いきなり退職届を出すのは避けるべき!許される3つのケースと正しい辞め方をあわせて紹介

「退職したいと決めていてもう意思は揺るがないから、いきなり退職届を出してもいいのかな」
「退職届っていつだせばいい書類なの?」
「いきなり退職届けを出したらやっぱりだめなのかな…」

会社を続ける気がないのなら、一刻も早く退職届けを出して手続きを済ませたいものです。上司が退職を一行に認めず、最後の手段として退職届を出してしまいたいという方もいるのではないでしょうか。

基本的には退職届は直属の上司の合意を受けてから提出する書類です。しかし状況によっては、いきなり退職届を出しても問題ありません。

そこでこの記事では、退職届に関する以下の内容を解説します。

  • 退職届とは何か
  • 退職願との違い
  • 提出するタイミング
  • 正しい書き方(例文付き)
  • 提出するときのポイント
  • いきなり退職届を出してもいいケース

この記事を読めば、退職届に関する疑問はきっと解決するはずです。辞める方法や、手続きのやり方に加え、例外も理解できます。

いきなり退職届を出して辞めてしまいたいと思っている方も、ぜひ一度ご覧ください。

目次

いきなり退職届を出すのは避けた方がいい

結論から言うと、事情がある場合を除き、いきなり退職届を出すことはおすすめしません。非常識だと感じられてしまう可能性が高く、揉める原因になるからです。

そうでなかったとしても、同僚からの視線が厳しくなる可能性は十分に考えられます。退職日までを気まずく過ごしたくないならば、いきなり退職届を出さないほうが良いです。

基本的に上司と相談した上で、会社を辞めることが確定してから、退職届は提出するようにしましょう。

なお、法律上は退職届をいきなり出しても問題ありません。相談しないとやめられないというルールもないからです。

ひとまずマナーの面を置いておけば、退職の意思を伝えてから2週間で会社は辞められます民法627条1項でもその旨が記されています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

引用:民法627条1項

つまり、退職をするのに会社からの許可は必要ありません。私たちには、自由に退職をする権利が法律によって与えられています。

このように法律上は問題ないので、あとは良心に従う部分となります。あくまでマナーの問題ではありますが、お世話になった会社に敬意を払う意味でも、事前相談をしてから届け出するほうが無難です。

退職届ってそもそも何?退職願との違いも解説

退職届は退職を通告する書類であり、会社を辞めるということを届け出るための書類でもあります。そのため、基本的には会社を辞めることに対して合意を取ってから提出します。

一方で退職願は退職したいと言うことを会社に伝えるための書類のことです。あくまで希望を伝える書類のため、こちらは事前告知なしに出しても問題ありません。

なお退職願は必ず出すべき書類ではなく、やめたいということは口頭で伝えても大丈夫です。

一般的には退職願を出したり口頭で希望を伝えたりして直属の上司と退職の相談した上で、退職の承諾をもらってから退職届を出すという流れで進んでいきます。

退職届を提出するタイミング

退職届を出すタイミングについて、雇用形態に分けて解説していきます。

  • パート・アルバイト
  • 会社員

当てはまる方をご覧ください。

パートアルバイトは提出不要

一般に、バイトを辞めるときには退職届を出す必要はありません退職願も不要です。

口頭で上司にやめる許可を取れば、シフトが終わったタイミングで退職できます。

パートを辞めたいと思っていて、どう切り出すか悩んでいる方は、「【バックレはNG】パートを辞める切り出し方を3つの例文付きで徹底解説」もご覧ください。

会社員ならば1ヶ月前が目安

会社員の場合は一か月前を目安に退職届を提出しましょう。

法律上は二週間前までに告知をすれば、会社を辞められることになっています。しかし、いきなり退職しているとしまうと引き継ぎが不十分だったり、後任が決まらなかったりするというリスクが考えられます。

会社を円満に退職したいなら早めに相談するようにしてください。仕事をすべて引き継ぎ、気持ちよく送り出してもらえるのが理想です。

退職届の正しい書き方【テンプレートつき】

これから退職届を作成する方に向けて、正しい書き方を紹介します。真似するだけで使えるテンプレートと、紙・封筒のサイズを用意しているので、ぜひご覧ください。

退職届のテンプレート

退職届に何を書いたらいいかわからない方に向けてテンプレートを用意しました。ポイントも合わせて解説します。

退職届

〇〇年○月○日

株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇殿

〇〇部〇〇課
鈴木 太郎

私儀、

この度、一身上の都合により、勝手ながら
〇〇年〇月○日をもって退職いたします。

以上

退職届には、具体的な退職理由を書く必要はありません。どのような理由にせよ「一身上の都合」と書いておくのが無難です。

退職届には、退職日を明記して下さい。また、最初の私儀(わたくしぎ)は、退職届の書き出しに使う表現です。

退職届のサイズと封筒の入れ方

退職届を印刷する場合は、B5もしくはA4が一般的です。

比較的で職場で使うことが多い、A4サイズの方が用意しやすく使いやすいでしょう。B5サイズはコンパクトで、背広の内ポケットに入れられるサイズであり、持ち運びがしやすい点がメリットです。

