離職票が届かず、会社に連絡したくないときは、退職日・交付希望・受け取り方法を確認したうえで、住居地を管轄するハローワークへ相談しましょう。
上司に何度も電話したり、無理に会社へ取りに戻ったりすることだけが、解決方法ではありません。
連絡できる場合は、人事・総務などの担当者へ、メールで手続きの状況を確認する方法があります。
直接の連絡が難しい場合は、その事情もハローワークへ伝えてください。
離職票の交付に向けた対応や、未着のまま進められる手続きについて相談できます。
この記事では、離職票が届かないときに確認する順番、会社への問い合わせ文例、ハローワークへの相談方法を解説します。
離職票が届かないときに確認する順番

離職票が届かない理由は、会社の手続きが止まっている場合だけとは限りません。
交付希望が伝わっているか、どの方法で受け取る予定か、どこまで手続きが進んでいるかを順に整理しましょう。
| 順番 | 確認すること | 次の対応 |
|---|---|---|
| 1 | 退職日と、離職票の交付を希望していたか | 退職時の案内や会社とのやり取りを見直す |
| 2 | 郵送先、郵便物、マイナポータルのお知らせ | 受け取り済み・別の住所への発送などがないか確認する |
| 3 | 会社の手続き・発送の状況 | 連絡できる場合は、人事・総務へ文面で確認する |
| 4 | 直接連絡できない、確認しても届かない | 住居地を管轄するハローワークへ相談する |
| 5 | 失業給付の手続きを進めたい | 離職票未着での「受給資格の仮決定」が可能か確認する |
この順番をすべて終えなければ、相談できないという意味ではありません。
会社との連絡がつらい場合や、手続きが止まっている場合は、確認できた範囲の情報でハローワークへ相談してください。
まずは退職日と、離職票の受け取り方法を確認する

「退職してから何日たったか」だけでなく、会社への依頼内容と受け取り方法も確認すると、未着の原因を整理しやすくなります。
最終出勤日と退職日、会社の手続き期限と自宅への到着日は、それぞれ分けて考えましょう。
会社の手続き期限と、離職票が届く日は同じではない
離職票は、通常、会社が雇用保険の離職手続きを行い、ハローワークが発行した後、会社を通じて本人へ交付されます。
厚生労働省は、会社が雇用保険被保険者資格喪失届を提出する期限を、離職日の翌々日から10日以内と案内しています。
ただし、これは会社が手続きをする期限であり、「退職後10日以内に、本人の自宅へ必ず届く」という意味ではありません。
有給休暇を取得してから退職した場合などは、最終出勤日と退職日が異なります。
経過日数を確認するときは、会社との雇用関係が終了した退職日を基準にしてください。
交付を希望しているのに届かず、会社からの説明もない場合は、「まだ待つしかない」と決めつけず、処理状況の確認やハローワークへの相談を進めましょう。
参照:厚生労働省「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」Q5
退職届の受け取りを拒まれ、退職の通知内容や退職日の扱いを確認したい方は、次の記事も参考にしてください。

離職票の交付希望が、どのように扱われているか確認する
退職時の書類で「離職票は不要」と回答していたり、交付を希望する旨が担当者へ伝わっていなかったりすることもあります。
退職時の案内、申請フォーム、メールなどを確認し、いつ、誰に交付を依頼したかを整理してください。
離職票が必要になった場合は、その希望を改めて伝える方法があります。
自分で連絡することが難しければ、依頼状況も含めてハローワークへ相談しましょう。
また、離職票と、退職証明書・源泉徴収票・雇用保険被保険者証は別の書類です。
「退職書類は受け取った」と思っていても、離職票-1・離職票-2が含まれているかを確認してください。
雇用保険に加入していたか分からない場合は、給与明細や雇用契約書なども用意して、ハローワークへ確認します。
郵便物・送付先・退職時の案内を見直す
郵送で受け取る予定だった場合は、次の点を確認しましょう。
- 会社へ伝えていた送付先が、現在の住所と合っているか
- 退職前後に転居していないか
- ほかの退職書類と一緒に届いていないか
- 家族などが受け取っていないか
- 会社から発送日や送付方法の案内が来ていないか
発送済みと言われている場合は、発送日、宛先、郵便の種類、追跡番号があるかを確認します。
ただし、郵便が見当たらないというだけで、すぐに「会社が嫌がらせで送っていない」と判断する必要はありません。
分かっている事実から整理し、発送済みかどうかも不明な場合は、会社の担当者かハローワークへ確認しましょう。
マイナポータルで受け取る設定になっていないか確認する
2025年1月20日から、一定の条件を満たす場合は、会社からの郵送を待たず、マイナポータルで離職票を直接受け取れる仕組みが始まっています。
主な条件は、次のとおりです。
- マイナンバーがハローワークに登録され、雇用保険の被保険者番号と適切にひも付いていること
- マイナンバーカードを持ち、マイナポータルと「雇用保険WEBサービス」の連携設定をしていること
- 会社が雇用保険の離職手続きを電子申請で行うこと
利用している方は、マイナポータルの「お知らせ」などに、離職票のPDFが届いていないか確認してください。
マイナンバーカードを持っているだけで、必ず電子交付されるわけではありません。
また、会社の手続きが終わった後に連携した場合などは、会社を経由した受け取りになることもあります。
マイナポータルに表示されない場合も、会社が手続きをしていないと即断せず、連携状況と発行状況を確認しましょう。
参照
会社へ確認できる場合は、人事・総務へ文面で問い合わせる

