「異動したばかりだけど、仕事を辞めたい…」
「引き継ぎしてもらっているから申し訳ないけど、退職したい」
「新しい部署は、やりたい仕事ができない」
と悩んでいませんか。
「異動したばかりで退職するのは、周りの人に迷惑をかけるしダメだよね」と諦めている人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、退職はあなたの権利なのでいつ辞めても良いのです。ただ、引き継ぎをしてくれる人に申し訳ないですよね。
もう少し頑張ってから辞めた方が良いかなと思っている人に向けて
- 異動したばかりでも退職して良い理由
- 辞めたくなる理由
- 移動したばかりで退職するメリット・デメリット
- 辞めたいと思ったときの対処法
などを分かりやすく紹介します。周りに迷惑をかけたくないと思う気持ちもわかりますが、あなたの人生です。3年後、5年後のあなたが笑える選択をしてくださいね。
【結論】異動したばかりでも退職して良い
結論から言うと、異動したばかりでも退職できます。基本的に、退職の意思を伝えてから2週間で会社は辞められるからです。
これは、「労働者には「退職の自由」がある。そのため、退職を希望する労働者は自由に退職することができ、退職の意思表示から2週間が経過すると雇用関係が終了(=退職)する。」と民法第627条第1項で規定されています。
また、
- 契約社員
- 派遣社員
- 年俸制
など、働く期間が決まっている人も欠勤後そのまま退職できます。理由は、やむを得ない理由で会社を辞めるから。民法第628条によって「やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う」と定められています。
やむを得ない理由とは、
- 怪我で働けなくなった
- 病気になった
- 親の介護
- パワハラ
- セクハラ
などです。
会社が「そのような事情なら仕方ない」と納得してくれれば、すぐに退職可能。病気やケガ、うつ病など、休職している段階でやむを得ない事由を抱えているので、有期雇用であっても休職中の退職はほぼ問題ないでしょう。
「後々問題になりたくない」という人は、退職のプロである退職代行サービスや労務に詳しい弁護士にまずは相談してみましょう。1人で悩んでも答えが出ず結局会社を辞められなかった、という事態を避けられます。
異動したばかりで退職したくなる理由7選
異動したばかりなのに退職したくなる主な理由を7つ紹介します。
- 元々退職を考えていた
- 1から仕事を覚えないといけない
- 新しい同僚に馴染めない
- 忙しすぎてプライベートの時間がなくなった
- キャリアプランが崩れた
- やりたい仕事じゃない
- そもそも異動を希望していない
1.元々退職を考えていた
異動前にすでに退職を考えていた人もいますよね。突然の辞令で退職を伝える暇がなく、そのまま異動する場合もあります。
その結果、部署が変わったばかりなのに退職をすることに。もともと自分の中で決まっていたのに、上司や同僚には驚かれるかもしれません。
退職することを決めたのであれば、早めに伝えましょう。引き継ぎが終わる前に、早ければ早い方が良いです。
2.1から仕事を覚えないといけない
仕事をまた1から覚え直すのは、ストレスです。業務内容が大きく変わり、新しい人間関係も構築しなくてはならず、心がついていかないことも。
自分が希望した異動であれば、やる気にもなります。新しいことを学ぶことが楽しいと感じるでしょう。
しかし、希望していない場合は大きな負担になります。社会人歴が長ければ長いほど、即戦力として期待されるので余計辛いです。
一から学ぶのは大変ですが、限界でない限り慣れるまで頑張ってみてくださいね。仕事内容が分かれば、一気にストレスから解放される可能性もあります。
3.新しい同僚に馴染めない
新しい同僚に馴染めないのも、異動して退職したくなる理由の1つです。
厚生労働省の平成30年若年者雇用実態調査の概況によると、退職理由の26.9%が「人間関係が良くなかったから」です。1日の大半を過ごす職場の人間関係がよくないと、ストレスを感じてしまいます。
- いじめ
- パワハラ
- セクハラ
- モラハラ
だけでなく、すでに出来上がっている輪の中に入るのは大変です。
周りのことを気にしすぎて、仕事に集中できないのはもってのほかです。あなたが犠牲になって我慢する必要はありません。人間関係を理由で退職する人も多いので、頑張りすぎないでくださいね。
4.忙しすぎてプライベートの時間がなくなった
責任のあるポジションになると、休日でも会社から連絡が入ることも。その結果、プライベートの時間が無くなります。
職種やポジションによっては終業後や休日でも、社用携帯を持ち歩かなければいけません。いつ呼び出しがあるか分からないので、常に心が休まらないです。そのため、疲れて仕事を辞めたいと感じるようになります。
仕事のために
- 友人や家族と過ごす時間
- 子育て
- 家事
- 勉強
- 趣味
- 睡眠
などを犠牲にしている人も。
