「新卒で入った会社を辞めたい…」
「新卒で会社を辞めたいなんて甘えなのかな?」
「新卒で退職すると何かリスクはあるの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
新卒で入社すると、初めてのことだらけで不安になってしまいますよね。なかには、退職を検討している方も多いのではないでしょうか。
とはいえ「本当に辞めても良いのか」「辞めるは甘えではないのか」と考えてしまいますよね。
そこでこの記事では、新卒で会社を辞めたいと感じている方に向けて、
- 理由
- 退職するリスク
- 対処法
などを解説します。
コラムを読むことで、会社を辞めるべきかどうかの判断ができます。ぜひご一読ください。
新卒で入社しても辞めている人は多い
新卒で入社しても辞めている人は、意外と多いものです。
厚生労働省の発表によると、就職後3年以内の離職率は以下のようになっています。
最終学歴 | 3年以内の離職率 |
高校 | 36.9% |
短大 | 41.4% |
大学 | 31.2% |
最終学歴にもよりますが、10人に3~4人の割合で会社を辞めていることが分かります。つまり、新卒で退職するのは珍しいことではないのです。
新卒が辞めたいと感じる5つの理由
新卒が辞めたいと感じる理由は、主に以下の5つです。
- 想像していた仕事と違った
- 給料が低い
- 労働条件が悪い
- 将来性が低い
- 人間関係が悪い
ぜひ自身の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
1.想像していた仕事と違った
入社前と後で、仕事内容にギャップを感じる方は少なくありません。特に、新卒だと、社会経験がない分どんな仕事なのかイメージがわきにくいですよね。
例えば、事務なら「想像以上に雑務が多い」「営業のような仕事をさせられる」などの経験をした方もいると思います。
ギャップが大きければ大きいほど、仕事を辞めたいと感じるでしょう。
2.給料が低い
社会人になると税金や光熱費など、出費が多くなりがちです。あまりに給料が低く「生活できない」と感じる方もいるのではないでしょうか。
給料が低いと、何のために働いているのか分からなくなりますよね。そのため、仕事を辞めたいと感じてしまいます。
3.労働条件が悪い
労働条件が悪いと、新卒でも仕事を辞めたいと感じてしまいます。例えば、残業代がなかったり、交通費が支給されなかったりするなどです。
労働条件が整っていない環境では、体にも心にも大きな負担がかかります。そのため、退職を考えるようになるのです。
4.将来性が低い
業界によっては、縮小傾向になっていることがあります。加えて、会社の競合があまりにも強いと、将来性は見込めないですよね。
そのため「この会社に居続けていても大丈夫なのかな」と不安になる方も多いのではないでしょうか。結果、新卒でも会社を辞めたいと感じるのでしょう。
5.人間関係が悪い
上司が怖い、いじめが起こっているなど、人間関係に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
人間関係が悪いと、大きなストレスを感じ、仕事どころではなくなります。そのため、退職を検討してしまうのは仕方ありません。
【事前にチェック】新卒が会社を辞めるリスク
新卒が会社を辞めるには、主に以下3つのリスクがあります。
- 失業手当を受け取れない場合がある
- 中途採用として扱われる
- 転職活動で苦戦する可能性がある
知らないと受け取れたはずのお金がもらえなかったり、転職活動で苦労したりする可能性があります。ぜひ確認しておきましょう。
1.失業手当を受け取れない場合がある
失業手当とは、失業した人が安定した生活を送り、新しい職に就けることを目的とした経済的支援です。とはいえ、会社を辞めた人すべてが手当てを受け取れるわけではありません。
失業手当が受け取れる条件は、以下の通りです。
2.離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。
ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。
つまり、入社して1年未満だと失業手当を受け取れないということです。
新卒で会社を辞める場合、時期によっては手当を受け取れない可能性があることを覚えておきましょう。
2.中途採用として扱われる
新卒者が転職をする場合は、中途採用になります。
中途採用では即戦力が求められます。そのため、スキルや経験によっては就職が難しい可能性があります。
例えば、中途採用では「社会人経験3年以上」「部下をまとめた経験」などが条件として提示されるケースがあります。新卒で退職する場合、これらの条件を満たせない可能性が高いでしょう。
3.転職活動で苦戦する可能性がある
新卒で会社を辞めて転職活動をおこなう場合、苦戦する可能性があります。例えば、入社して3年未満だと、それだけで書類選考を落とされることも珍しくないです。
ただし、転職活動が成功しないわけではありません。あくまでも苦戦する可能性があることを覚えておきましょう。
新卒で会社を辞めたいと思ったときの注意点3選
新卒で会社を辞めたいと思ったときは、主に以下3つのポイントに注意しましょう。
- 転職先が見つかってから辞める
- 生活できるだけの貯金があるか確かめる
- 自分の意志だけで決めない
これから退職を検討しようとしている方は必見です。
1.転職先が見つかってから辞める
新卒で会社を辞めるなら、転職先が見つかってから辞めましょう。就職先が見つかれば、金銭面の不安がなくなるためです。