会社との連絡が可能であれば、退職した部署の上司ではなく、人事・総務など、書類を扱う担当者へ問い合わせる方法があります。
離職票の交付希望、手続きの状況、発送予定を簡潔に伝え、やり取りを残せる形で確認しましょう。
電話が負担なら、メールで手続き・発送状況を確認する
退職の経緯や上司への不満を改めて詳しく説明しなくても、書類の確認に必要な情報を伝えることはできます。
例えば、次の文例を状況に合わせて使ってください。
件名:離職票の交付・発送状況についての確認
人事・総務ご担当者様
お世話になっております。
〇月〇日付で退職した〇〇です。雇用保険被保険者離職票-1・離職票-2の交付を希望しておりますが、現時点で受け取れていないため、ご連絡いたしました。
以下の点をご確認いただけますでしょうか。
・ハローワークへの手続きが済んでいるか、提出済みであれば提出日
・会社経由の交付か、マイナポータルへの直接交付か
・離職票の交付・発送の状況と、未発送の場合の発送予定日
・送付方法と送付先郵送の場合は、下記住所への送付を希望いたします。
〒〇〇〇-〇〇〇〇
〇〇県〇〇市〇〇今後のご連絡は、可能であれば本メールへお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
既に交付を依頼している場合は、「〇月〇日に交付を希望する旨をお伝えしております」と付け加えても構いません。
送付先などは実際の内容に合わせて変更し、文例をそのまま送らないようにしてください。
返信がない場合は、問い合わせた記録を残して相談する
問い合わせのメール、会社の返信、発送予定日の案内は保存しておきましょう。
電話で説明を受けた場合も、日時、担当者、説明内容をメモに残してください。
返事がないからといって、同じ上司に何度も電話し続ける必要はありません。
連絡した日と、その後の対応を整理すれば、ハローワークで「既に依頼したが届かない」と説明しやすくなります。
会社から案内された予定日を過ぎた場合も、現在の状況を相談してください。
会社に連絡したくない・確認しても届かないときは、ハローワークへ

「上司と話すのが怖い」「メールを送ること自体がつらい」という場合は、その事情も含めて相談しましょう。
離職票の未着や交付手続きについての相談先は、まずハローワークです。
本人からの相談は、住居地を管轄するハローワークへ
会社の離職手続きは事業所を管轄するハローワークで行われますが、本人が離職票の未着について相談するときは、自分の住所・居所を管轄するハローワークへ問い合わせてください。
「雇用保険の離職票が届かない」と伝え、相談する窓口と必要な持ち物を確認しましょう。
既に会社へ依頼したのか、直接の連絡が難しいのかも伝えると、状況を説明しやすくなります。
会社が手続きをしない場合だけでなく、会社と連絡が取れない場合も相談できます。
参照:ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
手元の資料で、退職日・勤務先・依頼状況を説明する
相談時には、次の資料があると役立ちます。
| 資料・情報 | 確認してもらう内容 |
|---|---|
| 本人確認書類 | 本人の氏名・住所など |
| 退職証明書、退職日を確認したメールなど | 退職日や退職した経緯 |
| 雇用契約書・労働条件通知書 | 雇用条件、勤務先 |
| 給与明細・出勤日が分かる記録 | 勤務実績や賃金 |
| 雇用保険被保険者証 | 被保険者番号など |
| 会社への依頼メール・会社の返信 | 交付を依頼した日、会社の説明 |
| 会社名・所在地・連絡先 | 手続きや照会に必要な勤務先の情報 |
すべてそろっていなくても、まずは何を持っているかを窓口へ伝えてください。
退職証明書も届いていない場合は、代わりにどの資料で確認できるかを尋ねましょう。
書類をそろえるために、無理な対面のやり取りを重ねる必要はありません。
資料を確認する中で、最後の給与の金額や控除にも疑問がある場合は、離職票の未着とは分けて確認しましょう。

