変わっても今の会社を辞めたい 雇用契約、退職日、退職までの出勤・休みを整理する

体調不良で次の夜勤に入れないときは、まずその勤務について連絡する

「今日の夜勤を休みたい」という連絡と、「今後の夜勤を外してほしい」という相談は別です。

体調不良で勤務できないと判断したら、退職や配置変更の話をまとめてから連絡しようとせず、まず何日の何時からの勤務に入れないかを伝えてください。

夜勤は日付をまたぐため、勤務の開始日時を伝えると行き違いを防げます。

お疲れさまです。体調不良のため、〇月〇日〇時からの夜勤に入ることが難しい状態です。
今回の勤務をお休みしたく、必要な手続きを教えていただけますか。
次回の勤務については、〇日までに改めてご連絡します。

すぐに出勤の見通しが立たない場合は、次回勤務に入れると約束する代わりに、いつまでに状況を連絡できそうかを伝えます。

有給休暇を使いたい場合は申請方法を確認し、欠勤や病気休暇として扱われる場合は、その手続きや給与の扱いを確認しましょう。

症状が急に強くなったときは、連絡文を整えることよりも必要な医療対応を優先してください。

体調不良で夜勤を休むとき、職場に電話をかけること自体が負担な方は、電話の前に整理しておきたいことや、休むときの伝え方をまとめた以下の記事も参考にしてください。

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不調が続くなら、シフトと症状を一緒に記録して受診する

夜勤のある交替制勤務では、睡眠の不調などに注意が必要です。

ただし、夜勤の前後に体調を崩したというだけで、原因が夜勤だとは断定できません。

眠れない日が続く、勤務中や帰宅時に強い眠気があるなど、生活や仕事に影響が出ているなら、次の健診まで待たず医療機関に相談しましょう。

受診時は、何時から何時まで働き、いつ眠れて、どの時間帯に不調が出るかが分かると説明しやすくなります。

〇月〇日:17時から翌朝9時まで夜勤。帰宅後、11時ごろから14時ごろまで睡眠。夕方になっても強い眠気が残った。
〇月〇日:日勤。前夜は23時から朝6時まで睡眠。夜勤明けほどの眠気はなかった。

正確な時刻が分からなければ、おおよそで構いません。

夜勤の回数や連続する日数、仮眠の有無、日勤や休日の体調も、分かる範囲で記録しましょう。

つらい状況で、記録をそろえるために勤務や受診を先延ばしにする必要はありません。

参照:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(PDF)

夜勤明けの日が勤務表では「休」になっていて、実際に何日休めているのか分かりにくい方は、勤務表の見方や連勤の数え方をまとめた以下の記事も参考にしてください。

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夜勤だけ辞めたいときは、日勤への変更をこう相談する

日勤に変われば働き続けられそうなら、いきなり退職を申し出る必要はありません。

まず、自分の契約で夜勤がどう位置づけられているかを確認し、いつから、どのような勤務なら続けられるかを伝えます。

夜勤専従・交替制・一時的な夜勤で、確認する点が異なる

雇用契約書や労働条件通知書、就業規則、直近のシフトを見て、次の点を確認してください。

現在の勤務形態 会社に確認すること
夜勤専従として採用された 日勤の配置先があるか。職種や勤務条件の変更が必要か
日勤と夜勤を組み合わせる交替制 日勤のみのシフトや、夜勤の回数を減らす働き方が可能か
欠員対応などで一時的に夜勤が増えた いつまで続く予定か。元の勤務に戻る時期を決められるか

夜勤専従でも日勤への変更は相談できますが、希望を伝えれば必ず変えられるわけではありません。

同じ部署で日勤の配置が難しければ、別部署への異動や、期限を決めた一時的な調整も確認できます。

派遣で働いている場合は、現場の担当者だけで話を進めず、雇用主である派遣元にも相談しましょう。

「夜勤がつらい」に加え、希望する勤務と開始時期を伝える

上司やシフト担当者、人事には、体調への影響、希望する勤務、いつから変更したいかを具体的に伝えます。

日勤のみが難しい場合に代案を出せるかは、体調を踏まえて考えてください。

夜勤に入ること自体が難しいなら、話を通しやすくするために無理に回数を約束しないことも大切です。

お疲れさまです。今後の勤務についてご相談です。
夜勤後に十分に眠れず、次の勤務まで体調が戻らないことが続いています。
今の仕事は続けたいと考えているため、次のシフトから日勤のみの勤務に変更できないか、ご相談させてください。