封筒に入れるときは、文字が書かれている面を内側にして三つ折りにしましょうA4サイズならば長形三号、B5サイズならば長形四号の封筒が適しています。 

また退職届の用紙は、コピー用紙か白い便箋を使いましょう。手書きである必要はなく、印刷対応しても問題ありません。

その他文具店で売っている退職届の専用用紙を使ってもよいでしょう。

会社のシステムがあるならば退職届の用意は不要

会社が独自のシステムを持っている場合、退職届の用意は不要です。退職の相談をしたときに、上司から具体的な対応の案内があるはずです。

システム上で最終出社日や退職日を入力すれば、上長にそのまま飛ぶようになっています。システムを使う場合はいつまでに入力すればいいのか上司にあらかじめ確認しておきましょう。

退職届に関する2つのポイント

退職届を提出するときに悩みやすいポイントを2つ紹介します。

  1. 日付は提出日にする
  2. 上司に手渡しする

それぞれ、参考にしてください。

1. 日付は提出日にする

退職届に記載する日付は提出日です。そのため、あらかじめ埋めずに、ギリギリまで空欄にしておくことをおすすめします。

退職届を出す予定の日に急なトラブルがおきてしまい、提出できなかったという事態も十分想定できるからです。その場合、日付が正しいものをもう一部用意する必要があり、手間がかかります。

提出の直前まで空欄にしておけば、届けを出せそうなタイミングで日付だけ書いて対応できます。やり直しの手間防止のために、ぜひ参考にしてください。

2. 上司に手渡しする

特別な指示を受けた場合を除き、退職届は直属の上司に手渡ししてください。机に置くのはNGです。

気づかれずに受け取ってもらえなかったり、社内で通知する前に同僚に知られてしまって気まずい思いをしたりします。

システムから提出する場合は、手渡しの必要はありません。また、控えを印刷して置いておけばいいという指示になることもあるので、上司によく確認しておきましょう。

いきなり退職届を出しても良い3つのケース

基本的に同意を得てから退職届を出すべきですが、例外があります。以下のケースに当てはまる場合は、いきなり退職届を出さざるを得ないでしょう。

  1. 退職届を受け取ってくれない
  2. 社内のパワハラがひどい
  3. 心身の不調がある

職場環境に問題があるのならば、無理して続ける必要はありません。むしろ、相手も適切な環境を用意していないので、マナーを意識せずに辞めるという選択をしても、お互い様にしかならないでしょう。

もし退職する上で悩んでいるならば、ぜひこちらもご覧ください。

1. 退職届を受け取ってくれない

上司が退職の話を一切聞き入れてくれず、邪魔されている場合はいきなり退職届を出しても問題ありません。冒頭で述べたとおり、法律上は、退職を申し入れてから2週間後に辞められるからです。

退職相談をしても有耶無耶にされたり、他所では通用しないと否定されたりしてしまうようならば、いきなり退職届を出して辞める宣言をしても仕方がありません。

2. 社内のパワハラがひどい

パワハラがひどい職場では、退職相談をするのも難しいでしょう。

やめようとすると罵倒されたり、手を出されたりするような職場では、まっとうに辞めるのは困難です。退職相談をしてもパワハラを受ける原因を増やすだけで、不安になっている方もいるのではないでしょうか。

このような職場では、しっかり相談して順序を守って辞めるのは難しいはず。あなた自身を守るためにも、いきなり退職届を出してでも辞めるべきです。強い意志を持ち、辞めると宣言してしまいましょう。

3. 心身の不調がある

すでに心身に不調を抱えている場合は、いきなり退職届を出さざるを得ない状況もあるでしょう。出社するのが難しい状態で、もう復職する気もないのであれば、退職届を出して辞めるのも選択肢に入ってくるはずです。

休職している状態であれば、退職届を出しても理解を示してもらいやすいはず。

いまは、心身の健康を取り戻すのが最優先です。無理をせず、退職届を提出して仕事をやめてしまいましょう。

いきなり退職届を渡す状況ならば退職代行も検討しよう

いきなり退職届を出すのは基本的にはおすすめしません。非常識な行為に当たりますし、残された勤務期間の居心地も悪くなるからです。

まずは退職の意志を伝え、同意を得ることからはじめてください。退職日が決まってから、会社員は退職届を用意し、直属の上司に提出するようにします。パート・アルバイトは用意の必要はありません。

しかし、限界であるのならいきなり退職届を出してでも退職しましょう

悲しいですが、どれだけ早めに伝えても円満に退職ができないこともあります。ピリピリしていたり、常に忙しかったりする職場では、円満退職は難しいと考えて良いでしょう。

そのため、正しい退職のルールにこだわる必要は全くありません。嫌われることを気にして働き続けるより、自分の幸せを最優先しましょう。

「自分一人では退職できない」と感じたときは、退職代行があります。

退職代行は、あなたの代わりに退職の意志を伝えてくれるサービスです。依頼をすれば、家で待つだけで退職までの手はずを整えてくれます。会社との連絡はすべて代行してくれるため、いきなり退職届を出す必要がないどころか、上司と話す必要すらありません。

心身共に限界ならば、周りに頼ってできるだけ早く辞めることを考えましょう。退職代行ならば、最短即日で退職できます。

以下でおすすめの退職代行サービスを15社紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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