交付に向けた対応や「確認請求」を相談する
ハローワーク淀川では、会社が離職票を交付してくれない場合、ハローワークを通じて交付を請求する「確認請求」が可能と案内しています。
勤務実績や賃金の確認が必要になることがあるため、契約書や給与明細など、手元の資料を用意して相談してください。
連絡が難しい場合は、例えば次のように伝えられます。
〇月〇日付で退職しましたが、離職票を受け取れていません。
会社へは〇月〇日に交付を依頼しましたが、その後の状況が分かりません。
上司と直接話すことが精神的な負担で、自分から連絡することが難しい状況です。
手続きの状況を確認する方法や、離職票の交付を受けるための対応について相談したいです。
まだ交付を依頼していない場合は、その事実を伝えてください。
ハローワークへ相談すれば、その日のうちに必ず発行されるとは限りません。
どのような確認が必要か、会社への照会や自分への連絡をどのように進めるかも、窓口で確認しましょう。
参照:ハローワーク淀川「雇用保険資格取得・喪失等のQ&A」雇用保険資格喪失・離職証明書 Q2
離職票が届く前でも、失業給付の「仮決定」を相談できる場合がある

失業給付の手続きを進めたい方は、離職票を待つことと、ハローワークへ相談することを分けて考えましょう。
離職票が未着の場合でも、受給資格の仮決定手続きを進められることがあります。
受付可能な日と持ち物を、管轄の窓口へ確認する
兵庫労働局の案内では、離職票の交付が遅れている場合などに、離職票がない状態で仮決定の手続きができる場合があるとしています。
同局は、原則として離職日の翌日から12日目以降を目安に案内しています。
ただし、11日目が行政機関の休日に当たる場合などは、手続きが可能になる日がずれます。
実際の受付日と必要な書類は、住居地を管轄するハローワークへ確認してください。
これは「12日目になるまで、未着について相談してはいけない」という意味ではありません。
離職票が届かないことや、会社に直接連絡できない事情は、早めに相談しましょう。
参照:兵庫労働局「退職した事業所から離職票が届かない場合は?」
仮決定をしても、離職票の提出やその後の手続きは必要になる
仮決定は、離職票がなくても必ず給付が受けられることや、すぐに振り込まれることを意味しません。
受給要件などの確認が必要であり、離職票は入手後に提出する必要があります。
ハローワークから指定された認定日や説明会についても、離職票が未着だからと自己判断で欠席せず、窓口の案内に従ってください。
基本手当を受けられる期間は、原則として離職日の翌日から1年間です。延長などの例外はありますが、会社からの書類を待つだけで時間を過ごさないことが大切です。
病気などですぐに働けない場合は、その事情も伝え、受給期間の延長を含めて必要な手続きを確認しましょう。
参照
会社の対応で困っているときは、離職票とほかの問題を分けて整理する

離職票の話と一緒に、貸与品の返却、費用の返還、会社への来訪を求められることもあります。
何を条件として言われているのかを記録し、離職票の手続きが進んでいるかを確認しましょう。
「貸与品を返すまで」「研修費を払うまで出さない」と言われた場合
社員証や貸与品の返却、会社からの費用請求と、離職票の交付手続きは分けて整理してください。
会社が何かの対応を条件にして手続きを進めない場合は、言われた内容、日時、相手を記録し、ハローワークへ伝えましょう。
貸与品を返却する必要がある場合は、返送先や返却方法を確認し、発送記録を残す方法があります。
一方、費用を請求された場合は、離職票を受け取るために内容を確認せず支払ったり、新たな合意書にその場で署名したりしないようにしてください。
返還義務や請求額の法的判断が必要な場合は、弁護士への相談を検討します。
研修費・資格取得費用の返還を求められている方は、契約や請求額の確認項目をまとめた次の記事も参考にしてください。

