「HSPで仕事が辛くてどうしたら良いかわからない」
「HSPで仕事が辛いので辞めたい」
「HSPだけど長く働くにはどうしたらいいの?」
と悩んでいませんか?
HSPの人が仕事を辛いと感じるのは、マルチタスクが苦手だったり周りを気にしすぎたりするためです。落ち着いて物事に集中できるようになると、周囲を気にせず仕事をこなせるかもしれません。
しかし、仕事量が多いと混乱して何もできなくなったり、周りを気にしすぎて仕事が手につかなくなったりと、なかなかうまくいきませんよね。そもそも、周りを気にしすぎないようにしても、気になってしまうのでどうしようもできません。
本当に辛いときは、我慢せずに仕事を辞めて大丈夫です。
この記事では、HSPの人が
- 仕事が辛いと感じる理由
- 仕事が辛くて耐えられないときの対処法
- 仕事を長く続ける方法
- 辛いのに仕事をやめられない理由
- 仕事を辞めるときに気をつけるポイント
を紹介します。HSPで仕事が辛くて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
HSPで仕事が辛いと感じる5つの原因
HSPの人は仕事が辛いと感じやすいです。自分は何が辛いのかを明確にしておくことで、対策ができます。
ここでは、HSPで仕事が辛いと感じる原因を5つ紹介します。
- たくさんの人と関わると疲れやすい
- 必要以上に深く考えてしまう
- 周りの目線が気になってしまう
- 仕事量が多いと混乱してしまう
- 外部からの影響を受けやすい
一つひとつみていきましょう。
1.たくさんの人と関わると疲れやすい
HSPの人は、他の人より共感力や感受性が高いのが特徴です。相手の気持ちがわかると寄り添えるため、好印象をもたれることが多いでしょう。
しかし、自分と他人との境界線が曖昧ともいえます。他人の感情に影響されやすいため、人の何倍も疲れやすいです。例えば、他人が上司に怒られていると、その姿を見て自分も怒られた気持ちになったり悲しくなったりしますよね。それだけ、他人の感情に影響されやすいです。
HSPの人は周りにいる人数が多ければ多いほど、気疲れしやすい状況になるので注意が必要です。
2.必要以上に深く考えてしまう
HSPの人は、気にしなくて良いことまで深く考えてしまう傾向があります。例えば、仕事で電話をするとき。話す内容は決まっているので悩むことは少ないですが、伝え方や受け答えのパターンで悩むことがあるのではないでしょうか。
スムーズに進めるために、考えられる全ての質問に対する答えを準備してから電話することが多いですよね。本当は早く電話をしなければならないのに、受け答えの準備に時間がかかるため、行動するのが遅くなります。
また、必要以上に物事を深く考えてしまうことで、将来が不安になることも。たくさんのことを考えすぎてネガティブな思考になりやすい特徴があります。
3.周りの目線が気になってしまう
上司や同僚の目を必要以上に気にしてしまうのも、HSPの特徴です。
上司や同僚がイライラしていたりグチを言っているのを聞いてしまったときは、瞬時に自分の行動を振り返ります。「何か仕事でミスをしてしまったのか」「気に障ることを言ってしまったのか」と不安になりますよね。考えすぎて仕事が手につかなくなることも。
HSPの人は、些細なことでも敏感に反応する特徴があります。敏感に反応しすぎると仕事がやりづらくなったり、人間関係がうまくいかなくなったりするので注意が必要です。
4.仕事量が多いと混乱してしまう
HSPの人は物事を深く考える傾向があるため、仕事量が多すぎるとパンクしてしまいます。早めに終わらせなければいけない仕事でも、慎重になりすぎて時間がかかってしまうことがあるためです。そうなると、要領が悪いと言われ、周りはイライラしてしまいます。
また、マルチタスクが苦手なため、量が多いと何から手をつけたら良いかわからなくなるのも特徴です。量が多いだけでストレスを感じているのに、周りから急かされたり自分のペースで仕事ができなくなると、余計にストレスを抱えてしまいパンクしてしまうでしょう。
5.外部からの影響を受けやすい
HSPの人は、外部の環境もストレスの要因になります。具体例は次のとおりです。
- 蛍光灯の明るさ
- 電話の着信音
- 大声の雑談
- 工事中の音
- 汗や食事のにおい
