「新人なのに社内でほったらかしにされている…」
「どうして放置されるの?」
「新人が放置されたときはどう対処すればよい?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
新人が放置される状況は、あまり好ましくありません。成長できなかったり、精神的負担が大きくなったりするリスクがあります。
とはいえ、どうやって放置される環境を変えたらよいのかわかりませんよね。誰に相談するべきなのかもわからない方が多いでしょう。
そこでこの記事では、放置されている新人に向けて、
- 原因
- 対処法
- 状況をそのままにするリスク
などを解説します。
コラムを最後まで読むことで、放置されたときの対処法が理解でき、状況を好転させるための糸口が掴めます。ぜひご一読ください。
新人で放置された辛い経験を持つ人は多い
残念ながら、新人時代に放置された経験を持つ人は多いものです。実際に、以下のツイートが見受けられました。
このことから、悩んでいるのはあなただけではないことがわかります。同じ悩みを持つ人はたくさんいるので、不安にならないでくださいね。
新人が放置される5つの原因
新人が放置される原因は、主に以下の5つです。
- 教育体制が整っていない
- OJT研修の一環としておこなわれている
- 仕事が忙しく教える時間がない
- パワハラ・嫌がらせでおこなわれている
- 新人側に問題がある
自身の状況にあてはまっていないか、照らしあわせながら読み進めてみてください。
1.教育体制が整っていない
教育体制が整っていないのは、中小企業やベンチャー企業でよく見られる光景です。
「何を教えるのか」「誰が研修をおこなうのか」などが決まっていません。そのため、新人が放置されてしまうのです。
なお教育体制が整っていない企業では、社内の先輩や上司も放置された経験を持つ人が多いです。
このような企業に在籍している場合は、教育体制が見直されることを期待するしかないでしょう。
2.OJT研修の一環としておこなわれている
OJTとは「On the Job Training」の略称です。新人や未経験者に対して、実務を体験させながら仕事を覚えてもらう教育手法を指します。
ざっくり説明すると、研修やオリエンテーションなどの座学の時間を取らないことが特徴です。OJTを取り入れている会社は多く見受けられます。
OJTは指導者によって内容にバラつきがでやすいです。そのため「あえて放置する」という手法を取る人もいます。結果、新人が放置される状況におちいるのです。
3.仕事が忙しく教える時間がない
社内の仕事が忙しいと、新人教育が後回しになりがちです。結果、新人が「放置されている」と感じてしまうのです。
労働政策研究・研修機構の調査によると、社員の人材育成・能力開発の課題として「人材育成を行う時間がない」ことを挙げる企業が約3割を占めています。新人教育に限定したデータではないものの、教育に時間を割けない企業が多くいることがわかります。
4.パワハラ・嫌がらせでおこなわれている
パワハラとは、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える行為です。厚生労働省が定める定義のなかには「十分な指導をせず、放置する」こともパワハラに該当します。
特に「新人を困らせよう」とわざと放置するのは、かなり悪質です。パワハラ・嫌がらせで放置されている場合は、部署異動や転職などで、早めに環境を変えることが求められます。
パワハラで退職する方法については、関連記事「【危険】退職すべきパワハラの事例5選!スムーズに会社を辞める方法と訴訟について併せて解説」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
5.新人側に問題がある
新人が放置される原因は、会社側にあると思われがちです。しかし、場合によっては新人自身に問題がある可能性が高いです。
仕事の取り組み方や姿勢が悪いと、放置されるケースが多く見受けられます。たとえば「やる気を感じられない」「遅刻が多いといった問題行動を頻繁に起こしている」などです。
このような問題のある新人は、研修する側が教育しようと思えません。その結果、放置されてしまうのです。
自身の行動に問題がないか、一度振り返ってみることをおすすめします。
新人が放置されたときの対処法5選
「放置されている」と感じた場合は、何か行動に移すことが大切です。そのままにしていては、仕事はやってきませんし、状況は好転しません。
こちらでは、以下5つの対処法を紹介します。
- 自分から行動を起こす
- 仕事に関する勉強をおこなう
- 別の社員に指導してもらう
- 社内外の窓口に相談する
- 退職を検討する
ぜひ参考にしてみてください。
1.自分から行動を起こす
「放置されている」と感じたら、自分から積極的にアクションしましょう。たとえば、率先して仕事を取りにいったり、上司や先輩にわからないことを聞いたりするなどです。
