「今すぐ仕事を辞めたい」
「限界…だけど退職したいって伝えられない」
「会社を辞めたい、でも周りに迷惑をかけたくない」
と悩んでいませんか。
結論から言うと、仕事が限界であれば辞めても良いです。苦しんでいて、体や心に不調が出ているのであれば、頑張る必要はありません。
1度体調を崩してしまうと、治るまで長い時間が必要に。転職するのもままなりません。
そうならないためにも、この記事では
- 我慢の限界で仕事を辞めたいなら退職をして良い理由
- 心身ともに苦しんでいるサイン
- 退職したいときの対処法
- まだ辞めない方が良いタイミング
などを詳しく解説します。
辞めることは逃げるではありません。自分を守る大事な行為です。正直、あなたが会社を辞めても誰かが代われます。自分を守るためだと思って、我慢の限界なら今すぐ退職しましょう。
【甘えじゃない】限界で仕事を辞めたいなら退職して良い
結論からいうと、我慢の限界で仕事を辞めたいなら退職してもよいです。退職は逃げることだ、と罪悪感を感じる必要はありません。
一部の雇用形態をのぞいて、退職の意思を伝えてから2週間で会社は辞められます。
退職をするのに会社からの許可は必要ないのです。会社はあなたの退職を拒否できません。たとえ就業規則で6ヶ月前に退職の旨を申告するように言われても、優先されるのは法律なので2週間で辞めても問題はありません。
ただし、契約社員や派遣社員など働く期間が決まっている人は当てはまりません。期間が終了するまで、やむを得ない理由がない限り働き続ける必要があります。
やむを得ない理由とは、
- 怪我で働けなくなった
- 病気になった
- 親の介護
- パワハラ
- セクハラ
などが該当します。
しかし、契約社員や派遣社員になって1年以上が経過した場合は、いつでも退職できます。
仕事で心身ともに我慢の限界なサイン7つ
心や体からのSOSを無視しないようにしましょう。何かしら不調が現れているはずです。
心身ともに我慢の限界なサインを7つ紹介します。1つでも当てはまったら赤信号なので、すぐに休職をしたり退職をしたりと行動してください。
- 感情がコントロールできなくなる
- 眠れない
- 寝ても疲れがとれない
- 笑えない
- 体調がずっと悪い
- 体重の大きな変化
- 身だしなみに気を使わなくなる
1つずつ詳しく説明します。
1.感情がコントロールできなくなる
仕事が我慢の限界でストレスが溜まると、感情のコントロールができません。
- イライラしやすくなる
- 涙が止まらなくなる
- やる気が出ない
- 何も感じなくなる
など、人によってさまざまです。
他人のちょっとした言葉や普段当たり前に聞いていた生活音にすら、イライラする人は注意が必要。同僚がキーボードを打っている音も気になるのであれば、心に余裕がなくなっています。
「まだ頑張れる」と自分で判断せずに、感情がコントロールできないと感じているのであれば会社を1日休んでみてください。会社を休むことでリフレッシュでき、感情をコントロールできるようになればよいですが、何も変わらないのであれば医師の診察を受けましょう。
2.眠れない
しっかりと睡眠を取れていますか。眠りが浅くなったり、寝ている間に何回も起きたりするのはストレスが原因なことが多いです。
限界で体が追い込まれると睡眠のパターンも変わっていきます。不眠症になるだけでなく、何度も起きてしまうこともあるでしょう。
人によっては、ストレスが原因で1日中眠り続ける人もいます。
3.寝ても疲れがとれない
脳と心が限界で寝ても疲れがとれないこともあります。
- 残業が多い
- 上司や同僚など周りの人に気を遣っている
- 業務内容が多すぎる
など、仕事で常に緊張状態だと脳と心が、いっぱいになってしまうでしょう。
瞑想をしてみたり、就寝の2時間前からスマホやパソコンを確認しなかったりすることで、心と脳をリラックスさせられます。また、ストレッチもおすすめです。
ただ、仕事のストレスを根本的に解決しなければ、良質な睡眠を取ることは困難といえます。
4.笑えない
お笑いを見ても、大好きな人に会ってもうまく笑えないのは、限界のサインです。うまく笑顔を作ろうと思っても、どうやって笑えば良いか分からないことも。
この状態を放っておくのは危険です。我慢の限界をとっくに超えています。
最後に笑ったのはいつか思い出してみてください。
5.体調がずっと悪い
体調が悪い日がずっと続いているのであれば、要注意です。
- 頭痛
- 腹痛
- 吐き気
- 下痢
- 倦怠感
など、当てはまる症状がありませんか。
我慢できるくらいの不調で、仕事にいけるからと働き続けてしまう人も多いです。体調不良がずっと続いている場合は、仕事のストレスだけでなく他の病気の可能性も考えられます。
無理をせずに、医師の診察を受けましょう。仕事が忙しくて休めないかもしれませんが、命より大切なものはありません。
残酷ですが、万が一あなたが病気になっても会社は助けてくれません。
6.体重の大きな変化
体重が大きく増えたり、減ったりするのは体や心が限界な証拠です。ダイエットをしたことがある人はわかると思いますが、短期間で大幅に体重を減らすのは大変ですよね。急激に増やすのも、難しいです。
1ヶ月で大幅な増減をした場合は要注意!
