「必死に仕事を頑張っていたけれど、気持ちがプツンと切れてしまった」
「まったくやる気が出ず、もう頑張れる気がしない」
「気持ちが切れて退職したいけど後悔しないかな…」
仕事を頑張り続けた結果、疲れ果ててしまい、もう頑張れなくなってしまった方もいるのではないでしょうか?前のように頑張れないならば、いっそ退職した方が良いのではないかと検討中の方もいるでしょう。
もし限界を感じていて、辛さが勝ってしまうならば、会社を辞めるのも選択肢の一つです。モチベーションがまったくわかない状態で、我慢して働くと心身に影響も出てきます。一方で、一時的な感情であれば、気持ちを持ち直す方法を理解して、退職することが大切です。
そこでこの記事では、気持ちが切れて退職を検討している方に向け、
- 気持ちが切れたときの心身の変化
- 気持ちを持ち直すためにすべきこと
- 限界ならば退職すべきである理由
などをまとめています。
限界まで頑張り、気持ちが切れてしまうと元の状態に戻るのは簡単なことではありません。むしろ、新たなスタートを切った方が、心機一転頑張れる可能性もあります。今後の選択肢を考えられるように内容をまとめているので、ぜひご覧下さい。
燃え尽き症候群かも?気持ちが切れたときに出てくる変化
もともと意欲があったはずの仕事にもかかわらず、急に気持ちが切れてしまったのならば、燃え尽き症候群かもしれません。
燃え尽き症候群は慢性的な職場ストレスによって、健康状態に影響が出てくる不調です。WHOの国際疾病分類によれば、以下の3つの特徴が出てくると言われています。
- エネルギーが枯渇または消耗したという感覚
- 仕事に対する心理的距離の増加、もしくは仕事に対する否定的あるいは冷笑的な態度
- 職務上の能率の低下
燃え尽き症候群は個人の問題で起きるわけでなく、所属している職場の問題と言われています。そのため、もしこれらに当てはまったとしても、自分のことを責める必要はありません。
そのほか、以下のような症状が出てくることもあります。
身体面の変化
身体面では以下のような変化が出てきます。
- 体調を崩すことが増える
- 食欲が急に増す・もしくは減る
- 夜寝過ぎてしまう・寝付けない
- 頭痛
- 全身の筋肉痛
- 飲酒量が増える
免疫力が落ちることで、体調不良のことが増えます。また、食欲や睡眠に支障をきたす方もいるようです。
仕事に対するモチベーションの変化
まず感じやすいのが、仕事に対するモチベーションの変化です。以下のような傾向が続いているならば、燃え尽き症候群の可能性があります。
- 仕事にやる気が出ない
- 自分の仕事がつまらなく感じて仕方がない
- 仕事を先延ばしにしてしまう
- 単純なミスが増える
- 仕事の結果にこだわらなくなる
今まで頑張ってきた仕事に興味が持てなくなるでしょう。手を動かすのが面倒くさく感じて、仕事を先延ばしにしてしまいがちにもなってきます。
今までできていたはずのことができなくなっていたら、身体からのサインかもしれません。
人間関係への変化
同僚をはじめとする、人間関係に変化が出る方もいます。
- 他人の顔を見るのが嫌になる
- 人付き合いが億劫になる
- 気配りをするのが面倒に感じる
- 問題が全て人のせいに感じる
- 他人への悪口が増える
精神面でのエネルギーが枯渇することで、他人に対して思いやる余裕がなくなります。これが原因で、人付き合いを避けるようになります。
また、他責思考になり、周りのせいだという思考から抜け出せなくなってしまうのも特徴です。
気持ちが切れたと感じたときは原因別に行動を決めよう
気持ちが切れてしまったと感じたら、まずは原因を把握しましょう。一時的なものか、慢性的に続く可能性があるものなのかによって、今後の対処法も変わってくるからです。
- 仕事をやり切った場合
- 我慢が限界を迎えた場合
それぞれ、どのような行動を取るべきか解説します。
仕事をやり切った場合
大きいプロジェクトが終わったり、トラブル対応が集結したりして、緊張の糸が切れた方もいるでしょう。この場合は、時間が経つことで再度モチベーションが上がってくる可能性があります。
一時的に気持ちが緩んでいる場合は、まず休息をとり自分を労ってあげましょう。そして、その後に次のアクションを決めていきます。
我慢が限界をむかえた場合
日頃のプレッシャーやストレスが原因で、プツッと糸が切れた方もいるでしょう。今までの我慢が限界を迎えて支障が出ている場合は、職場環境を変えなければ改善しない可能性が高いです。
まずやるべきなのは、ゆっくりと休息を取ること。その上で職場の環境が変わらなければ退職を検討するのをおすすめします。一時的に回復できたとしても、同じ環境に戻ってしまえば再発する可能性が高いからです。
燃え尽き症候群は、真面目で手を抜かずに頑張ってきた人の方が起こりやすい不調です。そのため、自分を責めることはせず、精神的な負担の少ない職場に移ることを検討しましょう。
仕事をやりきって気持ちが切れたときにすべきこと
仕事の区切れ目で、やり切ったことで気持ちが切れた場合、まずは充電期間が必要です。まずは休息を取り、その上で次やるべきことを考えていきましょう。
まずは、4つの対処法を試してみてください。
- 仕事を休んでみる
- 自己啓発本を読んでみる
- 新たな目標をたててみる
- 部署異動を検討する
上から順番に試していくのがおすすめです。それぞれ解説します。
1. 仕事を休んでみる
大きな責務を与えられている間は、精神が張り詰めています。気が張ることでアドレナリンが分泌し、普段以上に動けているだけで、この状態はずっと続くわけではありません。