時間を戻すことはできません。プライベートの時間が全くないと感じているのであれば、すぐに改善した方が良いでしょう。
5.キャリアプランが崩れた
キャリアプランが異動によって崩れたら、退職したくなります。自分が抱いていた将来の計画が、異動によって全く異なる職種になったら一気に変わってしまいます。
「やりたい仕事じゃない」とモチベーションが下がってしまうと、作業効率も下がります。
キャリアプランを修正してみてください。修正できないのであれば、キャリアプランに沿った転職をしましょう。
6.やりたい仕事じゃない
部署異動をした結果、やりたい仕事ができなくなったなら退職するのも1つの手段です。
仕事で、平日の大半を過ごします。やりがいを感じないことを続けるのは、苦痛です。またやる気がないと、仕事で成果を出すのは難しいです。
評価されないと、さらに仕事に対する意欲がなくなります。
たまたま新しい部署が向いていないだけかもしれません。自分に合った仕事に転職した方が、やる気も起き毎日が楽しくなります。
7.そもそも異動を希望していない
仕方ないとはいえ、希望していないのに異動させられた結果、退職を選ぶ人も多いです。
- 前の部署でやりたいことがあった
- 仕事が好きだったのに、業務内容が変わって楽しくなくなった
- 転居を伴う異動をしたくなかった
- 突然の異動
など、異動を望まない理由は人によって異なります。転勤がある仕事を選んだとしても、いざ実際に辞令が出たら受け止められないですよね。
異動したばかりで退職をするデメリット3選
異動したばかりで退職をするデメリットを、3つ紹介します。
- 最終出勤日までつらい
- 面接で退職理由を聞かれる可能性がある
- 引き継ぎをしてくれた人に申し訳ない
順番に説明します。
1.最終出勤日までつらい
異動したばかりで同僚とも親しくなっていない状態で退職を伝えると、最終出勤日までつらいです。「入ったばかりなのに、辞めるんだ。根性ない」と良く思わない人もいるかもしれません。
以前の部署であれば、送別会をしてくれた可能性も。しかし、異動してきたばかりだと送別会などを行ってくれないこともあります。少し寂しい気持ちになるかもしれません。
2.面接で退職理由を聞かれる可能性がある
異動してすぐ退職をすると、面接で退職理由を聞かれる可能性があります。ネガティブに伝えるのではなく、相手が納得する退職理由を伝える必要があります。
面接官が「なるほど。だから会社を辞めたんだね」と思ってもらうのが大事です。転職エージェントが模擬面接をしてくれたり、添削してくれたりします。ぜひ説得させられる退職理由を考えてくださいね。
退職理由によって、転職活動が有利にも不利にもなります。
3.引き継ぎをしてくれた人に申し訳ない
異動したばかりで退職すると、引き継ぎを行ってくれた人に申し訳ない気持ちになります。前任者も、「退職をするなら引き継ぎが完了する前に言ってくれよ」と考えます。
罪悪感はあるかもしれません。しかし、あなたの人生です。我慢する必要はありません。
正直、退職した後に今の同僚や上司に会うことほとんど無いです。気持ちを押し殺して今の職場に居続けて、体調を崩してしまうくらいだったら思い切って退職しましょう。
異動したばかりで退職をするメリット3選
異動したばかりで退職するデメリットを紹介しました。デメリットだけでなくメリットもあります。
主なメリットは以下3つです。
- 引き継ぎをしないで済む
- 人間関係が構築する前なのでサクッと辞められる
- 学んでいる段階なので引き止められない可能性が高い
それぞれ詳しく確認しましょう。
1.引き継ぎをしないで済む
異動後すぐの退職であれば、引き継ぎをしなくて済みます。あなたより前任者の方がより仕事内容を把握しているからです。
1度でも引き継ぎ作業をしたことがある人なら分かると思いますが、正直めんどうくさいですよね。普段の業務にプラスして行うので、残業時間が増えることも。
しかし、異動後すぐの退職であれば引き継ぎが少なくて済みます。
2.人間関係が構築する前なのでサクッと辞められる
人間関係を構築する前なので、異動直後はサクッと会社を辞められます。長くいる部署だと、「お世話になったのに辞めるのは申し訳ない」や「今みんな忙しそうだから落ち着いてから退職を伝えよう」と引き伸ばしてしまうことも。
異動先の人も「仕事が合わなかったんだな」と深掘りしくることも少ないです。
そのため、引き止められずにあっさりと退職できることが多いです。
異動したばかりで退職したいと思ったときの対処法4つ
異動したばかりで退職したくなる人は多いです。新しい仕事内容、人間関係の再構築などでキャパオーバーになりがちだからです。
こちらでは、異動したばかりで退職したくなったときの対処法を4つ紹介します。
- なぜ辞めたいのか書き出す
- 今の会社で働き続けるメリット・デメリットを比較
- 転職エージェントに登録する
- 退職する
1つずつ、詳しく確認しましょう。
1.なぜ辞めたいのか書き出す
今の現状を書き出してみましょう。紙に書き出すことで、自分の状況を客観的に確認することが出来ます。
- 心が折れた原因は?
