「SESを退職したい」
「退職する際にやるべきことは何があるのか」
「退職時の注意点を知りたい」
など気になっている方も多いのではないでしょうか。
SESとして働いている方の退職は、難しいことが多いです。契約で雇用期間が定められていることがほとんどで、退職を考えていても、引き留められることがあります。
どうしたらスムーズにSESを辞められるのか、気になっている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、
- SESを退職したい理由
- 退職のためにやるべきこと
- 退職代行サービスのメリット
- 退職時の注意点
などを紹介していきます。SESを退職したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
SESを退職したい3つの理由
SESを退職したいと考えている方は多いのではないでしょうか。SESはお客様先に常駐する業務を行います。
常駐先の現場ごとに、仕事内容や勤務地などが異なるため、自分の働き方を固定できません。そのため、退職をしたくなる方も多くいます。
こちらでは、SESを退職したい理由を紹介していきますので、参考にしてみてください。
- そもそもSESで働きたくない
- 実力以上のことを要求される
- 仕事のやりがいを感じられない
1.そもそもSESで働きたくない
こちらは、SESとして働いている方に多い理由です。客先常駐の勤務スタイルのため、現場ごとに勤務地や勤務時間などが大きく異なります。さらに仕事内容も異なる特徴があります。
SESで働きたくないと感じる理由は以下の通りです。
- 通勤に時間がかかる
- スキルアップしづらい
- 労働状況が過酷
客先常駐スタイルは勤務スタイルの固定が難しいため、通勤に時間がかかったり労働状況が過酷なことがあります。そのため、SESとして働きたくないと感じてしまう方が多いです。
また、一貫した業務を行えない可能性や、スキルアップにつながる仕事内容でないケースも多く、成長につながりません。
2.実力以上のことを要求される
SESはシステムエンジニアの派遣サービスです。派遣先とSES企業の関係の問題で実力以上の仕事を要求されてしまうことがあります。
例えば、SES企業より派遣先の会社のほうが大きい場合「これくらいのレベルの人間を派遣してくれ。出せないと契約を切るか他の会社に任せる。」などと言われることがあります。
そこでSES企業が行うのが経歴詐称です。「この方はこれくらい業務をこなせます」と嘘を伝えられ、結果的に今の自分の実力では対応できないような仕事を任されることも。
もちろん、全ての企業や現場で上記のような悪質な行為があるわけではありません。とはいえ、実際に実力以上のことを要求される事例もあり、SESを辞めたいと感じる理由になります。
3.仕事のやりがいを感じられない
SESの仕事上、プロジェクトを一貫して携わることは少なく、部分的であることからやりがいを感じにくいです。
SES企業のほとんどが中小企業です。プロジェクトはメインの仕事を大手SIerが担当して、細かい部分を中小企業に依頼をする流れになります。SESが行う仕事は、細かい物が多いです。
また納品したら終わりになることが多いため、プロジェクトの完成に携われません。そのため、仕事のやりがいを感じられなくなります。
やりがいを感じられないと仕事への満足感も得られないので、辞めたいと思うのは当然でしょう。
SESを退職したいときにやるべき5つのこと
SESを退職したい方は、辞める前にやるべきことを知っておくのが重要。何も知らないで辞めようとしても、スムーズに退職できないからです。
こちらでは、SESを退職したいときにやるべきことを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
- 早めに退職の意思を伝える
- 契約を確認しておく
- 周囲と良好な人間関係を構築する
- 退職するタイミングを考える
- 有給を計画的に消化する
1.早めに退職の意思を伝える
退職をするなら、できるだけ早めに意思を伝えることが重要です。
契約更新の直前に伝えると、後任への引継ぎや人選を行う時間がありません。そのため、お客様に迷惑をかけることになるでしょう。
法律上では、退職の14日前までに意思を伝える必要があります。14日では引継ぎが終わらない可能性があるので、余裕を持って1か月前には伝えるようにしましょう。
早めに退職の旨を伝えると、会社側も準備ができるのでスムーズに退職しやすくなりますよ。
逆に、ギリギリに伝えると上司や同僚に迷惑をかけるだけでなく、トラブルに発展する恐れがあるので注意してください。
2.契約を確認しておく
退職をしたいなら、契約を確認する必要があります。SES企業と派遣先との間で業務に関する契約が締結されているからです。
特に契約期間や更新月を確認するようにしましょう。例えばすぐにで辞めたい場合でも、プロジェクトが終わらないと契約を解除できなかったり、納品が完了しないと辞められなかったりする可能性があります。
場合によっては、損害賠償を請求される可能性もあるため、退職前に契約を確認するようにしましょう。
3.周囲と良好な人間関係を構築する
退職時のトラブルを少なくするために、周囲と良好な人間関係を構築するのをおすすめします。特に管理者や同僚との人間関係は重要です。
普段から良好な関係を築いていれば、退職のタイミングの見極めができます。また、退職の相談やサポートをしてもらえるかもしれません。退職の理由も聞いてもらいやすいので、トラブルなく辞められるでしょう。
退職後にIT業界で働くのであれば、再び仕事で会う可能性もあります。今後のことも考えて、できるだけ良好な人間関係を構築するようにしましょう。
4.退職するタイミングを考える
