「入社してたったの3日…けど、すぐに辞めたい!」
「3日で会社を辞めてもいいかな?」
「スムーズに会社を辞める方法を教えてほしい!」
就職活動の末に内定を掴み取り、晴れて入社できたものの「初日から業務が辛すぎて辞めたい」と感じることはあるでしょう。
入社した会社でやっていける気がしないと思ったら、少しでも早く退職するのがおすすめです。とはいえ、入社してすぐに辞めても問題ないのかと懸念を持たれる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、入社してすぐに辞めることについて、以下の内容を解説しています。
- そもそも辞められるのかどうか
- 入社してすぐに辞める理由
- すぐに辞めることのメリット
- スムーズに退職する方法
記事を読み終わった頃には、退職に向けてやるべきことがわかるようになっているため、ぜひご一読ください。
入社して3日で辞めるのは法的にはNGだが交渉次第では可能
結論としては、入社して3日で辞めることは法律上では認められていないものの、会社と交渉すれば十分に可能です。入社して3日で辞めることが法律で認められていない理由は、退職が認められるのは「退職の旨を告げてから14日後」と決められているからです。
ただし、法律で退職可能日が決められていたとしても、会社との合意があれば就業期間に関係なく退職できます。そのため、入社して3日で辞めたい人は、会社側との双方合意で退職することを目指す必要があります。
入社してすぐに辞める理由5選
入社して3日程度で辞める人は、実際にかなり多いです。入社した会社をすぐに辞める理由は、以下の5つです。
- 初日から残業が多い
- 入社前に聞いていた話と違う
- 仕事を教えてもらえない
- 社風が合わないと感じた
- 体調不良が続く・ぶり返す
順番に見ていきましょう。
1. 初日から残業が多い
初日から残業が多い職場に就職してしまうと、その後もずっと続くことを懸念して、すぐに辞める人が多い傾向にあります。普通の会社では、入社してしばらくはできる仕事が限られていることもあり、残業はかなり少ないものです。
しかし、入社初日から長時間残業を強いられる会社の場合、大きな問題を抱えていることが多いです。仕事が全然回っていなかったり、マネジメントができていなかったりなど、今後勤務する上で大きくストレスになる問題もあるでしょう。
そのため、初日から残業が多い会社に就職してしまった場合は、早急に退職を検討しましょう。
2. 入社前に聞いていた話と違う
入社前に聞いていた話と違うことも、早期退職の理由として多いです。内定を受けた時点で聞いていた部署とは異なるところへ配置されたり、福利厚生に違いがあったりなどが挙げられます。
将来的に入社前の話と同じ状況になるようであれば、まだ問題ありません。しかし、入社前に聞いていた話と同じ内容になる時期を明確に教えてもらえない場合は、今後も望むような仕事ができない可能性があります。
そのため、明確な目的意識があって入社したのであれば、一刻も早く退職しましょう。
3. 仕事を教えてもらえない
入社して間もないにもかかわらず、仕事を教えてもらえないために、会社に見切りをつけて辞める人も一定数います。実際に新人であるにもかかわらず、仕事を教わる機会を与えられずに放置されてしまうケースはあります。
仕事を教えてもらえなければスキルが身に付かず、ただその会社で時間を無駄にしてしまうだけです。今後のキャリアのことを見据えて、退職するのがおすすめです。
4. 社風が合わないと感じた
出社してみて社風が自分に合わないと感じて辞めていく人も多いです。
特に新人が「社風が合わない」と感じる場面は、朝礼の場です。朝礼の場では会社のありのままの姿が現れるので、それを見て「ここではやっていけなさそう…」と思ってしまうものです。
社風が合わない会社で勤め続けると常にストレスに晒され、精神的に病んでしまう原因となります。そのため、社風が合わないと感じた場合は、すぐに退職するのがおすすめです。
5.体調不良が続く・ぶり返す
入社後に、病気やケガになる可能性があります。そのため、すぐに辞めなければならない状況に陥ることも考えられるでしょう。