- 疲れている理由は?
- 仕事を辞めたい原因は何か
- いつから退職したいと考えるようになったのか
- 原因を今の会社に居続けて改善できるのか
- 仕事を辞めた後、なにがしたい?
- 仕事を辞める不安は何?
など、質問に対する答えをひたすら書いてみましょう。
何に対して悩んでいるか、分からないままだと解決できません。自己分析を行なって、今の現状を理解することから始めましょう。
2.今の会社で働き続けるメリット・デメリットを比較
今の会社で働き続けるメリットとデメリットを比較しましょう。具体的に比較することで、会社を辞めるかどうか判断しやすくなります。
メリット | デメリット | |
今の会社に居続ける |
|
|
表にすることで、今の会社に居続けるべきかどうかが判断しやすいです。デメリットが多すぎる場合や、自分の力で解決できない問題ばかりだと、退職を視野に入れて行動したほうが良いでしょう。
3.転職エージェントに登録する
「今辞めても、転職先が無い。苦しいけど頑張ろう」と無理をしていのであれば、転職エージェントに登録してください。
転職のプロの意見を聞くことで、不安を解消できることも多いです。
転職先がないと考えるのは思い込みです。プロの意見を聞いて転職先があることが分かれば、安心して退職できますね。
4.退職する
もう退職するしか手段がないと思っているのであれば、早めに伝えましょう。異動したばかりで辞めることは逃げだ、と罪悪感を感じる必要は一切ありません。
退職をしたり転職したりすることは、あなたの自由であり権利です。
異動したばかりで退職を言い出せないなら退職代行がおすすめ
異動したばかりで退職を自分で伝えられない人におすすめなのが、退職代行サービスの利用です。退職代行は、退職をあなたの代わりに行ってくれるサービスのことです。出社することなく、会社を辞められます。上司に直接、退職の旨を伝える必要もありません。
第三者が間に入ることで辞めやすくなります。さらに労働組合が運営元であれば、会社との交渉ができるので有給休暇の取得も可能です。
もう十分あなたは頑張りました。引き止めにあってストレスを増やすよりも、退職代行を使ってスムーズに退職しましょう。
退職代行で失敗したくないけど、自分で探す元気もない人には「【2022年版】退職代行おすすめランキング15選!退職代行を選ぶときに見るべき7つのポイントも徹底解説」をご覧ください。おすすめの退職代行サービスが一発で分かります。気になる業者には、すぐ問い合わせてくださいね。早ければ早いほど、すぐ退職できます。
【自分を優先しよう】異動したばかりでも退職して良い
繰り返しになりますが、異動したばかりでも退職したかったらして良いです。あなたには、辞める権利があります。
異動したばかりで退職したら、転職先が見つかるか不安ですよね。まずは、転職エージェントに登録しましょう。現在の転職市場を知ることで、不安を減らせることも。
無理をして心身ともに健康でなくなったら、回復に時間がかかります。最悪の場合は、何年も働けない状態になってしまいます。
そうならないためにも、無理をしないでくださいね。辞めるべきか判断できない人は、今の状態を紙に書き出して客観視してみてください。
また、辞めることを決意したけど異動したばかりで自分で伝えにくい人は、退職代行サービスがおすすめです。