「入社して3ヶ月だけど退職を考えている…」
「たった3ヶ月で会社を辞めたいなんて甘えなのかな?」
「新卒3ヶ月で退職すると何かリスクはあるの?」
このようなお悩みを抱えていませんか?
入社して3ヶ月、社会の厳しさにもまれて心身ともに疲労を感じているのではないでしょうか。なかには、退職を検討している方もいると思います。
しかし、たった3ヶ月で会社を辞めてもよいのか悩んでしまいますよね。上司に退職を切り出すのも勇気がいります。
そこでこの記事では、新卒3ヶ月で退職を検討している方に向けて、
- 注意点
- 辞めたほうがよいケース
- 対処法
などを解説します。
安全に最速で辞められる方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】新卒3ヶ月で退職しても大丈夫
「入社して1年も経っていないで辞めてもよいのかな?」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、新卒3ヶ月で退職しても問題ありません。
以下の図は、厚生労働省が発表している離職者の数です。
グラフのオレンジの部分が、新卒1年以内で退職している人の割合です。つまり、毎年1割近くの人が1年以内で離職していることがわかります。
また、3ヶ月以内で会社を辞めており、後悔していない人は多いものです。実際のツイートを見てみましょう。
これらの理由から、新卒3ヶ月で退職することには問題はないのです。
新卒3ヶ月で退職する3つのメリット
新卒3ヶ月で退職することには、主に以下3つのメリットがあります。
- 時間をムダにしない
- 転職活動で失敗を活かせる
- ストレスから解放される
順番にみていきましょう。
1.時間をムダにしない
新卒3ヶ月で退職することで、早い段階で軌道修正ができます。そのため、時間をムダにせずにすむのがメリットです。
たとえば、会社員から教師を目指す場合、23歳と30歳ではハードルの高さが異なります。年を取れば取るほど、軌道修正するのが難しくなるのです。
「この仕事があわない」「優先したいことを見つけた」という方は、早めに退職することも検討してみましょう。
2.転職活動に失敗を活かせる
転職活動をする際に、新卒3ヶ月で退職した経験を活かせます。
たとえば、辞めた理由が「業務内容があわなかった」ことなら、転職サイトで業務に関する情報に注目するようになります。加えて「労働時間が長すぎた」ことが原因の場合は、就業時間に目を向けるようになるでしょう。
1度社会人経験をしているからこそ、転職活動で何に着目すればよいのかがわかるようになります。失敗を活かせれば、次の会社ではよりよい環境で働けるでしょう。
3.ストレスから解放される
新卒3ヶ月で「辞めたい」と感じるのは、心にかなりのストレスを感じている状態です。退職することで、精神的な負担から解放されます。
「会社に行くのが辛い」と感じている方は、入社して日が浅くとも退職を検討してみてください。
新卒3ヶ月で退職したくなったときの注意点5選
新卒3ヶ月で退職することには、注意すべき点もあります。主に、以下の5つです。
- 引き止めにあう可能性が高い
- 退職を言いづらい
- 失業手当を受け取れない
- 第二新卒として扱われる
- 転職活動で苦戦しやすい
これらのポイントをしらないまま辞めると、金銭面で困ったり、転職活動で失敗したりする恐れがあります。ぜひチェックしておきましょう。
1.引き止めにあう可能性が高い
新卒3ヶ月で退職しようとすると、入社歴が浅いため引き止めにあう可能性が高いです。家族や友人などに相談しても、賛同されることは少ないです。
本当に辞めたいのなら、引き止めには惑わされないようにしましょう。強い意志を持って、上司に退職を申し出ることが大切です。
2.退職を言いづらい
働いた期間が3ヶ月しかないため、退職を言いづらいという注意点があります。たとえば、上司から「辞めるの早くない?」「根性がない」と言われる可能性があります。
また「上司から怒られるかもしれない」と考えると、余計に退職を切り出しにくいでしょう。
3.失業手当を受け取れない
失業手当とは、失業した人が安定した生活を送り、新しい職に就けることを目的とした経済的支援です。
業手当が受け取れる条件は、以下の通りです。
2.離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。
ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。
条件に「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12カ月以上あること。」と記載があります。つまり、入社して1年未満だと失業手当を受け取れないということです。
新卒3ヶ月で退職する場合は、貯金を確保したり、転職先を見つけてから辞めたりすることが大切です。
4.第二新卒として扱われる
第二新卒は、新卒で入社して3年未満の求職者を指します。新卒3ヶ月で退職して転職する場合は、第二新卒として扱われるのです。
新卒ではないので「ある程度のビジネスマナーは身についている」と思われます。新卒時の就職活動とは判断される部分が異なるため、最初のうちは戸惑ってしまうかもしれません。
5.転職活動で苦戦しやすい
新卒3ヶ月で退職すると、転職活動で苦戦する可能性があります。
たとえば、入社して3年未満だと、それだけで書類選考を落とされるケースが珍しくありません。加えて、3ヶ月で辞めたことが影響し「またすぐに辞めるのではないか」と思われることもあるでしょう。
ただし、転職活動が成功しないわけではありません。あくまでも苦戦する可能性があることを覚えておきましょう。
新卒3ヶ月で退職したくなったときの3つの対処法
新卒3ヶ月で退職したくなったときは、主に以下3つの対処法を試してみてください。
- 会社を休む
