「退職代行業者ってなにをするの?」
「あやしいサービスじゃない?使っても大丈夫?」
「退職代行業者に依頼するのにどのくらい料金が必要?」
退職代行とは、あなたの代わりに会社を辞める旨を伝えること。近年、退職代行をサービスとして専門に展開する業者が増加しています。
しかし、実際どのようなことをしてくれるのかイメージがわきませんよね。依頼するには費用も必要なので、利用する価値があるのかどうかも知りたい方も多いでしょう。
そこでこの記事では、退職代行業者について以下項目を解説します。
- サービスの概要
- 退職代行の流れ
- 退職代行を使った体験談
- 利用するメリット・デメリット
さらに、退職代行で失敗しないための業者の選び方も紹介します。これから退職代行を使うかどうか悩んでいる方は必見です。
退職代行業者とは?サービス概要や料金を解説
こちらでは、退職代行業者について以下2点を解説します。
- サービスの概要
- 料金の相場
わかりやすくて説明するので、ぜひチェックしてみてください。
サービスの概要
退職代行は、本人に代わって退職の意向を伝えるサービスです。事務的な手続きは代行業者がおこなうため、会社と直接やり取りをする必要はありません。
例えば、
- 引き留めにあって辞められない
- 上司が怖すぎて「辞めます」と言えない
といった方におすすめです。
サービスによって運営元が異なります。
代表的なものだと
- 一般企業
- 労働組合
- 弁護士
の3つにわけられます。各業者の違いについて知りたい方は「【退職したい方必見】退職代行サービスを料金や実績など5つの項目で徹底比較!」や「退職代行業者と弁護士の違いを簡単に解説!」をご覧ください。

料金の相場
退職代行の相場は、2~5万円です。業者によって異なります。
依頼内容によっては、オプション料金が発生することも。そのため、依頼前には事前に確認しておくことをおすすめします。
金額について詳しく知りたい方は「退職代行の金額の相場は?6つのサービスの費用を徹底比較!選び方やサービス内容も紹介」を確認してみてください。退職代行業者6社のサービス内容などを徹底的に比較しています。

退職代行業者を使って退職する際の流れを6ステップで解説
退職代行業者を利用して退職するには、主に以下のステップを踏みます。
- 退職代行業者へ問い合わせする
- 退職代行業者に費用を支払う
- 担当者と打ち合わせをおこなう
- 退職代行の実行
- 退職届を提出する
- 会社の備品などを返却する
順番に解説しましょう。
STEP1.退職代行業者へ問い合わせする
まずは、退職代行業者へ問い合わせをおこないます。連絡手段は電話やメールなど、代行サービスによって異なります。
連絡するだけなら費用はかかりません。わからないところは、とことん質問して不安をなくしましょう。
退職代行業者によって、受付時間が限られている場合があるので注意が必要です。なお退職代行SARABAは、24時間ご連絡を受け付けております。LINEでのお問い合わせも可能なので、お気軽にご相談ください。
STEP2.退職代行業者に費用を支払う
不安なことが解消し、サービス内容に納得できれば、退職代行業者へ費用を支払います。代行業者によって料金や支払方法が異なるので、事前に確認しておきましょう。
主な支払方法は、
- 銀行振込
- クレジットカード
があります。クレジットカードなら、手元にお金がないときでもすぐに依頼できるのでおすすめです。
STEP3.担当者と打ち合わせをおこなう
費用の支払いがおわれば、担当者との打ち合わせをおこないます。
具体的には、退職日、有給使用の有無などの希望のすり合わせです。例えば「自宅には連絡が来てほしくない」といった要望も伝えられます。
退職代行がヒアリング内容のフォーマットを用意しているところも。そのため、基本的には代行業者から聞かれた質問に答えるだけで問題ありません。
STEP4.退職代行の実行
打ち合わせで決めた日に、退職代行サービスから勤務先へ連絡が入ります。当日は会社に行かず、自宅にいて問題ありません。
退職の旨を伝えてもらったら、代行業者から連絡があります。そのため、スマートフォンは肌身離さず持っておきましょう。
STEP5.退職届を提出する
退職代行が実際されれば、退職届を提出します。代行業者から指示があるので、すみやかに郵送しましょう。
送る際には、レターパック(赤)を使うのがおすすめです。早めに届くうえに、追跡ができるためです。郵便局や一部のコンビニで買えます。
退職届を会社が受け取れば、退職が成立!これで会社を辞められます。