そのため、仕事と並行しつつ転職活動をすることをおすすめします。
2.生活できるだけの貯金があるか確かめる
大きなストレスがかかる環境に置かれている場合「できるだけ早く辞めたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
転職先が見つからないうちに辞めたいのなら、生活できるだけの貯金があるかを確認しましょう。特に失業手当を受け取れない場合は注意が必要です。
資金面で不安が残る場合は、1人暮らしの場合は実家に帰るなどして工夫しましょう。
3.自分の意志だけで決めない
新卒で会社を辞める場合、自分の意志だけで決めるのは辞めましょう。友人や上司など、1度誰かに相談してみることをおすすめします。
アドバイスをもらえたり、部署異動をさせてもらえたりするかもしれません。
新卒でも辞めたほうが良いケース5選
新卒で会社を辞めることにはリスクがありますが、退職したほうが良いケースがあります。主に、以下の5つです。
- セクハラ・パワハラが横行している
- ブラック企業である
- 経営状況が悪い
- 心に不調をきたしている
- 入社前に聞いていた条件と異なる
順番にみていきましょう。
1.セクハラ・パワハラが横行している
セクハラやパワハラが横行している場合、新卒でも会社を辞めるべきです。自分がターゲットになる可能性があるためです。
特にセクハラ・パワハラを受けると、精神的に大きなダメージを受けることになります。うつ病などの精神病を発症する恐れがあるので、早めに退職を決意しましょう。
パワハラについて詳しく知りたい方は、関連記事「【危険】退職すべきパワハラの事例5選!スムーズに会社を辞める方法と訴訟について併せて解説」をチェックしてみてください。
2.ブラック企業である
ブラック企業とは、主に以下の特徴がある会社を指します。
- 長時間労働
- 休日が少ない
- 給料が最低賃金以下
このような企業に長く居続けても意味がありません。むしろ体や心を壊す原因となります。
ブラック企業にいる場合は、早めに退職しましょう。
3.経営状況が悪い
経営状況が悪い企業は、新卒でも早めに退職するべきです。給料やボーナスが支払われなかったり、倒産するリスクがあったりするためです。
加えて、経営状況は自分の力ではどうしようもできません。変えられない環境に置かれている場合は、退職を検討しましょう。
4.心に不調をきたしている
新卒では、心に不調をきたしている方が少なくありません。例えば、出社しようとしたら涙が出たり、通勤途中の電車のなかで吐き気が止まらなかったりするなどです。
精神的な負担が長引くと、心の病気を発症する可能性があります。1度発症すると仕事の復帰が難しくなってしまいます。
心の不調をきたしているなら、仕事を続けることよりも心を休めることを優先しましょう。
5.入社前に聞いていた条件と異なる
入社前と聞いていた条件が異なる場合は、早めに会社を辞めましょう。例えば「正社員での採用かと思ったら、実際は契約社員だった」です。
労働条件が明らかに異なるのは、会社側の責任です。
また、このような会社にいても将来性はないでしょう。さらなるトラブルが起こる危険性があります。
新卒だけど会社を辞めたいときの対処法3選
新卒で会社を辞めたいときは、主に以下の3つの対処法があります。
- 会社を休む
- 部署異動の交渉をする
- 退職する
退職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.会社を休む
会社を休むことで仕事から離れられます。そのため、気持ちをリフレッシュできます。
有給を使用するのも良いですが、仕事を続けるのが難しい場合は休職するのも手段の1つです。有給よりも長く休めるため、今後どうすればいいのか時間をかけてじっくり考えられます。
2.部署異動の交渉をする
仕事内容や人間関係で悩んでいるなら、上司に部署異動の交渉をおこないましょう。
ただし、必ずしも要求が通るわけではありません。部署異動の必要性を感じてもらえなかったり、そもそも部署に空きがなかったりするケースがあるためです。
とはいえ、一度上司に打診してみるのもよいでしょう。打診する際は「何に悩んでいるのか」「心身にどのような悪影響がでているのか」など、部署異動を希望するために納得できる理由を提示することが大切です。
3.退職する
会社を休んだり、部署異動ができなかったりする場合は、会社を辞めましょう。
なお、退職までの流れは、以下の通りです。
- 直属の上司に退職を申し出る
- 退職届を出す
- 退職までに引継ぎをおこなう
- 退職する
なお勤務先を辞める際には、バックレることだけは避けましょう。転職する際に不利になったり、退職金が支払われなかったりするためです。
バックレるリスクについては、関連記事「【危険】バックレた際に発生する8つのリスク!退職代行がおすすめの理由」をぜひ参考にしてみてください。
新卒で会社を辞めたいなら退職代行を利用しよう
新卒で会社を辞めようと思っても、なかなか上司に言い出せずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「上司に説教されるのでは?」「会社から引き止めにあいそう」と感じると、勇気がでませんよね。
サクッと会社を辞めたいなら、退職代行の利用がおすすめです。退職代行とは、利用者の代わりに退職の意志を伝えたり手続きをおこなってくれたりするサービスです。
下記のランキングは、当メディアが選んだ本当におすすめできる退職代行を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。