また、元々体調不良が原因で休職していた人は、復帰後の体調が悪化する恐れもあります。
入社してすぐに辞めるメリット2選
入社した会社をすぐに辞めたいと思っていても「さすがに会社側にも迷惑がかかるよね…」と躊躇してしまう方は多いのではないでしょうか。そこで、入社した会社をすぐに辞めることのメリットを紹介します。
- すぐに転職活動に取り掛かれる
- 会社側が手続きをせずに済む場合がある
実は、入社してすぐの退職はあなただけでなく、会社側にとってもメリットがあります。順番に見ていきましょう。
1. すぐに転職活動に取り掛かれる
入社してすぐに辞めることで、1日でも早く転職活動に集中できるようになります。
会社を辞めてから転職活動に取り組むことは、確かに理想の状態とは言えません。しかし、入社してすぐの段階で「辞めたい」という気持ちが出てくるような会社に勤めている時点で、転職活動と並行するのはかなり難しいはずです。
そのため、今の仕事を辞めて転職活動に集中したほうが、自身にとって納得のいく会社から内定をもらえるでしょう。
2. 会社側が手続きをせずに済む場合がある
会社側のメリットとしては、あなたがすぐに退職することで、本来やるべき手続きが省ける可能性があることです。
従業員が入社したら、会社側は社会保険や厚生年金などの手続きが発生します。しかし、入社してすぐに退職した場合、従業員の社会保険および厚生年金の手続きにかかる工数が軽くなります。
むしろ入社してから1ヶ月経つ頃には、会社側がすでに諸々の手続きを終えているはずです。そのため、あなたが社会保険に加入してからすぐに退職してしまうと、今度は会社側が脱退手続きを済ませなければいけません。
「すぐに辞めると会社に迷惑がかかるかも…」と思われる方は多いですが、実はすぐに辞めたほうが会社の負担が少なく済むケースもあります。会社側のことを考えて退職をためらっているのであれば、むしろすぐにでも辞めるべきです。
入社して3日で辞める際の伝え方のポイント3選
入社して3日で辞める場合は、以下のポイントを注意しましょう。
- できるだけ直接伝える
- 退職の意志が固いことを伝える
- 会社の批判はしない
退職を伝えようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. できるだけ直接伝える
入社してすぐに辞めたい場合は、直属の上司に退職したい旨を伝えましょう。
メールや電話ではなく、面と向かって言うのが好ましいです。上司から怒られたり、返信が来なかったりする恐れがあるためです。
「お話があるのでお時間をいただけないでしょうか」とアポイントをとり、そこから直接伝えましょう。
ただし、体調不良や精神面で限界が来ているときは、メールや電話などで伝えても問題ありません。
メールで伝える方法や注意点は、関連記事「【例文あり】退職はメールで上司に切り出してもOK!注意点や3つのリスクを解説」にて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2. 退職の意志が固いことを伝える
入社3日で辞めると、引き止めにあう可能性が高いです。
「退職しようか迷っている」と伝えると、不満を改善すると言われるかもしれません。口約束の場合、実現されない可能性も考えられます。
もし引き止めにあった際は「改善していただけるのはありがたいですが、退職させていただきたいです」などと伝えるのがよいでしょう。
3. 会社の批判はしない
会社に問題があったとしても、退職時には愚痴や不満を言わないよう注意しましょう。
退職する際に、トラブルに発展する恐れがあるためです。
たとえば、正直に不満を言った場合、上司に嫌な顔をされる可能性があります。退職に必要な書類を書いてもらえなかったり、手続きがスムーズ進まなかったりすることも考えられるでしょう。
ネガティブな退職理由しか思い浮かばないのなら、嘘をつくのもよいです。「既に転職先が決まっている」「キャリアアップを目指したい」など言えば、スムーズに辞められる可能性が高まります。
入社して3日でスムーズに辞める方法2選
