「退職代行を使っても、有給休暇は消化できるのかな?」
「有給が残っていない場合は、会社を辞められないの?」
「失敗しないための退職代行サービスの選び方を知りたい!」
会社を辞めるサポートをしてくれる退職代行サービス。代行業者があなたの代わりに手続きをおこなってくれるので、ストレスフリーで退職できることがメリットです。
しかし、退職代行を利用しても有給休暇をきちんと使いきれるか不安ですよね。会社から「有給消化は認めない」なんて言われることも考えられます。
結論からお伝えすると、退職代行を利用しても有給の消化は可能!この記事では、退職代行で会社を辞めても有給を使える理由を解説します。
有給休暇が残っていないケースについても紹介。退職代行サービスの利用を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
【パート・アルバイトも対象】退職代行で会社を辞めても有給休暇は消化できる
冒頭でもお伝えしましたが、退職代行で会社を辞めても有給休暇は消化できます。有給休暇は、従業員に与えられた権利だからです。
勤務先は、従業員からの「有給を使いたい」という申し出に対して拒否できません。もし拒否した場合は違法。労働基準法第119条に定められており、破った場合は6ヶ月以上の懲役か30万円以下の罰金に処されます。
そのため、退職代行を利用して勤務先を辞めたとしても、有給休暇の消化は可能です。会社とあなたの間に第三者が入ることで、自力で退職するよりも希望が通りやすくなる可能性があります。
なお有給は正社員だけでなく、パート・アルバイトも対象です。アルバイトで退職代行の利用を検討している方は「退職代行サービスはアルバイトでも使える!3つのメリットと体験談を紹介」をご覧ください。利用するメリットや注意点を解説しています。

退職代行を利用して有給を消化するメリット3選

退職代行を使って有給を消化することには、主に以下3つのメリットがあります。
- 即日で退職できる
- 上司と話をする必要がない
- 退職代行の費用をまかなえる
順番にみていきましょう。
1.即日で退職できる
有休を活用することで、即日退職ができます。
法律では、退職の意志を伝えた2週間後に辞められることになっています。つまり、2週間分の有給が残っていれば、出社する必要がありません。
とはいえ「有給を使うため翌日から会社には行かない」と伝えるのは勇気がいりますよね。そこで役立つのが退職代行です。
退職代行なら、利用したその日から出社しなくても大丈夫。有給を消化したいことも勤務先に伝えてくれます。
2.上司と話をする必要がない
退職代行は、利用者の代わりに勤務先へ退職の意志を伝えてくれるサービスです。有休を消化したいことも伝えてくれるため、上司と話す必要がありません。
退職代行を利用せずにやめようとすると、上司に「有給を使いたい」と伝える必要があります。理解のある上司なら有給消化を認めてくれるでしょうが、必ずしも上手くいくとは限りません。「退職するなら有給は使わせない」と脅される可能性もあるでしょう。
一方、退職代行なら、有給を消化したい旨をあなたの代わりに伝えてくれます。第三者が介入することで、直接上司と話す必要がなく、有給を使える可能性が高まります。
3.退職代行の費用をまかなえる
退職代行の費用は、3~5万円が相場です。決して安い金額ではないため、利用を迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、有給を消化すれば、退職代行の費用をまかなえるのです。有給を利用してもらえる給料をあてれば、実質無料で会社を辞められます。
有給を消化しつつ退職代行を利用する手順