一般的にはあまり気にならない些細なことでも、HSPの人にとってはストレスになることも。他の人の貧乏ゆすりやペン回しなどのクセが気になって集中力が切れることがあるのも特徴です。
どうしても気になってしまう場合は、環境を変えてもらうよう相談したり、貧乏ゆすりやペン回しがクセの人に近づかないなど、工夫が必要です。
仕事が辛い、続かないと感じるのであれば「【HSPの人必見】仕事が続かない理由7選と合った仕事の見つけた5つを分かりやすく解説」の記事も参考になります。自分に合った仕事の見つけ方も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
HSPが無理をしたまま仕事を続ける3つのリスク
HSPが無理をしたまま仕事を続けるリスクとして、以下の3つがあります。
- ミスを連発してしまう
- 適応障害やうつ病になる
- 仕事に対してモチベーションがなくなる
どのようなリスクなのか、具体的に1つずつ見ていきましょう。
1.ミスを連発してしまう
HSPは神経質な性格をしている場合が多く、周囲の目を気にしすぎてしまう傾向があります。その結果、仕事に対する集中力が下がって、ミスを連発してしまうケースがあるので注意が必要です。
ミスを連発してしまうと周りからの評価が厳しくなり、時には注意を受けることもあるでしょう。周囲の目を気にしすぎてしまう癖がどんどん強くなり、結果的に悪循環に陥って仕事のパフォーマンスを大きく下げてしまいます。
2.適応障害やうつ病になる
HSPは感受性が高く、怒られたり注意を受けたりするだけで大きく落ち込むことがあります。他の人よりも適応障害やうつ病などの精神疾患になる可能性が高いので、あらかじめ理解しておきましょう。
適応障害やうつ病のまま働き続けると症状が悪化してしまい、社会復帰できない恐れがあります。気分の落ち込みが長く続く、もしくは体調に表れている場合は休職することも検討しましょう。
3.仕事に対してモチベーションがなくなる
HSPは物事を深く考えすぎる傾向があり、優柔不断になって不安や心配に囚われやすい傾向があります。仕事において大事な局面で物事の舵取りができず、周囲に呆れられてしまうこともあるでしょう。
周囲からの評価が下がり、感じ取ってしまい深く傷つき仕事に対するモチベーションが下がってしまうことがあります。HSPの自覚がある場合は、モチベーションを保つために責任感のなるべく少ない仕事を探すのも1つの手段と言えます。
HSPで仕事が辛くて耐えられないときの対処法3選
HSPの人が仕事をするのは、他の人と比べて気をつかうので大変です。辛くて耐えられなくなることもありますよね。
ここでは、HSPで仕事が辛くて耐えられないときの対処法を3つ紹介します。
- 有休取得や休職制度を利用して仕事を休む
- 信頼できる人に相談する
- 思い切って退職する
順番にみていきましょう。
1.有休取得や休職制度を利用して仕事を休む
辛いときは無理をせずに休みを取ると、リフレッシュしてスッキリします。
何もせずに家で休んでみたり、どこか旅行に出かけたりすると、気分転換になってやる気が出ます。また明日から頑張ろうと、思えるようになるかもしれません。
有休で少し休んでみて、それでも無理そうなら休職願いを提出するのが良いでしょう。仕事を休職するためには、医師の診断書が必要です。心療内科や精神科を受診して、医師に相談してみましょう。
無断欠勤をしてしまうリスクについて「【無断欠勤はNG】仕事をしばらく休みたいなら休職しても良い!連絡方法や3つの例文もあわせて紹介」で解説しています。辛いからといって、安易な方法に走らないようにしましょう。
2.信頼できる人に相談する
辛いときは信頼できる人に話を聞いてもらうと、気持ちが楽になります。
仕事量が多くてこなすのが難しいなら、上司に相談してみるのが良いです。場合によっては、他の同僚に仕事を振ってくれるかもしれません。辛い思いをして働いていることを、上司に知ってもらうことが大切です。
辛くてどうしようもないときは、家族に相談すると気持ちに寄り添って話を聞いてくれます。辛くてどうしたら良いかわからなくなったら、信頼できる人に相談しましょう。
3.思い切って退職する
辛くてどうしようもなく何をしても改善されない場合は、思い切って退職してみるのも良いでしょう。辛い職場で無理して働いても、精神的に追い込まれてしまいます。今の職場が自分に合っていない可能性もありますよね。