- 食べ物が用意されても食べられない
- 暴飲暴食をしてしまう
- お腹が空いていないのに食べ続けてしまう
- 甘いものが手放せない
など、過食や拒食の状態が続き、短期間で大きく体重が変化している人はストレスチェックを必ず受けましょう。
7.身だしなみに気を使わなくなる
身だしなみに気を使わなくなるのも、要注意です。普段から身だしなみや整理整頓ができている人が、乱れ始めたら精神状態が悪化している証拠です。
社会人になると髭剃りやメイクなど、最低限のマナーが求められます。毎日することなので、生活習慣の1つといっても過言ではありません。
毎日当たり前にできていた身だしなみチェックができないのは、心に限界が来ているということです。
普段できていたことができなくなる前に、心と体を休ませるようにしましょう。
仕事がつらくて限界で辞めたいときの対処法5選
仕事がつらくて限界で辞めたいときの対処法を5つ紹介します。限界まで追い込まれる人の多くが頑張り屋さんです。
1人でなんとかしようとします。心身ともに影響が出るほど追い詰められているなら、周りを頼りましょう。
- 信頼できる人に相談する
- 転職する
- 休職する
- 心療内科を受診する
- 退職を検討する
それぞれ詳しく解説します。
1.信頼できる人に相談する
友人や家族など、信頼できる人に思い切って悩みを打ち明けるのもおすすめです。自分の気持ちをさらけ出すことで、気が楽になるでしょう。
また話すことで、自分が置かれている状況がいかに大変なのかも理解できるはずです。
アドバイスをもらうまでいかなくても、話を聞いてもらうだけでも状況は変わってくるでしょう。
2.転職する
仕事が我慢の限界ならば、思い切って環境を変えてみるのもおすすめです。転職すれば環境も変わり、仕事へのストレスを感じなくなる可能性もあります。
なお転職は30代になると難しくなる傾向があるので、早めに行動するべきといえます。
3.休職する
今の職場や仕事が好きであってもストレスが限界な場合は、休職という選択肢もあります。
医師からの診断書を提出することで、傷病休職になれば休職手当がもらえます。企業によって、詳細な金額や期間が異なるので確認してみてください。
休職している間に仕事をカバーしてくれる人は誰か、復職できるかなど心配事は多いかもしれません。しかし、今はしっかりと休んで体調を治しましょう。
心と体が回復をしてから、次のことを考えても間に合います。
4.心療内科を受診する
周りへ相談するだけでなく、心療内科を受診しましょう。
自律神経失調症やうつ病の場合、病院へいかないとなかなか治りません。医師の診断書があれば職場もスムーズに行えます。
また医師に状況を細かく伝えるために、日頃から体調や心境の変化をメモしておくのがおすすめです。
診断書が必要な理由については「【徹底解説】うつ病で退職する際に診断書が必要な理由とは!やるべき5つのことも紹介」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
5.退職を検討する
もう我慢の限界であるなら、退職を検討しましょう。このまま今の仕事を続けていても、未来が見えないのであれば辞めるときです。
転職先がないかもと心配ならば、転職エージェントに登録して事前に相談するのも1つの手段。あなたが思っているより、現在は買い手市場です。
このまま頑張って働き続けても、体調を崩してしまう可能性が高いです。限界まで自分を追い込んでしまうと、治るまでに時間がかかります。
そうならないためにも、退職を検討しましょう。
我慢の限界で仕事を辞めたいときにやるべきこと
こちらでは我慢の限界で仕事を辞めたいときにやることを、5つ紹介します。何もできず、今すぐ現状をなんとかしたい場合は何も考えずに退職しましょう。
しかし、可能であれば試してみてくださいね。
- 自身の状態を確認
- 必要であれば通院
- 退職の準備
- 可能であれば転職先を見つける
- 経済的な不安の解消
大事なことは、自分をこれ以上追い込まないことです。
1.自身の状態を確認
難しいとは思いますが、自身の状況を確認しましょう。
どれほどのストレスを受けていて、何が原因で仕事を辞めたいのかを明確にしましょう。紙とペンを用意して、思いつくままに書いてください。
精神的につらい、憂鬱だと感じるなど症状が出ていたら要注意です。すぐに、受診しましょう。理由は、重度のうつ病になったら自分が限界なことも気付けず、判断力も低下してしまうからです。
自分で逃げ出せるうちに、自身の状態を確認しましょう。
2.必要であれば通院
うつ病などの症状が出ているならば、通院をしましょう。理由は、診断書があると休職しやすかったり、傷病手当などの手当がもらえたりするからです。
通院中に治療とあわせて、診断書を作成してもらいましょう。休職するためには、診断書の提出が必須です。
体ではなく、心が弱っている状態でも診断書はもらえます。
また、しっかりと治療を受ければ早めに治せる可能性も上がります。