退職代行を使って有給を消化することは可能です。具体的には、以下3つの手順を踏みます。
- 有給の残日数を確認する
- 退職代行へ連絡する
- 会社へ退職の旨が伝えられる
「退職代行を使って会社を辞める方法を知りたい」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
ステップ1.有給の残日数を確認する
退職代行を利用する前に、まずはどのくらい有給が残っているのかを確認しましょう。給与明細を確認したり、勤務先の労務担当などに問い合わせたりすることで確かめられます。
有給の日数が14日あれば、即日退職が可能です。退職代行を利用した日から、会社に行く必要はありません。
ステップ2.退職代行へ連絡する
有給の残日数を確認できたら、退職代行へ連絡をします。
連絡手段は、主に以下の方法があります。
- 電話
- メール
- LINE
サービスによって異なるので、確認してみてください。
なお、退職代行への連絡は無料です。サービスや手続きについてわからないことがあれば、とことん質問しましょう。複数の代行業者と比較検討するのもおすすめです。
なお退職代行SARABAでは、LINEでの問い合わせに対応しています。不明点などあればお気軽にご相談ください。
サービスや手続きに納得すれば、退職代行業者へ費用を支払います。
ステップ3.会社へ退職の旨が伝えられる
料金の支払いが完了したら、退職についての打ち合わせです。打ち合わせといっても、退職代行からの質問に答えるだけで良いので安心してください。
その後、打ち合わせで決めた日に、会社へ退職の旨が伝えられます。退職代行が実行される当日は、会社に行かなくて大丈夫ですよ。
休暇が残っていない場合も退職代行で辞められる

入社して間もなかったり、事情によって使ったりしていると、有給休暇が残っていないケースもありますよね。この場合でも、退職代行を使って勤務先を辞められます。
こちらでは、有給休暇が残っていない場合の退職代行の仕組みと注意したいポイントを解説します。
一身上の都合で欠勤扱いにする
法律では、勤務先へ2週間前に退職の意志を伝えられれば辞められることになっています。
実際の法律は以下の通りです。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用:民法 e-GOV法令検索
つまり退職代行を利用しても、14日間は会社に行かなければならないということです。しかし、有給休暇が残っている場合は、2週間を休みにあてれば出社せずにすみます。
有給が残っていない場合は、一身上の都合で欠勤扱いにできます。こうすることで、1度も出社せずに退職可能。上司や同僚と顔を合わせる必要はなく、精神的な負担も減ります。
しかし、欠勤している間に賃金は発生しません。お給料は少し減ってしまうことは覚えておきましょう。
有給休暇が残っていない場合の退職代行の利用については「【朗報】退職代行なら即日退職が可能!失敗しないサービスの3つの選び方も徹底解説」にて詳しく解説しています。即日退職を失敗しないための注意点も紹介しているので、ぜひご覧ください。

バックレて無断欠勤をするのはNG
退職代行を使用せず、バックレて無断欠勤することは避けましょう。さまざまな危険性があるためです。
例えば、懲戒解雇になってしまうリスクがあります。懲戒解雇とは、解雇のなかでも最も重い処分で、いわゆる「クビ」です。
懲戒解雇は経歴として扱われ、転職活動が不利になります。もし隠したまま入社してしまうと「経歴詐称」に。経歴詐称が明るみになれば、転職先でも懲戒免職になる危険があります。
加えて、就業規則や会社との契約内容によっては、損害賠償を請求されることも考えられるでしょう。
バックレて無断欠勤するのは、リスクが高い行為です。上司と顔を合わせず安全に会社を辞めたいなら、退職代行サービスの利用をおすすめします。
退職代行を使って有給を消化したいなら弁護士か労働組合の業者を選ぼう

退職代行を利用して有給を消化したいなら、労働組合や弁護士が運営している退職代行サービスを使いましょう。法律的に交渉権が認められているためです。
これにより、労働組合や弁護士は有給を消化するように勤務先へ交渉できます。加えて、残業代や未払い賃金の請求も可能です。
一般企業が運営する退職代行サービスでは、交渉が一切認められていません。そのため労働組合や弁護士は、できることが多いと言えます。
注意したいのは、一般企業の代行サービスが顧問弁護士をつけているケースです。この場合、退職代行をおこなうのは弁護士ではないスタッフ。弁護士が対応しなければ、交渉権は認められないので注意しましょう。
退職代行業者と弁護士のちがいがわからない方は「退職代行業者と弁護士の違いを簡単に解説!」をご覧ください。各立場の視点からできること、できないことを解説します。