部署異動の申請をしてみるのも選択肢のひとつですが、仕事内容が変化します。今と同じ仕事を続けたいなら、退職して次の仕事を探しましょう。
今すぐに仕事を辞めたいのであれば「当日の朝に退職代行を使って仕事を辞める手順5ステップ!流れや業者選びのポイントも紹介」の記事がおすすめです。当日に退職代行を使って辞める方法を細かく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
HSPが仕事を長く続ける方法3選
HSPで働くのが辛いけれど、仕事を長く続けたいと感じる方もいるでしょう。HSPとうまくつき合いながら、仕事をするのが理想ですよね。
ここでは、HSPが仕事を長く続ける方法を3つ紹介します。
- 自分の得意と苦手を把握する
- 仕事を抱え込まないようにする
- 自分のミスを引きずらないようにする
ひとつひとつ確認していきましょう。
1.自分の得意と苦手を把握する
まずは自己分析をして、得意と苦手を把握するようにしましょう。
仕事を長く続けるには、自分に合った分野を選ぶことが大切です。得意なことと苦手なことが把握できていないと、どんな仕事が合っているかわかりません。
例えば、広告の仕事に興味があるけれど人と話をするのが苦手な人は、広告の営業には向いていませんよね。好きなことや得意なことだけを把握していても、苦手なことをわかっていないと失敗するケースがあります。
自分の得意と苦手を理解して、仕事や会社を選択するのがおすすめです。
2.仕事を抱え込まないようにする
HSPの人は、たくさんの仕事を要領よくこなすのは苦手な方が多いですよね。抱え込みすぎないように、上司や同僚と相談しながら仕事をするのが良いでしょう。
仕事をたくさん抱えてしまうと、何から手をつけたら良いかわからなくなり混乱します。辛いと感じる要因になるので、自分ができる仕事量を把握しておくことが大切です。
仕事量が多くて辛いと感じるなら上司や同僚に相談して、量を減らしてもらったり手伝ってもらったりすると良いでしょう。
3.自分のミスを引きずらないようにする
ミスしたときは、落ち込みすぎないようにしましょう。
同じことを繰り返さないよう、原因を分析して対策することが必要です。しかし、ミスをしたから自分はダメなんだと、思い込む必要はありません。あのときもっとこうすれば良かったと、過去に囚われすぎると気持ちが沈みストレスが溜まります。
自分を責めるのではなく、気持ちを切り替えて同じことを繰り返さない努力をすることが必要です。
HSPの人が辛いのに仕事を辞められない3つの理由
辛いときは会社を辞めて良いとわかっていても、なかなか退職を切り出せずに困っている人が多いですよね。
ここでは、HSPの人が辛いのに仕事を辞められない理由を3つ紹介します。
- 自分の居場所を失う恐怖心がある
- 仕事を辞めることに罪悪感がある
- 職場を変えても状況が変わらない不安がある
順番にみていきましょう。
1.自分の居場所を失う恐怖心がある
仕事や人間関係が嫌になっても、会社に居続けることで安心感を得る人がいます。退職すると自分の居場所を失う気がして恐怖を感じる人は、なかなか辞められません。転職すると新しい会社で自分の居場所をつくるのが大変だと考える人も、なかなか退職を切り出せずにいるでしょう。
新しい職場で人間関係を構築するのは確かに大変ですが、我慢して続けて精神的に追い込まれては、元も子もありません。
仕事を辞めたいと感じたら、我慢せずに新しい職場を探しましょう。
2.仕事を辞めることに罪悪感がある
仕事を辞めると会社に迷惑がかかって申し訳ないと感じる人は、なかなか退職を切り出せずに悩んでしまいます。仕事を辞めることは、悪いことではありません。さまざまな事情で、続けたくても辞めざるを得ない場合もあります。
また、人が一人辞めても、会社は回るようにできています。人が辞めると最初は大変かもしれませんが、その状態に徐々に適応していくでしょう。辞めるときは、自分のことを最優先に考えて大丈夫です。
3.職場を変えても状況が変わらない不安がある
会社が辛くて職場を変えても同じ状況になるのではと不安になり、なかなか辞められないですよね。
仕事を辞めるときは、何が原因で何を改善したいのかを明確にするのが良いでしょう。漠然と辛いからという理由で辞めると、確かに同じことを繰り返す恐れがあります。