ある仕事をやり切った瞬間にどっと疲れが出て気持ちが切れた方は、リフレッシュの時間をとりましょう。何も考えずに眠るのでも、ちょっと旅に出てみるのでも構いません。
心身を休め、しっかりと充電すれば、考え方が変わってくる可能性があります。まずはここまで頑張ったあなた自身を労い、これまでの疲れをとってあげましょう。
2. 自己啓発本を読んでみる
仕事をやり遂げたことで、一時的にモチベーションが下がっているならば、自己啓発本に目を通してみても良いでしょう。今までの仕事を一段高い視点から考えられるようになるかもしれません。
新しい価値観や考え方に触れることで、やりたいことが見えてくる可能性があります。
ただし、まだ疲れが残っていると感じるときは、無理して頑張る必要はありません。体と気持ちに余裕ができてから、ゆっくりと読書してみてください。
3. 新たな目標をたててみる
仕事に戻ったら、新たな目標を建ててみましょう。仕事がひと段落したことで見失った目標を再度設定すれば、徐々にモチベーションが上がってきます。
最初は、仕事の成果以外の目標でも構いません。
- 残業を先月の半分にする
- ランチの時間は外に出る
といった、今持っている案件に関係のない目標でも、達成し続けることでやる気が湧いてくることがあります。そのうちにまた大きな仕事を任せてもらえるようになり、さらに目標を建てられるようになるでしょう。
4. 部署異動を検討する
目標立てをしていても、前のようにやる気が出てこなかったり、もっと違うことをやりたいと感じたりするようならば、部署移動も検討しましょう。モチベーションが上がらない原因としては、
- 今の仕事の先が見えてしまった
- 今の部署で成果を上げて満足してしまった
- 似た仕事をしていて飽きが来ている
などが考えられます。
部署を移動し、新たな仕事や環境に身を置けば、刺激を受けて再び気力が湧いてくる可能性があります。
もし、気持ちが乗らないだけでなく、心身に不調が出ていたり、前許容できていたことができなくなってしまったりしていたら、実は燃え尽き症候群だった可能性もあります。その場合は、退職して環境を変えることも合わせて検討してみてください。
限界で気持ちが切れたのに退職しない3つのデメリット
頑張りすぎて限界を迎え、気持ちが切れてしまったのならば、まずは退職して休息を取りましょう。そして、ストレスの少ない職場に転職するのがおすすめです。
気持ちが切れた状態で同じ仕事を続けるのには、以下のようなリスクがあります。
- 精神を病む可能性がある
- 同年代とスキル差がついてしまう
- 生涯年収が下がる可能性がある
年次を重ねてから後悔しても手遅れになってしまうかもしれません。ぜひデメリットを把握した上で、後悔のない行動を選択しましょう。
1. 精神を病む可能性がある
気持ちが切れてしまっている状態で仕事を続けることにより、精神に不調をきたす可能性があります。
一度身体を壊してしまえば、回復には時間がかかります。体に異常をきたせば、もう今まで通り働けなくなるかもしれません。精神疾患に陥れば、寛解までに数年の月日を必要とすることも多いです。
すぐに退職を選ぶことで、仕事がない期間が生まれるかもしれません。しかし、無理に仕事を続けて身体を壊せば、さらに多くの期間働けなくなるリスクがあります。
将来、長く働けずに苦しむくらいなら、気持ちが切れた今辞めてしまったほうがトータルでメリットが大きいでしょう。
2. 同年代とスキル差がついてしまう
気持ちが切れたまま在職し続けることで、周りの同年代と差が開いていきます。
20代はさまざまな経験を積み、実力をつけていく時期です。今の企業で気持ちが切れており、意欲を持って働けないならば、早めに転職したほうが活躍できるビジネスパーソンになれる確率が高まります。
反対に、今の会社に固執しているうち、着実に力をつける同年代とどんどん差が広がってしまうでしょう。周りとの差が小さいうちにより成長できる環境に身を移す方が、長い社会人生活を考えればプラスになります。
また、30代以降でも早めの転職が鍵。年代が上がるにつれて、管理職ポストの採用が増えてきます。今の仕事に力を出せないまま数年を過ごせば、即戦力としての採用は遠のいてしまうでしょう。
だからこそ、差が開く前に意欲的に働ける職場を探すべきです。
3. 生涯年収が下がる可能性がある
気持ちが切れた職場で働いていても、昇進昇給は見込めません。結果として、すぐに転職する場合と比較して、生涯年収が下がる可能性もあります。
早めに次の職場を探すことで、気持ちも新たにスタートが切れるかもしれません。それにより、今まで以上に活躍できることも十分あり得ます。
長い社会人人生全体を考えれば、早めに退職して立て直した方がプラスになるでしょう。
気持ちが切れたら退職を検討してもいい
気持ちが切れた状態から、元のように復帰するのは簡単なことではありません。環境は個人の力で変えるのが難しいからです。
もし、限界というわけでなかったとしても、前のモチベーションで働けないと思ったのならば、それは転職するきっかけとなるでしょう。
2022年の厚生労働省のデータを見ても、転職者数は290万人もおり、会社を変えるのは珍しいことではありません。さらに、労働人口は多くの産業で不足している傾向があり、仕事探しは十分に可能です。
市場環境も相まって、転職のリスクは高くないと言えます。今の職場にモチベーションが上がらないならば、ぜひ退職することも検討してみてください。
気持ちが切れて退職したいなら退職代行を使おう
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