同じ部署での変更が難しい場合は、日勤で働ける部署への異動や、当面の勤務の調整が可能かも教えていただけますか。

会社が「すぐには決められない」と答えたら、いつ回答がもらえるか、回答までの夜勤はどうするかを確認します。

試しに日勤に変える場合は、開始日、試行期間、見直す日、試行後の勤務を誰と相談するかをメールなどで残しておくと、次のシフトを組むときに確認できます。

日勤に変わる前に、基本給と夜勤手当の内訳を確認する

勤務時間が変わると、毎月の支給額が変わることがあります。

法律上の深夜労働に当たる原則22時から翌朝5時までに働いた時間には、通常の賃金に対し25%以上の深夜割増が必要です。

一方、給与明細にある「夜勤手当」は、会社独自の手当の場合も、深夜割増分を含む場合もあります。

名称だけで判断せず、給与明細と賃金規程で内訳を確認しましょう。

日勤への変更が決まりそうなら、夜勤に関する手当だけでなく、基本給、雇用形態、勤務時間、配属先、適用開始日も確認します。

夜勤がなくなることで手当が変わる話と、別の職種や雇用形態になることで基本給が変わる話は分けて聞くと、何に同意するかを判断しやすくなります。

参照:厚生労働省「時間外・休日労働と割増賃金」

体調不良で夜勤を外れたいときに確認できる制度と相談先

シフト担当者との調整だけで話が進まない場合は、健康面からの相談も検討してください。

診断書を取ってからでないと、体調不良や勤務変更について相談できないわけではありません。

会社に提出する書類が必要になったら、書式、提出先、勤務の可否など何を記載してもらう必要があるかを先に確認すると、再発行を避けやすくなります。

主治医や産業医に、夜勤を続けてよいか相談する

主治医に相談するときは、「夜勤があります」とだけ伝えず、勤務時間、月の夜勤回数、業務内容、夜勤明けの体調も説明します。

日勤なら働ける状態か、夜勤を控える必要があるか、どのくらいの期間で見直すかなど、会社が勤務を検討するために必要なことを相談しましょう。

産業医や保健師がいる職場なら、面談の申し込み方を人事や労務担当者に聞いてみてください。

病気の治療を受けている場合は、会社に治療と仕事の両立支援を相談する方法もあります。

2026年4月から、治療と就業の両立支援に必要な措置を講じることは、事業主の努力義務です。

これにより、本人の希望どおりに日勤へ変わることが保証されるわけではありませんが、主治医の意見を踏まえて勤務の調整を検討する窓口や手順を確認できます。

参照

深夜業に常時従事しているなら、健診と結果への対応も確認する

会社は、深夜業を含む業務に常時従事する労働者などを対象に、該当する業務への配置替えの際と、その後6か月以内ごとに1回、健康診断を行う必要があります。

自分が対象か分からない、次の案内が来ないという場合は、会社に健診の対象と受診時期を確認しましょう。

対象となる健康診断で異常所見があった場合、会社は健康を守るために必要な措置について医師などの意見を聴く必要があります。

その意見を踏まえ、必要と認める場合は、夜勤の回数を減らす、作業を変えるなどの措置を講じなければなりません。

健診の異常や医師の意見があれば一律に日勤へ変わる、という制度ではありません。

どんな勤務なら続けられるかについて、会社や産業医と相談する材料にしてください。

参照

妊娠・出産、育児・介護が理由なら、深夜業の制限を確認する

妊娠中または産後1年以内の労働者が請求した場合、会社は深夜業に就かせることができません。

また、小学校入学前の子を育てている場合や、要介護状態の対象家族を介護している場合には、条件を満たせば深夜業の制限を請求できる制度があります。

ただし、育児・介護の制度には対象外となる条件があります。

例えば、所定労働時間のすべてが深夜帯にある働き方は対象外です。

夜勤専従という名称だけでは判断せず、契約上の勤務時間や、ほかの利用条件も確認してください。

育児・介護による深夜業制限は、原則として利用開始予定日の1か月前までに請求します。

体調不良で直近の夜勤を休みたい場合の連絡とは分けて、人事などに手続きを確認しましょう。

これらの制度は、原則22時から翌朝5時までの深夜業に関するもので、希望する日勤の時間帯や配属先を指定できるものではありません。

参照

職場だけで相談しづらいなら、内容に合わせて窓口を選ぶ

「夜勤を続けられる体調か知りたい」「会社とのシフト調整が進まない」など、今の悩みに近い相談先を下の表で確認しましょう。

相談したいこと 相談先
不調の原因や、夜勤を続けられる状態かを相談したい 医療機関、主治医
体調を踏まえた勤務の調整を相談したい 職場の産業医・保健師、都道府県の産業保健総合支援センター
小規模の職場で産業医がいない 地域産業保健センター。労働者数50人未満の小規模事業場の労働者などが対象
シフト変更や退職をめぐる会社とのトラブルについて相談したい 総合労働相談コーナー

参照

日勤なら続けられそうか、会社を辞めたいのか、まだ気持ちが決まっていない方は、家族や友人、職場の同僚など、身近な相談相手の選び方を紹介した以下の記事も参考にしてください。

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夜勤のある会社を辞めると決めたら、退職前に何を確認する?