精神面で病院に通っているのは、恥ずかしいこととは思わないでください。あなたが弱いからではありません。
3.退職の準備
可能であれば、退職の準備をしましょう。
ストレスが我慢の限界でも、可能であれば円満に退職したいですよね。できることとしては、
- バックレない
- 退職の意思が固まったらなるべく早く伝える
- 引き継ぎの準備を行う
などです。後任者が決まっておらず、引き継ぎができない場合は、書類やファイルを分かりやすくまとめておきましょう。
4.可能であれば転職先を見つける
可能であれば、退職前に転職先を見つけておきましょう。転職先が決まっていれば、引き止めにあっても退職日を変えられないからです。
また、経済面での不安も減らせます。仕事を退職した後、なかなか次の仕事が決まらないと不安になります。安定した収入がなくなるからです。
しかし、退職前に転職先が決まっていたらお金の心配をしないですみます。
5.経済的な不安の解消
退職前に経済的な不安の解消をしましょう。今の仕事を辞めたも生活できる十分な貯金はありますか。または、親など経済的に頼れる人がいますか。
お金の心配がないと、余裕を持って転職先を探せます。とは言っても、現在十分な貯金がない人もいますよね。お金がない状態で、仕事を辞めてもなんとかなることが多いです。
条件はありますが、
- 退職金
- 失業手当
- 傷病手当
をもらえる可能性があるからです。
たとえば、傷病手当。傷病手当金の申請が通れば、最長1年半の間に日割りで休職前の給料の2/3を受け取られます。
ちなみに傷病手当金とは、業務外のけがや病気の療養のために会社を休むときに受け取れるお金のことです。精神的なものも、病気に含まれています。
厚生労働省保健局によると、傷病手当金の受給者の30%弱が精神的な理由です。まずは、休職して傷病手当をもらうのも1つの手段です。
【可能なら】まだ辞めない方が良いタイミング
仕事で我慢な限界なのは分かります。しかし、人によっては辞めない方が良いことも。
こちらでは、可能ならばまだ辞めない方が良いタイミングを3つ紹介します。
- 入社したばかり
- 妊娠している
- 介護をしている
条件に当てはまる人は、まず上司や人事に相談してみましょう。
1.入社したばかり
入社したばかりだと、職場に馴染めないことが多いです。そのため、新しい業務に加えて人間関係にも気を使います。
また、すでに職場では人間関係が出来上がっているので、輪に入るのが難しいです。
業務内容を覚え、人間関係も構築し終わればストレスが減ることもあります。徐々に改善されるので、限界でない限りは慣れるまで頑張ってみてくださいね。
2.妊娠している
妊娠している場合も、可能であれば在籍し続けましょう。このタイミングで辞めてしまうと、産休などの手当がもらえません。
子供が1人増えるなら、少しでも経済的に安定したいですよね。また、育児休暇なども取りたいです。
妊娠しているのであれば、辞めずにもらえる手当をもらってから今後を考えましょう。
3.介護をしている
親など身内の介護をしているのであれば、退職をするかよく考えましょう。介護をしながら、新しい仕事を覚えるのは大変です。
要介護者の体調が急に悪くなったら、急遽仕事を休むことにも。新しい職場だと、休みを取るのは難しいですよね。
また、会社によっては、
- 介護休暇
- 短時間勤務
- 時間外労働の制限
など制度があります。就業規則を確認し、上司に相談しましょう。
【もうだめ】限界で今すぐ仕事を辞めたいなら退職代行を利用しよう
今すぐこの職場環境から逃げ出したい、誰か助けて欲しいと考えている人は、退職代行を利用しましょう。
退職代行は、退職をあなたの代わりに伝えてくれるサービスのことです。出社することなく、会社を辞められます。上司に直接、退職の旨を伝える必要もありません。
「そんな辞め方をしたらトラブルになるのでは?」と不安になるかもしれません。問題にならないためにも、労働組合や弁護士が運営している退職代行を使うのがおすすめです。
有休消化や残業代の未払金の交渉も行ってくれます。
つらい、ストレスが限界だと感じているのであれば、第三者の力を借りてでも逃げましょう。
仕事が限界で辞めたいなら退職しても良い
結論から言うと、仕事が限界で辞めたいなら退職しても良いです。1番優先すべきはあなたです。1度体調を崩してしまうと、回復するまでに長い時間を要します。
ただ、まだ辞めたいかどうかはっきり分からない場合は、通院をし診断書をもらい休職するのも1つの手段です。しっかりと休んでから、今後どうするか決めても遅くはありません。
金銭面で心配で退職できない人もいますよね。お金はなんとかなることが多いです。
たとえば、
- 失業手当
- 傷病手当
- 退職金
など。1番大事なのは、あなたの心と体の健康です。健康であれば、転職もできます。
我慢の限界をとっくに超えているのに、頑張り続けないでくださいね。退職はあなたの権利です。