【有給消化以外も】退職代行を成功させるための業者選びのポイント5選

退職代行を成功させたいなら、業者選びが大切です。しかし退職代行サービスは100種類以上あると言われており、どれを選択すればいいのかわかりません。
そこでこちらでな、退職代行を成功させるための業者選びのポイントを解説します。具体的には以下5点です。
- 料金を確認する
- 口コミが良いサービスを選ぶ
- 対応時間を確認する
- フォローがしっかりしているかどうか
- サービス内容を確認する
各ポイントについて詳しく解説します。
1.料金を確認する
退職代行業者を選ぶ際には、まず料金を確認することが大切です。
特に、オプション対応になっていないかを確認しましょう。例えば、即日退職を希望する場合、プラスで費用がかかる可能性があります。
退職業者によっては、正社員とアルバイトで料金が異なる可能性も。
料金体系は、費用を払う前によく確認することをおすすめします。代行業者に問い合わせするだけなら無料なので、疑問点を残さないように質問しましょう。
退職代行の料金について詳しく知りたい方は「退職代行の金額の相場は?6つのサービスの費用を徹底比較!選び方やサービス内容も紹介」を参考にしてみてください。退職代行業者6社のサポートや口コミなど比較しています。

2.口コミが良いサービスを選ぶ
口コミが良いサービスを選びましょう。信頼できる業者かどうかを判断できます。
退職代行サービスの種類は多いです。そのため、残念ながら悪質な業者も存在します。
例えば、
- お金だけだまし取られた
- 法律違反となる対応をされた
- 返信が遅い
などといったケースも考えられます。口コミが良いサービスを選べば、上記のようなトラブルは避けられるでしょう。
SNSであれば、利用者の生の声が聞けます。Twitterでサービス名を検索すると代行業者の評判がわかるため、ぜひ利用しましょう。
口コミを調べても、どの退職代行業者にすれば決めきれない方は「【2021年版】退職代行おすすめランキング15選!30社リサーチした結果と見るべきポイントも解説」をチェックしてみてください。30社のなかから、本当に信頼できる15社を厳選して紹介しています。

3.対応時間を確認する
代行業者を選ぶなら、対応時間を確認しておきましょう。
受付時間が限られている場合は、問い合わせすらできないことがあるためです。深夜まで残業がある方は、日中しか対応していない業者にはなかなか連絡できませんよね。
一方、24時間受付をしているところは、あなたの都合の良いときに問い合わせできます。すぐにでも退職代行の依頼ができるため、深夜に契約をすませ翌朝会社を辞めることも可能です。
退職代行業者を利用する際には、対応時間が事前にチェックしましょう。受付時間が長いサービスがおすすすめです。
退職代行SARABAは、24時間対応をおこなっています。年中無休なので、いつでも気軽にご相談ください。
4.フォローがしっかりしているかどうか
退職代行業者を選ぶなら、フォローがしっかりしているかどうかを確認しましょう。退職後のサポートもおこなっているところであれば安心です。
もし辞めたあとに会社とトラブルになった場合、直接連絡をとらなければならないケースも考えられます。退職後のサポートもおこなっている業者であれば、間に入ってやり取りをおこなってくれます。
退職代行を利用するなら、フォロー体制をチェックしておきましょう。
退職代行SARABAは、無料の転職サポートを用意しています。会社を辞めたあとのこともおまかせください。
5.サービス内容を確認する
退職代行を業者を選定する際には、サービスの中身も重要です。内容によっては、利用者の手間が減ります。
例えば、退職届のフォーマットを用意してくれている業者の場合、わざわざ作成する必要はありません。書き方例まで載せてくれていれば、見本に沿って必須事項を記入するだけです。
退職代行SARABAは、行政書士が監修した退職届を用意。有給休暇を消化したい場合や即日退職を希望している場合など、お客様の状況に応じたフォーマットをプレゼントしています。