日勤に変更できないと分かったときや、日勤に変わっても働き続けるのは難しいと感じるときは、退職の準備に進めます。

すでに辞める意思が固まっているなら、日勤への変更を申し出て、会社の回答を待つことは退職の前提ではありません。

契約期間と希望する退職日を確認する

期間の定めのない雇用契約では、明確な退職の申し入れが会社に届いてから、民法第627条第1項により原則として2週間で契約が終了します。

会社と合意できれば、それより早い日に退職することもできます。

有期契約の場合は、契約満了で辞めるのか、満了前に辞めたいのかを分けて考えます。

満了前の退職は、会社との合意、やむを得ない事情、契約期間や勤務を始めてからの期間などで扱いが異なります。

体調不良があるというだけで、有期契約でも必ず希望日に辞められるとは限りません。

雇用契約書や労働条件通知書を手元に置き、分からない点は労働相談窓口などに確認してください。

参照:大阪労働局「よくあるご質問(退職・解雇・雇止め)」

契約満了が近く、次の契約は更新せずに辞めたい方は、会社に伝える時期や、更新しない意思を伝える文例をまとめた以下の記事も参考にしてください。

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退職日、最終出勤日、残っている夜勤を分けて整理する

退職を申し出ても、退職日までに入っている夜勤が自動的になくなるわけではありません。

勤務表を見ながら、退職希望日、最終出勤の予定日、すでに入っている夜勤、休みを取りたい日を書き出しましょう。

夜勤が日付をまたぐ場合は、最終シフトの開始・終了日時も会社と確認しておくと、退職日との行き違いを防げます。

体調不良で出勤が難しい日は、退職の申し入れとは別に会社へ連絡してください。

有給休暇を使いたいなら残日数と希望日を伝え、欠勤や休職を検討するなら、就業規則などで手続きや給与の扱いを確認します。

会社と退職日を相談する段階なら、次のように伝えられます。

体調面から現在の勤務を続けることが難しく、〇月〇日での退職を希望しています。
退職日までのシフトのうち、〇月〇日〇時からの夜勤は体調面で入ることが難しいため、あわせてご相談させてください。
最終出勤日と必要な手続きについて、ご案内をお願いいたします。

この文例は、退職日と残りの勤務を会社と相談するためのものです。

退職の意思を確定的に通知する場合は、相談の文面と区別し、退職日と意思が分かる形で伝えてください。

会社が退職届を受け取らない場合は、書面の届け方や記録の残し方を解説した以下の記事も参考にしてください。

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自分で退職を伝えるのが難しいときは、退職代行SARABAへ

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ご本人に代わって、退職の意思や有給休暇の取得希望、必要書類の送付依頼などを会社へお伝えします。

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夜勤を辞めたいときによくある質問

夜勤専従でも日勤への変更を相談できるか、診断書は必要か、変更を断られたら退職を申し出てもよいか。会社に相談するときに迷いやすい点を整理します。

夜勤専従で採用されても、日勤への変更を相談できますか?

夜勤専従でも相談できます。

ただし、採用時に決めた勤務条件や日勤の配置先によっては、そのまま日勤に移れないことがあります。

同じ部署の日勤に空きがあるか、別部署へ異動できるか、期間を限った勤務変更が可能かを確認してみましょう。

夜勤を外してほしいと伝えるには、診断書が必要ですか?

診断書を用意する前でも、勤務の変更について相談できます。

まずは、夜勤でどんな不調が出ているか、日勤への変更や夜勤回数の調整を希望していることを伝えましょう。

会社から書類の提出を求められた場合は、必要な書類と提出先を確認してください。

日勤への変更を断られたら、すぐ退職を申し出てもいいですか?

退職を申し出ること自体は、日勤への変更をもう一度相談してからでなくても構いません。

ただし、申し出た当日に雇用契約が終わるか、次の夜勤を休めるかは別の問題です。

希望する退職日までの期間と、次に予定されている夜勤をそれぞれ確認してください。

希望する退職日を伝えたところ、就業規則の「3ヶ月前までに申し出る」という定めを案内された方は、規定と希望日が合わないときの確認事項をまとめた以下の記事も参考にしてください。

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まとめ|夜勤だけ外れたいか、会社を辞めたいかで次の行動を決める

体調不良で次の夜勤に入れないときは、その勤務について先に連絡しましょう。

仕事は続けたいなら、日勤への変更や夜勤回数の調整を相談し、変更の開始日と給与の条件を確認します。

会社を辞めると決めたなら、雇用契約、希望する退職日、残っている夜勤を分けて整理してください。

会社へ退職の意思を伝えることが負担な方は、今の状況と、会社に伝えてほしいことをお聞かせください。

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