入社して3日で辞めるにあたって、スムーズな辞め方がわからない人は多いでしょう。入社して3日で辞める方法は、以下2つです。
- 双方合意に持っていく
- 退職代行を使う
順番に見ていきましょう。
1. 双方合意に持っていく
会社に退職の旨を告げるのであれば、双方合意に持っていけるように話を進めるようにしましょう。
法律上は入社して3日での退職はできませんが、会社側も合意すればきちんと退職できることになっています。退職する際は、不満が会社に伝わらない範囲で素直に退職理由を伝えるようにしましょう。
おすすめの退職理由を以下にピックアップしてみました。
- 仕事が合わないと感じた
- 入社前に聞いていた話と違う
ある程度客観的な理由を用いたほうが、会社側としても納得しやすくなるでしょう。
2. 退職代行を使う
自分から退職を告げることが難しい場合は、退職代行の利用を検討してみてください。退職代行であれば、退職の旨を自分に変わって業者が伝えてくれるので、ストレスなく辞められます。
退職代行には数多くの業者が提供していますが、入社してすぐに辞めるのであれば、即日対応してくれるサービスを選ぶのがおすすめです。
入社して3日で辞めるにあたってよくある質問
入社して3日で辞めることになった場合、さまざまな疑問点が出てくるはずです。そこでここからは、入社してすぐに退職する人の多くが抱えるであろう疑問について、回答していきます。
Q. 給料は発生する?
給料は勤務日数に応じて発生します。給与体系が日給であれば勤務日数分、月給であれば「出勤予定日数」と「実際の勤務日数」の割合に基づいて支払われます。
ただし社会保険の控除額が給与支給額を上回る場合は、会社側から逆に請求されるケースがあることは、理解しておきましょう。
Q. 社会保険は差し引かれる?
同月で入社と退社が行われた場合の社会保険および年金の控除は、以下のように決められています。
社会保険料 | 勤務日数に関係なく1ヶ月分は給料から控除される |
厚生年金保険料 | かからない |
雇用保険料 | 支給額に応じて控除される |
特に社会保険料は1日出勤した時点で1ヶ月分の控除が発生してしまうので、勤務日数が短いほどマイナスになる可能性が高いです。そのため、給与明細がマイナス表示されていた場合は、大人しく会社に支払うようにしましょう。
Q. 転職活動の履歴書に書くべき?
短すぎる職歴も書くに越したことはありませんが、雇用保険や社会保険の加入手続きが済んでない場合は、省略しても問題ありません。ただし、勤務先で社会保険に加入した場合は、勤務日数に関係なく履歴書に記載するようにしてください。
前の会社で社会保険に加入すると「雇用保険被保険証」が退職時に渡されます。雇用保険被保険証には社会保険に加入した会社名が記されているので、履歴書と照合したときにバレてしまう恐れがあります。
仮に採用をもらった後に履歴書への未記入が発覚すると、経歴詐称による内定取り消しとなってしまうでしょう。そのため、社会保険の加入手続きがすでに済んでしまっている場合は、大人しく履歴書に前の職歴を書くようにしてください。
Q. 入社してすぐに辞めた後の転職活動には支障は出ない?
転職活動で大きくマイナスになることはないと言えます。面接の場で退職理由を聞かれた際は、やむを得ない事情だったことが伝わるように、話すようにしましょう。
なお、前の職場の不満や悪口は絶対に言わないようにしてください。仮に面接の場で不満や悪口を話してしまうと、会社側は「同じように辞められてしまうのではないか」と懸念されてしまいます。
退職理由について聞かれた時は、会社側から「それはしょうがないね…」と思われるように伝えましょう。
Q. 退職代行に今から相談すれば明日にでも対応してくれる?
退職代行の中には24時間対応・即日対応を受けているサービスもあります。そのため、明日にでも退職したい場合は24時間対応および即日対応の退職代行を選びましょう。
SARABAでは24時間対応しているので、いつでも退職相談に乗らせていただいております。また「明日辞めたい」といった依頼にも対応しているので、お気軽にご相談ください。