今は何を辛いと感じているかを把握して、同じ思いをしないような職場を選ぶことが大切です。
HSPで仕事が辛くて辞めるときに気をつける3つのポイント
会社が辛くて仕事を辞めるときは、事前の準備が大切です。精神的に追い込まれて仕事を続けられない場合を除いて、しっかり準備してから辞めるのがおすすめです。
ここでは、仕事が辛くて辞めるときに気をつけるポイントを3つ紹介します。
- 生活防衛資金がいくらあるのか把握しておく
- 今後の働き方を考えておく
- 事前に転職先を探しておく
ひとつひとつみていきましょう。
1.生活防衛資金がいくらあるのか把握しておく
仕事が辛いからといって何も考えずに退職してしまい、生活費がないとパニックになってしまいます。会社を辞める前に、生活防衛資金がいくらあるのか把握しておきましょう。
退職してすぐに仕事が見つかるとは限りません。少なくとも3ヶ月分くらいは、確保しておきたいですよね。1ヶ月生活するのにいくらかかって、貯金はいくらあるのかを確認して、準備ができてから退職するのがおすすめです。
2.今後の働き方を考えておく
今の仕事を辞めたらこれからどのように働きたいかを、事前に考えておくことが大切です。
- 会社員で働き続ける
- 会社員でも良いがリモートワークが良い
- フリーランスで働きたい
会社員にこだわる必要はありません。上司や同僚の目が気になって仕方ないなら、出勤しない方が良いですよね。リモートワークができる会社なら、指定された日だけ出勤すれば大丈夫です。フリーランスという働き方もあります。
自分の得意なことと苦手なことを把握した上で、苦手が少ない環境で働くのがおすすめです。どんな働き方で仕事がしたいのかをあらかじめ明確にしておくと、転職先が探しやすいでしょう。
3.事前に転職先を探しておく
余裕があれば、仕事を辞める前に転職先を探しておくと安心です。
退職してから探し始めると、なかなか見つからなくて焦ってしまいます。内定が取れないのが怖くて、妥協してしまうことも。転職先を妥協してしまったら、同じことを繰り返してしまうかもしれません。
転職先を妥協したくないなら、辞める前に見つけておくのがおすすめです。
HSPに合った職場の環境3選
HSPに合った職場の環境として、以下の3つを厳選しました。
- リモートで稼働できる
- 優しい人が多い
- 相談できる環境がある
あくまで一例ですが、転職時の参考にしてみてください。
1.リモートで稼働できる
HSPの中には、人付き合いが苦手という方もいます。リモートがOKな環境で働けると、人と直接顔を合わせる機会を減らせるのでおすすめです。
リモートであれば自分のペースでストレスなく働けるので、HSPの気質に合っています。転職活動を始める際は、リモートOKな会社を中心に探してみましょう。
2.優しい人が多い
優しい人が多いとストレスが減るため、仕事に対するモチベーションを維持しやすくなります。毎日の仕事も苦痛に感じず、むしろ楽しいと思えるようになるでしょう。
優しい人が多い職場を探すためにも、転職の口コミサイトなどを見て、どのような人が在籍しているのか事前に見ておくのがおすすめです。職場に対する満足度が高い会社を選び、転職を進めていきましょう。
3.相談できる環境がある
メンター制度など相談できる職場であれば、不安があった場合でもすぐに解消できます。困ったときに相談できる職場であれば、辛い時でもすぐに頼ることが可能です。
メンター制度の有無などは、会社の公式ホームページで確認できることがほとんどです。事前にしっかりと確認をしておき、相談できる環境になっているかどうかも、転職の判断基準として考えておきましょう。
HSPで仕事が辛いのに辞められないなら退職代行がおすすめ
HSPで仕事が辛いなら会社を辞めて大丈夫です。しかし、周りに迷惑をかけてしまうと考え、なかなか退職を切り出せないこともありますよね。辞めたいと思ったときがタイミングです。事前に転職先を見つけて、早めに退職を切り出しましょう。
どうしても伝えづらいなら、退職代行の利用がおすすめです。退職代行なら自分の代わりに手続きをしてもらえるので、引き止めにあうことなく辞められます。即日退職もできるので、辛すぎて会社に行きたくない場合でも退職手続きができます。
どうしても辞めることを切り出せないなら、退職代行に依頼すると良いでしょう。