「会社に取りに来い」と言われた場合
会社へ戻ることが負担な場合は、郵送で受け取れるか、送付先と発送予定を確認する方法があります。
マイナポータルへの直接交付の対象になっているかも、あわせて確認してください。
既に会社で保管されている書類が、後から設定するだけで必ず電子交付に変わるわけではありません。
来訪以外の方法を相談しても対応が進まない場合は、会社の回答を保存し、ハローワークへ状況を伝えましょう。
離職票に加えて、最後の給料も「取りに来い」と言われている場合は、給与の受け取りについて別に確認する必要があります。

既に退職代行を利用している場合
退職代行を利用している方は、会社へ何を依頼済みか、書類の発送についてどのような回答があったかを確認してください。
契約の対応範囲を確認したうえで、依頼先へ「離職票が未着であること」「案内された予定日を過ぎていること」を伝える方法があります。
ただし、退職代行から送付を依頼したことと、会社・ハローワークで発行手続きが完了したことは同じではありません。
依頼先からの回答を待つ場合も、ハローワークへの相談や、仮決定の確認を先延ばしにしないようにしましょう。
離職票が届かない・会社に連絡したくないときのよくある質問
ここでは、ほかの書類で代用できるか、会社がなくなった場合、届いた書類に誤りがある場合などの疑問にお答えします。
退職証明書があれば、離職票の代わりになりますか?
退職証明書と離職票は、役割が異なります。
失業給付の受給手続きでは、原則として離職票が必要です。
ただし、未着について相談したり、仮決定の手続きを確認したりするときに、退職証明書が退職した事実を確認する資料になることがあります。
「代わりになるから離職票は不要」と判断せず、持っている書類を窓口へ伝えてください。
会社が倒産したり、担当者と連絡が取れなくなったりした場合も相談できますか?
会社や担当者と連絡が取れない場合も、住居地を管轄するハローワークへ相談できます。
会社名・所在地、勤務期間、給与明細、退職したことが分かる資料などを、手元にある範囲で用意しましょう。
連絡が取れないからといって、自分だけで離職票の受け取りを諦める必要はありません。
届いた離職票の退職日や離職理由が違う場合、会社に直接訂正を頼むしかありませんか?
離職理由に異議がある場合は、ハローワークへ相談できます。
退職日の相違なども、どこが違うかを窓口へ伝えてください。
会社とのメールや契約書など、実際の経緯が分かる資料を用意すると説明しやすくなります。
離職理由は会社の記載だけで最終決定されるものではなく、ハローワークが事実関係を確認して判定します。
参照:ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
一度届いた離職票をなくした場合も、会社へ再送を頼む必要がありますか?
既に交付された離職票を紛失した場合は、ハローワークへ再交付について相談できます。
離職票がまだ発行されていない場合とは対応が異なるため、「一度受け取ったが、なくした」と伝えてください。
本人確認書類など、手続きに必要なものを確認してから進めましょう。
参照:ハローワーク阿倍野「従業員に関する雇用保険の各種お手続き」離職票の再交付
まとめ|離職票が届かず会社に連絡したくないときは、手元の確認とハローワークへの相談から進めよう
離職票が届かないときは、会社へ何度も電話し続ける以外の方法もあります。
大切なのは、退職日・交付希望・受け取り方法を整理し、直接の連絡が難しい事情も含めて相談することです。
- 最終出勤日と退職日、手続き期限と到着日を区別する
- 郵便物・送付先・マイナポータルのお知らせを確認する
- 会社へ連絡できる場合は、人事・総務へ文面で確認する
- 連絡が難しい場合や、確認しても届かない場合はハローワークへ相談する
- 失業給付の手続きを進めたい場合は、仮決定の可否も確認する
すでに退職して離職票が届いていない方は、会社との連絡が難しいからといって、手続きを諦めないでください。
これから退職する方で、会社への連絡や退職時の書類の依頼に不安がある場合は、当社へご相談ください。
退職代行SARABAでは、ご本人に代わって退職の意思や有給消化の希望、必要書類の送付依頼などを会社へお伝えします。