積極的に動くことで、社内からの評価が上がること期待できます。その結果、放置される状態から抜け出せる可能性があるのです。
放置されているからこそ、ぜひ積極的に行動してみてください。
2.仕事に関する勉強をおこなう
仕事がなかったり、先輩・上司が忙しかったりする場合は、放置されている時間を勉強に充ててみましょう。
たとえば、以下のような学習であれば自分の身になる可能性が高いです。
- 製品・サービスについての理解を深める
- 競合他社と比べたときの強み・弱みを探す
- 役立ちそうな資格勉強をする
放置されている時間をなんとなく過ごすのではなく、自分で有益な時間に変えていくことが重要です。
3.別の社員に指導してもらう
教育係がいて放置されている場合は、別の人に教えてもらいましょう。たとえば営業の場合は「同行をお願いしてついてきらもう」などです。
ここで重要なのは、指導してくれそうな人を見つけることです。面倒見がよさそうであったり、入社歴がある程度いっていたりする社員がよいでしょう。
4.社内外の窓口に相談する
パワハラや嫌がらせによる悪質な放置の場合は、1人で抱え込むのをやめましょう。誰かに相談することで状況が好転する可能性があります。
会社にパワハラについての窓口が設置されている場合は、まず相談してみることをおすすめします。
窓口がない場合は、以下の場所で相談を受け付けてくれる場合があります。
- 厚生労働省 総合労働相談センター
- NPO法人労働相談センター
- 法テラス
- 都道府県労働委員会・都道府県庁
パワハラ・嫌がらせに困っている方は、ぜひ勇気を持って相談してみてください。
5.退職を検討する
率先して仕事を取りにいったり、誰かに相談したりしても、放置される状況が変わらない可能性があります。自分がいくら行動しても、環境は簡単には変わらないものです。
このような状況に置かれている場合は、早めに見切りをつけて退職することをおすすめします。教育体制が整っている会社に転職するのも1つの解決策です。
とはいえ、新人が退職を切り出すのはなかなか勇気がいると思います。解決策は、関連記事「新卒で退職を言いづらいときの対処法5選!円満に会社を辞める3つのコツも紹介」で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
新人が放置される環境にいつづける3つのリスク
新人が放置される環境に長くいつづけるのは危険です。主に、以下3つのリスクがあるためです。
- 成長できない
- 精神的負担が大きくなる
- 人材不足におちいる
放置されている新人の方は、ぜひ確認しておきましょう。
1.成長できない
放置されているということは、何も教えてもらえないということです。自主学習などで自分から学べるものもありますが、やはり限界があります。
新人のときに成長できないと、後々困る可能性が高いです。たとえば、他の新人に知識や経験で差をつけられたり、社内からの評価が上がらなかったりすることが考えられます。
会社にいて成長できないのは、非常に危険な状態です。環境を変えるよう行動を起こしてみてください。
2.精神的負担が大きくなる
放置される状況は、意外とストレスがかかるものです。特に、パワハラや嫌がらせで放置されている場合は注意が必要です。
精神的な負担が大きくなると、うつ病などの心の病気を発症してしまう可能性があります。1度発症すると社会復帰が難しく、キャリアを築くうえで大きな妨げとなります。
心が限界を向かえるまえに、放置されている現状を変えることが重要です。環境を変えるのが難しければ、退職を視野に入れてみてください。
3.人材不足におちいる
新人が放置される環境は、決してよいとはいえません。人間関係悪かったりや就業環境が整っていなかったりすると、他の社員が辞める可能性があります。
結果、離職率が高くなり、人材不足におちいるリスクが考えられます。1人あたりの業務量が多くなるので、仕事への身体的・肉体的負担が大きくなります。
さらに、他の社員が忙しくなることで、新人が放置され続ける環境になってしまう恐れもあるでしょう。
新人で放置されて辛いなら退職を視野に入れよう
「放置されて辛い」と感じるなら、退職を検討してみてください。会社を辞めて教育体制が整っている会社に転職すれば、問題を解決できる可能性が高いです。
また、パワハラ・嫌がらせが横行している会社にいつづけていては、いつか心を壊してしまいます。そのため、早めの退職を検討してみてください。
なお、退職する際には、以下の手順を踏みます。
- 直属の上司に退職を申し出る
- 退職届を出す
- 退職までに引継ぎをおこなう
- 退職する
なお、バックレはNGです。転職する際に不利になったり、退職金が支払われなかったりするリスクがあるので、必ず上司に退職の旨を伝えましょう。
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