SESを退職する際は、タイミングが重要です。というのも、プロジェクトの途中や繁忙期の退職は、企業やクライアントに迷惑をかけるので受け入れられません。
辞めやすいタイミングは、以下の通りです。
- プロジェクトの終了時
- 契約更新時
- 繁忙期以外
契約期間として、プロジェクト終了までと定めていることがあるので、退職のタイミングとしてはベストになります。さらに、契約更新時も辞めやすい時期であり、更新をしなければ退職できます。契約更新時は、クライアントとの調整が必要ありません。
5.有給を計画的に消化する
SESを退職する際は、有給を計画的に消化しましょう。業務の兼ね合いで退職前にまとめて有給を取ることが、難しい場合があります。
また有給を転職活動に使用することもおすすめです。SESは忙しいことが多いので、平日に時間が取れないことがあります。計画的に有給を使うようにしましょう。
SESが辞めづらいなら退職代行サービスを使おう
SESを辞めづらい場合は、退職代行サービスの利用がおすすめです。依頼者に代わって、退職の連絡を行ってくれます。
こちらでは、退職代行サービスをおすすめする理由を解説するので、参考にしてみてください。
- 顔を合わせなくて良い
- 即日で退職できる
- 退職手続きのストレスがかからない
1.顔を合わせなくて良い
退職代行サービスを利用すると、会社の人と顔を合わせないで退職可能です。
本来であれば、退職者とSES企業で手続きを行いますが、間に退職代行業者が入ります。そのため、自分でやりとりをする必要がなく、会社の人と顔を合わせる必要がありません。
退職を直接伝えるのが嫌な方は多いと思います。また、SESは辞めづらい企業もあるでしょう。
そのような方は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。
2.即日で退職できる
退職代行であれば、最短即日で退職できます。業者によっては24時間受付・対応を行っているので、昼間に時間が取れない方でも安心です。
また、労働組合が運営している退職代行サービスを利用すれば、会社との交渉もできるので有給を消化してからの退職も可能。
精神的に追い込まれている方は、実質即日で退職できる方法もあるので、もう出社したくないという方におすすめです。
3.退職手続きのストレスがかからない
退職代行は、手続きを行ってくれるため、依頼者にストレスがかかりません。
退職の意思を伝えるのは、非常に勇気が必要です。なかなか言いづらかったり、伝えたとしても拒否されたりする可能性があります。これらは、人によってストレスに感じてしまいます。
上司や企業によっては、高圧的な態度でなかなか辞められない可能性もあるでしょう。
退職代行を利用すれば、会社への連絡から手続きまでを行ってくれるため、余計なストレスを回避できますよ。
とはいえ、どんな退職代行サービスを選べば良いかわからないという方は多いと思います。そんな方のために、退職代行サービスのおすすめランキングを、以下の記事にまとめました。
選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▼退職代行サービスのおすすめランキング▼
>>【2021年版】退職代行おすすめランキング15選!30社リサーチした結果と見るべきポイントも解説
SESを退職するときの4つの注意点
SESを退職するときの注意点が気になる方は多いのではないでしょうか。
SESは辞めづらい職種であるので、退職する際はさまざまなことに注意する必要があります。事前に把握することで、スムーズな退職ができるでしょう。
こちらでは、SESを退職するときの注意点を4つ解説していきます。
- すぐに退職に応じてくれない場合がある
- 有給が取れない可能性がある
- 損害賠償を請求すると言われる場合がある
- 退職代行サービスが使えない場合もある
1.すぐに退職に応じてくれない場合がある
SESは退職の意思を伝えても、すぐに応じてくれない場合があります。SES企業は、常駐先との間で契約期間が定められており、終了まで引き留められる可能性があるからです。
後任の人選や引継ぎ作業があるので、退職を延ばされることもあります。
また契約途中で辞めると、お客様にも迷惑をかけることになってしまいます。そのため、SES企業では退職に対してすぐに応じてくれない可能性があるので、注意しましょう。
2.有給が取れない可能性がある
SESは常駐先と業務の兼ね合いがあるため、有給が取れない可能性があります。
しかし、有給の所得は義務化されています。労働者の権利であり、企業は拒否できません。
有給が取れないことは、SESに限った話ではなく、他の職種でもあり得ます。このようなことが起きないように、管理者と良好な人間関係を構築するようにしましょう。
3.損害賠償を請求すると言われる場合がある
ホワイト企業のSESの退職で、損害賠償を請求されることはほとんど起こりません。ブラック企業の場合は、退職の意思を伝えると「損害賠償を請求する」と言ってくる場合があります。
SES企業に勤めて労働契約を結んでいれば、実際に請求される確率は少ないです。
ただし、フリーランスで個別に契約を結んでいる場合は、損害賠償を請求されることがあるので注意しましょう。
4.退職代行サービスが使えない場合もある
SES企業に勤めていると雇用形態が以下の業務委託に当てはまることがあります。
- 請負契約
- 委任契約
- 準委任契約(SES契約)
これらの雇用形態は、労働者には該当しないため「退職」ではなく「解除」ということになります。退職代行業者が利用できない可能性があるので、契約書をよく確認してください。
退職代行が利用できないことを不安に感じる方は、弁護士にご相談されることをおすすめします。弁護士なら、退職代行業者のサポート外であっても、安心して任せられます。