STEP6.会社の備品などを返却する
トラブルを避けるため、会社の備品を返却しましょう。なるべく早めに送ることをおすすめします。
例えば
- 社員証
- 保険証
- 制服
といった返却物です。
郵送すれば、出社する必要はありませんよ。
退職代行業者を利用する3つのメリット
退職代行業者を使って、会社を辞めるにはメリットがあります。
主に以下3点です。
- 勤務先の人と顔をあわさずに辞められる
- 依頼してすぐにでも辞められる
- 有給休暇を消化できる可能性が高い
順番に解説します。退職代行を使おうか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
1.勤務先の人と顔をあわさずに辞められる
退職代行のメリットは、勤務先の人と顔をあわさず退職できること。また直接やり取りをする必要もありません。
代行サービスを使わないで辞めようとすると、退職日まで気まずいですよね。退職理由をいろんな人から聞かれるのも面倒です。送迎会まで開かれることになったら苦痛で仕方がありません。
退職代行を利用すれば、職場の人間とはもう会わないで済みます。そのため、精神的にも楽です。
2.依頼してすぐにでも辞められる
退職代行を使えば、辞めたい日からサクッと退職できます。
普通に辞めようとすると、引継ぎなどもあり1ヶ月ほどは出社しなければなりません。いますぐにでも退職したい方にとっては、憂鬱ですよね。あと1ヶ月も上司と顔をあわせないといけないなんて、耐えられません。
代行業者によって異なりますが、24時間対応のサービスであれば当日に辞めることも可能!例えば、深夜3時に依頼して、そのまま会社に行かずに退職できます。
いますぐにでも会社を辞めたい方は「【朗報】退職代行なら即日退職が可能!失敗しないサービスの3つの選び方も徹底解説」をご覧ください。

3.有給休暇を消化できる可能性が高い
普通に辞めると、有給休暇を使いきれずに退職してしまう場合があります。
本来であれば消化しきるのが一般的です。しかし、会社がブラックだと「辞める身分で有給は使うのか?」と難癖つけられることも。ちなみにこれは法律違反なので、あなたが有給休暇を消化するのは当たり前です。
退職代行であれば、有給休暇を使いたいことを勤務先へ伝えてくれます。しかし、有給は取れない可能性もありますので、事前に注意しておきましょう。
退職代行業者を利用する3つのデメリット
メリットばかりの退職代行業者にもデメリットがあります。利用を検討している方は、事前に確認しておきましょう。
- 退職するのにお金がかかる
- 職場の人間関係が壊れる
- 会社への交渉ができない
各デメリットについて、ひとつずつ解説します。
1.退職するのにお金がかかる
退職代行を利用するには、2~5万円が必要です。自分から退職を伝えた場合、お金はかからずに辞められます。そのため、人によっては高いと感じる場合も。
退職代行は、引き留めなどにあってしまい、自分では退職できない状況に置かれている方におすすめです。
2.職場の人間関係が壊れる
退職代行を使用することで、人間関係が悪くなる可能性があります。いきなり辞めたとなると、あまり良い印象は持たれないためです。
退職代行を使ったことは、社内に広まる可能性があります。辞めたあとも職場の人と良好の関係を保ちたいなら、代行サービスの利用はおすすめしません。
3.会社への交渉ができない
退職代行業者は、法律によって会社への交渉ができません。例えば、未払いの給料や残業代の請求は不可能です。
会社への交渉権があるのは、労働組合や弁護士が運営しているサービスだけ。未払い給料や残業代の請求が発生しそうな場合は、運営元の情報を確認しておきましょう。
【トラブルなし】退職代行業者を使って会社を辞めた体験談
こちらでは、退職代行を使って会社を辞めた私の体験談をお話します。
私はとあるメーカーで営業をしていました。転職して入社したこともあり、最初はとてもよく接してもらいました。引継ぎや仕事の進め方も丁寧で「この会社に入ってよかった!」と思ったほどです。
しかし、入社して数ヶ月経ったころ、職場の人間関係に疑問を抱くようになりました。上司が特定の部下に対する対応があまりにもひどいのです。他の社員よりも営業ノルマを詰められる姿を何度も見ました。どうも原因は、その部下と馬が合わないためだそう。
50代になる人間が、そんな小さなことで社員差別をおこなっていることに違和感を覚えました。「こんな上司のもとで働き続けたくないな…」とふと思ったのです。