- 部署異動の交渉をする
- 退職する
会社を辞めようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.会社を休む
退職を考えているときは、心と体が疲れている証拠です。一旦会社を休んでリフレッシュすれば、回復するかもしれません。
仕事を続けるのが難しい場合は、休職するのも手段の1つです。退職するのかどうかを含めて、じっくり考えられます。
会社を休む方法については、関連記事「仕事を休む前日に使える7つの理由!欠勤時の注意点や休みたくなる原因も解説」を参考にしてみてください。
2.部署異動の交渉をする
仕事の内容が嫌だったり、人間関係で悩んでいたりする場合は、上司に部署異動を申し出てみましょう。部署が変われば、会社を辞めたいという悩みを解決できる可能性があります。
ただし、交渉したからといって必ずしも異動できるとは限りません。人員に空きがなければ、異動は難しいでしょう。
3.退職する
休んでも問題が解決しなかったり、部署異動できなかったりする場合は、退職を検討しましょう。会社に居続けても、環境を変えるのは難しいです。
なお勤務先を辞める際には、バックレることだけは避けましょう。転職する際に不利になったり、退職金が支払われなかったりするためです。
新卒3ヶ月で退職したほうがよい5つのケース
新卒3ヶ月で退職するのは、失業手当を受け取れなかったり、転職活動で苦戦しやすかったりする注意点があります。しかし、以下の5つのケースに置かれていれば、会社を辞めることをおすすめします。
- ブラック企業である
- セクハラ・パワハラが横行している
- 入社前に聞いていた条件と異なる
- 経営状況が悪い
- 心に不調をきたしている
自身が置かれている環境と照らしあわせながら、チェックしてみてください。
1.ブラック企業である
明確な定義はありませんが、ブラック企業は主に以下の特徴があります。
- 長時間労働が慢性化している
- 休日が少ない
- 給料が最低賃金以下である
- 極端なノルマが課せられる
このような会社には、長く居続けても意味がありません。むしろ体や心を壊す原因となるため、新卒3ヶ月だとしても早めに退職を検討しましょう。
2.セクハラ・パワハラが横行している
職場でセクハラ・パワハラが横行している場合は、早めに退職しましょう。
自分がターゲットになる可能性があるためです。セクハラやパワハラは、精神的に大きなダメージを受けがちです。
環境を変えようとするのではなく、早めに逃げることを意識しましょう。
3.入社前に聞いていた条件と異なる
入社前に聞いていた条件と異なる場合は、新卒3ヶ月でも退職を検討しましょう。たとえば「正社員での採用かと思ったら、実際は契約社員だった」などです。
労働条件が明らかに異なるのは、会社側の責任です。企業として信頼できないので、早めに辞めることをおすすめします。
4.経営状況が悪い
経営状況が悪い会社は、新卒3ヶ月でも退職したほうがよいです。給料やボーナスが少なかったり、倒産するリスクがあったりするためです。
特に、会社が倒産してしまうと職を失ってしまうことになります。経済的に困る恐れがあるので、早めに見切りをつけましょう。
5.心に不調をきたしている
「出社しようとしたら涙が出る」「通勤途中の電車のなかで吐き気が止まらない」といった症状でなやまされていませんか。このように心に不調をきたしている場合は、早めに退職を決意しましょう。
精神的な負担が長引くと、心の病気を発症する可能性があります。1度病気になると、仕事の復帰が難しくなってしまいます。
仕事を続けることよりも、心を休めることを優先しましょう。
新卒3ヶ月で退職する方法を4ステップで解説
新卒3ヶ月で退職する場合は、主に以下4つのステップを踏む必要があります。
- 退職を切り出す
- 退職日を決める
- 引継ぎや業務の整理をする
- 退職する
各段階について順番に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1.退職を切り出す
会社を辞めることを決意したら、直属の上司に退職を切り出しましょう。退職の1~2ヶ月前を目安で伝えるのが好ましいです。
加えて、直属の上司に伝えることが大切です。いきなり人事や直属の上司よりも上の立場に退職を伝えると、話がこじれてスムーズに辞められない恐れがあります。
ステップ2.退職日を決める
退職の承諾を得られたら、いつ辞めるのかを決めましょう。引継ぎなどを加味し、上司と相談します。
転職先の入社日が決まっている場合は、上司にそのことを伝えます。入社日を配慮して退職日を決めてくれる可能性があります。
なお、このときに退職届などの書類の記載が必要になるケースもあります。
ステップ3.引継ぎや業務の整理をする
退職するまでの間に、引継ぎや業務整理をおこないます。
場合によっては、取引先に挨拶に伺う場合もあります。上司の指示に従い、退職日まで過ごしましょう。
ステップ4.退職する
退職日当日では、会社の備品を返却します。加えて、デスク周りやロッカーなどを清掃しましょう。
なお、朝礼などで退職の挨拶を求められる可能性があります。いままでの感謝を伝えて、気持ちよく退職できるようにしたいですね。
新卒3ヶ月で退職を言いづらいなら退職代行の利用がおすすめ
新卒3ヶ月で退職すること自体、問題ありません。心に不調をきたしていたり、ブラック企業だったりする場合は、早めに辞めることをおすすめします。
とはいえ、新卒3ヶ月で退職するのは勇気がいります。「上司から説教されるのでは?」「引き止めにあうのでは?」と考えると、退職を切り出せないですよね。
退職を言いづらいなら、退職代行の利用がおすすめです。退職代行とは、利用者の代わりに退職の意志を伝えたり手続きをおこなってくれたりするサービスです。
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