若干話がそれましたが、私が退職を決意した決定的な出来事がありました。飲み会の幹事をしたときの話です。
私は営業職員で20代ということもあり、よく幹事をまかされていました。ある社員の歓迎会で、上司が前日に「俺、中華食べたいからお店変えて」と言われたんです。
歓迎会の主役でもないのに、なにをわがまま言っているんだと腹が立ちました。ぐっと気持ちを抑えて、前日のお店変更は無理なことやキャンセル料金がかかることを伝えます。しかし、聞き入れてくれませんでした。
先輩や他の上司に相談しましたが、愛想笑いするだけで助けてくれません。そこでプツンとなにかが切れました。「ああ、もうこんなところで働けない」と感じたのです。
もともと仕事内容にも嫌気がさしていたので、これを機になんとかして退職したいと思いました。しかし、上司が怖くてなかなか言い出せません。新卒で入った会社を辞める際に、強引な引き留めにあい号泣した経験があるので、余計トラウマになっていたんです。取引先のこともあるので、すぐには辞められないだろうなと悩んでいました。
そこで退職代行を使うことにしました。決め手となったのは、職場の人間と一切連絡せずに辞められることです。上司と話すのさえも嫌になっていたので、使うしかないと思いました。
ある程度準備をして辞めたかったので、5日後に退職代行を実行してもらうことに。退職日前日は、パソコンや社員証を置いて帰りました。
退職代行を実行してもらうと、案外すんなり辞められたことにびっくり。LINEで「〇〇さん(上司)に退職の意向をお伝えしました」と連絡があり、退職届を送って終わりです。職場の人間とは、一切顔をあわせていません。
上司から退職日まで引継ぎで出社するように命令されましたが、労働組合が運営する退職代行SARABAが交渉してくれ、一度も会社に行かずに済みました。トラブルもなくサクッと辞められ、もっと早く利用すればよかったなと感じています。
職場の人間関係が悪く、なかなか退職の意志を伝えられずに悩んでいる方は使ってみることをおすすめします。
【事前にチェック】退職代行業者を選ぶ際の4つの注意ポイント
退職代行はさまざまな業者が運営しています。費用やサービスが異なるため、依頼前には慎重に選ぶことが重要。
しかし、退職代行業者は100社を超えると言われています。どのサービスを選択すればいいのか悩みますよね。
そこでこちらでは、退職代行業者を選ぶ際の注意ポイントを解説します。依頼するときは、以下の4点を確認しましょう。
- 運営元の情報
- 料金体系
- 口コミ
- 対応時間
順番に解説します。
1.運営元の情報
退職代行業者と一言でまとめても、さまざまなところが運営しています。
トラブルなく会社を辞めたいのであれば、労働組合や弁護士のサービスがおすすめです。会社への交渉が法律で認められており、できることが多いため。例えば「有給休暇をすべて消化したい」と会社へ交渉できます。
一般的な企業が運営するサービスは、利用者の意向を伝えるだけ。有給休暇消化したいことは伝えられますが、会社に拒否されればどうしようもありません。
自分の希望を叶えて辞めたいのであれば、労働組合や弁護士のサービスを選びましょう。
どの退職代行業者を選べばいいか迷っている方は「【2021年版】退職代行おすすめランキング15選!30社リサーチした結果と見るべきポイントも解説」を参考にしてみてください。

2.料金体系
退職代行業者を選ぶ際には、料金体系をチェックします。特に、オプション対応になっていないかなどを確認しましょう。
業者によっては、正社員とアルバイトで料金が異なったり、即日対応の場合余計に費用がかかったりすることがあります。
費用を払う前に料金体系を良く確認して、できるだけトラブルを避けるようにしましょう。
3.口コミ
退職代行を依頼する前に、SNSなどで業者の口コミを確認しましょう。事前にチェックすることで、信用できるのかを見極められるためです。
退職代行サービスのなかには、悪質な業者もいます。お金をだまし取られる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
4.対応時間
代行業者を選ぶなら、24時間対応しているところがおすすめです。
受付時間が限られているところは、問い合わせすらできないこともあるため。深夜まで残業がある方は、日中しか対応していない業者にはなかなか連絡できませんよね。
一方、24時間受付をしているところは、あなたの都合の良いときに問い合わせ可能。すぐにでも退職代行の依頼ができます。
退職代行業者を利用する際には、24時間対応しているサービスを選びましょう。